Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

デスティニー(DD第3章パート12その2)

種Dの話の続き

 

009『前回に引き続き、ぼくとジロー兄さんのスパロボタイムだ』

ケイP『よろしくッピ』

晶華「まあ、ナイン君はNOVA2009だから、アナザーNOVAちゃんみたいなものなんだけどね」

009『Shinyじゃないから、令和の時代では通用しない旧時代の遺物なんだが、懐古主体のスパロボを語る上では問題ない。2010年以降の作品を語る際には支障が出るが、今回の範囲ではオルフェンズを除けば、全部2009年以前だった』

ケイP『ユニコーンガンダムのアニメは2010年スタートだったから、ナイン君の守備範囲外だッピ』

009『原作小説が2009年に完結しているから、大筋においては問題ないんだよ。それに、ぼくだって2010年以降の作品を学ばないわけじゃない。学習機能は普通に搭載されているんだから』

翔花「学習機能が壊れたようなポンコツ人間に比べると、KPブラザーズは優秀よね。NOVAちゃんがいなくても、十分に代役が務まってるし。主役不在でも話が進展できるのは、キャラが十分に育っている証拠だって」

晶華「大丈夫。主役は私だし。主役もこなせれば、アシスタント役の名脇役にもなれるのが、良い役者さんだってNOVAちゃんが言っていた」

009『さすがに、ゲスト出演のサポート役なのに主役のポジションを完全に乗っ取ってしまうV3さんや、ウルトラマンゼロさんみたいなのは、上手く扱わないと主人公の魅力を損なうからな。主役を焚きつけるカンフル剤として導入されたのに、主役を食ってしまってファンの攻撃対象にされてしまったのが、桐矢京介だ』

翔花「って何で種Dの話なのに、響鬼さん? また、いつもの寄り道脱線?」

009『いや、その2作はリアルタイムの放送期間が近く(種Dは2004〜05年。響鬼は2005〜06年)、しかも番組前半と後半の作風の変化で本放送中の作品の叩かれ方が凄いレベルで炸裂した作品として、印象的だったんだ。簡単に言えば、前半と後半で主人公の少年の描かれ方が変わって、実質的に主人公の座が他のキャラに奪われたように見える。よって、シン・アスカのファンや安達明日夢のファンが、彼の座を奪ったキラ・ヤマトや桐矢京介にヘイトを抱くケースもあって、まあ、理由はそれだけじゃないんだけど、その2作はつなげて語ることも可能なんだ』

ケイP『アスカと明日夢、キラと桐矢と並べてみると、音感も似ているッピね』

晶華「無理やりなこじつけっぽくも聞こえるけど、あれから20年ということで懐古ネタには使えるタイミングってことね」

翔花「でも、今回はデスティニーさんが主役なので、話を戻します」

 

改編されたストーリー

 

翔花「前に種Dエピソードが語られたのは、この記事ね」

晶華「記事の最後に、NOVAちゃんがデスティニー登場は、次のパート10の目玉だろうな、と考える』と語っていたけど、この予想は外れで、実際はパート12まで待たされることになった」

009『まあ、当時は映画『SEED  FREEDOM』の上映が話題だったし、その時流にしっかり乗るだろうと予想されていたんだが、いろいろとストーリーの改編整理に手間取っていたんだろうな。実質、パート10と予想して、パート12だったら、ズレはそれほど大きくない。ちょっとした誤差の範囲だ』

翔花「当たらずと言えども遠からず、と言える程度の近さってことね」

009『外れたと言えば、アスランがシンのデスティニーに撃墜される36話と37話の展開がなくなって、アスランメイリンは今もミネルバから脱走せずに残っている点だな。原作に基づきつつも、シンの闇堕ちを阻止するようなストーリー変更が行われている』

ケイP『原作のシン君は、当初の家族への復讐心から暴走するように行動し、知らず知らずのうちに恩人のトダカ一佐を手にかけたり、己の正義のために次々と悲劇を撒き散らす悪役ムーブを繰り広げていたッピ』

