スパクロ前書き(19章クリア)
NOVA「今回もDD話の前に、スパクロ話をしておくか」
ケイP『ストーリーモードの19章をクリアしたんだが、世界が終わってしまったッピ』
NOVA「14章から、第2世界でのエピソードだったんだよな。14章から17章までエウレカセブンの物語を延々とやって、18章でゼーガペイン、そして19章でアクエリオンのクライマックス物語をやった挙句、まあ何というか、ここまで物語が惰性になって、つまらなくなっていたと思う」
リバT『惰性ですか? ええと、それはスパクロのストーリーをDisってらっしゃる?』
NOVA「まあ、批判になるか。13章までは面白かったんだ。何が面白いかと言うと、やはり作品同士の燃えるクロスオーバーな物語だな。しかし、14章で第2世界に来ると、クロスオーバーがいまいちになった。エウレカセブンをだらだら続けたのが問題で、他の参戦ロボットはただの助っ人でしかなく、プレイしていて、『おお、この作品とこの作品のコラボストーリーか。うまいなあ』と思う余地が少なかった。まあ、エウレカセブンの場合は、終盤、続編のAOとの関係性に踏み込んだのは良かったんだけど、それすらも結局、エウレカセブンの世界観だけで閉じちゃっている形だしな」
ケイP『18章のゼーガペインは?』
NOVA「まあ、これはあっさり終わってくれたな。俺はゼーガペインの話を知らなかったので、既知のエウレカセブンに比べると、物語そのものは新鮮に受け止めたよ。ただ、これも他の物語と絡んで来ないので、ゼーガの主要メンバーが中心となって戦っている一方で、他のロボットたちはモブキャラみたいに背景で戦っている形。まあ、ゼーガの世界設定で上手くクロスオーバーさせられるほど、ライターの人が熟れていないのかな、と感じた次第。その辺は、DDのワールド4でゼーガ再びに期待するとしよう」
リバT『グランドマスターは、ゼーガペインそのものをDisっているわけではないのですね』
NOVA「ああ。ヴァーチャル世界を舞台にしたロボット物ということで、ちょうどグリッドマンとタイミングが重なったこともあって、面白いテーマだと思ったけど、それだけに他の世界のキャラと絡めるのが難しかったのかもしれん。エウレカも、ゼーガも、そしてアクエリオンも、クライマックスは世界の滅亡に通じる仕掛けなんだが、それがスパクロだと立て続けに起こっているんだよなあ。またも、世界滅亡の危機かよ、と登場キャラが文句を言うぐらいに」
ケイP『だけど、それを言うなら、第1世界の方でもガオガイガーのゾンダーとか、スタードライバーとか、世界滅亡だらけだったじゃねえか』
NOVA「ゾンダーは、メガノイドと結託したりして、クロスオーバーを示していたんだよ。スタドラに関しては、マジンカイザーのあしゅら男爵が漢気を示したりして、原作を上手く料理してくれたと思う。味方と、敵がそれぞれ別勢力と結託したりしながら、うまくコラボしてくれていたのが第1世界。
「それに対して、第2世界はエウレカセブンならエウレカセブン、ゼーガペインならゼーガペイン、そして19章のアクエリオンと、それぞれの物語が他の干渉をあまり受けずに、閉じてしまっている。言い換えれば、アクエリオンの天翅族との因縁に、他の天使や悪魔的なキャラが絡んで、原作を侵食したりはしない。ここには賛否両論の可能性があって、原作の展開を忠実に再現する方がいいという意見も分かるが、それでも俺はスパロボならではの巧みなコラボの方を良しとする。
「それこそ、アクエリオンに天使の羽持つウイングガンダムゼロが積極的に絡んで来るとか、コラボネタをいろいろ混ぜてくる方が楽しいのだけど、そういう楽しさはストーリー本編よりも、期間限定のイベントの方に回されていたんだよなあ。シンカリオンとマイトガインとか、リューナイトとラムネス、ワタルの騎士や勇者の物語とかは楽しいのに、メインストーリーがいまいちつまらない展開が続いていた」
ケイP『だけど19章のラストで、アクエリオンの話が終わったぞ』
