DLC追加は来週
NOVA「今度の17日にギリアムさんの乗る初代ゲシュペンストと、DLC第一弾が来るらしい」
NOVA「ゲシュペンストの初出は、SFCソフトのヒーロー戦記(1992)で、ウルトラマンや仮面ライダー、ガンダムと共闘した歴史がある」
NOVA「その後、1995年の第4次スーパーロボット大戦で、初の主人公専用機としてリアル系とスーパー系の2つのバージョン違いが採用された。しかし、リアル系はヒュッケバイン、スーパー系はグルンガストに乗り代わることになり、ゲシュペンスト自体は前座ポジションに落ち着くことになる」
翔花「前座ってことは弱い?」
NOVA「まあ、ヒュッケバインやグルンガストほどは強くないが、汎用性が高く、アルトアイゼンやヴァイスリッターの原形機として改造されたり、カスタム化されて、OGシリーズでは全ての地球連邦製人型兵器パーソナルトルーパーの元祖として、ロボット開発史の原点に当たる機体だ」
晶華「つまり、ガンダムにおけるザクさんみたいな物?」
NOVA「う〜ん、立ち位置は違うと思うが、GMとも少し違うし。最初のPTと言えば、ザクの立ち位置だけど、連邦量産機だとGMなんだろうけど、時にパンチやキックで戦うことがあるのはザクっぽいし、とにかくゲシュペンストは色々なヴァリエーションがある。スパロボOGの時代では、最初のゲシュペンストは骨董品扱いで、量産型ゲシュペンストMK2が一般的。とりあえず、主人公のリュウセイやキョウスケも最初はゲシュペンストに乗るところから始まり、後に上位の機体に乗り換えるようになるんだな」
NOVA「初代ゲシュペンスト乗りのギリアムさんは、かなりカスタム化したRVに乗っているし」
NOVA「ギリアムさんは、高機動・射撃主体の改修を施しているのに対し、格闘戦にこだわるキャラもいて、歴戦の戦士のカイおじさんはゲシュペンスト・マニアとして有名だ」
NOVA「他にも、声優さんが叫びまくる究極ゲシュペンスト・キック大会というのがあってな」
NOVA「やはり、ゲシュペンストと言えば、パンチやキックで戦うのが格好いいと思うんだが(タイプS好きなので)、ギリアムさんの機体は残念ながらリアル系なので、殴ったり蹴ったりはないんだろうなあ」
晶華「なるほど。ゲシュペンストさんは汎用人型ロボなので、パイロットや換装する武器次第で、いろいろな個性をカスタマイズできるってことなのね」
NOVA「その通り。OGでは武器も機体によってはある程度、自由に持ち替えできるシステムなので、ゲシュペンストを自分好みにチューンナップするのも通な遊び方と言えた。まあ、もっと性能の良い機体で最強ロボを堪能するのもいいが、一戦級とは言えない汎用機を鍛えるという楽しみ方もありってことだな」
翔花「ところで、今回はゲシュペンストさんの話なの?」
NOVA「おっと違った。来週のDLCおよびゲシュペンストが嬉しくてな。ついつい脱線してしまったぜ」
脱線ついでにヒュッケバイン
NOVA「さて、ゲシュペンストのついでに、後継機の話をしておこうか」
晶華「また、脱線?」
NOVA「ヒュッケバインはスパロボ30の主人公機なので、必ずしも脱線じゃないんだがな。とりあえず、ゲシュペンストから始まるPTX計画は、1号機から3号機がゲシュペンストで、4号機が砲撃戦用のシュッツバルト、5号機がヒュッケバインに発展するビルトシュバイン、6号機が可変戦闘機になるビルトラプター、7号機がゲシュペンストMK2で、8号機からヒュッケバインのシリーズに切り替わる。このヒュッケバインの歴史も、結構長くて複雑だったりするな」
