メインストーリーのクリア
NOVA「ふう。長かったDDも、ようやくメインストーリーの現在配信シナリオを全てクリアしたぞ。1ヶ月頑張った甲斐があったってもんだ」
晶華「おめでとう。1章パート2から長い間放置していて、このままDDはプレイしないのかと思っていたけど、まさか短期集中で一気に終わらせるなんて」
NOVA「俺も途中で力尽きて諦める可能性を想定していたが、一度火がついたら止まらないハマり込む性格はまだまだ健在だと分かって嬉しいぜ。これが若さってものか」
翔花「何にでも勢いに乗るって大事だもんね。コンスタントにコツコツ続けるのも大切だけど」
NOVA「ゲームってだらだら続けるよりも、興が入っているときに、ワーッと盛り上がる熱さが楽しいもんな」
晶華「とにかく、1章の最終パートで、自軍の部隊名がディバイン・ドゥアーズ(神聖なる実行者)と決まったのね」
NOVA「ああ。スパロボ世界ではかつてディバイン・クルセイダーズ(神聖十字軍)、通称DCと呼ばれる組織が世界征服を目指していた。で、究極ロボのヴァルシオンを操るビアン・ゾルダーク総帥と協力者のシュウ・シラカワ操るグランゾン、彼らと戦った風の魔装機神サイバスターの因縁が、スパロボオリジナル物語の始まりだ」
晶華「通称・DC戦争編と呼ばれるのが主に世紀末に展開された無印スパロボの流れだった、と」
NOVA「世紀末はスパロボを総括したムック本も出たが、その後のスパロボ、αシリーズやZシリーズ、携帯機シリーズやVXT3部作などを網羅した30周年記念の総合ムックとか出ないかなあ」
晶華「総合ムックとまでは行かないけど、最新の特集雑誌はこれみたいね」
NOVA「スパロボX記念かあ。まあ、30周年記念メモリアル本みたいな企画があれば、俺は喜んで買うぞってことだ。スパロボ30年の歴史をここに凝縮って感じのな」
翔花「NOVAちゃんは、どのスパロボが一番好きなの?」
NOVA「そうだなあ。一番を決めるのは難しいが、感じ入ったものを挙げると、まず最初にプレイした第3次からEX、第4次が発売前はワクワクした。多分、純粋に、評論家ぶらずに童心に帰って楽しんでいたのがこの時期だと思うぞ」
晶華「Fは?」
NOVA「元は、第4次のリメイクだったんだが、ゲーム性の違いに戸惑ったな。何でエルガイムのヘビーメタルはこんなに固いんだとか、何でダバは集中を覚えないんだとか、何で5段階までしか改造できないんだとか。他にも、ザンボットとダイモスとライディーンがリストラされたのが残念とか、スペリオールガンダムとかサーバインが消えたのが残念とか。で、第4次の真ゲッターは凄えとワクワクしたけど、Fのマジンカイザーは、完結編まで持ち越しになって、その間に熱気が減少したとか、Fよりも64の方がシナリオが新鮮で楽しかったとか、そんなところか」
翔花「NOVAちゃんは、Fよりも第4次派だと」
NOVA「Fはな、Gガンダムとエヴァが売りで、完結編でイデオンとガンバスターが加わったけど、敵のゲストのメカが第4次よりも強力だったり、いろいろ理不尽な難易度を感じたな。攻略をサクサク楽しめたのは第4次の方で、Fは敵味方の装甲が高くなって、爽快に敵を殲滅する楽しさが減ったかな。まあ、ここに至って、データをあれこれ検証する評論家ぶったプレイスタイルにハマり込む流れだが。無邪気に楽しむのではなく、シリーズとして比較検証しながら不満を述べるようになっていた。第4次までは素直に発展進化する流れを受け入れて、新で少し不満を覚えるようになって、Fでむむっ? と感じながら、でも好きなシリーズだからな、と思いながら、完結することに寂しさを覚えたりもしていた」
αの時代以降
NOVA「2000年から新シリーズのαが始まって、それとは別に携帯機のCOMPACTシリーズ(ワンダースワン)や、A以降のアドバンス→DSに至る流れができ、新世紀のスパロボはOGとかも含めて、どんどん発展進化していったな。さすがに全てを完全攻略するには膨大すぎて、仕事でバタバタしていたり、諸事情で思う存分……とまでは行かないが、世紀末のF完結編から、さらなる進化という意味では、マニアックなワクワクを感じたなあ。ちょうど自サイトのホビー館でスパロボもコンテンツにしていたから、無印シリーズは『思い出の作品』、αからは『現在進行形の作品』って形で、自分の中では思い出にばかり夢中になって、現在進行形の波には十分乗り切れていなかったと思う。ゲームよりも、ホームページの運営の方に熱気が入っていたんだなあ」
