Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

森羅魔法レベル3の研鑽話

秋の魔法サプリを楽しみに

 

NOVA「ついに念願のGMウォーロックの2号を手に入れたぞ」

晶華「殺してでも奪いとる」

NOVA「何でだよ!?」

晶華「『念願の○○を手に入れたぞ』ってセリフをうかつに口にすると、ゲーマーの殺意を駆り立てるの。それぐらい一般常識よ」

NOVA「そんな常識が通用するのは世紀末だ」

NOVA「ロマサガと言えば、海賊船長のキャプテンホークが好きなキャラの一人だな」

翔花「って、今日は海賊の話をしたいわけ?」

NOVA「ああ、違った。だから、GMウォーロックの話からスタートなんだって。まあ、確かに秋にはパグマイアの海賊サプリが出るって話も書いているが、それよりも今回は魔法の話だよ。ソード・ワールドで予想どおり魔法サプリが10月に出るって話だ。タイトルはまだ不明だが、新職業のジオマンサー(風水師)が出るらしい。それと2.5版のウィザード魔法の採用とかだな」

晶華「魔法本かあ。2.0の時はウィザーズ・トゥームってタイトルだったのよね」

NOVA「雑誌は買ったばかりだから、まだ詳しくは読んでないんだが、とりあえず殺してでも奪いとるって選択肢はやめてくれ。読みたかったら、どうぞ勝手にどうぞ」

晶華「そんなことよりも、魔法研鑽をしないと。早く私とお姉ちゃんの魔法研鑽を終わらせないと、コンパーニュへの合宿に行けなくなっちゃう」

NOVA「コンパーニュ行きは合宿なのか?」

翔花「そうよ。プリキュアが合宿するなら、わたしたちも合宿に行く。それが時流に乗るってことなのよ」

NOVA「まあ、確かに時流は海みたいだな。何だか屋久島で弥生ちゃんが海賊人魚ってパワーワードを口にしたら、プリキュア世界まで海賊の宝がどうこう言い出したし、今朝のニチアサは海賊尽くしだぜ、ヨホホイ」

晶華「それにしても、NOVAちゃんがネタにするゲーム話って、世紀末脳が多いと思う」

NOVA「ああ、そうだな。多分、その時期が一番ゲームにハマっていたんだと思うぜ。スーパーファミコンとか、最初のPSの時代だ。新世紀のPS2以降もゲームはするが、未クリアな積みゲーも増えたし、世紀末のゲームは普通に周回もしていたからなあ」

 

森羅魔法レベル3の話……じゃなくてLEGEND話

 

晶華「じゃあ、先に私のドルイド魔法から始めるね。1レベルと2レベルの魔法研鑽はこちらを見て下さい」

NOVA「もう半年以上前の話になるのかあ」

晶華「簡単に復習すると、1レベルと2レベルの呪文はこんな感じね」

 

●1レベル:【ウイングフライヤー】【ウルフバイト】【ケイナインチェイサー】【サラウンディングアタッカー】

●2レベル:【ウォータードゥエラー】【ナチュラルパワー】【バッドスチーム】【ピジョンメール】

 

翔花「一応、どんな魔法か説明してよ。仲間がどんな魔法を使えるかは、わたしも興味あるし」

晶華「分かったわ。まず、1レベルから。【ウイングフライヤー】が一番お世話になるわね。補助動作で使えるので手軽だし、1ラウンドだけとは言え、空が飛べるし、近接攻撃の命中・回避が+1されるし、非常に美味しい魔法ね。絵的にも美しいし」

