パート7クリア
NOVA「ガンダムSEEDの話にスポットを当てた一章パート7をクリアしたぞ」
晶華「へえ。一気に終わらせるなんて、さすがはNOVAちゃん。自他ともに認めるSEEDファンなだけはある」
NOVA「認めてねえよ。別にアンチとまでは言わんが、SEEDのファンを名乗った覚えは一度もねえ。俺が好きなガンダムは、初代とZZとGガンダムだ。後はガンダムXと、ビルドファイターズを推す。クロスボーンガンダムもいいな。あと、SEEDじゃなくてアストレイは好きだった。とにかく、SEEDは追っかけたり、GジェネSEEDを買ったり、CDの音楽集は買ったけど、別にファンってわけじゃねえ」
翔花「そこまでしてファンじゃないって言いきるわけ?」
NOVA「SEEDの放送時期は、俺がインターネットでサイト運営を始めていた時期だから、SEEDはいいコンテンツになるなあ、と思っていたんだよ。だから、放送当時は積極的に追いかけた。それなりに語れもする。ただ、俺の好きな作風かと言えば、結果として違うと言わざるを得ない。何が問題かと言えば、このキャラが好きと言えるようなキャラが一人もいないんだよな。まだ、OOの方はロックオンの兄貴の方とか、感情移入できたりもしたんだが、スパロボでも積極的にキラを使いたいとは思わない」
翔花「まあ、NOVAちゃんは自他ともに認めるスーパー系の人だからねえ」
NOVA「そもそも俺がロボット物を見る目的って、熱く燃えるか、明るく笑えるか、あるいはSF的にクールに痺れるかのどれかだろうし、SEEDって、割と悲観的で、笑えなくて、クールよりも情念的な作品なんだよな。破滅志向の宗教的なところがあって、SF的クールマインドとか戦術・戦略を考えて唸る作風でもないし、だからと言って、おバカな熱血方面に振り切れて、スカッと快感な話でもない。陰湿な方向に情念が爆走している敵キャラとか、ペシミスティックな雰囲気があって、それはまあ、Zガンダムの方向性なんだよな」
晶華「NOVAちゃんはZガンダムも好きじゃないの?」
NOVA「嫌いとは言わんが、ガンダム好きの一般教養だとは思うし、リアルタイムで全話見たほどだけど、好きな作品とは言わないぞ。まあ、Zガンダム自体は格好良い機体と思うし、ハマーン様とか、ヤザン大尉とか、好きなキャラはいるが、燃えるアニメじゃないと思う。あ、SEEDもそうだけど、BGMは大好きだ」
NOVA「作品を評価する際の基準は人それぞれだけど、印象的な音楽とか、それぞれのシーンを切り取った観点で好きとか、細かく語れることはあっても、全体的に好きかどうかは個人の感情論になる。当然、自分が作品に接した時の年齢とかもあるわけで、Zガンダムに対しては、最初のガンダムの面白さと同じものを期待したら違っていたという点と、最後の希望なき終わり方がやるせなくて、感情移入をしちゃダメな作品と認識した次第。まあ、背伸びしたい中学の時期に見たから、クールな作品として受け止めたが、作品テーマとしても大人と子どものディスコミュニケーションを1stガンダムより突きつめたところがあって、言わば反抗期アニメなんだよな」
晶華「そんな大人、修正してやる! な暴力主人公らしいよね、カミーユさんって」
NOVA「キレる17歳って後にネタにもされたけど、歴代ガンダム主人公の比較論ってのがあって、大人が理不尽なことを言ったときにどうするか? アムロなら『そんなの、理不尽じゃないですか』と抗議して殴られる。カミーユなら『そんな理不尽、修正してやる』と殴りかかる。ジュドーなら『そんな大人の理不尽、子どもは聞いてられますか』って軽口っぽく流して、上手くかわしながら自分のルールで場を乗りきる感じだな」
翔花「ええと、アムロさんは大人に抗議して、カミーユさんは暴力で反抗して、ジュドーさんは大人をスルーして、すでに自立しているってこと?」
NOVA「アムロは望まぬながら現地徴用兵として社会を学んでいき、カミーユは社会不適合でドロップアウトし、どっちも精神を病んでいくんだけど、ジュドーだけはフロンティア精神で木星に行き、その後、起業したりもするんだな。ジュドーと言い、ガロードと言い、こういうバイタリティある若者は好みだ」
