Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

DVDマガジン話(第1シーズン完結)

必殺DVDマガジン 仕事人ファイル9 花屋の政 (T☆1 ブランチMOOK)必殺DVDマガジン 仕事人ファイル10 赤井剣之介 (T☆1 ブランチMOOK)
 仕事人2010も終わり、何だか「夏の夜の短い夢」の後のような気分ですが、DVDマガジンの方も、このたび完結いたしました。
 どちらも続きが現状未確定なのが残念ですが、秋以降にいろいろ新たな動きが見えるのを期待しております。
 で、今回は、視聴感想ではなく(買っただけで未視聴なので)、「もしもDVDマガジン第2シーズンが出たら」と題して、憂き世の気晴らしをなすってみようか、と。

中村主水の扱いについて

 さて、必殺シリーズの顔と長年言われてきた八丁堀の旦那ですが、「仕事人2010」での追悼を終えて、ファンとしてはシリーズの未来を考えたいところです。
 で、第2シーズンが出る場合、やはり「中村主水」というキャラを前面に出すのかどうかは考えどころ。正直言って、「中村主水」というキャラの魅力は、たった1枚のDVDと、付属の解説ブックレットで語り尽くせるはずもない。「仕置人」「仕留人」「仕置屋」「仕業人」「新・仕置人」「商売人」そして「仕事人シリーズ」と作品の数ごとに、主水さんは作品カラーに合わせた個々の顔を見せてきたわけだし、そのどの作品を代表とするかは、ファンの意見の分かれるところ。
 もちろん、第1シーズンでは、中村主水初登場の「仕置人」を代表作としてプッシュし、それはそれで十分納得できる。さらには、他のキャラも「知らぬ顔の半兵衛」を除けば、全て主水シリーズ出典で、全10本を見れば、「商売人」以外はざっと見ることができるわけで。「仕事人」シリーズは一括したけど、個別に見れば、「無印仕事人(秀)」「新仕事人(勇次)」「仕事人V(竜、政)」といった取り合わせになっている。まあ、「どうして、あの作品は入ってないの?」という欲求不満はあっても、「どうして、この作品なんだ?」という異論は客観的に見て、出ないのではないだろうか?
 あえて言うなら、「仕事人V」が2つというバランスの悪さだけど、その時期が人気の黄金期だから、納得といえば納得。以前も書いたように、竜&政コンビの魅力は、その後の激闘編よりもVの方が、華やかさやキャラの立ち位置において上である。


 話を主水さんに戻すと、結局、他のどんなキャラを出してきても(あえて非主水シリーズばかりを狙わない限り)、半分ぐらいは、主水さんも登場する割合なんだから、中村主水をプッシュしたいなら、いっそ「中村主水マガジン」でも出せばいい。それでも、自分は付いて行くぞ(笑)。
 それでOKなら、各主水シリーズの第1話&最終話は必須ですね。やるなら、ただの伝統的な顔だから、という後ろ向きな理由じゃなくて、徹底的にやるべし。そこまでしないなら、主水さんという看板をちょっくら下ろして、「必殺シリーズ」の別の魅力を提示する方向性でシリーズを続けて欲しいもの。

やっぱ元祖は持ち上げないとね

 で、中村主水の代わりに、誰をトップバッターに据えるか、となったら、やはり、あの人しかいないでしょう。
 そう、「仕掛人・藤枝梅安」。梅安さんの代わりに、同じ緒方拳さん演じる「仕事屋・半兵衛さん」を第1シーズンでピックアップしたのは、「梅安さんを後に温存しておくため」と自分は推察している。その推察が正しいかは、第2シーズンのトップが誰かに掛かっている。
 まあ、「仕事人・中村主水」と「仕掛人・梅安」のカップリングの可能性も考えられるんだけどね(苦笑)。

