Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

仕事人2009・第19話感想

 さあ、期待半分、不安半分の如月主役回の感想ですが、結果としては、好印象。
 少なくとも、日曜洋画劇場で先日、再鑑賞と相成った『ターミネーター3』よりは、いい感じ。もうね、T3再視聴後のヘコミ具合と来たら……別記事にて後述。


 さて、この回で何が悪いかと言ったら、やはり「如月が裏稼業から距離を置くこと」がほぼ確定となったことでしょう。
 オープニングの人形まで、しっかり作られながら、ここしばらく人形まで姿を消して、ヤキモキしていたわけですよ。ですが、今回の話では久々に「如月人形登場」。おお、いよいよ、裏稼業に絡んでくる? と思ったら、やはり涼次の過保護のせいで、いまいち踏み込むに至らず。
 こうなったら、最終回で「実は涼次が仕事人だってこと、以前から分かっていたよ」と、剣劇人のお七みたいにのたまってもらいたいものです。いや、逆に如月に正体がバレて、掟のために斬り捨てようとする小五郎と、涼次が対立して、組織崩壊……という顛末もいいかな。
 最悪なのは、今回の話を最後に、如月が登場しなくなること。作太郎と違って、これまで引っ張ってきた話に、何らかのまとめを見せてもらいたいものです。


 でも、以上は単に「NOVAの希望通りにならなかった」だけであって、如月主役の話としては、完成しているわけですよ。本編は、そういう視点からの感想を。
花美月―谷村美月写真集

ストーリー考察

 脚本の瀧本智行氏のストーリー傾向を、NOVAはまだつかんでいません。
 12話と今回の2話だけじゃ、さすがに分かりませんな。ストーリーの共通部分を無理に見つけ出しても、たまたま偶然、そうなっただけかもしれませんし。最低でも、3話は見ないと、傾向なんて見えて来るはずがない、と主張。
 でも、無理矢理、共通部分を見つけ出すと、「いかにも良い人に見えて、それらしく振る舞っていた人が、突然、化けの皮をはがして悪人の正体を見せる裏切りストーリー」ですな。
 前の話は「慈悲心に満ちているように描かれた名奉行が、実は悪人」であり、今回は「幸薄い清楚な娘に描かれた妹が、実は悪女」というどんでん返し。まあ、どんでん返しと言っても、目の肥えた視聴者には普通に分かってしまうんですけどね(^^;)。普通の時代劇ならともかく、必殺シリーズでは「善悪の二面性」なんてのはとりたてて斬新でも何でもない。


 それはともかく、この悪妹。
 前回に続いての姉妹編ということで、「お姉ちゃん思いの妹」という前回のけなげな娘*1や、姉の玉櫛を想う妹・如月と対比させると、なかなかインパクトあります。
 ストーリーが「また悪女の大店乗っ取りかよ」とか、「また姉妹ネタかよ」とか、本当にパターン化しているのがツッコミ点でもあるのですが*2、今回の場合は、如月主役編としての意味合いもしっかりしているので、一つの話としては悪くありません*3


 で、悪妹が正体を明かすときのセリフ(趣旨)。
 「あれから分かったことが2つあるの。1つは、私の体が男たちを引き寄せること。もう1つは、目障りなものは殺してしまえばいいということ」 
 ちょっぴり悪女萌え気質のある人には、何となくインパクト大で、ビビッと来ます。
 NOVA? う〜ん、メレ様萌えを公言していますからね。こういうのは実は嫌いじゃない。フィクションの範囲ではね。現実の悪女に振り回されるのは勘弁。


 逆に、仕事人に殺される彼女にこういうセリフを語らせることで、それと対比されるべき如月が「目障りなものは殺してしまえばいい」という展開には、今後も決してならないだろうな、と推測できるわけです。
 「如月には人を殺させない」という心意気が、涼次にも、そして製作スタッフの間にも徹底しているんじゃないかな、と思うに至った次第。
 いや、まあ、NOVAとしては殺しはしないまでも、密偵役としての活用を以前から望んでいたわけですが、もう無理だな、とほぼ諦めています。

殺しのシーン

 これについては、同じはてなユーザーで、必殺&特撮ファンの同志とも言えるW”MONSTERさんが、「殺しの分担がドラマ的にも戦力配分的にも納得できない」と語られておりますが、NOVAも同感。


 ええと、レンVS侍(ヤリ使い)、主水さんVS侍(刀使い)、涼次VS手代、小五郎VS悪妹といった組み合わせなのですが、やはり、ここは涼次VS悪妹をトリにすべき、と感じました。手代はレンに任せて、小五郎は侍の一方に当たるのが妥当かと。
 どうも、この「ドラマの流れとは関係なく、最後は小五郎で締めるべき」という製作体制が、時々悪い方向に出ていますな。もう少し、融通を利かせてくれても、と思ったり。
 殺しの演出としては、果敢に「糸」でヤリ使いに接近戦を挑むレンに注目。レンの殺陣は、毎回、変化が感じられていい感じです。

次回予告

 大河原さんが、クワガライジャーと戦う話? と勝手に妄想(たぶん違う)。
 ええと、森下直脚本なので、それだけで期待します。13話、16話、17話、そして次回と、後半の登板率が高くなっていますな、この人。レンの生みの親でもあるわけで、後半のメインライターという扱いでいいのかな? 

*1:普段は冷徹な小五郎の心を動かすほど。

*2:何だか、プロデューサーか誰かが同じネタを提示して、脚本家たちに競作させているのか? とか、いぶかりたくもなるほど。

*3:シリーズ構成としては、同じパターンの話が短期間の間に続くのは大いに問題だと思うけど