翔花「10秒だけ飛べるってことは、最初のガンダムさんの翔べって感じね。ただの陸戦兵器でないってことを見せてやる」

NOVA「ああ。自由に飛べるよりも、限定的なジャンプ飛行の方が、パイロットが工夫して機体の性能を引き出しているって感じで、演出的に格好良いよな」

翔花「わたしのエマさんは落下ダメージを受けない滑空能力はあるけど、地上から空に飛べるわけじゃないから、【ウイングフライヤー】を掛けてもらえると、感謝するわね」

NOVA「そう、これって大事だよな」

翔花「何、大事って?」

NOVA「いや、人に物を頼むときに、感謝を示すって。単純なことだけど、質問するだろう? 答えるだろう? その答えにリアクションしてから、感謝を表明する。それだけでも礼儀を示せるんだよ。わざわざ、お答えいただき、ありがとうございます。助けてくれて、ありがとうございます。いつも迷惑をかけて、フォローいただき、ありがとうございます。謝罪でごめんと謝ることも結構だが、相手の親切心に感謝を表明する。人付き合いにおいて大切なことだと思うぜ」

晶華「そうね。TRPGでも、仲間の感謝が嬉しいから、回復呪文や補助呪文の使い手が好きって人もいるみたいだし。もちろん、攻撃呪文をブッ放すのが好きって人も多いけど。コミュニケーションゲームだから、敵の攻撃からかばってくれてありがとう、とか、そういうやりとりが仲間って感じだと思う」

NOVA「何と言うかな。質問が雑な人間は、答えてもらっても、それが雑な習い性になってしまっているから、普通に感謝の言葉が出て来ない。別に相手が答えても答えなくても、質問内容に大して意味ないし、自分が知りたい答えじゃないと思ったら、答える相手の労力なんて気にしないと言うか、そういう態度があからさまだと、だんだん、そいつの質問に応じることがバカらしくなる。

「まあ、相手からリアクションを引き出すための質問というのはコミュニケーションの基本だと書いてある作法本もあるが、基本だけにそれがワンパターンで、雑で、受け応えができていないと、常識知らずと見なされてしまう。単なる好奇心の質問もあるが、TPOを弁えていなかったり、話の流れから唐突で無意味な質問だったり、質問力が下手な事例はあって、それらは総じて文脈力の欠如によるみたいだな」

翔花「文脈力の欠如って?」

NOVA「こういう話の流れだと、この先はこうなりそうだな、と先を読む力にも通じるし、『質問→応答→感謝と、相手の答えを受けての話題の展開→答えた人間は、答えた意味を感じて話が弾む』と言ったところか。つまり、自分が質問したら、相手がこう返すので、そこから先の振る舞い方までセットで上手くリアクションを構築する。そのためには、話の筋を把握できる必要があるわけだ。もちろん、質問そのものも話の筋に関係する必要があるわけで、文脈を外した質問、思いつきの質問では話の流れを乱してしまう結果になる」

晶華「対面しての会話雑談だったら、ちょっとした思いつきの質問から話が膨らんで、どこに流れるか分からなくなることもあるけど?」

NOVA「雑談は目的のない会話だからな。強いて言えば、お互いの親睦を深めることが目的で、互いの知識や情報の交換とか、共通の話題についての見解表明とか、小粋なジョークで通じ合ったときの和みとか、ユーモア感覚なんかも必要になる。例えば、作品キャラをイジるネタジョークも、ユーモア感覚のオブラートがあればこそ受け入れられるんだが、書き言葉だと意外と伝わらないんだよな。ネタとしてバカにする際でも、そのキャラのことが好きだってことをフォローしておかないと(愛ゆえのディスりと伝えないと)ギスギスしてしまう。何かを、あるいは誰かをバカにして、クスッと笑いに転化するのは、書き言葉では相当に高度な能力なんだよな。自分でバカにして、自分でフォローを入れるぐらいの芸を身につけないと、キャラファンには不快さしか呼ばない」

翔花「何かをバカにする、批判するのはリスクが大きいってことね」

NOVA「批判するのは、頭が良さそうに思えるが、実は逆。頭が良いから筋を通した、意味のある批判ができるってことで、批判→利口の証明じゃない。当然、批判の良し悪しで、その人間の頭の良さ悪さは明確に測定できるから、批判にはリスクが伴うというのは、そういう面もあるわけだな。頭の悪い批判はバカの証明でしかないし、筋をしっかり構築した批判をしてこそ賛同されるわけで、批判スタイルにも人間性がはっきり映し出されるから、うかつな批判は人として、かえって見下される元になるわけだ」