翔花「αシリーズには十分乗り切れていなかった、と」
NOVA「それまではしっかりゲームもクリアしていたんだが、IMPACTから未クリアなゲームが出てきて、αも外伝をクリアするのに時間がかかり、第2次と第3次は実は未クリアなんだよ。この辺は、いつか老後の楽しみに、なんて考えていた時期もあったが、とにかくゲーマーとしては必ずしも完全燃焼しきれていなかったのがゼロ年代だ。よって、αとα外伝はクリアした者として、しっかり語れるけど、2次αと3次αは未クリアなのに偉そうに語る資格はないと考えている。まあ、中途半端ながらもプレイはしているので、一部は語れるんだが、その程度だ」
晶華「2008年から新シリーズのZに移ったけど?」
NOVA「Zはクリアした。第2次Zは破界篇をクリアして、再世篇がまだ。第3次Zも時獄篇と連獄篇をクリアして、天獄篇はまだというヘタレゲーマーっぷりだな。たぶん、スパロボの作品プレイ率は8割超えだと自認しているが、クリア率は半分以下かな、と思う。いや、数えていないから正確なデータではないが」
翔花「最近クリアしたのは?」
NOVA「クロスオメガは別として、Vだな。実はXもTも未クリアだ。どうも集中力が長く続かない。おそらく30も途中で力尽きると思う」
翔花「もったいない」
NOVA「αの時期は、前の作品をクリアしていないのに、次回作をプレイしていいのか? なんて縛りがあったけど、10年代に入って開き直ったな。別に完璧じゃなくても、その時にハマれるものをハマって、経験はしておいた方がいいって。そして、その時に情熱をもってハマっているものを、世の中の旬も見据えながら、自分らしく語れば良いって。時流に乗るもよし、後からやり残したものを拾い上げてもよし。要はその時にできる、一番やりたいことを、熱く楽しく堪能するのが趣味の王道だって」
翔花「それがハッピーで、トロピカルってことね」
NOVA「そうだな。で、時流に乗るのが楽しければ楽しむし、だからと言って、思い出話とかマイブームにこだわってみせるのもありだろう。突然、未クリアなIMPACTにハマり込むことだってあるのかもしれない……というか、IMPACT第一部だけなら3回ぐらいクリアしているんだよな。第二部の途中で挫折して、一度だけ第三部に至ったんだが、チームの分割前のデータで止まっている。まあ、リメイク前のCOMPACT2はしっかりクリアできたので、それで十分って気もしているんだが」
晶華「中途半端をいくつも重ねても経験になって良いと考えるか、それとも中途半端はどこまで行っても中途半端だから、しっかり終わらせることが大切と考えるか、これはなかなか哲学ね」
NOVA「だからこそ、何かをしっかり終わらせたら、おめでとうって気分なんだ。今、DDで同じ気分を味わっている」
翔花「ようやく、話がDDに戻ってきたわね。もちろん、DDの物語はまだ続いているけど、現在配信分のストーリーは完全に消化したので、ここで一区切りってことで」
逆襲のシャア
NOVA「俺のDDプレイだが、長らく1章パート2の最終シナリオで中断していたんだな」
晶華「シャアさんのフィフスルナ落としを止めるシナリオね」
NOVA「そこから全力全開の勢いで、一気に湧いてきて、神と悪魔の助けも借りたりしながら、寄り道脱線も混ぜこぜして、攻略記事を書き連ねて行ったんだが、ついにシャアとの因縁もここで一時的に果たし終えることとなった」
翔花「つまり、この一月のゲームプレイ(DDメインストーリー)は中断していた逆襲のシャアに始まり、逆襲のシャアで終わるわけだね」
NOVA「ああ、そういう構成が美しいのではないか、と途中で気付いてな。だから変則的ながら、第2部の話も先にプレイしながら、最後に逆襲のシャアを回すことになった次第」