NOVA「OGシリーズの魅力の一つに、ゲシュペンストから始まるオリジナル機体の開発発展史があるな。ゲシュペンストに念動増幅機能であるTリンク装置を組み込んだ試験用Tタイプがあって、その技術がSRX計画のR3に取り込まれたり、ビルトラプターの可変機構がR1の原型になったり、砲撃専用のシュッツバルトの役割をR2が受け継ぐようになったり、オリジナル機体のミッシングリンクを埋めるような設定の機体が発表されて、さらに敵のDCが使ったリオン系とか、魔装機神などの異世界の技術を解析したりしながら、新作が出るたびに新たな機体の特徴をメカニックや科学者が解説しては、どんな魔改造が施されたとか今後の展望なんかを話し合ったり、OG世界で兵器の開発とか性能アップとかデザインがどうこうとか、マニアックな会話が行われるのも楽しいわけだ」
翔花「単にロボが戦うだけじゃないのね」
NOVA「前作の機体の改修機とか、量産化計画の進捗とか、ロボの共演の背景にある技術体系がしっかり構築されていて、そういう話を読むだけでワクワクできる。ただ、ヒュッケバイン問題が発生して、その辺の兵器開発話が5年ほど頓挫していたのが残念だったな。結局、ヒュッケバインはMK3から後が作られず、念動力とかでワンオフ特機に化けたりするんだが、そこに兵器開発の面白さはないわけで。むしろアルトアイゼン→ビルトビルガーとか、ヴァイスリッター→ビルトファルケンとか、そういうコンセプトを受け継いだ発展の方が、つながりを感じられて楽しいと思うんだな」
晶華「その辺は、文化の継承とか、技術体系の融合とか、NOVAちゃんの好きな歴史背景を感じられるのが好みってことね」
NOVA「最近はPTよりも、リオンシリーズなどのAM(アーマードモジュール)の方が兵器開発系譜という意味で面白いと思っていたな。もちろん、スーパー系の特機なんかはまた別の発展体系があるんだが、まあ、とりあえずヒュッケバインの新型が話題になるのはいいことだ」
NOVA「なお、こっちはスパロボVで復刻したヒュッケバインだな」
晶華「何で、女性パイロットだけなのよ? Vのヒュッケバインは確か男性パイロットがデフォのはず」
NOVA「そりゃ、女の子の方が可愛いじゃないか」
晶華「格好いい男性パイロットにも需要はあるでしょう」
NOVA「そういうのが欲しければ、お前が自分で挙げろよ」
晶華「だったら、Vのヒュッケバインはこちらが一推しね」
翔花「30のヒュッケバインはこっち?」
NOVA「スパロボで杉田さんの声だと、ブリット君を思い出すけどな」
翔花「でも、その人だってDLCで登場するんでしょう?」
NOVA「世間では、この声は銀魂の銀さんの声で有名だが、俺的にはα主人公のブリット君が初遭遇で、その後、仮面ライダーキバのキバットとか、ウルトラマンギンガとか、キラメイジャーのオラディン王とかで特撮3冠声優でもあるし、耳に馴染みすぎるな。DDでもこのキャラだし」
晶華「ところでヒュッケバインさんばかり注目が当たっているけど、今回スーパー系のグルンガストさんは?」
NOVA「DDでは登場したけど、30では出ないなあ。グルンガスト参式を取り込んだ龍虎王と虎龍王で納得しろってことか。まあ、グルンガスト懐古は次回に回すとしよう」
デッカード復活(71話、炎の復活)
NOVA「ともあれ、うちのプレイでは57話で殉職した勇者刑事デッカードが帰って来たのが71話だ」
NOVA「原作アニメではデッカード殉職からファイヤージェイデッカーまで5話に渡る大イベントだったが、スパロボだとエッセンスだけを取り込んで2話分。レジーナの声が収録されていないとか、若干の物足りなさはあるものの、それは配信中のアニメでその回を補完したいと思う」
NOVA「そして、ファイヤージェイデッカーのついでに合体パワーアップしたフルパワーグリッドマンがこちらだ」
もう一人の勇者復活(72話、魔神の命)
NOVA「そしてジェイデッカー復活の直後のシナリオで、INFINITYのグレートマジンガー救出を成し遂げた」
晶華「鉄也さんは勇者ロボじゃないけど、偉大な勇者とエンディングで歌われているから勇者扱いなのね」
NOVA「スパロボでは、『戦闘のプロ』『偉大な勇者』『鬼教官』という形でキャラ付けが為されているな。歴代スパロボでは、鋼鉄ジーグの司馬宙、コンVやボルテスチームなんかが鉄也さんの特訓を受け、DDではオルフェンズの昭弘が、30ではマジェスティックプリンスの面々が鉄也さんの舎弟になっている。言わば、スパロボ界におけるモロボシ・ダン隊長的な位置付けが剣鉄也と言えようか」