NOVA「終わったというか、世界が滅亡しないように天翅と和解して、やったね、ハッピーエンド……と思いきや、オリジナル敵キャラの介入で、アクエリオン主役のアポロが殺された(?)みたいな形で、グハー、何てこった、世界滅亡が阻止できなかった(?)的な展開で続く、と」
リバT『惰性で来た、と思っていたら、最後にどんでん返しが発生したわけですね』
NOVA「元々、第2世界は滅びる定めの欠陥世界、実験の産物だと指摘されていて、それでも愛着ある世界が滅びないように頑張って戦うって流れで、抵抗してきたんだ。だけど、それが宇宙全体の秩序を脅かす的な論理で、廃棄されるような流れ。さあ、第2世界が滅んだら、どうなるだろうか?」
ケイP『全てのキャラが因果地平に飛ばされる……のは80年代の物語で、21世紀だと異世界転移の物語が定番だッピ』
NOVA「ということで、この辺で第1世界に帰ってきて、仕切り直しされるのが無難かな。エウレカセブンはAOの時代に入り、アクエリオンはEVOLの物語に切り替わり、ゼーガペインは……どうなるんだろう?」
ケイP『スパロボDDの世界に送られるのではないでしょうか?』
NOVA「まあ、そういう解釈もできるか。なお、この辺の世界滅亡の危機の雰囲気は、今のタイミングだとジオウの最終回付近とうまく繋がったように感じられる。果たして、ツクヨミの世界は滅びるのか、それとも彼女の超パワーで滅亡を免れるのだろうか、などなど」
ケイP『つまらないとか惰性だとか言いつつ、それでも長々とスパクロ話を展開したんだな』
NOVA「当たり前だ。単につまらないと言うだけなら、バカでもできる。何がどうつまらないか分析して、初めて感情論でない批評と言える。そして、俺はスパロボの割にコラボ要素が少ないからつまらない、と評した。すなわち、楽しむためには、自分でコラボネタを考えて補完すればいいという結論になる。スパクロと、ジオウの世界滅亡話がうまくリンクしそうだと考えるのが、楽しむコツだと思うぞ」
リバT『いずれにしても、惰性の話が仕切り直されて、20章がまた盛り上がる話になってくれれば、よろしいのですが』
NOVA「まあ、メインストーリーがつまらなくても、イベントが面白ければいいし、今はスパロボDDが旬だとも考えるしな」
ガルーダの話(ワールド1の6話)
NOVA「前置きが長引いたが、ここからDDだ。とりあえず、6話と7話をクリアした。ついでに、ガシャでマジンガー用のSR武装として、ルストハリケーンを当てた」
ケイP『マスターはマジンガーびいきみたいだな』
NOVA「当たり前だろう。何せ、石丸さん声の甲児なんだからな。真マジンガーやINFINITY版も決して嫌いではないが、石丸さんへの年季の入った愛情にはかなわない。それはともかく、6話はコン・バトラーV主役の回だ。ガルーダが豹馬に一騎討ちを挑んできて、そこに、あしゅら男爵が介入してきて、豹馬の腕が重傷を負うという、スパロボではお馴染みのエピソードだ」
ケイP『つまり、新鮮味はないピー』
NOVA「いや、問題はその後なんだ。豹馬の腕の治療をどうするか? FではエヴァのNERVのクローン技術で治療され、αではSRX計画の副産物の義手が用意されたが、今回はビルドベースの技術でサイボーグアームとなったりする。こういうコラボネタは歓迎だな。さらに、義手が馴染まなくてキツいと思わず弱音を吐いた豹馬に対して、『だったら、お前もデーモンと合体してデビルマンになったらどうだ? 腕だって再生するぞ』と冗談を言う不動明が楽しい」
リバT『ええ? スーパーロボットのパイロットがみんなデビルマンになったら、凄いじゃないですか』
NOVA「さすがに、それは豹馬が断る。『俺は元々、暴走族のワルだから、人間の良心を保てる自信がない』ということだ。まあ、元々、おとなしい善人だけど意志力は強い明だからこそ、デーモンの攻撃衝動に振り回されずに済んでるんだろうしな」