晶華「逆襲のシャアが宇宙世紀ガンダムの一つの集大成。その後、歴史はF91さんの時代からVガンダムさんの時代に移り変わるけど、最初のアムロさんとシャアさんの因縁は一度ここで幕を閉じる、と」
NOVA「1988年公開だから、今年が逆襲のシャア33年か。時期的には昭和最後のガンダムになるのかな」
晶華「次の映像作品のポケ戦が1989年だから、確かに逆襲のシャアが昭和ガンダム最終作になるわね」
NOVA「まあ、ガンダムではあまり昭和とか平成って年号区切りはしないけどな。元々、宇宙世紀に昭和も平成も令和もないし」
翔花「でも、令和初のガンダム映像作品って何?」
NOVA「ガンダムNTは2018年秋公開だから、ギリギリ平成だな。これが平成最終作となるのかな。すると、初の令和ガンダムが閃光のハサウェイというのか」
晶華「でも、ビルドダイバーズのリライズが令和初という意見もあるわよ」
NOVA「まあ、ガンプラアニメやゲームのガンダムを含めるかどうかは意見が分かれるが、今の映像にはそういうジャンルも含まれるからな。少なくとも、ガンダムの歴史は平成ライダーの歴史よりも豊潤で、ガンダムだけで全部の特撮ヒーローに匹敵する一大ジャンルを築いている実態があるわけで」
翔花「とにかく、昭和ガンダムは逆襲のシャアで終わり、平成ガンダムはガンダムNTで終わりってことでいいわね」
NOVA「そして令和ガンダムは、ビルドダイバーズから閃光のハサウェイに至り、来年はククルス・ドアンの島に通じるわけだな」
翔花「他には、詳細不明の『水星の魔女』とか、オルフェンズの『ウルズハント』とか、来年はいろいろなガンダム作品が予定されているのね」
NOVA「『水星の魔女』は来年の春放送のTV作品で、ガンダムシリーズの最新作みたいだが、タイトル以外は詳細不明なんだよな。宇宙世紀なのか、アナザー枠なのかも知らんが、一説によると『完全新規のアナザーガンダムで、女性主人公?』という声も聞かれる。俺としては、ガンダムを神の化身として召喚する魔法少女の物語を期待するのみだが」
晶華「って、SFじゃないの?」
NOVA「せっかくなら、Gガンダム並みにぶっ飛んだ異色作で、いっそのこと胸からミサイルが飛び出すヒロインガンダムであれば、俺はプッシュするぞ」
翔花「NOVAちゃんがプッシュするなら、わたしもプッシュするわ」
晶華「私は……いくらNOVAちゃんの意見でも、胸からミサイルは乗れないんですけど」
NOVA「胸からミサイルの何が悪いんだ。お前はヘビーアームズをディスるのか? 胸のカバーが開いて、ミサイルがドドドッて勢いで熱く、激しく発射されるんだぞ」
晶華「嘘ね。ヘビーアームズさんの胸から発射されるのはガトリング砲で、ミサイルは肩や脚のランチャーから発射されるの。胸からミサイルの例で、ヘビーアームズさんを例に挙げるのは、NOVAちゃんがまだまだガンダムWの素人の証ね」
NOVA「くっ、俺もまだまだ未熟だったか。この失態は、全世界のヘビーアームズファンに土下座して謝らねばなるまい。償いとして、スパロボDDにヘビーアームズが実装されることを祈り続けるとしよう」
翔花「でも、胸からミサイルを出すガンダムって何かないの?」
NOVA「ガンダムじゃないけど、アーマードバルキリーは胸からミサイルが出たはず」
晶華「胸部ミサイルランチャーで検索すると、νガンダムさんのヘビーウエポンシステムも見つかったよ」
NOVA「この機体って、資料によってミサイルランチャーは肩に装着されているものと、胸アーマーが開いてミサイルが出てくるものが見つかって、安定しない感じだな」
晶華「プラモデルではきちんと胸ミサイルがあるみたいなので、νガンダムさんの重武装形態は胸ミサイルガンダムで考えていいわね」
NOVA「だけど、残念ながらDDにはHWSは登場しないわけで、アムロさんの機体はこれになる」
NOVA「昔は、アムロさんって無印ガンダムかリ・ガズィが前座で、νガンダムが後継機って流れだったんだが、最近はνガンダムが前座でHi -νガンダムが後継になることが多くなっているなあ」
晶華「とにかく、DD1章の最終パートは、逆襲のシャア祭りで、アムロさんがHi -νガンダムでシャアさんと決着をつける話ってことね」
