ガルザの運命
晶華「ガルザさんが散っちゃった(涙目)」
NOVA「う〜ん、悪いのは全部ヨドン皇帝の仕業か。ということは、ガルザさんが正義の戦士に復活する可能性も出て来たな。オラディン王がフェニックスになったみたいに、ガルザさんが『黄金騎士ガ狼みたいなガルザウルフ、あるいは狼童(ロード)ガルザ』となって、ひらめキングする可能性を夢に見た」
晶華「本当に?」
NOVA「ああ、キラメイジャーを見た後、何だかモヤモヤして寝入っちゃったんだ。すると、夢の中にいろいろ入り混じった想念が現れて、その中に黄金に輝くガルザさんがいたわけだ」
牙狼<GARO>GOLD STORM 翔 X EMERGE~漆黒の翼~ 【FULL】JAM Project
晶華「なるほど。それが実現したら凄いし、実現しなくても妄想として面白いと思うわ」
NOVA「伏線としては十分だと思うけどな。今回、ガルザさんが狼パワーの必殺技を、フェニックスパワーとぶつけ合ったわけだし。あとは、ジョーキーとガルザウルフが合体してガルジョーキーになって、ブレパン商品化すれば凄いなあ」
009『どこまで妄想してるんだよ』
NOVA「俺に充瑠みたいな絵心があれば、自分の夢に見たものをイラスト化してpixivに投稿しているぜ。まあ、絵心がないから、文章で自分の夢を語っているんだが」
晶華「それが実現すれば、NOVAちゃんのことを妄想キングって呼んであげるわ」
NOVA「いらねえよ。妄魔時王になるのは俺の夢じゃねえ。俺を呼ぶなら、大妄想術師とでも呼んでくれ」
ケイP『大妄想術師! 世界に一つしかないマスターだけの称号だッピ』
NOVA「俺もそう思ってみたが、念のため検索してみると、こんなものを見つけてしまった」
晶華「妄想で未来を予知する妄想術かあ」
NOVA「本来、妄想とは社会通念から外れた誤った考え、そして下ネタなんかも交えた『いかがわしい空想』を指すネガティブワードなんだな。心理学的には、事実を認識できない極端な思い込みを妄想と称したりする。まあ、俺的には想像力過多な空想がエスカレートして暴走したときに、自嘲気味に妄想と自認しているわけだが、心理学用語と違うのは、『妄想症な患者は、自分の妄想を現実だと信じ込んでいる点』で、俺はその点、『あくまでフィクション』と割り切って使っているから、学術的には『妄想と思い込んでいる妄想癖』ということになる。この辺のバランス感覚を見失って、癖から病気レベルになると、日常生活に支障をきたす」
009『確かに、「自分は空が飛べる」と妄想して高層ビルから飛び降りたり、「相手は自分を愛している」と思い込んでストーカーになったり、「みんなが自分の悪口を言っている」と思い込んで極端な人間不信になったり、いろいろと病的レベルだと結構な弊害はあるよな』
晶華「『自分には精霊少女の娘がいる』っていうのは?」
NOVA「いるじゃねえか、現実に、目の前に」
晶華「うん、NOVAちゃんがそう信じているならそれが真実よ」
009『「過去の自分のデータが、宇宙大怪獣ドゴラの幼生体から魔改造されて誕生した分身同型機にインストールされたバイオサイボーグになっている」っていうのは?』
NOVA「……明らかに設定過多なダメ妄想だな。ありえん」
009『何がどう違うんだよ!?』
妄想と現実の是非論
NOVA「まず、花粉症というのは、俺にとって現実だ」
009『確かにそうだな。毎年、それで悩まされている』
NOVA「そんなネガティブな花粉症を、少しでも転禍為福するために俺を日々守護している神霊と結びつけて誕生したのが、花粉症ガールだ。どうだ、現実だろう」