晶華「念のため、キラさんが大人の理不尽に出会ったら、どんな反応になると思う?」
NOVA「理不尽の内容によると思うけど、キツい仕事なら文句を言わず、淡々とこなすと思う。責任感はあって、その分、抱え込むタイプだからな。『理不尽かもしれないけど、ボクがやらないといけないことなら、みんなを守るためにもやってみせる』と言ったりしながら、ブラック企業で使い潰されるタイプ。あまり主体性がなくて、新興宗教にあっさり引っ掛かったりもしそうだ」
翔花「別に反抗期ってわけでもないのね」
NOVA「真面目で、友だち思いの良い子が戦争という理不尽な状況に流されて、どうしてこんなことになったんだろう、と涙を流す結末だからな。これを見たときの俺は大人だったから、最後まで希望を見失って主体性のなくなった主人公にがっかりしたな。まあ、後半ブルーコスモスの台頭で、宗教家が扇動する戦争という構図に当時の時代背景もあったのかな、と思いつつ(湾岸戦争とか9.11とか)」
晶華「SEEDの戦争って、宗教戦争だったの?」
NOVA「アニメはそういう側面が強調されたな。アストレイや関連書籍では、もっとSF設定がいろいろ盛り込まれた世界観だったんだけど、TV作品ではSF設定よりも情念主導で物語が描かれたために、ドラマが矮小化したと個人的には考えている。まあ、主人公が情念を見せるのはいいんだが、戦争を主導する指導者層が連合側もザフト側も描写がアレすぎて威厳が欠けているのを見ると、こんな世界なら滅びてしまえ、と当時は感じたなあ」
晶華「それって敵役の考えじゃない?」
NOVA「そう、ラスボスのクルーゼがそういうことを言って、主人公のキラがその理屈に反論できなかったんだな。ガンダムって、ラストは哲学戦闘というか、互いの主張のぶつかり合いで主人公側が相手を若者なりの希望で論破してみせるカタルシスがあって、でもSEEDではそういうすっきりした勝ち方ができずに、問題提起だけで終わった感がある。個人的には、結末をうやむやにして虚しく終わったような形で、続編のデスティニーに宿題として引き継がれたなあ、と」
翔花「じゃあ、デスティニーの話もしないと」
NOVA「また、いずれな。今回はDDのストーリーに絞るってことで」
SEEDのシナリオ(2話、3話、7話)
NOVA「パート7では、SEEDメインの話なんだけど、自軍はSEEDの物語からは距離を置く形で接している。つまり、SEEDの母艦アークエンジェルを陰ながら支援しているんだけど、SEEDの物語に極力影響を与えない形で関わり、ほとんど観戦モードと言ってもいいぐらい、劇中の悲劇は改変されていない。
「2話でニコルがアスランを庇ってキラに殺され、3話でトールがアスランに殺され、さらにアスランのイージスがキラのストライクに取り付いて自爆し、キラが生死不明となったりするところまで、原作のまんまだ。これに対して、自軍ができることは何もない」
翔花「何でよ? 無敵のゼンカイオーさんの力を持ってしても悲劇は防げなかったと言うの?」
NOVA「キラとアスランの一騎討ちの途中で、早乙女博士のインベーダー軍団が出現して、キラを援護できなくなったというゲーム内物語だ」
翔花「おのれ、早乙女。許すまじ」
NOVA「同じ世界の作品で、フルメタルパニックは自軍が積極的に物語に介入できるのに対して、SEEDの物語は極力、クロスオーバーを廃する方向で進む閉じた構成となっているんだな。TRPGで言うところの、GMが操るNPCだけで物事が進展し、プレイヤーはストーリーの動向に手が出せない流れ。SEEDの物語は極力、不可侵に描かれているわけだ」
晶華「オルフェンズやヴァルヴレイヴだって、悲劇は防げなかったわよ」
NOVA「防げない理由がコロニー内部の暴動に巻き込まれたから、とか、敵の陽動に乗って別の戦場で戦っていたからってことなんだけど、SEEDの場合はもっと明確に『この世界の戦争に巻き込まれないために、陰ながらアークエンジェルを支援する』という方針をブライトさんが立てたんだ。極力アークエンジェルの動きに干渉せずに距離をとった立場で、自軍は行動する、言わば影の軍団だな。あるいは、自軍がコミック版のアストレイみたいな立ち位置になったと言ってもいい」