晶華「クールキャラを構築するには、的を外さない視点の鋭さと、感情論に陥らない論理性、合理性、そして自制心が必要ってことね」

NOVA「クールって、筋を通すとか、筋が見えているんだよな。さらに分析したり解説したり、知識も豊富で、いろいろと引用ができる。相手の言葉や場の状況を的確にまとめたり、自分自身の役割すら客観的に見据えることができる。だからこそ、必要となれば、自分の命さえ大義のために、計算済みで捨てることさえできるわけだ。まあ、それができない生き汚なさを示す知謀キャラもいるけれど、義を伴わない小利口キャラは、敵側のイヤらしい不人気キャラの筆頭だ」

翔花「ああ、ザボエラさんみたいなタイプね」

NOVA「他人を見下し、身勝手に利用し、自分さえ良ければ……と考えるキャラだな。現実では、保身も大事だが、自分だけを守るのと、自分の周りの人間も含めて広い範囲を守ろうとすることで、評価が変わって来る。民主主義の世界では、庶民を守ろうとするのが正義漢で、上流階級を守ろうとするのは悪い権力者みたいに描かれることが多いが、義理人情を考えるなら自分が所属している集団を守ろうとするのは悪いことではない。ただ、公人が庶民を含む国全体ではなく、自分の階級だけを守ろうとしている姿が露骨だと、批判を喰らうわけだが」

晶華「民衆の味方アピールと、大義を見据えた国の方向性を舵取りできるリーダーが求められているわけね」

NOVA「ただ、何と言うかな。『誰かが何かを偉そうに言っている』というだけで、話の内容を無視して傲慢とか、自分のことを棚に上げて破廉恥とか、短絡的に思ってしまう人間もいるんだろうなあ、と思った。明らかに感情論なんだが『偉そうに言っている』というだけで反発するのは、人の立場とか背景とか考えられずに、みんな平等という悪感情を振りかざしているだけと考えるな」

翔花「みんな平等じゃないの?」

NOVA「法の下ではな。それと機会均等という考えはあるんだが、当然ながら個人の能力や社会的信頼度では人それぞれ差異がある。才能や努力で能力を磨いた者、そして長年の活動や貢献で周囲からの信頼を得た者が、その場で求められて若手に偉そうな訓示を垂れるケースは社会的に当たり前で、そういう様子を見て『破廉恥ではないか?』と反語的疑問を投げかける時点で、ああ、何も分かっていないと見なされるわけで」

晶華「まあ、みんなに尊敬されているLEGENDを見て、ファンの間で盛り上がっている空気に乗りきれずに、『それっておかしいのではないか?』と言いたくなって、周りと違う視点を持つ自分をアピールしたくなったけど、自爆しちゃったってことかしら」

NOVA「心理状態はいろいろ分析できるんだが、結論すると、どうしようもないバカな発言でしかなかったってことだな。少なくとも、俺自身は、藤岡さんをヒーロー役者としても、武道家としても、日本の誇るサムライ精神の体現者としても尊崇しているし、そこにつまらないケチをつける人間を否定せざるを得ないわけで、今回ばかりは彼も最悪の一手を打ったと思うよ。昭和の特撮ファン、ライダーファンを全て敵に回す暴言と言ってもいい」

翔花「NOVAちゃんは相当、藤岡さんに入れ込んでいるってことね」

NOVA「だって、昭和のヒーロー精神をそのまま体現したような人だぜ。ただ単に役柄がヒーローだったというだけじゃなくて、ヒーローとしての所作、生き方が、人生の一スタイルとして身に付いている、そして90年代から今まで頻繁に、数々の著作で自分の信念を発信し続けている表現人でもあり、今なお現役なヒーロー役者なんだ。なお、氏の公式サイトはこちら」