009『キラが不殺主人公として、ロボット物の主人公としては歯がゆいキャラになっていたのと対比するように、殺しは辞さない苛烈な主人公として描かれたからな、シンは。で、しばらくガンダム史では、殺しを辞さない覚悟完了したフリット(AGE)やミカヅキ(オルフェンズ)みたいな主人公が出て、一部のファンの喝采を浴びながら、いろいろな運命の過酷さや悲劇、その果てに訪れる救済(良くも悪くも描かれる報い)で幕を閉じることになる』

晶華「戦争は描かないビルドファイターズみたいな、ガンダムだけど悲劇じゃないホビー物も2013年から展開されるようになったわね」

009『戦争を描くと、さすがに明るく楽しいドラマにはならないので、明るいロボバトルを成立させるためには、スポーツ競技とか、模型作りって方向性に転換するという流れだな』

ケイP『戦いは描くけど、人は死なないというお膳立て作りもポイントだッピね。倒しても、殺さずに悪意だけが浄化されるとか、破壊ではなくて建設や創造をテーマにするとか』

009『1stガンダムで、マチルダさんが語っていた話だな。戦争という破壊行為の中で、物を作るという作業ができるから補給部隊をやっているとか。これは自衛隊の仕事にも関わっていて、戦争は銃を撃って攻撃するだけの単純なものではなく、物資や人間を運び、兵器だけでなく住居や施設、インフラを通信網を構築し、人間の多くの営みに関与するものだ、と。そういう多くの役割を矮小化して、敵を傷つけることの是非だけをもって批判ではなくて否定に至ると、自衛隊の意味を歪曲化している議論になる』

翔花「戦争の是非は、精霊少女の身にはよく分からないけど、物事を単純化して叩く材料にするのは良くないというのは分かる」

009『ストーカーという言葉を聞いたら?』

翔花「キモッと反応する。これは悪いことなの?」

009『好きなものを追っかけることは悪いことじゃないんだけどね。問題は「そういう追いかけられ方は本意じゃないし、迷惑だし、怖い」と訴えているのに、相手の訴えを聞き分けずに、自分の要求だけをしつこく押し通そうとすることだから。まあ、人間関係については、趣味が合わないとか、一緒に話していても楽しくないとか、相手の考えを受け入れるにも限度があるから、ここらが潮時だという別れ際があって、それは男女の恋愛関係にしても、同性の交流関係にも同じことが言える』

晶華「話題選びを学習するというのはあるよね。この人は、こういう話題には乗ってくるけど、こういう話題を振っても反応が薄いし、こっちの話題だと不機嫌になるから、共通して楽しめるテーマに考えを絞ろう。相手を怒らせる話題は避けよう、とか、そんな感じね」

009『まあ、話題の引き出しが狭いと、そもそも選択の余地がないから、相手の興味とは関係ない話しかできないという欠点があるんだけど、それは致命的に相手に合わせるというセンスに欠けるというか、他人を見るということができない自分本位ってことになる』

翔花「自分と相手をつなげる手法って大事だけど、コツは何?」

009『ぼくにそれを聞くか? ええと、これはいつでも使える手だけど、「相手の話を短く要約できる」「相手の話の本質を指摘する」「相手の話を理解している反応をする」で、受け応えに徹するのが基本だな。自分語りがしたければ、自分のブログですればいいし、他人のブログだと他人の話に合わせるのが基本で、場違いな話を振られたり、相手の話を理解不能だというトンチンカンな反応をしても、ああ、こいつは人の話を聞いていないな、と思われる』

晶華「あなたの話を聞いていますってアピールが大事ってことね」

009『語り手は、聞き役を求めているものだからな。良いリスナーシップを持っているのは、キャッチボールでボールをキャッチするようなものだから、キャッチしてないのに一方的に球を投げるのは、会話のキャッチボールが成立していない。例えば、ストーカー氏のメールが好意度の上昇につながらないのは、「あなたの記事を読みました。それで(記事とは関係ない別の話につなげる)」という書き回しがやたらと多くて、「読んだ」と言えば、読者として待遇されると誤解していることだな。読んで、自分がどう理解して、どう感じ入ったのか、または理解できない部分がどこで、何が知りたいのか……などを伝えないことには、読んだことのアピールにもなってないわけで』