NOVA「違う。うちのプレイでは、シャアのサザビーを倒したのはゼンカイオージュラガオーンということになっている。全然鍛えていないアムロさんの機体で、シャアに勝てるわけがないじゃないか」
晶華「シャアさんに勝つために、Hi -νガンダムさんを20段階改造しようとは思わないわけ?」
NOVA「思わないなあ。真ゲッターやマジンカイザーならともかく、どうしてHi -νガンダムを鍛えないといけないんだ? 俺のガンダム熱はそこまで高くないぜ。俺がガンダムマニアだったら、そういう雑誌を購入しているはずだ」
翔花「NOVAちゃんはガンダムマニアじゃないわけ?」
NOVA「ガンダムなら何でもOKッてわけじゃないんだよ。全てのライダーや戦隊を知りたいって気持ちにはなれるが、全てのガンダムを知りたいって気持ちにはならないし、『NOVAさん、ガンダムの映画を見に行きましょう』と誘われても、あまり乗り気にならない程度のガンダムファンだな。NTも、閃光のハサウェイも、見てないし。ハサウェイの原作は読んだが、俺好みの作品じゃないな」
晶華「意外。NOVAちゃんだったら、全てのガンダムを制覇してやるぜ、とか、俺の知らないガンダムがあるなんて……とか言っちゃう人だと思ったのに」
NOVA「スパロボファンで、新作ガンダムもスパロボで出てから、後から復習するとかだな。まあ、クロスボーンガンダムのコミックは全巻買って読んだので、物によりけりだが、ガンダムと名が付けば何でもOKってわけじゃない。俺が好きなガンダムは、ZZとGガンダムとガンダムXだ。21世紀では、OOが比較的好きだったかな。ただ、多分、一番ハマったのは最初のガンダムだと思う。だから、DDにもイベントで1stガンダムかORIGINが出れば、20段階改造したいと思う。ハンマーでシャアをぶん殴りたいじゃないか」
翔花「そして光になれえって叫ぶのね」
NOVA「そのハンマーじゃねえ」
逆シャアとのクロスオーバー
NOVA「で、DDでの宇宙世紀ガンダムは、Zガンダムとユニコーンなんだが、今のところ、ほぼいるだけ参戦なんだな。Zガンダムは劇場版なんだが、フォウが生きていて、ジェリドが生きていて、ハマーンは……ZZを経ていないから健在だな。ネオジオンはハマーン派とシャア派に分かれていて、今回でシャアが行方不明になるか失脚して、ハマーンとフロンタルの時代に突入すると思われ」
晶華「ジェリドさんは何をやってるの?」
NOVA「ティターンズ残党は、ラプラスの箱の探索任務を引き受けていて、ユニコーンガンダムを渡せと狙ってくる。第2章でその辺は掘り下げてくるんだろうが、1章ではここまでユニコーンガンダムの扱いが良くないのは意外だった。まあ、元々、ユニコーンは逆シャアの後の物語だから、逆シャア終了後が本番なんだろう。マリーダさんとか、リディもそのうちティターンズと一緒に出てくる可能性が大だな。おそらく、次の目玉ユニットはバンシィだろうと考えている」
翔花「ユニコーンさんの話の続きがNTで、逆シャアの話の続きがハサウェイね」
NOVA「ハサウェイと言えば、クエスだな。クエスの物語もパート13には出てきて、エヴァのアスカと口ゲンカするのがクロスオーバーとして秀逸だったな。エヴァのアスカはDDでは暴言ツッコミ役として会話シーンの出番が多くて、昭和組の価値観が古いとツッコミを入れては熱気に押されたり、よりクールなミカヅキにツッコミ入れられたりして笑える」
晶華「ミカヅキ君がアスカさんにツッコミ? どういうこと?」
NOVA「大体、自軍がスパロボらしい無茶な作戦を提示したら、『そんな作戦が上手く行くわけないでしょ』とツッコミ入れるのがアスカの役割だな。勢いで片付けようとする自軍のノリに、正論で批判するのがアスカの立ち位置。そこでミカヅキが『怖気づいたなら逃げたら?』とボソッと言うんだ。するとアスカは『私が怖がってるって? そんなわけないでしょ。いいわよ、そんなに言うならやってやるわよ』って流れで、勢いに巻き込まれる形。と言うか、エヴァの面々も、ずいぶんとスパロボに馴染んだなあと思う。まあ、作戦担当のミサトさんの出番が一番多いんだが」