仕事人キャラ考察・秀

 で、中村主水の扱いはともかくとして、仕事人の後期キャラは、まだ魅力が十分、描かれていない。特に、「かんざしの秀」については、まだ未熟な若者だった無印仕事人時代の物だけでは、「仕置人・主水」と同じで、その後の成長の結果を示したとは言えないわけで。商売ッ気から考えても、秀をもう一度、使う可能性は十分あるだろうし、その場合、どの作品を採用するかは、「仕事人IV」が白眉になるのではないか? お民ちゃんという妹キャラを得て、優しいお兄ちゃん路線を歩むってのが、仕事人・秀の人気の行き着いた先である(お民ちゃんの原型は、左門さんの娘の美鈴ちゃんなんだろうけど)。
 その後、「劇場版3」で大人の風格を持った仕事人として、絶体絶命の主水や他の若手の窮地を救い(それでも救いきれずに散って行く仲間続出のハードな作品だけど)、主役に駆け上がった「必殺まっしぐら」では一転、若さを取り戻して愛のために戦う熱血キャラに路線変更。さらに、「劇場版5」では政の先輩格として、その最期を見届けたり、「激突」では親友の未亡人とのプラトニックラブとか、いろいろな方向で秀は描かれていく。で、主水の(幻の)爆死を見届けるまでの紆余曲折を経たのが、まあ、秀の駆け抜けた道? 
 主水さんと違って、秀の場合は「仕事人IV」より後の設定が、作品ごとに人間関係の面で刷新され続けており、前の作品での出来事は引きずらないようになっている。だから、お民ちゃんがどうなった? とか、恋人の若紫がどうなった? とか、相当、脳内補完しないといけなかったり。
 ゴジラに喩えるなら、「仕事人IV」までが「平成のVSシリーズ」に相当? 夕日の海に消えた秀さんは、メルトダウンしたバーニングゴジラ? その後の「ミレニアム以降の作品世界ごとに設定やり直しのゴジラ」が、「まっしぐら」とか「激突」の秀?
 何だか無理矢理な喩えの気もしてきたけど、ゴジラと言えば松井「秀」喜だから、ほら、つながった。え、つながってない? だったら……秀役の三田村邦彦氏だって、「VSビオランテ」でゴジラ映画に出ているので問題なし。ついでに「ガメラ3」にだって出ているぞ。ガメラに殺されちゃったけど*1


 どうも、秀さんについて考えるつもりが、変な話になってしまった。
 これも、まっしぐら以降、いろいろと迷走して、秀のキャラがつかみにくくなったのが悪いんや。
 ……ということで、秀がまだ訳の分かるキャラとして人気がピークだった「仕事人IV」を代表作としてプッシュするって結論。

仕事人キャラ考察・その他

 ええと、秀の他に、勇次もまだ十分ではないな。勇次と言えば、おっかさんのおりくさんとの因縁が語られなければいけませんな。とりあえず、「新仕事人1話」がないのは勇次のキャラ的に不満なので、「勇次&おりく編」と題して1つ。
 もちろん、順之助の「仕事人III」も欲しいし(DVDボックス持ってるけど^^;)、政も鍛冶屋バージョンが欲しい。商売になりそうなのはこんなところかな? 
 同じ仕事人でも、「夜鶴の銀平」とか「かげろうの影太郎」はややマイナーだろうしね。彼らよりは、まだ「壱」の方が可能性は高そう。「激突」キャラは、一番、可能性薄そうだねえ。

非主水キャラ考察

 第2シーズンがあるなら、「助け人」が一本出ると見ている。
 中山文十郎でも、辻平内でも、龍でも、誰でも自分は喜ぶだろうけど、一番可能性として考えられるのは、やはり主役の文さんでしょうな。


