今回はDDにあらず
NOVA「昨日で、スパクロにおけるメインストーリーの19章が終わったので、一度、状況整理をしておこうと思う。さもないと、スパロボDDにハマりこんで、帰って来れなくなりそうだからな」
ケイP『と言っても、19章の話は昨日の記事でしたじゃないか』
NOVA「ああ。アクエリオンがほぼ終わったとか、世界滅亡の危機とか、惰性で続いていた物語が仕切り直しになりそうとか、そんな話だな。それはともかく、今回は主人公周りの話を中心におさらいしておこうと思った次第」
リバT『スパクロの主人公は確か、イヌイ・アサヒと言うそうですね』
NOVA「そう。思わず、ハッピーって可愛く言いたくなる名前だが、スパクロのアサヒは男だ。ちっともハッピーじゃない」
ケイP『女の子だったら、ハッピーだって言いたいのか?』
NOVA「いや、そうじゃなくて、キャラの扱いとかストーリー展開がハッピーじゃないって意味だ。はっきり言えば、過酷な運命を辿っている」
リバT『どう過酷なのでしょうか?』
NOVA「それを話す前に、現在のスパクロのプレイ状況の話をしておこう。とりあえず、最初はアサヒを主人公にしたメインストーリーを楽しんでいた。現在、19章まで続いている長編ストーリーだな。当初は1章が30話ぐらいあって、数ヶ月ごとに配信されていたようだが、現在は1章が10話分で、毎週1話ずつ配信されている形。つまり、大体2ヶ月ちょいで1章が終わる形だな』
ケイP『18章が終わったのが、6月17日頃。17章の総括記事が4月末。昨年末までに15章を一気に進めていた感じだっピ』
NOVA「そうだな。16章の最終面が、うまくクリアできなかったので、年明けからグレートゼオライマーなんかを育成して、それから16章、17章を立て続けにクリアして、後は期間限定イベントをこなしつつ、のんびりストーリーを進めてきた形だ。目下は、メインストーリーよりも、期間限定イベントの方が楽しんでいたりする」
リバT『期間限定イベントは、およそ1週間単位で、イベント期間は毎日1話が配信されている短編物語ですわね』
NOVA「そう。これも大きく2つの話があって、オリジナルキャラを中心にしたソリス編と、期間限定ユニットを中心にした版権ロボのクロスオーバー編に分かれる。シンカリオンとか、グレートゼオライマーとか、ラムネスとか、リューナイトとか、ギャバンなんかはクロスオーバー編に登場するわけで、メインストーリーとは別に、良質でシンプルなコラボ話を楽しませてくれる。ホビーゲームを楽しむ子供たちコラボとか、地球を守る正義の味方同士の夢の共闘とか、異世界に転移した意外なキャラの交流譚とか、笑いあり、シリアスあり、燃える展開あり、サプライズありの、短編ながら盛りだくさんな内容だ。
「一方のソリス編は、メインストーリーの裏話的エピソード。メインストーリーは火星の遺跡で発掘された謎のロボット・ヴァンアインとパイロットを中心とする物語なんだけど、火星遺跡の調査団が謎の敵によって壊滅させられたところから始まる。
「火星調査団の生き残りであるアサヒとヒロインのシャッテが、地球に転移して、いろいろなスーパーロボットと合流して、世界の平和を守る戦いを繰り広げるのに対し、火星調査団で生き残った少女オリーヴが、火星の再調査を悲願に、個性的な見習いパイロットの仲間たちと、ロボット操縦訓練の合間にネタおしゃべりを展開する、コミカルな物語がソリス編。だけど、最近、いよいよ訓練が終わって、火星の遺跡に到達したところ、またも強敵に遭遇して敗北し、撤退を余儀なくされる。そこから再特訓を始める流れになってシリアス度が増しているのが現状。
