騎獣厩舎、復活
サイバ(NOVA)「とうとう、10日めになりましたな」
GM「うむ。この日が過ぎると、妖精郷同化度が1点加算される」
ミリィ(晶華)「加算されると、どうなるの?」
サイバ「GM様、説明しても構わないですか?」
GM「よきにはからえ」
サイバ「以下は、プレイヤー知識だと前置きした上で。ぼくたちがラクシアに帰還するには、フィットチーネの管理する転移の魔法陣を使わないといけないんだけど、その際、2Dを振って、妖精郷同化度以上の数字を出さないといけない。もしも、それ未満の数字を出すと、ラクシアには戻れないんだ」
ミリィ「つまり、2点までは問題ないけど、妖精郷同化度が3点になると、ピンゾロで戻れなくなる。4点になると出目3までがアウト。120日間滞在して妖精郷同化度が12になってしまうと、一生帰れなくなるってことね」
サイバ「とりあえずは、30日以内に転移の魔法陣を使えるようにするのが、大きな目標となるかな」
マークス(ケイPマーク2)「溜まった妖精郷同化度を減らす手段はないのですか?」
GM「あるにはあるが、今はそれを明かす段階ではない」
マークス「あるならいいです。その手段を見つけるのも冒険の目的になるでしょうから」
ミリィ「では、10日めの早朝未明に羊ヶ原を出発しましょう」
マークス「停留所に行くまでにはランダムイベントは起こりませんでした。続いて、おもてなし亭に帰り着くまでも平穏無事。これで昼には到着です」
GM「すると、おもてなし亭には、先に帰ったパスタが既に騎獣厩舎を湖から浮上させている」
ミリィ「わ〜い、すぐに厩舎に行くわ。あたしもペガサスに乗せて〜」
GM「すると、厩舎にいたパスタ曰く、『すみません。ペガサスに乗るには、ライダー技能が5レベル以上、必要になるのですよ』」
ミリィ「そこを何とか」
パスタ『何ともなりません。それに今はペガサスを呼び出せないんです』
ミリィ「どうして?」
パスタ『そのための〈風の呼び子〉を飛行中にどこかへ落としてしまったんです。私を乗せたペガサスも、一度解放してあげたら、そのまま呼び戻せなくなってしまいました。ですから、ペガサスを呼ぶには、〈風の呼び子〉を見つけるところから始めなくてはいけません』
ミリィ「それでペガサスに乗れるの?」
パスタ『先ほども言ったように、ペガサスを乗りこなすにはライダー技能を成長させないといけません。さらに〈呼び子〉の魔力を充填するのに2000MMが必要』
ミリィ「2000MM! 今のあたしには持ち合わせがないわ」
パスタ『とりあえず、すぐにご用意できるのは普通の馬、いわゆるホースですね。これなら250MMで貸し出すことができますが』
ミリィ「借りるだけ? 購入はできないの?」
GM「妖精郷では騎獣の購入はできないようになっている。それに買うにしても、ホースの金額は5000ガメル。つまり、レンタルを20回できる計算になる」
ミリィ「ペガサスは?」
GM「2万ガメルだ」
ミリィ「遠い夢ってことね。いいわ。コツコツとホースから始めることにする。それでレンタルできるのはどれくらいの期間なの?」
GM「フェアリーガーデンでは、1ミッションを終えるまでの間だ」
ミリィ「つまり、1ミッションで250Gを稼がないと、赤字になるということね」
サイバ「ちなみに、第1ミッションでは3人で520ガメル、第2ミッションでは500ガメル、第3ミッションでは2155ガメルを稼いだ計算だ」
ミリィ「前回は、骨の丘で大当たりを引いたもんね。それでも、ライダーってずいぶんお金が掛かる職業だから、赤字にならないか心配なんだけど」
サイバ「まずは、1レベルだけ試しにとってみて、ホースで使い勝手と金銭との折り合いのつけ方を学んでみる。割に合わないと思ったら1レベルだけで止めておくって感じかな。まあ、250Gだったらボス敵のレベルが4以上だと確実に稼げるんだけどね。剣のかけら4つ分で800Gになるから、1人当たり260〜270Gということで」
ミリィ「う〜ん、どうするか少し考えてみるわ」
GM「では、パスタに続いて、ドリアの方だが、ブラウニーが3体になったので、2万ガメルまでのマジックアイテムが作れるようになった。この次に魔法工房が発展するのは、ブラウニーが5体集まったときだ」
サイバ「とは言え、今の我々は2万ガメルのマジックアイテムを気軽に作れるほど、お金を持っていないわけで。施設だけが成長しても、運用資金が追いついて来ないのが現状ということになる」