 で、からくり人シリーズは、なかなか微妙な位置付け。
 出るとしたら、「仕掛けの天平」かなあ。いや、「夢屋時次郎」も考えられるけど、梅安さんと役者がかぶるので、出るとしたら第3シーズン? さすがに、マイナーには走りにくいでしょ。
 からくり人では他に、沖雅也の「唐十郎」ってのも華はありそうだけど、それを出すなら、まずは「仕置人・棺桶の錠」を出せよって話になるでしょう。
 それと、雁之助さんのキャラを前面に出す可能性も、考えにくいなあ。どう見ても、華はないですからね。マニアは買っても、世間一般で「おお、火吹きのブラ平かあ。これが前から見たかったんだ」と言うような客層は想定できないな、と。こういう企画を出して、それがすんなり通るようなら、マニアは拍手ですけど、「本当にそれで商売になるの?」と心配にもなる。


 後期なら、「橋掛人の柳次」と「剣劇人の綾太郎」ってのが、独特の風格を持っていていい。
 でも、「赤井剣之介」ってのを出したなら、一本だけ冗談交じりに「うらごろし・先生」ってのを出して欲しかったり。

女性キャラ考察

 と、ここまで、男性キャラばかり書いてきたけど、女性の殺し屋は比較的マイナー路線になりますからね。
 密偵役でOKなら、まず出さないといけないのは「何でも屋の加代」になるでしょう。まあ、「質屋の加代」だったら、相当びっくりですけどね。
 女性の密偵だと他に、野川由美子とか、中尾ミエとか、西崎みどりと言った面々が複数キャラを演じていて、メジャーどころな役者になるかな。それでも、彼女たちのキャラが「何でも屋の加代」ほどの存在感を持っているか、と言えば、疑問詞がつくわけで。


 密偵はダメで、やはり殺しを実行しないとってことなら、一押しは草笛さんの「おせい」。それも商売人バージョンとなれば、可能性は飛躍的に上がりますね。
 山田五十鈴さんは、メインを張るなら、からくり人シリーズになるんでしょうけど、勇次とセットにできる「仕事人・おりく」さんが一番メジャーと言えそうです。まあ、一番びっくりなのは「仕事人・おとわ」が出たとき。
 京マチ子さんの「仕舞人・坂東京山」とか「仕切人・お国」は、それぞれ華があるけれど、やはりマイナー感は否めません。出るなら「京山」が先になるでしょうけど、作品の派手さなら「仕切人」の方が上ですな。
 渡し人の鳴滝忍とか、橋掛人のおくらとか、まっしぐらのお銀とか、女殺し屋はそれなりに挙げられますが、彼女たちを出すなら、別キャラを出す可能性が高そうで。


 いや、ネタでいいなら、うらごろしの「若」とか「おばさん」ってのもいるけど、彼女たちが出るなら、その前に「先生」と来るでしょう。

まとめ

 ここまで考えた上で、10人のキャラを選出してみます。
 まず、「仕掛人・藤枝梅安」は確定。続いて「助け人・中山文十郎」、「商売人・おせい」、「仕置人・棺桶の錠」。以上4人なら、ある程度、納得の顔ぶれと思います。
 仕事人からは、「仕事人IV時代の秀」「仕事人IIIの西順之助」「新仕事人のおりく&勇次」の3セットに、「激闘編の鍛冶屋の政」を加えてみる。
 残り2人は、「うらごろしの先生」と「橋掛人の柳次」が、自分のツボを突く。
 で、中村主水は保留にしてみたわけですが、もし主水さんを出すなら、大穴路線として「助け人」と「剣劇人」にゲスト出演したエピソードってのが来ると、「おお、何だか分かってる」と思わせてくれます。安全パイは狙いつつ、独特の小技を利かせてきたって感じがして。

*1:ちなみに、このネタで適当に検索してみたら、「都の商売人」氏のパロディ小説に引っ掛かったり(笑)。(たぶん)コメントで紹介される前に、先手を打って、ここで紹介しておきます。http://space.geocities.jp/wrjsw332/gamera.htm。了承は事後承諾になる予定。