昨夜に続いて、レスキューフォース感想。
28話「ダーエンの娘 マーエンなのダー」
前回は、メカ好き、ロボ好きのNOVAが拍手喝采のお祭り回でした。
黒いコアストライカーの登場が1話のみとは残念に思いつつ、本話から、新幹部の登場により新展開スタートとなります。
主題歌もこの時期辺りに変わったりして、新鮮な気分も。
あ、ところで毎回繰り返される、「コアストライカーMAX」がレスキューフェニックスの周りをぐるぐる回って加速した挙句、結局、以前と同様に「単にレスキューストライカーに収納される」だけの発進シークエンス。
あの加速には意味があるのか? とか思っていましたが、最近、スパロボをやりながら、グレートマジンガーの発進シークエンスを思い出しました。コクピット戦闘機のブレーンコンドルが何だか長い発射管をすごい勢いで加速して飛び出すものの、最後はグレートマジンガーにファイヤーオンして終わり。それまでの加速に、意味があったのか? というツッコミは無粋だと思っていました。
そう、こういうのは「意味がある」とかないとかではなく、「戦隊の名乗りと同じ様式美」と受け止めるべきだ、と。それがスーパーロボットファンの流儀であって、レスキューフォースに対しても、「スーパーロボットの様式美を継承した名作」と評すべき、と最近、感じています。
レスキューマックスのダイナミックなCGアクションに魅せられたおかげで。
そんなレスキューマックスが毎回、クライマックスバトルを盛り上げる第3クール。
考えてみれば、第1クールは毎回、バラエティに富んだ超災害に対して、次々と新登場するレスキュービークルの「サンダーバード」的活躍が見物でした。
一方、第2クールは、超災害自体は破壊兵器テラリセッター一つにほぼ集約され、バラエティー感は減少しましたが、新ビークル・レスキューセイバーとの連携や、石黒隊長の着装、そしてダーエンとの因縁話など、仲間の絆やドラマ部分がストーリー密度を高めてくれました。
そして第3クールですが、今度は新幹部マーエンの仕掛ける「再びバラエティーに富んだ超災害」と、その根源たる「超災害ロボとのバトル」が見物と言えますね。
何はともあれ、この話、新幹部登場編であると共に、R2響助が「ロボの脚はイヤだ」と主張する回だったりもして、ロボファンとしては大いに納得できたりもします。
ゲッターロボファンとしては、響助がメインパイロットを務める「レスキューマックス2ndバージョン」も見たいよね。
29話「私も乗りたい レイの大型レスキュー」
そして、この話。
R3ことレイさんも、レスキューマックスの活躍に憧れ、自身も大型ビークルの乗車権を獲得すべく、「大型免許」の取得に励む話でした。
そうすると、3機合体の「レスキューマックス3(スリー)」に期待したく……いやいや、他にもメンバーはR5までいるわけだから、「レスキューマックスV(ファイブ)」ってのもOKかな。
その後、謎の戦士が「ドラゴン型メカ」に乗って、レスキューフォースの応援に飛来して、「生きていたんですか、大渕先輩?」というドラマが発生して、「究極6台合体ドラゴンマックス」として最終決戦を行う……などと妄想はとどまるところを知りません(苦笑)。
……いや、まあ、6月時の妄想が実現したわけだから、可能性がゼロとは思わないのですがね。
30話「チャンプ内藤登場 魂のゴングを鳴らせ」
ええと、この回も11話、26話に続く「○○登場」と付くサブタイトルですが、総集編ではありません。これを総集編にしようと思えば、「チャンプ内藤登場 レスキューゴングを鳴らせ」と改題しないといけません。「○○登場 レスキュー何ちゃら」というのが、これまでの法則ですから。
ともあれ、スペシャルゲストの登場するお祭り回であると共に、久々に「子供絡み」の話でもありますね。