翔花「シナリオの方が明確に、SEEDの物語の不可侵性を強調しているのね」
NOVA「ここまでの話で、ワールド1やワールド2は積極的にクロスオーバーしていて、ワールド4では鉄華団と咲森学園が一蓮托生に結びついたのに対し、SEEDの物語は極力、他とのクロスオーバーをしないように独立を保っている形だ。あえてクロスオーバーがあるとしたら、敵の自爆によってキラが行方不明になったりしたことへの周囲キャラの感想とかだな。悲劇イベントに対して、外野から噂話として経緯を説明して、コメントを口にする程度の関わり方だ」
晶華「孤軍奮闘のストライクの原作方針を崩さないように、ゲームで演出されているわけね」
NOVA「ささやかなクロスオーバーネタとして、敵の自爆で生死不明となったキラの捜索を自軍が協力するシーンがあって、アークエンジェルのナタル副長が『自爆に巻き込まれたのでは、生存は絶望的だろう』と言ったら、ヒイロ・ユイが『自爆しても生き延びることはできる』と告げる。ナタルさんが『サイボーグ凱ならいざ知らず、生身では不可能だ』と応じると、ヒイロが『俺がその当人だ』と宣言して、絶句するナタルさんというオチ」
晶華「他に、スパロボ自爆の代名詞といえば、マジンガーのボスさんと、エヴァの綾波レイさんね」
NOVA「あと、0080のバーニィもいたが、それはさておき、綾波はクローンで復活だからな。ある意味、ムサシ司令官の前例だと思われ」
翔花「ムサシさんも自爆キャラよね」
NOVA「アスランも自爆キャラと言えるが、スパロボでは精神コマンド・自爆を覚えたことはないようだな」
晶華「ところで、SEEDはクロスオーバーが少ないって言うけど、それはキラさんだけであって、マリュー艦長は比較的クロスオーバー会話がある方じゃない? 特にエヴァのミサトさんとか、シンジ君とか」
NOVA「ああ、それはあるかもしれないな。あと、これは細やかな原作改変だが、ラクスの父親のシーゲル・クラインは暗殺されていないようだ。後のシナリオ会話で、シーゲルが娘のラクス共々行方不明ということが言われ、もしもSEEDの物語が終わった暁には、シーゲルさんがプラントの代表になる可能性を伺わせた」
晶華「すると、デュランダル議長はお役ご免ってこと?」
NOVA「さあな。DDでSEEDがデスティニーにつながるかは未定だが、とりあえず、行方不明のキラがマルキオ導師に救われて、プラントのラクスのところに連れて行かれ、フリーダムを託されて、地上に降下するという当時のアニメでは超絶展開とまで言われた流れがパート7の7話で再現されて、一応の見せ場と言えるな」
翔花「超絶展開ってどういうこと?」
NOVA「地球で爆発に巻き込まれて、気付いたらスペースコロニーにいたって、何の説明もなく見せられたら、何で? って思うだろう? 後から、セーフティシャッターとかいろいろ言い訳設定が補完されて、そういう追加要素も他媒体で提示されての現在だが、SEED世界のセーフティシャッターはどんな爆発も防ぐので、一時期はセーフティシャッターでシールドを作れば無敵という意味不明のギャグもまかり通っていたような記憶がある」
晶華「セーフティシャッターって材質じゃないんだから」
NOVA「今、このセーフティシャッターネタの分かる人がどれだけいるかなあ?」
インベーダー追跡(1〜4話)
NOVA「さて、順番は前後したが、自軍の動きを改めて始めから見て行くことにする。前回でワールド2から異世界移動をした早乙女博士を追って、ワールド3に来たラー・カイラムとオケアノス。この世界で活動するための後ろ盾として、ミスリルの助けを借りようとするんだが、ダナンのテッサ艦長が事件に巻き込まれたことを知って、救出活動に手を貸したのがパート6の終わりだ」
翔花「フルメタルパニックとはバッチリ絡むのね」
