明日は第2話が放送されるレスキューフォース。
新しいシリーズの始祖になるよう期待はしているんですが、カテゴリー分けは『ライオン丸G』以来の「非メジャー」。
シリーズ物以外は、カテゴリー分けが難しいですね。当初は、『セイザーX』『リュウケンドー』『牙狼』が作品タイトルをそのままカテゴリー名にしていましたが、最終回になると、ほとんど使わなくなるカテゴリーというのもイヤだな、と。
その後、今年に入って、「深夜特撮」というカテゴリーを作ったりもしましたが、『レスキューフォース』は朝ですし。
とりあえず、いいカテゴリー名が思いつくまで、「非メジャー」で勘弁してくだされ。
大雑把なあらすじ
レスキューフォースの新米くんが主人公。
彼は、先輩にしごかれ、それでも持ち前の熱血魂で真面目に訓練を乗り越えて行った。また、彼にはメカニック操作の才能があり、上層部の期待も一身に受けていた。
その頃、謎のロボット3人組による大火災が発生。4人のレスキューフォースの初任務が開始される。
レスキューフォースの多彩なメカニック装備と、日頃の訓練に培われた技術は、着実に一般人を救出していく。
しかし災厄が好きなロボット3人組は、救助活動を妨害するため、戦闘員集団を差し向ける。戦闘チームではないレスキューフォースは、ピンチに陥るが、「火事場のクソ力」や「熱血魂」で状況を何とか乗り越えていく。
そして災厄の元凶である火災エネルギーに対し、「ファイナルレスキュー承認 必殺(?)のウォーターキャノン」で無理矢理粉砕し、無事に任務を完了するのだった。
適当な感想
いや、大雑把なあらすじやなあ。
固有名詞ぐらい、きちんと書けよ……と思いつつ。
細かい情報は、こちらのサイトを参考にしてください。
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レスキューフォース|テレビ愛知
第1話は、まあ普通のメカ特撮していました。それほどチープさはありませんし、コミカルながら派手な破壊行為を行なう敵に対して、熱血主人公を中心としたプロフェッショナルなチームが戦う典型的なヒーロー物作品。
王道すぎて、逆にケチを付けるのが難しい……というか、この作品にケチを付けるなら、特撮ヒーローという分野それ自体にケチを付けることになってしまう。それぐらい、オリジナリティの欠如した典型的な特撮と言えるのです。今どき、珍しいくらい。
あ、何だかケチを付けているみたい……(苦笑)。
あえて難を付けるなら、「どこかで見た設定」「どこかで聞いたセリフ」を混ぜこぜにして、肥えた目からは、どうしてもパロディーとか、没個性とか、ネタが少なくて退屈に見えてしまう点。
新しい物を期待しようと思えば、少なくとも1話では得られません。逆に、「お子さまと一緒に安心して視聴できる特撮ヒーロー物を」と考える向きには、大当たりと言えるでしょう。
少しマニアックな感想
CGとミニチュアと実車を駆使したメカ描写は、思っていたよりも良かったです。
これが戦隊物だと、あっさりロボットに合体してしまいがちですが、人型ロボよりも分離ビークルが好きな方には、ウケるんじゃないでしょうか。
どちらかと言うと、メタルヒーローのレスキューポリスの感覚ですね。
肉体アクション面は、メカに比べて表面上、大したことはしていないように見えます。
でも、設定がそれをフォローしている。すなわち、レスキューフォースはバトルチームではないので、戦闘アクションは専門ではない、と。逆に、華麗とは言い難い戦闘スタイルこそが、ひたむきな救助活動をリアルに見せている、と誉めることができるわけで。
役者さんが懸命に走っていたり、ロープにぶら下がっていたりしている様子は、昨今のCGで美化された綺麗なアクションや、大掛かりなワイヤーアクションとは違った手作り感覚があふれ、オールド特撮ファンには懐かしく感じられるかも*1。
キャラデザインと役割分担について
スーツの基本カラーリングは、オレンジ。
決して重装備ではなく、「オレンジ色の『ブルースワット』」というのが第1印象ですね。
このカラーリングは、ヒーローというよりも、円谷系の防衛チームを連想します。まあ、チームの役割を考えても、戦闘メインじゃないので、似合っているんじゃないでしょうか。
R1やR2といったコードネームからは、スパロボなんかも思い出すのですが。
R1「轟輝(とどろき ひかる)」
新米隊員です。
それなのに、ビークルの操縦権を唯一人、持っていたり、コード番号が1番だったりして、実に恵まれた新人です。
熱血漢でメカオタクなのは誰かを連想しますが、格闘ゲームが好きかどうかは不明。
パーソナルカラーが青なのは、リュウケンドーの流れっぽいですね。東映系のヒーローが一部を除いて「赤主体」なので、変化があっていいかも。
パワーアップして黄金色のパーツを装着して欲しいですが、そうなるかどうかは目下不明。
R2「陣雷響助」
パーソナルカラーは銀。
クールで飄々とした感じですが、片腕が義手という設定はありません。
ええと、第1話ではあまり目立ちませんが、何が得意なんでしょう、この人?
まじめに訓練に励む新人くんに対して、自分は寝ているなど、いまいち性格が見えにくい。何となく、ガオイエローと同じ「リーダーぶっているけど、実はヘタレ」みたいな匂いを感じます。
で、このチーム、年齢設定を見ると、女性陣の方が年上なんですね。ちょっと意外な感じでした。
パロディネタ
スーツを着るときの「着装」とか、「セーブ・ザ・ライフ」といったキーワードは、絶対に『ゴーゴーファイブ』を意識していますよねえ。
あと、「ファイナルレスキュー承認!」はガガガだし。
そういう他作品の用語の流用がいいのかどうか分かりませんが、「爆裂的に鎮圧せよ!」というセリフはオリジナリティあるから、お気に入り。
最後に、レスキューフォースが出撃するときのノリは、何となくウルトラマンネクサスっぽいな、と。
*1:自分で書いていて、「物は言いようだなあ」と感じつつ^^;