Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

ケイソンのジョブチェンジ

14日の土曜日キター

 

NOVA「いよいよ、この日が来たか」

ケイP『殺人鬼の悪霊ケイソンが登場する日だッピね』

009『おい、Shinyさんよ。ジロー兄さんやリバTを帰して良かったのか? ケイソンと戦うときの戦力になるかもしれないだろうに』

NOVA「009よ、お前はケイソンが怖いのか?」

009『そりゃあ、怖いさ。何しろ、ぼくが少年時代にホラー映画を見た悪夢の中で生み出してしまった悪霊が具現化した存在だからな。言わば、自分の心の闇そのものだ。怖くない方がどうかしてる』

NOVA「まあ、花粉症ガールは悪霊と戦う精霊少女という設定を考えた時に、その最初のバトル相手をどうしようかと考えていたら、ポッと古い記憶から蘇って来たんだよな。元ネタは有名なホラー映画の『13日の金曜日』。そこで登場した殺人鬼ジェイソンをモジって、14日の土曜日に出現する悪霊。Jの次はKという理由で名付けられた安易なネーミング。まあ、中学生の想像力が生み出した陳腐なお化けと言えよう」

ケイP『これまでも14日の土曜日が来るたびに、復活しては退治されて来たッピね』

NOVA「ああ。これまでの当ブログ時空では、3年前の春から14日の土曜日は6回来ていて、今回が7回めだ。具体的には2018年の4月から始まり、同年7月、2019年9月、12月、次いで2020年3月、11月。そして今回は2021年唯一の該当日になる」

ケイP『次はいつだッピか?』

NOVA「来年は5月の1回だけだな。大体、年に1、2回の頻度になる。ともあれ、過去のケイソン話を振り返ってみると、まずはここからだ」

NOVA「ここから始まる最初のケイソン戦は、マスクを外した奴の正体がNOVA1983だと判明して、ハッピーエンドで終わったんだな」

ケイP『そこから続いて、翔花ママがドゴラの幼生体を見つけて、ケイP誕生話に展開するッピ』

NOVA「ケイソンとケイPは相応の関係がある連続イベントなんだけど、その辺の詳細は割愛して(興味がある読者さんは読んであげて下さい。NOVAのセンス的には、今なお読み返して楽しいエピソードです)、続いて、当ブログ時空の2代目ケイソンのイベント回だ」

009『実際には、ケイソン自体が登場したわけじゃないんだな』

NOVA「ああ、何となく、2代目ケイソンのエッセンスは、プレ・ラーリオスのカート・オリバーに受け継がれて、俺の過去の未完に終わった創作作品の供養を果たした感じだな。言わば、俺の昔の物語が花粉症ガールの物語に引き継がれる禊みたいなものとして読めるわけだ」

ケイP『同時に、メガネンジャーとか、いろいろなイベントネタを絡めて、ブログ時空が広がっていく流れだッピ』

NOVA「2018年のケイソンネタは、大体こんな感じか」

 

ケイソン2019

 

NOVA「次にケイソンが出現したのは、GTライフの方だ」

009『それは何となく体が覚えているぞ。ケイソンの悪霊が、ケイPマーク3のボディに取り憑いて、その後、マーキュリー・バットの面々との間でややこしい展開をするんだったな』 

NOVA「この辺りで、ケイソンが大イベントの前座的悪役として定着するわけだ。この一連のエピソードも、ブログ間クロスオーバー・バトル創作として、面白く読めると思っている」

009『自画自賛だな』

NOVA「だって、自分で読んで今でも面白いんだから、自画自賛もしたくなるじゃないか。もちろん、ヒーロー物なんかのパロディーとかTRPGとかに興味のない人間が読んで面白いかは保証できないが、俺という人間の気心が分かっている人間なら絶対に楽しめる。これを読んで、面白さの分からない人間とは、まあ、美味い酒が飲めないよな」