「前までは、汎用量産機ハインヘルム、および、その改良強化型を使っていたんだが、火星での敗北で大破。現在は、さらに強化されたメルスギアが続々登場している。まあ、ソリスの隊員は博士も含めて8人の女性がいて、各パイロット別の色違いハインヘルムとか、換装ヴァリエーションとか、やたらと数が多いわけで、ガチャでもしょっちゅう出てくる。OGシリーズにおけるゲシュペンストに相当する機体と考えれば、スパロボファンには分かりやすいかも」
メインストーリーの動向
NOVA「そんなわけで、以前はアサヒたちの物語がメインで、オリーヴたちのソリス編はおまけの日常ギャグ担当という認識だったんだが、今年になってソリス編の方がシリアス度を増して、何だかどちらが主役なのか分かりにくくなっている。おまけに火星遺跡って、当初からの物語の中核だったわけで、本来の主役が異世界でちんたらやっているうちに、補欠残留組が乗り込んで行って、敗退したもののリベンジのための特訓中って状況だからなあ」
リバT『グランドマスターNOVAは、ソリス編の方が面白いとおっしゃるのですか?』
NOVA「というか、ここしばらく、アサヒたちは度重なる世界滅亡への対処だけで、日常生活を送れなくなっているんだな。日常が捨て去られ、キャラ同士のコミュニケーションも描かれなくなった物語よりは、特訓のなかでキャラ同士の絆を構築しているソリス編の方が感情移入しやすいと考える」
ケイP『前までは、アサヒたちもコミュニケーションを取っていたはずだっピ』
NOVA「第1世界ではな。まず、アサヒとヒロインのシャッテとの関係があって、次にアサヒの妹ホノカが登場して、アサヒがシャッテの危機に際して、妹を助ける選択をしてしまい、シャッテ悪堕ちという展開に。まあ、それはシャッテの母親で敵の一員になったクン博士の罠だったんだが」
リバT『その後、記憶を封印されてフェールと名乗るようになったシャッテさんが、ヴァンアインの同型機ヴァンアウスを駆って、襲撃してくるようになったんですね』
NOVA「その辺りの物語は結構、面白かったと思う。そして、フェールがシャッテだと知ったアサヒは、戦いを通じて相手を説得。その結果、最終的にヴァンアインとヴァンアウスが融合合体してヴァンレイズになり、アサヒ、シャッテ、ホノカの3人で操縦するようになるわけだ」
【スパクロ】動く!ヴァンレイズ[Ω]/アサヒ/シャッテ/ホノカ - Ωスキル【Super Robot Fantastic】
NOVA「ヴァンレイズ合体後、シャッテが自身の秘密(敵組織オルブロの一員であった母親のクンによって作られた実験生命体であること)を知ったり、母親との因縁の対決を乗り越えたり、アサヒ自身、ヴァンレイズの力を使い過ぎると、副作用によって人間でなくなってしまうことが判明したりした挙句、とうとう火星でのオルブロとの最終決戦で一応、勝利を得たのが、まあ13章になるか」
ケイP『そして第14章から、新たに第2世界の物語が始まったでピー』
NOVA「ここでのトピックは、フェールにそっくりな謎の少女フェンディの登場だろうな。後に、その正体がシャッテのクローン失敗作であることが、復活したクン博士によって語られる」
リバT『復活というか、ヴァンレイズに魂を吸収されて、その後、アサヒ君の肉体を憑代にしたんですよね』
NOVA「そうだな。ヴァンレイズの力を限界まで引き出す代償として、体を使わせろ、というのがクン博士の要求であり、度重なるピンチを乗り越えるために、アサヒは彼女と契約してしまうわけだ」
ケイP『後は、ワクカガについて話すべきだッピ』
NOVA「ワクカガか。正直、訳の分からないキャラだよなあ。最初はヴァンアインの覚醒を助けてくれる味方で、オルブロに敵対するキャラだったんだが、オルブロが壊滅して、第2世界に舞台が移ったら、何だか敵対するキャラになってしまった。謎の双子(オキクルミとサマイクル)を送り込んで、自軍を邪魔するように振る舞うわけで。とにかく、第2世界を滅亡させるのが目的らしくて、とうとう19章の最後でアクエリオンのアポロを手に掛けた形。また、フェンディをそそのかすなど、第2世界の諸悪の根源と化してしまっている」
