最終話を目前にして、ラスボスに単身戦いを挑む主人公。
主人公のブラックバージョンとして、主人公に哲学戦闘を挑むラスボス。
これまで培ってきた仲間や和解した敵との交流を振り返り、「画一化されず、異なる個性のぶつかり合いを経て、築かれた絆の大切さ」を訴える主人公。
見事に王道じゃん。
最近は、アニメで、やたらと深遠な哲学のように上記の問答を描き、悩むだけで盛り上がらない作劇を高尚と解する向きがあるようだが、
同じテーマを、あくまで「陽性のエンターティメント」として描いて見せたセイザーXを、NOVAは決定的に評価します。
なお、セイザーXを「犠牲者の出ない、重みのない作品」という批判に対しては、ジャッカルというケースを挙げておきます。
そして、ジャッカルと言えば、シャーク隊長の運命がどうなるか……も気になるところですが、若者だけでなく、おじさんにも未来を! と願っておきます。