009『うう、「日々守護している神霊」と言うだけで世間では眉唾だと考えるのだが、一部の仏教流派では「仏の信徒を守護する諸天善神」という概念を事実として教義に取り入れているものな。科学的に考えるなら、「強い祈り(想念)が現実を強く生きる心の力となり、そういう心の強さで周囲の状況をプラス方向に変える誘因となって、一人の勇気や確信、不屈な闘志が他の人の想いを支え、感化することで、世の中を希望で満たす」というのは社会学、社会心理学のテーマだとも言える。信仰や夢、希望などの心的エネルギーは物理的な計測器で数値測定しにくいから、自然科学の対象とは呼べないのが現状だが、物語や創作を考える者は決して疎かにしてはならない人文科学上の概念。すなわち、神霊を否定しては、歴史文化の研究は成り立たないということだな』
ケイP『つまり、マスターは神霊を現実と受け止めているッピか?』
NOVA「視点によりけりだ。科学的な視点では、観測できないものは存在を証明できない。しかし、存在を証明できないことと、存在しないことは別物だ。一方、信仰的な視点では、違う証明の仕方があるんだ。ある教義によれば、文証・理証・現証という三証があって、『仏典に記述されていること』『その記述に理論上矛盾がないこと。真っ当に解釈可能であること』『現実にその記述どおりになること』を仏説の正しさの基準としている。これはキリスト教でも『聖書に書かれているか』『ファンタジーな記述をどう解釈するか』『その解釈が現実に照らし合わせてどうなのか』を神学の扱う対象としてきたわけで、文章解釈を旨とする文系学者(スカラー)と科学的実験を旨とする理系学者(サイエンティスト)の違いにも通じる」
009『つまり、自然科学的には証明できなくても、人文科学的には歴史的事実、文化的事実と見なされる習俗はいっぱいあるわけだ。その視点を理解しない議論は、しばしば水掛け論に終わることが多い』
晶華「分かった。花粉症は、医療的・科学的・実体験的に現実。一方、精霊少女は、文化的・信仰的・空想科学的に根拠ある現実ということで、花粉症ガールは、NOVAちゃんにとっての確固とした現実ということなのね」
NOVA「まあ、俺が妄想過多な人間だってのは認めるが、心の目で見えているものを現実じゃないと論破されても、だったら『お前には、俺の心の中の想念が目に見えているのか』と返すしかない。百聞は一見に如かず。心の目で見えているなら、心を解さない百聞はしょせん雑音に過ぎんというわけだ。ただし、花粉症ガールはあくまで精霊であって、神のレベルには達していないから、それを信仰せよと言うつもりはない。宗教のレベルじゃない、個人レベルの現実的妄想だな」
009『令和のNOVAにとって、花粉症ガールが個人的現実だというのは認めよう。だけど、どうして、このぼく、つまり「過去のあんたのデータが、宇宙大怪獣ドゴラの幼生体から魔改造されて誕生したケイPの分身同型機マーク3にインストールされたバイオサイボーグ」であるところのNOVA009がダメ妄想なんだ? そこが納得できない』
NOVA「簡単なことだ。そこには現実性が全く存在しない」
009『何だと? NOVAは現実じゃないというのか?』
NOVA「俺は現実さ。だけど『過去のNOVAのデータ』は空想の産物だ。俺の記憶に基づく概念上の存在に過ぎん。だが、それよりも問題は宇宙大怪獣ドゴラだ」
ケイP『ケピッ?』
NOVA「宇宙大怪獣ドゴラは、1964年に公開された空想特撮映画の主役怪獣だから、まず出自からして空想。おまけに、俺の部屋にはドゴラのフィギュアもないし、別にドゴラの着ぐるみが存在するわけでもないし、いろいろな意味で実体を持たない不定形生物。怪獣界数多しと言えども、これぐらいフワフワしていて、現実から遊離した存在は、バルンガとか、ギャンゴの石とか、アンノンとか、バキューモンとか、グリーザとか、一部の例外を数えるのみ。まあ、それだからこそ、俺が自由に魔改造できる便利な素材なんだけどな」
ケイP『つまり、マスターにとって、オラは現実ではないと!?』
NOVA「花粉症ガールほど、地に足生えた存在じゃないって話だ。まあ、そのままだと、あまりに不安定なので、人間性を後書きしたり、かっぱえびせんで餌付けしたり、少しでも現実に近づけようと努力はしてるんだが、ケイPは出自からして現実的存在ではなく、空想的存在だってことだ。もちろん、俺は空想妄想を愛する男だから、現実じゃない=愛の対象外と短絡的に考えても困る。むしろ、純粋に空想の概念だから愛着あるということでもある。何せ花粉症ガールの大事なペットで、アシスタントモンスターだからな。いろいろ助けてくれる貴重なキャラクターたちだ、ケイP一族は」