GM「レベルが上がれば倒せる敵も強くなって、獲得戦利品も高額になるので、お金も自然に貯まるだろう。だから頑張れ、と言い残しておいて、わしは寝る。例によって、成長の儀を済ませておくといい。ZZZ」
カシュミーラの成長
ミリィ→晶華「では、成長タイム行くわね。能力値ダイスは2と5。だったら、5の知力にするわ。
「次に経験点は、2666点が加わって合計3005点になった。そこでフェアリーテイマーを3レベルにするのに1500点使用。500点でライダー技能を取得して、1000点でスカウトも3レベルに。ライダー技能で得られる騎芸は、回避力を上げるための【攻撃阻害】がいいかしら。騎乗している時は片手が使えないので、盾が持てない。だけど、回避を維持できる形になるわ。他にもMPや魔力、その他のスカウト能力が上がって、いろいろ強くなったと思う。
「お金は、965ガメルと325MMね。これって、混ぜて使えないの?」
サイバ→NOVA「基本的にガメルは村で使用して、おもてなし亭ではMM使用なんだな。だけど、ガメル→MMへの変換は可能としておこう。厳密には、MMに変換できるのはアイテムのみのようだけど、村でもらったガメルの報酬が拠点のおもてなし亭で使用できないのも、処理が煩雑化するだけだと考えるので。それと、保存食がそろそろ半分使ったので、念のため補充しておけ」
晶華「うん。じゃあ、50ガメルを減らして、保存食を7日分加算と。他に買いたいものはあるかしら。(アイテムリストを見て)あ、手鏡と一週間分の着替えがあるのね。女の子のたしなみとして買っておくわ。それに水着も使うときがあるかもしれないわね。さらに80ガメルを払って購入」
NOVA「水着はともかく、果汁まみれの服とかは着替えたくなるもんなあ。日常生活用のアイテムにお金を使うことができるのは、冒険にゆとりが出てきた感じだな。実用よりもフレーバーを大事にするってことで。俺も着替えぐらいは買わないといけない気になってきた」
晶華「こういうのって、ゲーム的に有利か不利かだけじゃなくて、冒険世界で生きてるって感じよね。とりあえず、今回はこんなところにしておくわ。騎獣のレンタル代にもお金を残しておきたいし」
●カシュミーラ・ミルモワール(ミリィ)
エルフの妖精剣士(冒険者レベル3)
信条:栄光(肯定)、希望(肯定)
矜恃:恩義を忘れず、借りは必ず返す。
冒険者技能:フェアリーテイマー3レベル、フェンサー3レベル、セージ1レベル、スカウト3レベル、ライダー1レベル(残り経験点5)
一般技能:ノーブル2レベル、ウェザーマン1レベル、ハンター1レベル、ジュエラー1レベル
所持金:835ガメル、325MM
器用22、敏捷18、筋力7、生命11、知力20、精神15
HP20、MP24
技巧6、運動6、観察6、先制6、知識4
生命抵抗4、精神抵抗5
妖精魔法魔力6
戦闘特技:《魔法拡大/数》《魔力撃》
騎芸:攻撃阻害
種族特徴:暗視、剣の加護(優しい水)
習得言語:エルフ語、交易共通語、妖精語会話、汎用蛮族語会話
武器:ダガー(命中6、威力3、追加ダメージ+4、クリティカル値9)
防具:クロースアーマー&バックラー(回避7、防護点2)
所持品:冒険者セット、アウェイクポーション、保存食11日分、ヒーリングポーション×2、魔香草×2、救命草×4、スカウト用ツール、手鏡、着替え(一週間分)、水着
頭:ネコ耳カチューシャ
耳:妖精使いの宝石(風)
首:妖精使いの宝石(光)
右手:妖精使いの宝石(炎)
左手:妖精使いの宝石(土)
キャプテン・マークスの成長
マークス→ケイP『次は、おらだッピ。まず、能力値は4ゾロで生命力が増えた。
『経験点は2616点を加算して、合計3455点。1500点でファイター4レベルにしてもいいッピか?』
NOVA「今の平均レベルは3で、お前がレベル4に上げても変わらないから、問題ないんじゃないか。俺も早く3レベルにしたいが、その前にいろいろ考えることもあってな」
ケイP『では、いち早く冒険者レベル4だッピ。残り1955点。あとは1000点払って、レンジャー技能を2レベルにしておくッピ。今後も、探索や危険感知の機会は多くあると思うので』
NOVA「ああ、骨の丘みたいに、みんなでアイテムを発掘したり、崖から落ちないように危険感知が必要になる機会は今後もありそうだからな。今回の件を教訓に、俺も探索系技能は習得しておくことにする」
ケイP『お金はタワーシールドの購入に使ったので、手持ちは80ガメルだッピ。マナマテリアルは445MMだけど、保存食代と着替え代を合わせて60MM減らしておくッピね』