ケイP『基本的には、みんな仲良く、邪念も浄化されてハッピーエンドって話が多いッピね』

NOVA「主人公が悲惨な運命に遭う話は、プレ・ラーリオスを書いていて、自分にはキツいと分かったからな。まあ、あれは原案者への引き継ぎを意図したプロットだから、『非業の最期を遂げたカートが、真のラーリオスである上座雄輝に力と想いを託す英霊になる』ことを前提に話を構築している。だけど、まあ、託す予定だった原案者がいろいろ不義理を働くことになって、物語の前提が崩れた形なんだな。作者としては『ぼくは失敗したけど、君は頑張って成功してね。応援してるから』という想いも込めた作品なんだけど、そういう想いは結果として空回りに終わったからなあ」

009『ラーリオスに関しては、ネガティブな思いが付きまとうんだな』

NOVA「原案者が相変わらず、ネガティブな言動を懲りずに繰り返しているからなあ。後腐れなく、きれいに終わってくれれば単純にハッピーって言えるんだが、まあ、自分としてはネガティブに引きずり込まれずに、ハッピーなヒーローライフを目指すのみだ。もちろん、ヒーローにはピンチも付きものだし、時には葛藤したり、涙も流したりするけれど、そういうドラマも味わいながら、作り手の想いはしっかり汲みとりたいわけで」

ケイP『12月には、こんな形でケイソンが復活したッピ』

NOVA「ノストラダムス関連のネタの前座ってところだな。ここからクリスマスパーティーの流れになっていくわけで」

 

ケイソン2020

 

NOVA「続いて、2020年は3月と11月なんだが、3月はコロナウィルスのせいで、いろいろ大変なことになり始めたんだな」

ケイP『だけど、マスターNOVAのShinyパンチ一発で、ケイソンはあっさり浄化されたッピ』

NOVA「俺もShinyになって、令和の光を扱えるようになったからな。ケイソンのような昭和の闇にいつまでもビビってられないってことだよ」

009『その後は、昨年の20周年祭で、ヤプールと結託したケイソンが出現したんだったな』

 

ケイP『何だかケイソンが出現するたびに、ケイP一族が迷惑をかけているみたいだッピ』

NOVA「たとえ、たまに迷惑を掛けたとしても、普段が有能な働きぶりを示していれば、許せるってもんだ。逆に、日頃から大して親しく付き合っているわけでもないのに、たまに出て来ては、その都度、ろくな書き込みをしないド迷惑な人間は、お前はもう出て来なくていいからって気になる」

009『自称・気心の知れた輩のことか』

NOVA「ジャイアン語で言うところの『心の友』と同義だな。まあ、ジャイアンはあれで侠気のある男だから、あの町内の小学生の間では頼れる一面も持っていて、映画なんかだとパワーファイターとして活躍するんだが」

ケイP『え? リバイスのOPはジャイアンが歌うッピか?』

NOVA「いや、ただのMADだと思うが。とにかく、心の友と言っていたジャイアンが悪魔となって、ハンコを押して契約するのがリバイスの設定だからな。まあ、バディ物としては面白い設定だと思うよ。で、気心の知れた仲というのは要するにバディだろう?

「バディってことは相棒って意味で、例えばラーリオス企画で原案者をやってた時は、相棒と言っても良かったわけだが、その企画が終わった時点で、関係は解消したんだ。そして、その原点であるラーリオスへの思い出が終了時に語れなかった時点で、この絆は完全に絶たれたと言ってもいい。

「その後は、メールで絶縁宣言し、ブログコメントで書き込み拒絶し、掲示板でも迷惑と排除され……それで気心が知れたって言い張るのは、客観的に見てもおかしいだろう? 気心が知れて、こいつとは話が噛み合うと思える心友に俺はそんなマネはしないぜ。『気心が知れた関係でいたい』って一方通行の願望を表明したんだろうが、普通は友だち関係を維持するために、相手に話題を合わせるとか、相手の好みを重んじるとか、相手の利になる行動をするものだけど、あまりにも空気が読めなさ過ぎて、言うこと為すこと的を外しまくっているんだから仕方ない」