翔花「とにかく暴言ツッコミ役のアスカさんが、クエスさんに厳しくツッコミを入れる役どころなのね」
NOVA「エヴァも使徒との戦いはあまりなくて、ストーリーとしてはまだこれからって形なんだが、ATフィールドのバリアで母艦を守る役どころとして、物語上の存在感は結構大きい。何だかんだ言って、90年代の作品としてスパロボでも老舗キャラになっているからなあ。アスカも昔は、昭和の先輩に食って掛かる跳ねっ返りキャラとしての印象が強かったが、DDでは昭和の無茶にツッコミ入れつつ、21世紀作品の若者キャラに対しては先輩として非常識を指摘する口うるさい説教キャラになっている。何だかんだ言って、正論で常識をズバズバ言うキャラとして、ツッコミ姉さんの称号を与えてもいいぐらいだな」
晶華「古い昭和の暴走に、平成の若者代表としてツッコミを入れ、21世紀の平成後期の若者の暴走に、旧世紀の先輩としてツッコミを入れる中間管理職みたいな仕事ね」
NOVA「で、時々シンジが女房役としてフォローを入れる、と。何だかんだ言って、うじうじしたキャラを見ると、『あんた、○○しなさいよ』とツッコミ入れる委員長キャラなんだな。フルメタのかなめとキャラがかぶっていると言うか、典型的な90年代ツンデレ女性キャラのテンプレかもしれない」
翔花「で、クエスさんはどうなったの?」
NOVA「ハサウェイをかばって、インベーダーに殺された」
晶華「はい? どうしてインベーダー?」
NOVA「アクシズ落としを阻止しようと頑張ってる自軍の邪魔をしに来たんだな。コーウェン君とスティンガー君が。ハサウェイがクエスを説得している途中に、急に出現して、哀れな結果になった」
晶華「すると、ハサウェイさんがチェーンさんを殺す展開は?」
NOVA「そこはなしになった。クエスは死んだけど、悪いのはインベーダーだ。だから、復讐を誓ったハサウェイはこれからゲッターチームの一員となって、Ξ(クシー)ゲッターのパイロットとなる『閃光のゲッター』に流れる予定だ」
翔花「シン・アスカさんと、ハサウェイ・ノアさんかあ。あと一人、メンバーがいれば、本当にゲッターガンダムチームができそうね」
NOVA「何しろ、かつてハサウェイの声をやっていた佐々木望さんが、アークのメシア・タイールの声だしな。ハサウェイとゲッターはつながらないわけじゃない。それと、シン・アスカだが、東映のゲッターでは隼人のお姉さんが神明日香という名前で、すなわちジン・アスカだったりする。何て見事なゲッターつながり」
翔花「全ての道がゲッターに通じそうな勢いね」
NOVA「なお、アークの拓馬の声の内田雄馬氏は、オルフェンズのアインの声もしていて、彼をDDゲッターチームにスカウトするという手もある」
晶華「それって敵キャラじゃない?」
NOVA「うむ、自軍では使えないのが問題だな」
翔花「というか、シン・アスカさんも、ハサウェイ・ノアさんもまだDDではパイロットとして実装されていないはず」
NOVA「そんなわけで、我がDDゲッターガンダム計画は早くても来年、もしくは2年後になるかもしれんなあ。追加参戦として『SEED DESTINY』とか『閃光のハサウェイ』はそのうち来るだろうから」
最初と最後はボルテスV
NOVA「さて、逆シャアメインのパート13だが、まずはボルテスVの物語からスタートする。偽者の剛博士が登場して、浜口博士が重傷を負って入院し、後を左近寺博士が受け継ぐことになる。浜口博士が死ななかったのは原作改変だが、第1章で死ななかったシーゲル・クラインが第2章でやっぱり暗殺されたように、浜口博士も再登場しない限りは、結局、治療の甲斐なく入院中に死にましたとなる可能性は想定しておこう」
晶華「ともあれ、左近寺博士って人が登場して、何が変わるの?」
NOVA「今回は顔見せだけだが、後で猛特訓して新技『ボルトマシン・スピン』を実装してくれたら嬉しいな」
NOVA「コンVの『超電磁ウズマキ』と並んで、スパロボLのみに実装されているレア技だな」
晶華「よく、そんなレア技を見つけて来るわね」