NOVA「マッスル太郎は、着替えなんて考えなかったんだけどな」
ケイP『過酷な奴隷生活だし、蛮族社会は毎日の着替えなんて考えないものだッピよ』
NOVA「蛮族でも、サンドリーヌみたいに裕福な上位の者たちは、着替えにも気を使っていると思うけどなあ。まあ、その辺は物語の雰囲気とか、プレイヤーの卓次第か」
●キャプテン・マークス
ルーンフォークの戦士魔動機士(冒険者レベル4)
信条:財力(否定)、復讐(肯定)
矜恃:どんなときも礼節を失わない
冒険者技能:ファイター4レベル、マギテック2レベル、レンジャー2レベル、エンハンサー2レベル(残り経験点955)
一般技能:セイラー3レベル、ナビゲーター2レベル
所持金:80ガメル、385MM
器用18、敏捷16、筋力16+2、生命力19、知力12、精神10
HP31、MP16技巧5、運動4、観察4、知識0
生命抵抗7、精神抵抗5
魔動機術魔力4
戦闘特技:《かばう》《魔力撃》
練技:マッスルベアー、ビートルスキン
種族特徴:暗視、HP変換
習得言語:魔動機文明語、交易共通語、(妖精語会話)
武器:ヘビーメイス(命中8、威力20/両手使用時30、追加ダメージ+7、C値12)
防具:チェインメイル&タワーシールド(回避5、防護点8/盾非使用時6)所持品:冒険者セット、アウェイクポーション、保存食10日分、ヒーリングポーション、救命草×3、着替え(一週間分)
顔:妖精のメガネ
首:マギスフィア(小)
右手:怪力の腕輪
サイバ☆リオンの成長
NOVA「さて、俺だ。能力値成長は4と6で、少し悩んだが、今回、崖から落ちて死にかけたので、生命力を大事だと思うようになった。
「経験点は2666点増えたので、3055点になった。初プレイの時も思ったが、ミストキャッスルよりもフェアリーガーデンの方が経験点が稼ぎやすい仕様になっているようだ。まあ、ラスボスのレベルがミストキャッスルでは15なのに対し、フェアリーガーデンはレベル20ということもあるのだろう。
「で、まず探索系の技能の必要性を感じて、スカウトかレンジャーのどちらを上げようか考えたが、フェアリーガーデンは野外環境の多いゲームなので、レンジャーを選ぶことにした。いや、スカウトの方が有利なのは分かっているけどな。7レベルになれば、《ファストアクション》からの先制ファイヤーボール2連発とかもできるし。でも、ここはクールな弓使いレンジャーというキャラでいこうかな、と。それに、ここでスカウトをとれば、何のために先制補助でウォーリーダー技能を習得したか分からなくなるし。
「次に、サポート力を高めるためのお試し技能として、アルケミスト技能を新たに習得。これで魔動機文明語の読文と会話がわずか500経験点で習得できて、読める本の種類が増えたわけだ。作家キャラだから言語へのこだわりを持ちたいと思ってな。そしてアルケミストは、魔力を秘めたカードを触媒にした賦術を使えるのだが、習得した賦術は魔法の近接武器を作成する【インスタントウェポン】だ」
晶華「普通は、相手の回避を下げる【パラライズミスト】を習得しない? ソード・ワールドの公式リプレイでもよく使われているんだし」
NOVA「お前、【パラライズミスト】を一回使うのに、いくら金が掛かるか考えろよ。A級の緑カードが1枚必要で、200ガメルも必要なんだぞ」
晶華「うわ〜、ライダーは1ミッションで250ガメルで、どうしようかと思っていたのに、アルケミストは1回の補助動作に200ガメルも使うわけ? アルケミストが金食い虫だとは聞いていたけど、これほどだなんて」
NOVA「うむ、数字データというものは、他と比べて初めて意味が実感できるものだからな。お金についても、実際に自分がその世界で生活してみて初めて実感できることもある。それはともかく、公式リプレイ推奨のパラミスと違って、【インスタントウェポン】はB級の白カード1枚から使用できる。B級カードは20ガメルで購入可能だ」
晶華「でも、B級カードって弱くない?」
NOVA「そりゃ、A級やS級と比較すると弱いだろうなあ。だけど、それでも威力10の武器が6ラウンド使える」
晶華「威力10なんて、大したことないじゃない」
NOVA「カシュミーラが希望するレイピアは威力8だぞ。それすら筋力不足で使えないのが現状じゃないか。しかし、サイバがアルケミストのカードで『白のレイピア』を作って、ミリィに渡そうと思ってるわけだ」
晶華「え? NOVAちゃん、私のために?」