翔花「口で読んだって言ってるだけじゃ、中身がないわけね」

009『中身のない人間が、中身があるように虚飾しても、うまくやらないとバレてしまうからな。それだったら、まだ『中身がないので、じっくり読んで学ばせてもらいます』とでも答えて、読んだ範囲で応じていれば、良い受け手にもなれる。キャッチボールって、投げ方よりも受け方を楽しむものだし、上手く受けられていないのに返すと、人の話を聞いていないのに自分の話しかしない独り善がりな奴と見なされる』

ケイP『それって、アスランだッピね』

晶華「最近の映画でも、アスランは人の話をろくに聞かずに説教ばかりするってネタにされていたわ」

009『スパロボDDでは、ずいぶん改編されているけどな。シンの立場を理解して、大事なところでシンの盾になって庇うようなムーブをして、シンが初めて、アスランが俺のために傷ついて」と感じ入ったりしていた。原作では、シンの行動にほとんどダメ出ししかしていないアスランとの相性が最悪だったのに』

ケイP『しかも、シンの事情を知ったゲッターチームの竜馬さんが、「奴のキラへの怒りは全て俺が受け止めてやる!」と宣言したッピ』

009『そして、去り際に「お前の怒りを晴らすまでは死ぬんじゃねえぞ、シン・アスカ!」と叱咤激励までしてくれる良い兄貴分ムーブをして見せた』

翔花「それって、拳で語り合う昭和の武闘家ムーブね」

009『シンに必要なのは、大人の理解者だからな。で、デュランダル議長は、理路整然と自分の信念を語る大人だから、感情で否定するアスランよりも、シンのメンターたり得たんだが、作劇の都合で悪役に貶められてしまったわけだ』

晶華「でも、議長のデスティニープランって、どうなの?」

009『適材適所という意味では、理想的なプランだと思う。言わば、個人の感情を廃した適性検査を遺伝子レベルで施し、能力に応じた社会的な役割を提示する完全管理システムだからね。この遺伝子レベルで職種まで決まるというのが、科学的にどうなのか、という疑問が残るが(芸術的素養などは遺伝子で決まるのか、とか)、社会的役割としての職業とは別に、私的な趣味に割り当てる時間が一定量、保証されているなら、従事すべき職業を規定するシステムは社会主義の管理体制として悪くはないと思う。

『ただ、「あなたは軍人に向いています」と能力選定されても、性格的に優しすぎて軍人に向かないキラみたいなのが、強制的に軍人徴用されるシステムは反対意見も出るだろう。能力審査での向き不向きを完全に社会制度に取り入れてしまうと……それがSEED  FREEDOMのファウンデーション王国だっけ?』

ケイP『世界の管理者になるべく遺伝子調整された、コーディネーターを越えたスーパーコーディネーターという設定そのものが、もはやリアリティを超越してるッピね。社会主義でも、本当の意味で万人が平等という理想を実現できれば、理想郷かもしれないけど、民衆を管理する統治者層は平等という原則の対象外となったことで、血生臭い粛正と権力闘争と強権による独裁が付きものになったッピ』

009『この辺のイデオロギー論争を、ガンダムの世界観で語るのは、学生時代に通った道だなあ(遠い目)。ただ、SEEDの物語では、そういう話に付いて来れる若者がいなくて、キラやシンたちのレベルでは、感情論以上の反論が提示できないのが問題だったわけで』

晶華「逆シャアアムロさんやシャアさんみたいな政治談義を、キラさんたちに求めてもダメってことね」

009『ガオガイガーの話の次に、勇者王と同じ声の人がトップになってるディスコード・ディフューザーアズラエルが暗躍していて笑った』

翔花「SEED世界で、何だかアズラエル株が急上昇してるってホント?」

009『その後に出てくるボス敵風の政治家が、どんどん残念キャラになって行くからな。ロード・ジブリールを筆頭に。後から出てくるのが酷い奴だと、前の敵の方が良い奴だったと持ち上げられるらしい。こういうのは相対的評価だからな』

ケイP『SEED  FREEDOMは政治ドラマとしてはダメダメだけど、現実の政治が良いものか、と問われたら、それもダメダメなので、時代に合わせたリアルなタイムリーと言えなくもないッピ』