NOVA「で、テッサ艦長からの情報で、アークエンジェルがオーブに無事到着したものの、そこからの脱出の際に、ザフト軍に包囲されて難儀しているという話を聞く。早乙女博士のインベーダー騒動を解決するための情報提供と活動のバックアップをミスリルが請け負う代わりに、この世界の動向に大きな影響力を与えそうなアークエンジェルの支援協力を依頼された。そこでオーブへ向かう途中でザフト軍と戦うのが第1話だ」
翔花「なるほど。だからクレナイ・ガイさんに会いに行くのね。ジャグラス・ジャグラーさんは登場するのかしら?」
NOVA「そのオーブじゃねえ。SEEDに登場した太平洋上の平和中立を謳った島国だ。ヒロインの一人、カガリの故郷でもあるし、物語のスタートでもあるスペースコロニー・ヘリオポリスの所属先でもある」
晶華「そして2話と3話で、アラスカに向かう予定のアークエンジェルを支援して戦うのね」
NOVA「ザフトの追っ手を2話で迎撃し、ブリッツガンダムを破壊することに成功。しかし、その復讐に燃える敵の襲撃の際に、インベーダーの妨害にあい、キラのストライクがアスランのイージスと共に大破。キラを支援していたトールも原作どおりに撃墜されて戦死し、敵のバスターガンダムのパイロットのディアッカも捕虜にするなど、SEED原作の通りに物事が進展する」
晶華「悲劇を抑えることはできなかった、と」
NOVA「この辺、プロデューサーが第一章と第二章で変わったので、傾向が変わる可能性もあるな。デビルマンの悲劇エピソードの一つ、ジンメン絡みで犠牲になった少女が真ゲッターの奇跡で救われるという展開に第二章ではなっていて、一章は原作の悲劇そのままに、二章はそこに救いを与える方向にシナリオ方針が変わった可能性がある」
翔花「それはハッピーな方向に変わって良かったわね」
NOVA「もちろん、本当にプロデューサーが変わった影響かどうかは不明だけどな。元々、ワールド1と2は改変が多く、ワールド3以降は比較的近年の話なので原作ストーリーに忠実に描く方針かもしれないし」
晶華「とにかく、インベーダーの妨害でキラさんを助けることができなかった、と」
NOVA「そして、4話でついに早乙女博士との決戦シナリオになるわけだな」
翔花「え? 決着をつけちゃうの?」
NOVA「そうだ。そのために真ゲッターも強くしたからな。10段階改造ぐらいには」
翔花「へえ。それで戦闘力はどれくらい?」
NOVA「2万9000だ。ゼンカイオーに次いで2位。これで俺の真ゲッターは無敵な気分を味わえるぜ。真ゲッターの特長はHP回復機能が備わっていて、毎ターン1300点ぐらい回復してくれるのが非常にありがたい。まあ、現時点での手持ちの最強技がトマホークで、ゲッタービームはまだ頭からしか撃てない弱バージョンなんだが、いつか胸部ゲッタービームをガシャで当てて、それからストナーサンシャインを実装される日を楽しみにしたい。まあ、真シャインスパークとか、真ゲッターチェンジアタックまで実装されるかは分からんが」
翔花「聞くからにNOVAちゃんのゲッター好きが伝わって来るわ。それで早乙女博士はやっつけたの?」
NOVA「ああ、やっつけた。少なくとも、SEED世界からはインベーダーの脅威は去ったと思える。まあ、実はまだ生きている可能性は十分に考えられるが、次に出てくるときは真ドラゴンを目覚めさせる可能性が高いだろう。ところで、シナリオ内でも早乙女博士の真意が問題になったが、実のところ、その発言内容を考えて、世界を滅ぼしてやるとは言ってないようなんだな。正確には『世界滅亡の日を見せてやろう』であって、自分で世界を滅ぼすというよりも、世界滅亡を予見して、そうさせないために危機を煽って、自軍を鍛えている可能性が高いようなんだ。その証拠に、早乙女博士を倒した瞬間に機が熟して、自軍が亜空間に飛ばされて、新たな展開に突入したわけだ」
多元世界滅亡の危機
NOVA「パート7最大のストーリーポイントはSEEDではなくて、オリジナル主人公ディーダリオンにまつわるものだった。彼は記憶喪失で、その正体にまつわる謎こそがDD最大の縦糸と言えるんだが、ここでその秘密の一端が明かされる」
翔花「へえ。SEEDとのクロスオーバーは薄味だけど、もっと濃い話が用意されていた、と」