NOVA「そう。『カシュミーラ、この武器を使え。必要筋力1の魔法のレイピアだから、君にも使えるはずだ』ってプレイができるわけだ。わずか20ガメルの消費で6ラウンド」
晶華「凄い。私のための【インスタントウェポン】ってことなのね」
NOVA「もちろん、もっと上級のカードを使えるようになれば、威力20、30、そして究極のSS級カードで威力50の武器も作れるようになるがな。さすがにSS級カードなんて2万ガメルもするから、高レベル冒険者のための究極の切り札ってところだな、文字どおり」
晶華「だけど、それだけたくさん技能のつまみ食いをしても大丈夫? 成長が遅れたりしない?」
NOVA「フッ、その辺も計算済みだ。あと2055点残っている経験点のうち、1000点使ってソーサラー2レベルに、さらに1000点使ってシューター3レベルになって、冒険者レベルも晴れて3だ。寄り道つまみ食いをしても、決して本命は疎かにせずに、しっかりメインディッシュはいただく。それが俺だ」
晶華「ふ〜ん、テーブルAの主技能(経験点消費が多い)はソーサラーとコンジャラーの2つに絞って、その他は補助用のテーブルB技能(経験点消費が少ない)で広げるってことね。一応はしっかり考えてるんだ」
NOVA「レンジャーは探索能力0だと厳しいことが分かったので、必要だと判断した。アルケミストは魔動機文明語の効率良い習得のついで、と言ったところだな。決して無駄な成長とは思っていないよ」
晶華「それで戦闘特技は何を選ぶの?」
NOVA「やはり、コンジャラーの支援能力を高めるために《魔法拡大/数》だろうな。この後は《魔法収束》から7レベルで《魔法制御》に到達する予定」
晶華「へえ。そこまで計画的に考えているんだ」
NOVA「まあ、大筋は計画的。だけど、こっちが面白いと思いついたら、後先考えて飛び込むタイプだな」
晶華「考えて躊躇するってことはないわけ?」
NOVA「もちろんあるけど、面白そうなものをスルーしていたら、人生つまらないと思うからなあ。で、買い物タイムだ。775ガメルと315MM貯まっているが、まずは食費と着替え代で60ガメル減らして、次にアルケミーキット200MMと白カード5枚で100MMといったところか。さらに30ガメルを支払って、ぬいぐるみを購入する」
晶華「ぬいぐるみ! そんな趣味が!?」
NOVA「コンジャラーの魔法【コマンド・ドール】用だよ。人形に何か簡単な命令を与えることができる。人形のデザインはこれだ」
晶華「その、ぬいぐるみに何を命令しようって言うのよ?」
NOVA「いや、前回のゼロワンでアークワンに倒されて、もう変身が見納めかなあ、と思ったので、最後に紹介しようと思っただけだ。まあ、延期されている劇場版や、冬の映画、そしてVシネなんかで再登場する可能性もあるけどな」
晶華「それよりも彼女の復活を祈りましょうよ」
NOVA「ということで、アズではなく、イズとしてもう一度、彼女が画面に登場して、共に或人じゃないと〜を見せてくれることを希望して、今回の記事は終了」
●サイバ☆リオン
人間の軍師魔法射手(冒険者レベル3)
信条:運命(肯定)、勇気(肯定)
執着:魅力的な異性を無視できない
冒険者技能:ソーサラー2レベル、コンジャラー2レベル、セージ2レベル、シューター3レベル、ウォーリーダー1レベル、レンジャー1レベル、アルケミスト1レベル(残り経験点55)
一般技能:オーサー3レベル、ライブラリアン2レベル
所持金:685ガメル、15MM
器用18、敏捷18、筋力14、生命力13、知力20、精神18
HP22、MP30技巧4、運動4、観察4、先制4、知識5
生命抵抗5、精神抵抗6
真語魔法魔力5、操霊魔法魔力5
戦闘特技:《ターゲッティング》《魔法拡大/数》
鼓咆:【軍師の知略】
賦術:【インスタントウェポン】
種族特徴:剣の加護(運命変転)
習得言語:ザルツ語、交易共通語、魔法文明語、汎用蛮族語、魔動機文明語(妖精語会話)
武器:ロングボウ(命中6、威力22、追加ダメージ+5、C値10)
防具:ソフトレザー(回避0、防護点3)所持品:冒険者セット、矢弾(12本、9本)、アウェイクポーション、保存食11日分、ヒーリングポーション、魔香草×2、救命草×4、羽根ペン、インク、白紙の本、着替え(一週間分)、白のマテリアルカード5枚(B級)、ぬいぐるみ
耳:(妖精イヤー。装備ではない)
首:軍師徽章
背中:矢筒
腰:矢筒
右手:発動体の指輪
左手:アルケミーキット
(当記事 完)