チャンプ内藤に憧れる弱虫少年をバカにするいじめっ子少年が、超災害を企むマールたちに「イタズラ心と、子供じみた勇気を示したい思い」でちょっかいをかけた挙句、レスキューフォースに助けられます。
そして、マーエンの気まぐれと、レスキューフォース側、敵側共にボクシングブームになっていたおかげで、チャンプ内藤をレフリーに、「R1VSシーカ」のボクシング対決が実現。
そして、試合の最中に、「戦闘員と一緒になって、R1をタコ殴りにするシーカ」の姿を見て、自分の行動のかっこ悪さをいじめっ子少年が認識。おお、これぞ教育番組、グッジョブです。
最後は、チャンプ内藤からサインをもらって、これまでいじめてきた少年にプレゼントして、一緒にチャンプ内藤を応援しようぜ、という展開に。
なお、レスキューマックスも、こういう回らしく、とどめ技はボクシングのノリでした。
玩具の体型は、「宇宙刑事シャリバン」の「バトルバースフォーメーション」に似ていて、
言わば、「あまり動きそうにない、砲撃戦用スタイル」なわけですが、
さらに言えば、実際の映像では、もっと横幅のぶっとい印象があるわけですが、
それが毎回、CGでよく動いてくれ、ジャンプしたり、キックしたり、とどめに砲撃エネルギーを手に蓄えて突進パンチしたり、「ゴローダーGT」にも匹敵するアクションを見せてくれます。
中に人が乗っているのに……。
31話「カチカチキンに負けるな ドリルドーザー」
で、訓練中の事故で、案の定、R2響助が負傷。
やっぱ、脚に乗る人は大変ですなあ。あんなに激しく動くロボに乗せられていては。
それはともかく、以前、R2響助くんについて、NOVAはこんなことを書いていました。
R2の響助くん、キャラ属性がいまいち定まらないんですよね。熱血漢のR1に対する抑え役……にはならなくて、主役回ではR1以上に暴走する先輩。ただ豪快キャラの隊長とは違って、クールキャラの回もあれば、3枚目キャラの回もあり、性格が安定しないこと、この上ない。
今回は、「相撲キャラ」という「嘘だろ、おい」な設定が追加されました。
要するに、R1では描けないキャラを混ぜこぜした、ごった煮キャラとして便利に使われている、と。
これについて、最近の感想としては、「一本気の未熟な熱血漢の若者R1」に対して、「その場の雰囲気で必要な役割を器用にこなすことのできる多芸キャラ」と受け止めるようになりました。要するに、周囲の空気を読みながら、自分に求められている役割を感じとって、うまく立ち回れるキャラなんですね。
そして、役者としては「生身のアクション担当」というか、あんなに華麗にスケボーをこなせるとは凄い。とても脚の折れているキャラとは思えません。脚が折れていて走れない上、超災害阻止まで時間が足りないから、知り合いからスケボー借りて、それで豪快なアクションで疾走する。いや、脚が折れていて、その動きはできないから……とツッコミたくなりましたが、「折れた脚でも授業をした経験のある熱血塾講師」としては、そういうのに感情移入してしまうわけで。
後は、スケボー青年の語る恩師像も見事。「ケガしているのに、自分が庇った生徒を心配させないように、元気に振る舞う教師」……役者は登場せずにセリフで語られるのみでしたが、響助の心情にも、NOVAの心情にもピーンと伝わるものがありました。
ドラマ面もさることながら、この話では、敵の超災害もいいですねえ。
以前に出たユルユルキンの亜種である「物体の動きを固めてしまうカチカチキン」。あまりに大量生産されたため、裏ルートでガイアークに回されたとか、回されないとか。
で、ロボ戦でも敵は頑丈さを取り柄とするため、それを打ち破るべく「レスキュー武装」が行われます。ドリルとドーザーをレスキューマックスにセッティングしてハイパーアップ。ロボファンとしても、申し分のない回でした。