NOVA「だからこそのスパロボマニアなんだろう? マニアは王道を愛するとともに、レアな物を語りたがるからな。当然、何が王道で、何がレアかは知っていなければ語れない。王道が求められている場で、レアなことしか言えないのでは大勢を白けさせるし、場に合わせた話題のレパートリーが豊富なのが通というもの。その上で、個人のこだわりはこれというのも示し得る。コンVで言えば、超電磁ヨーヨー、超電磁スピン、Vレーザーにツインランサーが王道で、そこからビッグブラスト・ディバイダーとかバトルチェーンソーと言い出すとハードルが上がる」
翔花「ボルテスさんだと?」
NOVA「天空剣と超電磁ゴマが王道で、ボルテスバズーカがちょっと通。超電磁ウェーブとかだと、マイナー路線に入って来て、胡蝶返しとか言い出すと、お主、只者ではないな、のレベル。あと、鷹メカとか、ボルテス重戦車とかを話題に出して来ると、超合金魂とかを持っている可能性を疑え」
晶華「話について行くのが大変なレベルになって来たので、DDに話を戻しましょ」
NOVA「今回のボルテスは、地味に王道ネタしか出て来ないな。敵の陰険ジジイのド・ズールが卑怯な罠を見せて、健一の怒りを買って一文字斬りで倒され、後任に出てきたド・ベルガンがマキシンガル合金を持ってきて、次のボルテス話は鎧獣士が出てきてボルテスがピンチになって、新技の超電磁ボールVの字斬りがSSRパーツで実装されるだろうとか、割と定番話しかやらないという感じだな。ただ、ラストのラストで、落下するアクシズの破片に対して、スカールークの大型ドリルで粉砕して、地球を守ってくれたハイネルさんというのが新鮮な描写だった」
翔花「最後の最後で見せ場があったのね」
NOVA「コンVもボルテスも、決してメインの話にはならないけど、一応、大筋はコツコツと描いているんだな。まあ、豹馬は昭和バイク乗りという個性を身に付けたし、健一は今後、異星人つながりでエイジや大介さんと絡んで来ると思われ。個人的には2号機の峰一平がスパロボでは割と地味キャラなので、彼の一番のアイデンティティである乗馬スキルや愛馬アイフル絡みで、大介さんと馬談義をしてもらいたいもの。ジーグのパーサロイドとか、馬ネタに期待だ」
翔花「だったら、モビルホースの風雲再起さんを呼んで来ましょうよ」
NOVA「本当に、Gガンダムを呼んで来て欲しいもんだよ。ワールド7辺りにロボット競技の世界を設定して、アイアンリーガーとコラボとか、ついでにダイモスとか、電童とか、出して来る」
晶華「それだけじゃ新鮮味に欠けるわね。これまでスパロボには登場していない格闘ロボットってないわけ?」
NOVA「……レッドバロンか?」
翔花「レッドバロンって、赤いロボットね。もしかして、赤い彗星のシャアさんに関係あるの?」
NOVA「ロボットは関係ないけど、レッドバロンの呼称を持つ撃墜王リヒトホーフェンが機体を赤く塗っていて、シャアのモデルと言われているな」
晶華「さすがはNOVAちゃん。寄り道脱線しつつも、アクロバティックに本題に戻して来るなんて。さすがは、かつて白い新星と名乗っていただけのことはあるね」
NOVA「フッ、ボルテス→峰一平→馬→風雲再起→Gガンダム→格闘ロボット→レッドバロン→リヒトホーフェン→赤い彗星のシャア……かあ。よくつながったものだなあ」
メビウスの宇宙を越えて
NOVA「そんなわけで、逆シャアの話に戻って来ると、スパロボ恒例のアクシズ落としイベント、『たくさんのスーパーロボットが、アムロさんに付き合って、アクシズにしがみ付きながら○○は伊達じゃない大会』を今回も披露するわけだ」
翔花「真ゲッターは伊達じゃないとか?」
晶華「マジンカイザーは伊達じゃないってのもありね」
NOVA「俺としては、シャアを倒した殊勲者、ゼンカイオージュラガオーンは伊達じゃないってのを見たかったんだが、期間限定イベント参戦の機体は出て来なかった」
晶華「大体、一章の最後って春前に配信された話じゃない? 秋に登場したゼンカイオーさんが出られるわけないでしょ」
NOVA「そういうことは分かっているんだよ。だけど、それを何とかするのが時空魔術ってもんだろうが。主題歌がBeyond the Timeなんだから、秋に配信されたゼンカイオーが時を越えてアクシズを止めるのに参加していたって、不思議でも何でもない」
