「オレはオレにしかなれない。でも、これがオレなんだ」
天道に、「相変わらず甘いな」と言われて応じる、ラストの加賀美のセリフが妙に格好よかったです。
カブトと二つ並べてみた際、「赤いボディーに青い目」のカブトに対し、「青いボディーに赤い目」のガタックは、実に対照的に映えて見えます。
天道の「太陽」に対し、CM映像から加賀美は「月」を象徴している、という書き込みが、うちの特撮掲示板でありましたが、確かに納得。
ガタックカリバーも1本1本が三日月の弧の形をしているし、
加賀美(鏡)というネーミングも「光を反射して光る」ことを暗示しているし、
「新」という名前も、「一度闇に消えてから再生する新月」と読み取ることもできる。
もちろん、いつも自分の光で輝いている太陽と違い、月には満ち欠けがありますから、加賀美もまた挫折することがあるのでしょうが。
ともあれ、今回は「マコト君にムーンボウ(月虹)を見せるために戦った加賀美」の格好良さに感じ入った、と。
モーツァルト!
加賀美パパこと本田博太郎氏の怪演も、何だか名物になってきました。
唐突な「薀蓄」から始まる意味深なセリフは、天道のおばあちゃん語録に負けないインパクトを感じます。パパの言葉を、何とか理解できるものに解釈しようとする吾郎ちゃんこと三島さんの苦労も一潮か、と*1。
で、この博太郎氏、自分としては「必殺仕舞人の居合い抜き・直次郎」の役者さんとして記憶に残っているのですが、
特撮者としては、『ガメラ』『ガメラ3』の斉藤審議官役も捨て難い。
他にも、北京原人やったり、悪評高い実写版デビルマンで飛鳥了の父親やったり、現在放送中の『吾輩は主婦である』で、夏目漱石の声やったり、いろいろ大活躍中。
謎の爺や
天道が(おそらく)おばあちゃんの次ぐらいに尊敬している人。
「尊敬すべき相手」には礼を示す天道を見ていると、ますます神代剣のオレサマぶりは「世間知らずなお坊ちゃま」にしか見えなくなってきます。
神代家は表向きの贅沢な暮らしの反面、実は経済状態が逼迫しているのだけど、剣くんはそれに気付かず、爺やに苦労を掛けている。いや、彼が気付いていないことは多いか*2。
ともあれ次回は、爺やの苦労を知った天道がラーメン作りに一肌ぬぐって話になるみたい。
中間管理職はつらいよ
イジラレキャラの影山くんを見ていると、555の琢磨さんを思い出します。
矢車さんがザビーのままだったら、こういう役は全部、彼に回されていたんだろうか? と心配しつつ、劇場版での再会を楽しみにしています。
劇場版情報
各ライダーの所属陣営について整理。