NOVA「まあ、当人のサイトやブログに書いてあることを見て、本当に破廉恥な人なのかどうか確認するといい、と思うんだが、少なくとも情報発信の人としても、格好いいことを書いているなあ、と俺は考える。仮にも創作家だったら、同じような格好いいと思えるキャラを描けるだろうか、と自問してもいいだろうし、武道とかヒーローとかそういうイメージ構築にもつながるだろうな。物を知らずに批判するって行為は、知っている人間から見れば、あまりにも呆れ果てた所業だと思うし、藤岡さんぐらいに公明正大に著作で自分の信念や生き様を発信している文武両道な役者も少ないんだから、特撮掲示板に書き込んだ人間として、知らないことそのものが恥ずかしいと思う」

晶華「破廉恥って、恥知らずって意味よね」

NOVA「どうも、『傲慢』と『破廉恥』の二つが問題児くんの特徴的な批判言辞に挙げられるが、『偉そう=傲慢』『自分の過去の失敗を挙げない=破廉恥』と解釈したらいいのかな。ただ、藤岡さんは別に過去の失敗を隠しているわけじゃないのは著作からも明らかで、ネット上でたまに挙がってくるスキャンダルネタも、藤岡さん自身が著述している内容からの引き写しが見られるから、つまり間接的には、『藤岡さんの著作から出てきた情報を元にした風聞で、藤岡さんを、過去の恥を省みない破廉恥だ』と見なしたことになる。ただ、そういう情報を自ら出している時点で、藤岡さんは過去の恥を明らかにしている破廉恥じゃない人間だ、と証明できるわけだな。まあ、こんなことは俺が証明するまでもない、ファンなら誰でも知っている自明の理なんだが」

翔花「別に藤岡さんマニアじゃなくても知っているってこと?」

NOVA「俺も著作を全部読んだわけじゃないし、彼個人のマニアというほどじゃないんだけど、Twitterでしばしば藤岡語録が流れてきて、ああ、藤岡さんらしいな、真っ正直でストレートな御仁だな、と感じ入ることもしばしばだからな。この真っ直ぐ生きてるって感じが素晴らしくて、これにケチをつけるってことは、どれだけヒーロー精神から違背したネジ曲がった心魂なんだよって思わざるを得ない。まあ、藤岡さんだったら、そういう相手に批判されても、大らかな笑顔で『ハハハ、過去の過ちは今でも悔いるし、反省してるよ。迷惑をかけた人にも恥じないように日々是精進で生きないとな。君も体をいとえよ。お互い、恥知らずにならないように頑張って行こう』って激励してくれそうだ。まあ、あくまで俺個人の脳内妄想・藤岡さんだけど」

晶華「じゃあ、NOVAちゃんの脳内のダーク藤岡さんだったら?」

NOVA「ダーク藤岡さんって何だよ? まあ、ショッカーライダーみたいな偽藤岡さんだったら、持ってる刀で切り捨て御免されても文句は言えないだろうさ」

NOVA「しかし、今の藤岡さんはドラえもんでもあるんだな」

翔花「え、何でドラえもん?」

NOVA「だって、そういうCMがあるから」

翔花「どこがドラえもんよ? ただのブルース・ウィリスさんじゃない?」

NOVA「いや、ただのってことはないだろう? ダイ・ハードなんかの映画で有名な俳優のブルース・ウィリスさんだ」

晶華「それで、どこが藤岡さんなのよ? ダイ・ハードで有名なブルース・ウィリスさんじゃない?」

NOVA「姿はブルース・ウィリスさんでも、声が藤岡さんなんだ。つまり、吹き替え声優の役をやってるんだな。藤岡さん声で喋るドラえもんという設定なわけよ。俺もこの話を聞いた時は笑った。声だけじゃ分からねえ。だけど、分かってしまえば、確かに藤岡さんだ。つまり、仮面ライダーは未来世界で転生してドラえもんになるってことだな」

晶華「その、つまりはただの妄想よ」

NOVA「だけど、藤岡さんが、ぼく、ドラえもんって言ってるのは妄想じゃない」

翔花「事実は、妄想よりも奇なりってことね」

NOVA「うむ、俺ももっと事実に負けない妄想を考えないとな」

晶華「そんな妄想寄り道脱線タイムよりも、ドルイド魔法の話じゃなかったの?」

NOVA「ああ、そうだった。武士道や藤岡イズムも大事だけど、ドルイ道も大事だ」

翔花「寄り道脱線癖のある人が、他人の文脈力をどうこう言うのはおこがましいってことね」

 