009『お手伝いしようとして、物を壊してばかりのロボコンみたいなものかな』

 

NOVA「うん、ガンツ先生の気持ちがよく分かる。まあ、ガンツ先生はロボット学校の保護者だから、きっとロボコンの破壊活動の損害もガンツ先生が影で補償していると考えられるが、これはドジロボットのコメディーだから許されるのであって、リアルの人付き合いでこんな迷惑行為ばかりしていたら、お払い箱になるのは間違いない」

009『それでもロボコンは子どもたちに人気があるよな』

NOVA「それは、ロボコンにもジャイアンみたいな侠気があるからなんだ。ドジだけど、決して悪意じゃないし、友だちのために一生懸命に尽くしてくれる。根性だってあるし、人や仲間のロボットの気持ちに寄り添えるハートだってある。ミスも多いけど、それでも総じて純粋で良い奴なんだな。その心根の真っ直ぐさが見ていて信用できるんだ。まあ、うちに来たら、扱いに困るだろうけど、ロボコン

ケイP『うちに来て欲しいロボットは何でピか?』

NOVA「お前がすでにいるじゃないか。ケイPブラザーズは、俺にとってのロボコンみたいな物と言ってもいい」

 

そしてケイソン2021

 

 その時、ノックの音が……

 

NOVA「ほう。ついに来たようだな」

009『来たって、まさか?』

NOVA「クリスタル湖畔からドスドス歩いて来て、このクリスタルタワーの扉を抜けて、階下のダンジョンを突破し、ついにここまで登り詰めて来たわけだ。入って来い、ケイソン。扉なら開いている」

ケイP『え? 迎え入れるッピか?』

 

 ガチャッ!

 扉を開けて、斧とホッケーマスクを付けた巨漢が入って来る。

 

マスクの男『ケケケケケイソーン!』

NOVA「それじゃあ、何を言いたいか分からん。ジョエル、こいつの言葉を読者にも分かるように、通訳の呪文を掛けてやれ」

塔の管理杖の精霊ジョエル(了解しました、マスター)

マスクの男『Hey! アイ・アム・ケイソーン!』

009『英語だと? まあ、そうか。日本人じゃないもんな、こいつ』

NOVA「ここまで登ってきたことは誉めてやる、ケイソンよ。俺の命を奪いに来たか?」

ケイソン『オーノー。ミーは生まれ変わったネ。殺人鬼のケイソンは、昭和と平成の遺物デース。令和のケイソンは新たな道を進むことに決めマシタ〜。ゴーイング・ニュー・ウェイ、OK?』

ケイP『何だか、テキサスマックのパイロットみたいな喋り方だッピ』

009『妙にフレンドリーに思えるんだが?』

NOVA「こいつもこいつで、時流に合わせて改心したりするんだよ。おい、ケイソン、お前が戦意を持たないことを分かりやすく示してくれ」

 

 ケイソン、手にしたケイソンアックスを床に落とす。

 

ケイソン『キングの座は、ユーの物。ケイソン、平和に暮らしたいだけ。殺人鬼の時代、終わった。今はコロナウィルスの脅威、恐ろしい。マスクをしっかり着けて、感染予防に努めるべし。ケイソン、今まで迷惑をかけたこと、謝罪する。アイム・ソーリー』

009『何と。ケイソンが謝っただと? ぼくは夢でも見ているのか?』

NOVA「今日はお盆だからな。死者の魂が戻ってきて、追善供養を為すべき時期なんだ。悪霊だったこいつも、何度か浄化の機会を得るうちに、ついに善性に目覚めてくれたんだ」