NOVA「ディーダリオンを通じて、自軍を亜空間に誘ったのは、高次元思念量子集合体のハーザと呼ばれる存在。少女の姿をした彼女は実体を持たない情報体で、異文明ファブールスで生み出された存在らしい。そのファブールスにある時、ネピリアンと呼ばれる天使のような輪を持つ種族が出現し、多元世界の門を開くことで戦乱を発生させて、文明そのものを自滅に追い込んだらしい」
晶華「文明を自滅に追い込むって、まるでセレブロみたい。Z様を呼んで来ないと」
翔花「多元世界の門を開くって、アブソリューティアンの仲間かもしれないわ」
NOVA「何となく、近年のウルトラシリーズに通じる設定っぽいな。それで、ディーダリオンのライバルのアンギルオンとマービュオンがネピリアンの一族だけど、彼らは単独ではゲートを開けなくて、複数で力を合わせてゲートを開くことができるんだが、ディーダリオンが単独でゲートを開いたので驚いていたとか」
晶華「ディーダリオンさんもネピリアンの一族なの?」
NOVA「ハーザの話によれば、エギリゴと呼ばれる存在がネピリアンに対抗するため、ディーダリオンを改造したらしい。つまり、元はネピリアンだろうけど、改造によって文明を守るという意思が植え付けられたんじゃないかな。この辺はハーザも一部の記憶が破損しているらしく、正確なことはまだ分からないらしいが」
翔花「ええと、ネピリアンがかつて異文明ファブールスを滅ぼした。ファブールス人が作ったハーザがディーダリオンさんに働きかけて、DDの地球とその並行同位体世界を守ろうとしているという話でOK?」
NOVA「まあ、そんなところだな。そしてゲートが開く条件として、人々の思念が強まること、とりわけ怒りや恐怖など負の想念が強まりやすくて効果的らしい。だから戦場や、強い思念の持ち主が集うところ、また古代の霊的なパワースポットとされる場所にゲートは開きやすいとのことだが、あくまで傾向性の話で、ゲートを自在に開くことはハーザにも難しいそうだ。ただ、ディーダリオンを通じて思念を送ることと、世界の滅亡に関わる大きな事件の予知はできるそうで、その滅亡の原因をなくすための協力を自軍に依頼してきたわけだ」
晶華「ハーザ曰く、あなたたちは選ばれた戦士なので、かつて滅びた文明の構築した情報思念体の私が導いてあげますから、この地球中心の多元世界を守るために協力してくださいってことね。そんな荒唐無稽な話を押しつけられたブライトさんたちも大変だと思う」
NOVA「だから、ブライトさんが答えるには、『そんな重要なことは我々だけで決めることはできない。今の話を各世界の協力者に伝えて、それぞれにできる範囲で世界を守って行こうと思う』と答えておいて、ワールド1の博士たちやワールド2の岡防衛長官の意見を聞こうとの話になった」
翔花「すると、ここからはディドさんが『ハーザから予言が下った。ワールド何ぼで大イベントが発生して、世界滅亡の危機になりそうなので至急現地に向かって、解決して欲しいとのこと』と連絡が入って、紛争介入の仕事をすることになるのね」
NOVA「で、最初の予知が、アークエンジェルの向かったアラスカで大変なことが起こるよ、とのこと。まあ、原作アニメを知るプレイヤーには何が起こるか分かっているんだが、ブライトさんたちはハーザの予知の精度がどれほどか確かめる目的と、友軍のアークエンジェルの苦境を放っておけないとのことでアラスカ行きを決めるわけだ」
アラスカの地にて(5話〜7話)
NOVA「アラスカはSEED世界で、地球連合軍の本部が設置されている場所。オペレーション・スピットブレイクの真の目的地で、当初はパナマ基地が目的とされていたのが、奇襲効果を高めるための情報工作などがあって、連合とザフトの双方の思惑が複雑に入り組んだ戦いとなる」
晶華「敵を欺くにはまず味方からってこと?」