真のドルイ道

 

晶華「そんなわけで、【ウイングフライヤー】→翔べガンダム→助けてもらったら感謝が大事 →感謝を伴わない雑な質問じゃダメ→質問力には文脈力も必要→文脈を外した雑談は、話が際限なく広がって行く→可能性は無限大ってことね」

NOVA「何だか途中を大きくすっ飛ばした気がするが、正に風吹けば桶屋が儲かるようなつながり方だな。とにかく、楽しい話が広がって行くのは構わないが、どこかで収拾をつけないといけないし、雑談会話ならともかく、一人の人間の話で脈絡もなく話題が飛びまくるのは良くない。少なくとも、本筋を見失うと話に付いていけないので、時折は整理する必要がある」

晶華「【ウルフバイト】は攻撃呪文、【K9チェイサー】は犬の鼻、【サラ何ちゃらアタッカー】はブンブン飛び回るアブ精霊をまとわりつかせて、相手の回避を下げる妨害呪文ね。でも、回避を下げるのと命中を上げるのは実質同じだから、翼の方が使いやすそう」

翔花「だったら、支援は翼でお願い。次にレベル2は?」

晶華「一番大切なのは【ナチュラルパワー】ね。補助動作で使う呪文のMP消費を減らせるんだから、そういう呪文とのコンボを意識する必要があるわ。【ウォータードゥエラー】は水棲生物の加護で水中活動できる呪文で、【バッドスチーム】は食肉植物の発する蒸気噴射で敵の命中と回避を1点減らせる。【ピジョンメール】は伝書鳩の効果ってところね」

NOVA「おお、端的にまとめてくれたな」

晶華「NOVAちゃんと違って、寄り道脱線回路は搭載されていないから」

NOVA「そういうところは俺に似なくて良かったよ。登場人物が全員、寄り道脱線してたんじゃ、話が進まないことおびただしいからなあ」

翔花「進まざることNOVAちゃんの如しってことね」

NOVA「お前だって、方向音痴で有名だろうが。俺の寄り道脱線の遺伝子は、お前の方に強く受け継がれているんだからな」

翔花「つまり、わたしが寄り道脱線したら全部NOVAちゃんのせいにしたらいいのね」

晶華「娘の落ち度は親のせい」

NOVA「親の落ち度を娘がフォローするぐらいしろよ。そのためのアシスタントガールだろう」

晶華「だったら感謝ぐらいしなさいよ」

NOVA「ああ、ありがとうな」

晶華「……そこで素直に感謝するのがNOVAちゃんの良いところというか、つまらないところというか」

NOVA「俺は感謝の言葉と心を惜しまない人間だからな。セイバーの神代凌牙兄貴は最近、ありがとうを覚えたようだが」

晶華「またも寄り道脱線しそうなので、華麗にスルーして3レベル呪文、行きます」

 

●3レベル:【ネイチャーマスター】【シャープアタッカー】【アナコンダコンストリクト】【ソーンバッシュ】

 

翔花「【ネイチャーマスター】は一度使っていたわね。自然知識の呪文で、セージ技能の代わりに使える」

晶華「大切なのは、この呪文が【ナチュラルパワー】の恩恵を得られるってことなの。元々、MP消費1なので大したことはないけど、それを無消費で行えるのはありがたい。そもそも自然知識が必要な局面って、自然の中にいるのが普通だから、【ナチュラルパワー】が使えて当然なのよ」

NOVA「まあ、ドルイド小説家で、部屋の中に引きこもって、アウトドアが舞台の小説を書いているときは別だけどな」

晶華「ドルイド小説家だったら、執筆活動もアウトドアでやりなさいよ。その方がリアルな小説が書けるはずよ」

NOVA「だったら、戦争小説は戦場で書かないといけないし、ファンタジー小説異世界で書かないといけないし、歴史小説はタイムスリップしないと書けないし、宇宙SFは宇宙に行けってか。そういう物語の舞台を脳内に構築し、自分の脳内イメージを言葉の力で、読者の皆さんの想像力を刺激して喚起してもらうのが小説家の仕事じゃないか。

