辰年に、リュウ話の続きをどうぞ
NOVA「前回は、中途半端に終わったリュウ話だ。考えてみれば、今年が彼の登場10周年記念なんだよな。歴代殺し屋を見ても、10年以上、一つのキャラを続けてきた殺し屋俳優って数少ないんだよ」
晶華「ええと、主水さんに秀さん、勇次さん、加代さんと、今の小五郎さん、涼次さん、お菊さんの7人だけ?」
NOVA「そう、作品数はスペシャルのみだから、毎週放送のレギュラー番組に出演してきた方々と比べて、エピソード数は少ないけど、それでも10年、一つのキャラを演じ続けているのは凄いって話になる。ドラゴン・イヤーということで、リュウを記念したくなった」
翔花「でも、漢字表記では竜でも龍でもなかったのよね」
NOVA「隆生だから隆というべきだけど、とにかく、必殺シリーズにはリュウというキャラが過去に3人いた」
- 島帰りの龍(宮内洋):『助け人走る』に途中参加したクールな格闘キャラ。その正体は仮面ライダーだったり、秘密戦隊のアオだったり、さすらいの私立探偵だったり、行動隊長だったり、宇宙刑事だったり、UAOHの参謀長だったり、レスキューポリスの本部長だったり、暴れん坊将軍の初代お庭番だったりするが、最終回で橋から転落して行方不明になった。彼のことだから、あのまま死んだとは思えない。
- 組紐屋の竜(京本政樹):『必殺仕事人Ⅴ』および『激闘編』に登場した、伊賀の抜け忍。劇場版撮影中の事故で足を怪我して、それでも頑張って出演し続けたのが、今となっては懐かしい思い出。その痕跡は『仕事人Ⅴ』の21話『組紐屋の竜 右足を傷める』というサブタイトルに歴然と残っている。翌年の映画『必殺3』で斬殺されてしまったが、彼の魂は転生して、仮面ライダーBLACKの先輩、滝竜介として甦ったのも特撮マニアにとって有名。他にウルトラや牙狼シリーズにも出たが、惜しむらくは戦隊シリーズに出ていないこと。今からでも出ないかなあ。
- リュウ(俊藤光俊):『必殺始末人』に登場した見習い大工の若者。武器は鍛冶屋の政が使っていた手槍。たぶん、一番マイナーな必殺のリュウだけど、その後、ウルトラ界隈で悪役として渋く成長した姿を見せたり、凄腕技術者(魔法使いのあだ名持ち)として宇宙船ペンドラゴンの整備をした挙句、最近はカエルの姿の未来人として桜井景和を育てるなどの活躍を示した。うん、ガッチャードの南野さんと言い、今こそ『始末人』にスポットを当てる時だと思うよ。
NOVA「ということで、歴代リュウはいずれも特撮ヒーロー界隈で活躍しているのだから、知念くんも特撮に出ないかなあ、と思うわけだよ」
晶華「いや、私は出ない方がいいと思うけどなあ」
NOVA「どうしてだよ?」
晶華「彼のことだから、ヒーローらしくトーッて大ジャンプしたら、着地に失敗して、転倒して頭を打って、記憶を失って、敵組織に拉致されて洗脳されて、仲間を攻撃してくるに決まっているもの」
NOVA「決まってないだろう!? そういう前科が過去にあったのは確かだが、貴公子ジュニアの説得で正気に返ったわけだよ」
翔花「貴公子ジュニアって誰?」
NOVA「エンケンさん(陣八郎)のことだよ。彼もカクレンジャーに出ていた特撮俳優だし、それ以前に『仕事人Ⅴ』のラスボスやっていたり、経歴がいろいろと面白かったりする。他には、涼次の松岡さんもゴジラ映画のFINAL WARSの主演だし、小五郎の東山さんもエイトレンジャーの敵組織のボスだ」
晶華「つまり、知念くんだけ特撮ヒーロー作品や怪獣映画に出てないってことね」
NOVA「俺の中では、そっち系の作品に出るとステータスが上がるからなあ。和久井映見さんだって、『花のあすか組!』に出演している」
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