009『しょせんファウンデーション王国は、映画1作の悪役を担わせるだけの存在だからな。まあ、デスティニープランの欠点を示すだけの役割は果たしたってことで』

晶華「ちょっと話が近年の映画にまで広がりすぎてるので、この辺りでスパロボに話を戻しましょう」

 

ストフリとデスティニー

 

009『登場順がTVとゲームで食い違ったんだな。TVの34話で、シンのインパルスがキラのフリーダムを撃墜した。その後でシンがデスティニーに乗り換えたのが36話から37話で、アスランのグフを撃墜する。そして、38話がヘブンズベース攻防戦で、39話がストフリ登場。ストフリ登場が以前に先行実装されていたので、今回は話を戻したヘブンズベース攻防戦をメインにデスティニー登場編を描いたわけだ』

晶華「大筋は同じだけど、細部がずいぶん違っているのね」

009『最も大きいのは、アスランの扱いだな。以前に「セイバーガンダムがキラに撃墜されなかった」改編があって、今回はこのセイバーガンダムで、シンのインパルスがピンチなのを救うという金星を挙げたんだ。キラに撃墜されるよりも、シンを守るための盾となってセイバー大破なのが格好いい』

ケイP『とにかく、不遇なセイバーガンダムの扱いを憂えるマスターNOVAにとって、良改編だって思念波が届いたッピ』

晶華「仲間に撃墜されるのではなく、仲間を守りながらの撃墜なので、パイロットも機体も株を落とすことはなかったわけね」

009『それで、戦闘力を失ったシンのインパルスからデスティニーへの乗り換えがドラマのメイン。格好良い活躍でヘブンズベースのデストロイ軍団を全滅させると』

翔花「デスティニーVSデストロイのデスデス対決を制した、と」

009『イヤな略し方だな。ともあれ、追いつめられたロード・ジブリールだけど、彼の逃亡を助けたのが、アズラエル率いるディスコード・ディフューザーだ』

翔花「こっちはデスじゃなくて、ディスか」

009『ディスコード・ディフューザーが出現したのを見て、ディバイン・ドゥアーズも戦場に介入する。こうして、戦場が3つ巴、4つ巴の状況を呈するわけだが、アズラエルさんがジブリールも、シンも煽る煽る。しかも、「君がディバイン・ドゥアーズを憎いと思うなら、歓迎しますよ、シン・アスカ君」って感じで、スカウトまでする始末』

晶華「下手すると、シン君がディスコード・ディフューザーに鞍替えするかもしれないわね」

009『それは、さすがに下手しすぎだろう。シンを説得して味方にする鍵は、テンカワ・アキトが救ったステラだろうな。現在、オービットベースで治療が施されているらしい。まだ、意識が回復していないので、生存を明かして敵に狙われる危険を冒したくないという理由で、アキトと一部の人間しか知らない秘密だけど、ステラさえ生きていれば、シンと和解できるだろう。問題は、アスランがいつインフィニットジャスティスを受け取るかだ』

翔花「次の種Dエピソードは、どんな話?」

009『フルメタの敵組織アマルガムに拾われたロード・ジブリールが、オーブにかくまわれることになる。ジブリールを追いかけてオーブへの引き渡しを要求するミネルバと、適当に言い逃れをしようとするユウナの話が噛み合わず、オーブ攻防戦が始まってしまう。そこに、アスランラクスから受け取った新機体で参戦する流れだけど、そのためにはまずアスランミネルバから脱走しないといけない』

翔花「いいえ、脱走しなくても、届け屋さんに新型機を届けてもらいましょう」

009『そんな届け屋がコズミックイラのどこにいるんだよ!? って言ったら、いるんだよな』

ケイP『届け屋というかジャンク屋という名の便利屋稼業になっているッピ』

晶華「ミネルバアスランさんのところに、ジャンク屋のロウと名乗る男から呼び出しがあって、新型機を調達してきたと言われたら、喜ぶファンが少なからずいそうね」

009『で、新型機がジャスティスじゃなくて、アストレイレッドフレームだったら、もっと喜ぶし、それ以上のサプライズはなかなかないのでは?』

晶華「ネタとしては面白いけど、それならズゴックさんが出て来る方がウケると思うわ、今なら」

翔花「ということで、アスランさんの新型機のSSR武装は、ズゴックパーツを装着して爆散させる技を希望します」

(当記事 完)