「文章による想像力の喚起ってのは、作者と読者の共同作業と考える作家もいて、作家はいかに読者のイメージの助けになる文章描写ができるかが勝負となる。読者は自分とシンパシーできる作家の文章を好んで読むし、作家の方は自分の書くものにシンパシーを感じる読者を見据えて、面白いものを描く気持ちを文章に込めたり、文体を工夫したり、自分の感じる面白さはこれだと描かないといけないんだな」

翔花「ああ、これが寄り道脱線回路ね。いい勉強になるわ。自分の面白さのイメージを言葉の形にする想いの力。これがNOVAちゃんの言霊魔術の真髄」

晶華「行き過ぎた脱線は、タイトルどおりの本筋を読みたい読者さんの期待を裏切ることにもなるけどね。とにかく、【ネイチャーマスター】は【ナチュラルパワー】と組み合わせるのが良しってことよ。次に補助動作で使える【シャープアタッカー】なんだけど、戦闘特技の《牽制攻撃》の効果を10秒だけ自分や仲間に加えられるのね。《牽制攻撃》ってどんな効果だっけ?」

NOVA「命中判定+1だな。その代わりクリティカルもしにくくなるという欠点がある」

晶華「だったら、翼の魔法で命中+1できるんだから、あまり意味がないわよね」

NOVA「いや、翼で+1して、さらに【シャープアタッカー】で+1して、合計+2できる。補助動作で使える呪文だから、複数を同時掛けすることもできるんだ」

晶華「それって結構MPを浪費……って、ああ、そのための【ナチュラルパワー】なのか」

NOVA「翼はMP3で、シャープな方はMP2で合計5点消費。一方、ナチュパはMP1点〜7点までを軽減できるから、2つの補助呪文のMPを十分まかなえるわけだ。森羅魔法の特徴の一つに、補助動作呪文が豊富で、それらをコンボすることで瞬時にパーティーの戦闘力を強化することが挙げられて、レベルが上がるほど強化のパターンが増えていく。まあ、その分、MPもかさむのをナチュパで抑えながら、テクニカルに戦術構築する技能だと言える」

晶華「つまり、それを使いこなしてこそ、ゲーマーとしての知性の証ってことね」

NOVA「サプリメントで追加される技能って、そういうものだろう? 初心者は基本技能で無難なプレイを楽しみ、それに慣れたら凝った技能や育成パターンに手を伸ばす。そしてプレイしながら、試行錯誤で最適解を探るのもゲーマー的な楽しみ方だと思う」

翔花「そして、有効なコンボ、面白いコンボを発見するってことね。他の人が見つけて発表したコンボを自分の知識として吸収する人もいて、アイデアマンじゃないけど知識を貪欲に追い求めることを楽しむのだろうし、それはそれで一つの道ってこと」

NOVA「雑誌とかで紹介しているのは一例でしかないし、プロが発表したアイデアを参考にするのはOKだが、プロが発表しきれない無限のアイデアを、ユーザーが試して楽しむことも奨励されているわけで。ガンプラは自由だ、という名言は、そのままTRPGは自由だという意味に置き換えてもいい。それは多分、クリエイティブなホビー全てに言えることだと思うけど」

晶華「でも、自由にも節度はあるのよね」

NOVA「クリエイティブという点において自由という意味であって、自由気ままに破壊していいとか、公式に失礼な言辞で振る舞っていいとか、他の同好者を不愉快にさせていいはずはないってことだな。自由の意味を履き違えるってのは、そういうことだが、そもそも趣味に関しては何でも相応の知識や常識があるわけで、マニアというのは自分の知識の程度を把握できている人間であり、浅はかな人間はそれが分からずに、分かったつもりの妄言を吐きがち」