ケイP『だけど、もしもデーモン族がスーパーロボット乗りに憑依合体を仕掛けてきたら、大変だッピ』
NOVA「そのことは、飛鳥了も危惧していたな。今回は、光子力研究所の弓博士と、ビルドベースの司馬博士ことマシンファザーと、飛鳥博士の息子ということになっている了が、協力してスーパーロボットチームのバックアップをすることになったわけだが……」
リバT『コン・バトラーの指揮官の南原博士はどうしたんですか?』
NOVA「対ガルーダ戦の際に無理して指揮をとって、兼ねてから患っていた病気が悪化して死んじゃった。後事を親友の四ツ谷博士に託してな。もちろん、四ツ谷博士もバックアップに加わる、というか、彼が防衛チームの提唱者になったわけだ。一方、スーパーロボットのチーム化に対抗するため、ガルーダは見下していた地球のDr.ヘルやあしゅら男爵と手を組む決断をし、一方で邪魔大王国はデーモン族と手を組むことになる。そして、7話だ」
シレーヌの話(ワールド1の7話)
NOVA「そんなわけで、いよいよ7話でデビルマンの敵である妖鳥シレーヌが登場する。スパロボ史上、最もエロいキャラじゃないかなあ」
スーパーロボット大戦DD デビルマン 全武装集 スパロボDD シレーヌ devilman
NOVA「さすがに、ゲームだと胸は羽毛で隠しているみたいだが、とにかくデーモン族はいろいろとエログロだったりするんだな。ザコ兵のテキスクも、タコの触腕を生やした女体デーモンだし、そういうのがワラワラ湧いてくる。異形の女怪人萌えを感じる者にはお勧めだ」
ケイP『つまり、マスターのような性癖の持ち主だな』
NOVA「まあな。否定はしない。しかし、異形にも限度はあるぞ。シレーヌには萌えても、タコデーモンには萌えない。う〜ん、デビルマンで説得して、シレーヌを味方にしたりはできないだろうか。たまにデビルマンの二次創作で、本来は不遇な死を迎える美樹ちゃんがシレーヌと合体して、同じデビルマンとしてハッピーエンド的な結末を迎える話なんかは好みなんだがな。あと、公式のコミックでは、ミキが魔女オタク少女から炎使いのデビルマンに覚醒するデビルマンGなんかも好みだったり。シレーヌはシレーヌで、ツバサという名の少女に憑依したり、IFデビルマン物は稀に自分のツボを突く当たり作品があったりするわけだ」
リバT『つまり、グランドマスターNOVAは、デビルマンに登場する悪魔化した女性キャラが、割とツボだったりするわけですね』
NOVA「否定はしない。あと、これなんかもな」
NOVA「しかし、スパロボ話で、まさかデビルマンやダンテについて触れる日が来ようとは思わなかったぜ。まあ、別に俺は悪魔崇拝者ではないが、変身ヒロインあるいは、ある程度までは異形の人外娘萌えなのは確かなので、実はスパロボDDのデビルマンや、ヴァルヴレイヴなんかが、どこまで掘り下げてくれるかを割と楽しみにしている。シレーヌはまあ無理でも、ヴァルヴレイヴ4号機のサキさんなんかは使えるようになって欲しいところだ」
リバT『すると、やはりグランドマスターは、バットクイーンの目覚めを期待してらっしゃるのでは?』
NOVA「否定しないが、本当に目覚めると、自分の日常が壊れてしまうのが嫌だったり。こういう異形萌え云々は、妄想の世界に留めておくのが吉なのであって、現実にデーモンとか出てくると、物語を楽しんだりできないからなあ。空想は空想と分かっているからこそ、ハマれるって側面もあるんだよ」
ケイP『だけど、7話でシレーヌと戦って、倒したんだろう? もうシレーヌとは会えなくなってしまうんじゃねえのか?』
NOVA「いや、倒したけれど、彼女は撤退したんだ。すなわち、また出てくる。説得して味方にするチャンスはあるはずなんだ」
ケイP『う〜ん、たぶん無理なんじゃねえか』
NOVA「これがスパクロなら、あしゅら男爵さえ味方ユニットで入手できるのになあ。スパロボマジックで、シレーヌを味方にできるなら、俺はDDを神ゲーと評価するぜ」
(当記事 完)