009『なるほど、ケイPボディが非現実の空想妄想であり、過去のNOVAデータが令和時代のNOVAの記憶から生み出された空想妄想だから、どこまで言っても妄想の産物ってことだな。自分では認めたくないが、それが事実なら受け入れるしかなさそうだ……』
NOVA「妄想にもランクがあって、現実の事象に根ざした『一次妄想』と、複数の物語やエピソードが重なるにつれて、妄想の上に妄想を継ぎ足した『二次妄想』『三次妄想』……『多次妄想』と広がっていくんだ。設定過多になり過ぎると、書いている人間の頭の中ではつながっていても、読者がやがて把握できなくなる。そうやって、訳が分からなくなったものをダメ設定って言うんだな」
009『だったら……ぼくはどうすればいい? ダメ妄想であるぼくには未来なんてあるのか?』
NOVA「未来ってのはな、今を一生懸命、生きている先にあるんだよ。希望を持って生きていれば、その先には希望の未来がある。希望を信じることができず、自己の精進を怠れば、希望の未来はつかめない。後は、逆境に負けない強い心とか、いろいろと大切なものはあるけど、過去のお前が今を知ることが、未来を知ることにつながるんじゃないか」
009『おお、言葉の意味はよく分からないが、とにかく凄い自信だ』
NOVA「……凄い自信ってのは、今はやめてくれ。地震と言霊がかぶって縁起が悪い。俺の妄想の一つに、ブログで書いたことの半分ぐらいは的中するってのがあるんだ。だから、悪いことを書くのに神経過敏になったりする。今は地震と自信は凄くない方がいい」
晶華「ブログに書いたことの半分が実現するなら、今回の地震で花粉症ガールのファンの人、キラメイジャーのファンの人には、ハッピーな精霊の加護がありますように。転禍為福の願いを送るわ」
ようやく本題
NOVA「さて、前置きが長くなったが、予定していたキラメイ・シンフォギア話の続きだ。事態が事態だけに、素直に楽しもうって気分にはなかなかなれなかったので、ウォーミングアップが必要だったがな」
【シンフォギアXD】キラメイて唄えば EP6 衝撃のチーム【キラメイジャーコラボ】
【シンフォギアXD】キラメイて唄えば EP7 仲間を信じて【キラメイジャーコラボ】
晶華「NOVAちゃん、どうやらヨドンナさんが登場後の話みたいよ、これ」
NOVA「ああ。てっきり、10話から11話の間で、宝路がいない時期の話かと思っていたが、 ヨドンナの名前が出たということは、10月4日放送の26話以降のエピソードということになる。すると、シルバーが出ないのは残念だってことになるな」
晶華「キラフルゴーアローは出ないかなあ」
NOVA「まあ、続きを見ようぜ。キラメンタル全開でな」
【シンフォギアXD】キラメイて唄えば EP8 キラっと集合ッ!【キラメイジャーコラボ】
【シンフォギアXD】キラメイて唄えば EP9 キラメイて唄えば【キラメイジャーコラボ】
【シンフォギアXD】キラメイて唄えば EP10(終わり) 輝く友情【キラメイジャーコラボ】
NOVA「最後は少し呆気ない気がするが、まあ、楽しいコラボだったと思う」
晶華「でも、エンディングが聞けなかったのは残念ね」
NOVA「残念と言えば、最後に宝路さんとマブシーナがセリフだけ出演というのも、顔見せ出演みたいなもので喜ぶべきなんだろうけど。微妙に消化不良なので、宝路さんの歌を流してフォローしておくか」
KiramaSilver - Takamichi's Theme Song
晶華「でも、ガルザさんの歌ってないよね」
NOVA「TVの方は、今週の展開だと、最後に復帰した充瑠とガルザでキングエクスプレスに合体するシーンも見たいなあ」
【魔進戦隊キラメイジャー】DXキングエクスプレスセット CM
(当記事 完)