晶華「つまりNOVAちゃんね」

NOVA「まあ、俺はTRPGマニアを自認しているが、この世界も広くて深いから、知らないシステムもいっぱいだし、全知全能なTRPGの神などと言うつもりはない。せいぜい一つの鉱脈を掘り下げて、お宝探しをヨホホイしてるに過ぎないわけで。さすがにTRPGの全てを楽しみ尽くすことはできないからな。楽しめる範囲で十分楽しめれば、いいわけだ」

翔花「楽しめてないのに、偉そうに語ることは、趣味への冒涜かもしれないわね」

NOVA「まあ、知っているから偉いのではなく、楽しみ方を心得ているから偉いというのがTRPG心形流とも申そうか」

 

晶華「はい、自画自賛タイムはそれぐらいにして、次の魔法に行きます。【アナコンダコンストリクト】って、また長い名前ね。略してアナコンってところかしら」

NOVA「大蛇の精霊体を召喚して、絡みついて動きを封じて、命中と回避にマイナス2する呪文だな。しかも効果時間は3分。一度成功すると、かなり強い呪文だ。通称・蛇固めが分かりやすい」

晶華「MP8点消費で、生命抵抗なのね」

NOVA「そう。森羅魔法で忘れてはならないのは、抵抗に使う能力が精神抵抗ではなく、生命抵抗なんだ。だから、敵が【カウンターマジック】で精神抵抗を高めても無意味ってことで」

晶華「抵抗力を高めるなら真語魔法の【バイタリティ】か深智魔法の【タフパワー】が必要だと」

翔花「MP消費8点は大きいけど、それもナチュパを使えば補填できるってことね」

NOVA「いや、それは無理だ。ナチュパで補填できるのは、補助動作魔法のみで、主動作魔法は2回行動ができるまで補填の対象外になる」

翔花「うう、ややこしい。初心者のわたしには、テクニカルな森羅魔法を使いこなすのは無理ね」

晶華「お姉ちゃんは、基本ルールの神聖魔法を使ってくれたらいいから。さて、3レベル呪文の最後を飾るのは【ソーンバッシュ】。巨大イバラの精霊が塊になって体当たりするダメージ呪文ね。1レベルの【ウルフバイト】が0〜6点+魔力のダメージなのに対して、4〜13点+魔力のダメージを与える」

NOVA「今になって気づいたんだが、狼牙もイバラも物理ダメージなんだな」

晶華「そうね。前の研鑽の時は勘違いしていたみたい」

翔花「どういうこと?」

NOVA「物理ダメージだと、防護点でダメージを減らせるんだよ」

晶華「前の研鑽では、魔力5点あれば確実に5点ダメージを与えられるって言ったけど、防護点で減らされるなら、そういうことはないって話。まあ、結局、攻撃呪文は妖精魔法しか使ってないので、実際のプレイではミスってないけど、勘違いに気付いたなら後からでも修正するのがNOVAちゃんの流儀ってこと」

翔花「自分のミスにそうやって気付けるのが凄いんだけど」

NOVA「いやいや、気付くのに半年も掛かってしまったのだから、俺もまだまだ精進が足りないってことだよ。完璧超人への道は遠いなあ」

翔花「もしかして、完璧超人を目指してるの?」

NOVA「昔はな。マグネットパワーの源である前方後円墳を発掘しようと思ったんだが、俺にはビッグ・ザ・武道、すなわちネプチューンキングみたいな師はいなかったし、喧嘩マンにもなれなかったし、ケンダマンとスクリューキッドなら行けるかな、と思ったんだが、結局のところ俺に一番近い超人はスペシャルマンだと割り切って、彼のようにファミレスでダベろうと思えば、コロナ禍でその最寄りのファミレスが閉店してしまい、スペシャルマンみたいになることもできなくなったわけだ」

翔花「何のネタか、ちっとも分からないのですけど」

晶華「気にする必要ないわ。ただのキン肉マンスピンオフ漫画元ネタの戯言だから」

 

ドルイ道話のおまけ

 

晶華「それにしても、ソード・ワールドのドルイ道って、D&Dのドルイ道とはまた違う感じよね」

NOVA「HP回復魔法が5レベルまで覚えられないんだよな。D&Dだとプリーストの一種だけど、同じような運用はできないわけで。実際、公式リプレイでも、ドルイドをどう運用するかについては十分な例示がまだされていないように思う」