009『……信じていいのか?』

NOVA「試してみよう。おい、ケイソン、この映像を見て、感想を言ってみろ」

ケイソン『オー、ジャパニーズ・サムライ、ワンダホー! グレート・ウォリアー! ミスター・フジオカ、レジェンド・アクター! ミーは彼をリスペクトするネ』

NOVA「よし、合格だ。この男とは、美味い酒が飲めそうだ。気心が知れたとは、同じ物を見て、同じ感動が味わえるということ。俺たちは、藤岡さんで通じ合えるんだ」

ケイP『とにかく、これで悪霊ケイソンも浄化されて、きれいなケイソンになったッピね』

009『まさか、ケイソンと和解できるとはな』 

NOVA「なお、元ネタの映画『13日の金曜日』は2009年にリメイク映画が作られたけれど、それが最後でジェイソンの時代は終わったと思われる」

NOVA「その後のジェイソンの戦場はゲームになっているらしいな。君もジェイソンになったり、ジェイソンに追われたりできるみたいだ」

009『ところで、ケイソンがわざわざこの塔にやって来たのは何のためだ? 単に詫びを入れに来ただけってことはあるまい』

ケイソン『オー、ユーは大切なこと、ミーに思い出させてくれました。ミーが、マスターNOVAに、会いに来たリーズン、ドゥーユーリッスンtoミー?』

009『ぼくは聞きたいとは思わんが、Shiny氏は藤岡さんの件で通じ合ったから、聞く気満々みたいだぞ』

NOVA「いや、皆まで言うな。大体、分かった。ケイソンよ、お前は新たな人生を始めるに当たって、自分の役割が欲しいってことだな。殺人鬼というアイデンティティーを失った以上、別の仕事がなければ、お前は存在意義を失ってしまう。そういうことだろう」

ケイソン『さすがは、マスターNOVA。イグザクトリー(ご明察です)』

NOVA「作者だからな。作中キャラの心の動きは、割と分かる。まあ、たまに作者の思惑を越えて、勝手に考えるキャラがいるんだが、ケイソンは比較的単純な思考回路をしているからな。何しろ、中学時代の俺が想像した程度のキャラだ。単純明快なこと、この上ない。変なコンプレックスを設定されていないわけで、シンプル・イズ・ベストだ」

ケイソン『ご理解いただき、アイム・ハッピー』

NOVA「お前には、今後、この塔の階下のダンジョンの管理役をやってもらう。モンスターを配備して、侵入者を排除したり、時々は掃除したり、モンスターの補充に出かけたり、たまに発生するトラブルを仲裁したり、ダンジョン関連の仕切りは任せたぞ」

ケイP『ケピッ? そんな重要な役割を任せて大丈夫ッピか?』

NOVA「今まで、下のダンジョンは全く整備していなくて、無法地帯そのものだったからな。誰か屈強な不死身の戦士に管理を任せたいと思っていたんだ。ケイソンが改心したら、ダンジョンの管理役、ダンジョンキーパーを依頼しようという心積もりだった」

009『殺人鬼の悪霊にダンジョンの管理を任せて、自分は塔に君臨するなんて、いかにも悪の魔術師っぽいムーブだな』

NOVA「善悪ってのは相対的なものだからな。それに、これからは悪魔の力と契約して、正義を為す時代だ。だったら、俺が悪霊と契約して、ダンジョン守りを任せても時流に合っていると思うんだが。そうだな、ケイソン。お前はこれよりダンジョンキーパーにして、ダークナイトのDKケイソンと名乗るがいい」

DKケイソン『ダークナイト、暗黒騎士か。ただの殺人鬼よりも強そうだな。いいだろう、このケイソンアックスに掛けて、マスターNOVAに忠誠を誓おう』

NOVA「ああ、また次の14日の土曜日が来たら、ダンジョンの状況を報告するがいい。それまでは好きにダンジョンの管理を任せた」

009『やれやれ。来年の5月に、ダンジョンがどのようになってることやら』

 

 こうして、殺人鬼の悪霊ケイソンは転職して、暗黒騎士ケイソンとしてクリスタルタワー階下のダンジョン主となったのである。

 果たして、この選択は吉と出るか、凶と出るか。

 それは作者にすら分からない(オイ)

 

(当記事 完)