NOVA「理屈はそうなるが、結局のところ、連合側がザフトを自分の本拠地を囮に誘い込んで、殲滅兵器のサイクロプスで一網打尽にする作戦で、それを聞かされていないアークエンジェルが連合の厄介払いのために犠牲にされかけたところを、フラガさんの機転と、フリーダムで舞い降りたキラの活躍で、かろうじて脱出に成功するわけだ。これを機に、連合の裏切りを痛感したアークエンジェルは軍からの離反を決断する物語の一大転機とも言える」
晶華「それがパート7のクライマックスってことね」
NOVA「5話でハーザから本作の超重要情報を聞いた自軍は、アラスカへ向かうんだが、ザフトのザコ部隊と交戦することになる。6話でもバトル自体は同様で、ザフトのザコを突破するだけだが、その間にSEEDの物語がいろいろとキャラ会話を通じて語られることになる。キラを失ったカガリとアスランの交流とか、ザフトと連合のバカし合いとか、プラントで目を覚ましたキラとラクスの会話とか、SEEDファンなら納得できる物語が展開される。クロスオーバーじゃなくて、SEEDそのものだ。ナタル副長とフレイが転属手続きで艦を降り、フラガさんも同様に転属命令を受けるんだが、連合がアークエンジェルを犠牲にしようとしていることを察して、脱出を勧告に戻るところまで再現。そして、最後の7話だ」
翔花「フリーダムさん参戦によるSEED祭りね」
NOVA「それだけじゃなくて、フルメタのガウルンがクルーゼと手を組んだりして、最後だけフルメタとのコラボバトルが展開される。ただ、正直に言ってフルメタの敵ASは嫌いだな」
翔花「どうして?」
NOVA「ASは機体性能が命中特化なもんで、サキさんの回避が封じられるんだよ。他の機体なら10%ほどの命中率なのに、AS相手だと30%ぐらいで当てられる。2D振って3以下で当てられるのと、5以下で当てられるのは差が大きい」
翔花「どうして2D基準なのよ。それで分かるのって、TRPGゲーマーとかボードゲーマーぐらいよ」
NOVA「だったら、10回に1回当てられるのと、3回に1回当てられる差だな。AS相手だと、鍛えまくった回避系ユニットでも安心して突っ込ませることができないので、ガオガイガーと真ゲッターの出番になる」
翔花「全力全開さんは?」
NOVA「手番が遅すぎて、押し寄せるASの壁になれる位置に移動できなかったんだ。たぶんASより先に行動できるのって、同じSサイズかデビルマンくらいだろう。とにかくサキさんじゃAS相手に相性が悪すぎるのを学んだ。MS相手なら、自慢の回避力も十分通用するので、AS相手は防御力の高いスーパーロボットに任せる方が安心だ」
翔花「なるほど。いろいろ考えるのね」
NOVA「そりゃ、お気に入り機体の効率的な運用方法ぐらい考えるさ。そんなわけで、宗介狙いのガウルンはあまりに鬱陶しいので、全力全開のところに引き寄せて、早急に退場してもらう。真ゲッターと勇者王にはAS退治をしてもらって、サキさんはMS狙いや、スーパーロボットがとどめを刺し損ねた相手を落とす遊撃任務についてもらう。遊撃任務といえば、キラのフリーダムもそうだな。そして、このマップのラスボスはイザークのデュエルガンダムなんだが、ここで俺は気付いたんだ。これは宗介VSイザークの関智一ファイトを狙ったマップなんだって」
翔花「そうなの?」
NOVA「おそらくは。そんなわけで、一度は戦わせたかった同一声優バトルを試したが、さすがに特殊会話は出なかった」
次なる展開は?
NOVA「全力全開イベントが22日に終了し、それからヴァルヴレイヴの追加機体(3号機、5号機、6号機)が2章のパート3で加わってくるという話を聞いて、いろいろ気にはしつつ、次のパート8は一旦休憩しようと思った」
晶華「ええ? いいところなのに〜」
NOVA「なお、次の目玉ユニットはこれだ」
晶華「なるほど、ロードス島戦記ね」
NOVA「違うだろう。いや、キャラデザインは同じ出渕さんだから、よく似ているんだが」
晶華「サーバインさんって、サイバ☆リオンさんに似ていると思わない?」
NOVA「そんなことを思ったのは、今が初めてだ。とりあえず、DD第一章の追加ユニットで一番サプライズだったのは、サーバイン参戦だからな。これはこれで早くゲットしたいんだが、記事書きとしては先に書きたいことがあるので、そっちを優先ってことで」
(当記事 完)