晶華「NOVAちゃん、それは妄言よ」
NOVA「妄言でも何でもいい。とにかく心の眼で見れば、そこにいないゼンカイオーだって見えてくる。そういうことで、俺の妄想アイにはアクシズにしがみ付いて『全力全開は伊達じゃない』って言ってるゼンリョクゼンカイオーの姿が映っていたんだ」
翔花「って、ゼンカイオージュラガオーンさんはともかく、ゼンリョクゼンカイオーさんはまだ番組にも出ていないのよ。スパロボDDに実装されているはずがないじゃない? いくらわたしが時を翔ける花粉症ガールだからって、そこまでの妄想には付いて行けないわ」
NOVA「本当です。この目で見たんです、山中隊員。信じてください」
晶華「北斗、お前は夢でも見たんだ。TACの隊員がそんなことでどうする?」
翔花「誰が北斗で、誰が山中隊員で、TACの隊員がどこにいるのかとツッコミ入れたいのはやまやまだけど、気にせずエンディングBGMを流すのが正解と見たわ」
NOVA「まあ、ボケた冗談はさておき、スパロボのアクシズ落としイベントでよくあるツッコミ。数あるスーパーロボット軍団がいれば、アクシズって普通に破壊できるんじゃないか? という検証を始めよう」
晶華「真ゲッターさんがいるんだから、アクシズだって融合して、火星まで運んで行けると思います」
NOVA「無理だな。それをしたのは原作漫画版のゲッターロボ號に登場した真ゲッターであって、OVAの真ゲッターにはそういう融合能力はありません。融合能力を持ったのは敵のインベーダーなので、コーウェン君やスティンガー君がアクシズに融合して来る可能性はあったけど、幸いそういうことはなく、デビルガンダムと融合したデビルアクシズみたいな展開にはなりませんでした」
晶華「だったら、OVA版の真ゲッターさんにはアクシズを止められないの?」
NOVA「真ドラゴンが起動していれば、行けたかもしれないなあ。何しろ全長6000メートルの巨体だし、ゲッタービームで木星の衛星ガニメデを破壊できるぐらいだからな。今の真ゲッターはストナーサンシャインさえ実装されていないから、まだまだ本気が出せていないんだ」
翔花「マジンカイザーさんは?」
NOVA「ファイナルカイザーブレイドが解放されるのは、2章に入ってからだ。つまり、1章の最終話の段階では、マジンカイザーも本気が出せていない。おまけに、今回はイデオンも、ガンバスターも、グレンラガンもいないので、参戦機体でアクシズを壊せそうな破壊力を持った機体は……強いて言えば、ガオガイガーのゴルディオンハンマーで光にできるかどうかだが、やはり質量差を考えると、ジェネシックガオガイガーのゴルディオンクラッシャーぐらいは欲しいところだ」
翔花「すると、ディーダリオンさんがアクシズをどこか別の世界にポイしたりは?」
NOVA「ゲートを開こうとしたけど無理だった。そこで、原作どおりならチェーンがハサウェイに殺された時に持っていたサイコフレームの欠片が宇宙に飛び散り、νガンダムやサザビーのコクピットに仕込まれたサイコフレームと共鳴して、アクシズショックと呼ばれる奇跡を起こしたんだが、今回はチェーンが死ななくて、代わりにサイコフレームの奇跡を発動したのはユニコーンガンダムの力だったりする」
NOVA「アムロもHi-νガンダムに乗ってるし、バナージのユニコーンのサイコフレーム効果もあるし、逆シャア原作以上の奇跡が起こって、アムロさんも行方不明になることなく無事に帰還しました、めでたしめでたしということだ」
翔花「さすが、お台場パワーは伊達じゃないってことね」
NOVA「ということで、最後はユニコーンが活躍し、おまけにボルテスのハイネルが見せ場を飾って、アクシズ落としは無事に阻止されて、その後の顛末はワールド6の最終話から第2章に続いた流れ。一方、我がDDプレイは現在、ゲッターノワールの復刻イベントを楽しんでいる最中ってことだ。来週には、ゲッターアークイベントを楽しむ予定」
(当記事 完)
PS.ノワールイベントは、こちらの記事も参照。復刻によって、入手し損ねた機体も手に入るのでラッキーと思っています。