リバT『つまり、第1世界ではオルブロが敵で、ヴァンアインの秘密に関わってそうな謎の協力者がワクカガでしたのね。それなのに、オルブロ壊滅後、ワクカガがアサヒ君たちに敵対するようになり、一方で敵だったオルブロのクン博士が今度は、アサヒ君に力を貸して助けてくれる局面も。オリジナルキャラでは、敵と味方の構図が以前と逆転したということでしょうか』
NOVA「まあ、ワクカガにも、クン博士にも思惑があるんだろうけど、それが何なのかがまだ描かれていない。オルブロという強力な悪の組織を倒すための物語という意味では、第1世界の13章までは割と明快な勧善懲悪ストーリーだったんだが、第2世界ではその辺の明快さが消え失せて、自分の存在意義を見つめ直す内向的展開が、主人公の周りで発生。第2世界は、エウレカセブンも、ゼーガペインも、アクエリオンも、クロスオーバー要素の少ない閉じた物語と評したが、実は作品間をつなぐ接着剤的役どころが求められるオリジナル主人公からして、閉じた物語になってしまっているんだな」
ケイP『単純に燃える展開にはならず、謎が謎を読んで一向に解決しない状況が、物語を退屈させる元なのかもッピ』
NOVA「無理矢理、ッピを付けるなよ。それはともかく、版権キャラがクライマックスな状況で、それを助けるべきオリジナル主人公が謎双子やフェンディに邪魔されて、満足に支援することもできず、分断されて自分たちの戦いに明け暮れる。その辺が、クロスオーバーを放棄してるなあ、と感じるわけで。ただでさえややこしい版権話を余計に分かりにくくしているとも」
ケイP『まあ、ゲームだと単純明快で、単に出てくる敵を撃退すればいいだけなんだッピ』
NOVA「そりゃそうだが、ストーリー部分でキャラに感情移入したくもなるじゃないか。だけど、今のメインストーリーにはそれがない。その理由として、主人公が状況に流されて、完全に受け身に回っているというのがあるな。もっとも、ワクカガがアポロを始末した。それを見た主人公が憤り、状況をやり直すことを願ったら、奇跡が起こって悲劇がリセットされ……ってなる可能性もあるが、それよりは第2世界の話が強制終了して、もう一度、第1世界に戻って……の方が面白くなるかなあ、と思う。ただし、第2世界はまだキングゲイナーとかガンダムWとか、未解決の物語もあるので、機を見て再びそちらを消化して欲しくもあるが、俺としては仕切り直しが必要と感じている」
リバT『長い物語になっているので、どこかで仕切り直して新鮮さを確保するのも大切かもしれませんね』
【スパクロ】乳揺れ!新キャラのフェンディ/ヴァンバルム - ライブカットイン【スーパーロボット大戦X-Ω】
NOVA「後は、フェンディの運命が気になると言えば気になるな。廃棄処分になるはずだったクローン体が、自分のアイデンティティーを確保するために、主人公たちに挑んでいるのが現状で、ある意味、一番ドラマ性が明確なキャラになっているわけで。これにどういう結末を見せるかなんだよな。彼女の物語は、実は第2世界そのものと同じ立ち位置(廃棄されるべき実験的な擬似存在が運命に対して抵抗を試みる)なので、その共通点を意識した展開だったら、上手い仕掛けと評価するし、作り手がそこに気付いていなければ残念に感じるとも思う。何はともあれ、フェンディの機体ヴァンバルムはガチャで当たったので、感情移入度が増したりもする」
リバT『シャッテさんのクローンということは、プルに対するプルツーやマリーダさんみたいなものですからね。悲劇に終わるよりは、ハッピーな展開を迎えてもらいたいものですわ』
[イベント攻略ガシャ]フェール(大器) - ライブカットイン【スパクロΩ】
(当記事 完)