翔花「兜甲児さんとはキャラが違うのよね」
NOVA「長年、スパロボでは若い甲児が出演していて、作品によって未熟でお調子者の熱血漢のキャラだったり、歴戦の戦士で良き兄貴分として成長した姿なんかが描かれたりしてきたんだが、大人になって研究者としての顔を見せるようになる。まあ、学校の勉強は得意でないけど、祖父や父親はZやグレートを作った博士の家系だし、本人も機械工学のセンスは抜群で、何よりも周囲にもいろいろな博士が普通にいるような環境だ。番組終了後はNASAへ留学し、自作のUFOを作って帰って来るほどだし、そもそもマジンガーZだって鉄也さんほどの訓練をせずに乗りこなしているわけで、実は天性の才能を持っているんだな、甲児くんって」
晶華「天才の甲児さんと、努力家の鉄也さんね」
NOVA「鉄也さんから見れば、甲児って非常に恵まれた環境にあるんだな。幼少期から戦いの訓練ばかりだった鉄也に比べて、甲児は甘ちゃんという認識になって、甲児に対してライバル意識と僻みを抱いたりもして、スパロボAとかα外伝以降では、鉄也のそういうネガティブな感情を中心にしたドラマが描かれたりもした」
晶華「だけど、最近はそういうこともなくなったのよね」
NOVA「鉄也が教官役として大人になったからな。甲児よりも別の若者の鬱屈を見る機会が増えて、自分の戦闘技術や経験を若手に語るという立場を得たのが大きいと思う。それ以前は、兜甲児に自分の居場所を奪われる的な気持ちもあったし、自分のアイデンティティーがこれだという確固とした土台が見出せなかったわけで」
翔花「甲児さんは光子力の研究者で、鉄也さんは戦士の指導教官かあ」
NOVA「ロボットのパイロットは戦いが終わったら何をするか、と言うのが、スパロボみたいなシリーズならではのテーマだと言えるな。普通のアニメとかだと、敵を倒して平和になったら番組が終了するから、その後の人生を考える必要はあまりないのだろうけど、スパロボでは原作終了後なんかが描かれることがあって、古株の作品ではしばしばアニメの続きみたいな二次創作が発生する」
晶華「逆襲のシャアの後のアムロさんやクワトロさん、Zガンダムの後のカミーユさんなど、ガンダム系では結構、多いけどね」
NOVA「そして、近年のマジンガーは違う世界の兜甲児が現役で戦ってきたけど、INFINITYは最初のTVアニメの甲児と鉄也、それに若きパイロットとして成長したシローや、ラーメン屋を経営しているボス、総理大臣になった弓教授とか、光子力研究所の所長になったさやかさん、そして鉄也と結婚して妊娠した炎ジュンとかが出てきて、最後に甲児の未来の娘のリサが出て来るからな」
晶華「リサさんの声優は、上坂すみれさんね」
NOVA「プリキュアのキュアコスモ、ゴブリンスレイヤーの令嬢剣士に次いで、とうとう特撮界隈に進出してきたからなあ。ウルトラマントリガーのカルミラさんになって、もしかするとラスボス化しそうなほどだ」
翔花「兜甲児さんの娘がアンドロイド少女で、ネコ耳宇宙人になったりして、悪の女ウルトラ戦士かあ。NOVAちゃんのツボじゃない?」
NOVA『まあ、今回はさらなる強化形態のINFINITY版マジンカイザーも出るんだがな」
晶華「鉄也さんの強化は?」
NOVA「残念ながらINFINITY版のマジンエンペラーGは今回、用意されていないんだ」
晶華「VやXの方が、鉄也さんは良かったみたいね」
NOVA「それよりもグレンダイザーの強化版が来ないかなあ、と思うんだがな」
NOVA「フィリピン人が大好きなボルテスVと、フランス人が大好きなグレンダイザー、あとイタリア人が大好きな鋼鉄ジーグとか、世界に広がるスパロボの輪って感じだな」
晶華「って、鋼鉄ジーグさんはスパロボ30には出て来てないでしょう」
NOVA「まあ、DDでの活躍を期待するとして」
(話がグダグダになったので、当記事 完)