晶華「つまり、ルールブックの記述だけで考えないといけないってことね」

NOVA「一応、アウトロー本でも運用アドバイスが公式で初めて記されていて、屋久島でハイラスも研鑽するみたいだが、彼の知っているドルイ道とも方向性が違っていて、試行錯誤中らしい」

翔花「ドルイ道おじさんが悩むなんてね」

NOVA「そこで、D&Dのドルイドソード・ワールドで再現するための手法を俺なりに考えてみた。まず、種族は獣人のリカントにすべし。と言うのも、D&Dドルイドは獣への変身能力を持つわけだが、ソード・ワールドの職業ではそういう能力を持ちにくいので、種族能力で補うことにした」

晶華「次に回復呪文は、プリースト技能かしら?」

NOVA「樹神ダリオンがいいかな、と思う。あるいはフェアリーテイマーでもいいなあ。フォーセリアドルイドは、精霊使い(シャーマン)の系譜だし。最後に、獣の相棒要素をライダー技能で加えると、D&Dドルイドっぽくなる」

晶華「種族がリカントじゃなくて、エルフなのを除けば、カシュミーラはフェアリーテイマーとライダーを覚えているから、D&Dドルイドっぽいってことかしら?」

NOVA「金銭欲を除けばな。お宝求めて、鍵開けや罠外しに励むドルイドは変わったキャラ性だろうな」

晶華「これぞ令和スタンダードなドルイドってものよ」

NOVA「盗賊ドルイドをスタンダードにするなよ」

晶華「でも、フォーセリアドルイドさんたちだって、シーフ技能が標準仕様だったそうよ。シャーマン技能とシーフ技能の組み合わせが旧ソード・ワールドの定番だったんだから」

NOVA「いや、俺もシャーマンとシーフの相性の良さは否定しないが、ロードスのディードリットとリーフの有名シャーマン2人は、ソード・ワールドのルールにコンバートされた際、シーフではなくてファイター技能を持っていることを今、確認した」

晶華「そんなの、わざわざ確認するんだ」

NOVA「マニアなら当然だろう」

晶華「でも、ディードリットさんも、リーフさんもドルイドじゃないわよ。確認するなら、本来のソード・ワールドキャラのケニーさんにしなさいよ」 

NOVA「さすがに、ケニーのデータが載っている、その短編集はもう持ってないなあ。ただ、ネットで誰か書き残していないかなあ、と調べてみると、シャーマン8レベルで、ファイター3レベルとのこと。つまりドルイドがシーフ技能持ちの軽戦士だという見立ては、お前の思い違いってことだ。盗賊ドルイドは、海賊人魚と同様に当ブログ時空のオリジナルと判断する」

翔花「『海賊と人魚』ってマンガならあるのよね」

晶華「まあ、いろいろな種族や技能を組み合わせると、他にないオリジナルっぽいキャラがたまたま生まれる可能性もゼロじゃないわね」

NOVA「組み合わせた物が必ずしも相性がいいとは限らないが、いろいろ絡めて試すことには意味があると思う。ともあれ、そろそろ話を終わらせないとな」

翔花「本当は、わたしのプリースト技能の研鑽もするつもりだったのよね」

NOVA「途中で、藤岡さんの話に流れてしまったからな。まあ、きっかけは誰かの不見識な問題発言の尻拭いから始まったことだが、俺自身は藤岡さんの凄さをもう一度味わえて、転禍為福できたと思っているんだ。もちろん、転禍為福という言葉は、禍を良い物だと思っているわけじゃなくて、予定外の災厄は忌むべきものと考えているわけで」

晶華「天災から立ち直ろうと頑張ったからと言って、もう一度、天災を歓迎するって気持ちにはなれないものね」

NOVA「とりあえず、今回の記事はこれで終わって、次は翔花のプリースト技能の研鑽だ。うん、癒し系の魔法で、心を癒やされたり、祝福されたり、呪いを解いたりできるといいなあ」

(当記事 完)