21世紀の21年め
晶華「NOVAちゃん、あけおめ♪」
NOVA&009『おお、あけおめ』
NOVA「って、お前、かぶるなよ。ゴーバスターズのジュエキかよ」
009『2009年出自のぼくは、そんなキャラなど知らん。大体、ぼくだってWhite NOVAなんだから、NOVAちゃんとあいさつされたら、きちんと返すのが礼儀だろう。未来のぼくに文句を言われる筋合いはない』
NOVA「ふん。10年以上前のアラフォー男が一人前の口を聞きおって」
009『ぼくには、50才目前の男にはない若さという武器がある』
NOVA「そういうのは、10代から20代の若者が言うセリフだ。男三十過ぎて、いいカッコしようなんざ、落ち目になった証拠よ」
009『ぼくが落ち目になって困るのは、未来のあんたじゃないか?』
NOVA「ぐっ、確かに。チクショウ、過去の自分相手に口ゲンカしようものなら、そのうちの何割かは間違いなく自分にも跳ね返ってくる。うかつにツッコミも入れられねえ」
晶華「って言うか、正月早々、どうして自分相手にケンカしてるのよ。今回は、正月あいさつの記事じゃなかったの? まずは、お客さまにあいさつぐらいしたらどうなの?」
NOVA「それもそうだな。ええと、一人ボケ・一人ツッコミ芸がさらに進化して、一人二役で口ゲンカするという芸まで披露してしまいましたが、ここは現在、令和のShiny NOVAと……」
009『2009年、すなわち平成21年のWhite NOVAと……』
晶華「今年3歳になる予定の花粉症ガール2号こと粉杉晶華の3人で楽しく、記事をお送りします」
ケイPマーク1『って、晶華ママ。このおらのことも忘れてもらっては困るッピよ』
晶華「あ、KPイチローちゃんも含めて4人ね」
ジョエル(本当は、杖の化身にして昭和NOVAの記憶を持つぼくもいるんですけどね。まあ、キャラが増えるとややこしくなるので、必要がない限り黙っておきましょう。少年時代のNOVAは基本、寡黙キャラだったし)
NOVA「では、人間とか、精霊少女とか、サイボーグとか、アシモンとか、杖とか、いろいろ賑やかなブログだけど、本年も空想妄想談議を楽しくハッピーに、寄り道いっぱいで語るので、よろしくお願いします」
晶華「寄り道は控えめにする方が、記事がスッキリ読みやすくなるのでいいと思うんだけどね」
21という数字に思うこと(1月2日編)
NOVA「それにしても、009が平成21年キャラだとは思わなかったな。つまり、2021年という時代にタイムリーにフィットしていたんだよ、お前は」
009『それを狙って、2009年から召喚したんじゃないのか?』
NOVA「いや、2009年という年は、単に去年、いや一昨年の2019年に、ゴブリンスレイヤー・プレイをする際に、ちょうど10年前の俺を召喚しただけに過ぎん。その経緯は、この記事になるわけだが、この時点でまさかNOVA2009と、2021年の初めに喋っているとは想定していない。2009年が平成21年というのは、先程チェックして気づいた数字なんだ。俺は、こういう偶然の符合とか発見、セレンディピティという奴を信じるぜ」
晶華「何よ、セレンディピティって?」
NOVA「去年に説明しただろう? この記事を見ろよ」
晶華「ああ、20周年記念の前だったから、いろいろあって忘れていたわ。ええと『思いがけずに飛び出した幸運』『掘り出し物』ってことね。この場合は、『ネタになる新情報』『話がつながる新発見』に偶然、出くわしたってことかしら」
NOVA「そう、2021年の正月に、2009年から来たキャラと会話していること自体、滅多にない出来事なんだが、そこで2009年=平成21年という事実に気づくってことは、正に感受性の強さの表れなんだよ」
晶華「まあ、花粉症の精霊なんてものを見つけるぐらい、NOVAちゃんは感受性が強いけどね」
NOVA「問題は、俺の感受性の強さは空想妄想回路に起因するので、現実的な物事にはあまり働かないんだな。現実で役に立つ鋭さを持っていれば、株で儲けたり、宝くじを当てたり、未来の流行を高い精度で予測したりできるんだが、どうでもいいことにばかり直観や感受性が働いてしまう。自分でも才能の無駄遣いをしているような気分だぜ」
009『セレンディピティの話はともかく、21年の話をするんじゃなかったのか?』
NOVA「21と言えば、今日はひっくり返して1月2日だし、いずれは2月1日もネタにしたいが、恒例の誕生日ネタを行ってみようか」
晶華「1月2日生まれの人ねえ。じゃあ、私はオーピンクのさとう珠緒さん」
ケイP『このネタなら、おらも会話に飛び込めるッピ。オーレンジャーつながりで、歌手の速水けんたろうさん』
009『ぼくも参加しないといけないのか?』
NOVA「ああ。wikipediaで日にちを検索して、その日に生まれた著名人リストから、自分のツボだと思う人を選ぶ遊びだ。どの人を選ぶかで、その人間の興味が分かるという趣向だよ。なお、俺は格さんや左門さんで有名な伊吹吾郎さんな。ジェットジャガーの製作者じゃなくてな」
009『ううむ。おっ、この人は当たりかも。死神博士役の天本英世さん』
NOVA「ほう。それは確かにツボだ。他に必殺マニアとしては、津川雅彦さんというのも発見したんだがな」
009『必殺マニアだと、作曲家の竜崎孝路さんも捨て難いだろう』
NOVA「ああ。作曲・平尾昌晃、編曲・竜崎孝路ってコンビが多いもんなあ。竜崎さんを出して来るかあ、やるなあ。よし、だったら俺は……」
晶華「ストップ。何を競い合って、マニア以外は通れない獣道まっしぐらに突き進もうとしているのよ。一人一ネタ答えたんだから、もう十分でしょ」
NOVA「あ、ああ、そうだな。それと1月2日だと忘れてはいけない。去年、上原正三さんが亡くなった命日なんだ」
009『何だと? 上原さんがぼくの知らない間に亡くなっただと? 何てこった。2009年1月2日に声優の市川治さんが亡くなって、悲しんでいたと言うのに』
NOVA「他には、ジャッカー電撃隊の司令役ジョーカーの田中浩さんも1月2日かあ。謹んで冥福を祈るぜ」
晶華「って、正月から、いきなり故人を偲ぶ記事? それだったら、去年のこの記事を読んで、さらなる追悼を個人的にしなさいよ」
NOVA「ううん、この話の流れで、昨年の訃報ページをざっと見ていたんだが、俳優のショーン・コネリーさんとか渡哲也さんとか、いろいろ気になったけど記事書きの話題にはしていない人もいて、改めていろいろ偲んでみた。でも、ここのブログ記事には今さらふさわしくないなあ。誕生日おめでとうなら無難に記事ネタに使えるが、やはり訃報はデリケートだからなあ。ハッピーと言えない話題は、書くときにも気を使うわけで、故人を偲ぶ気持ちとは別に、正月早々あえて記事のネタにするのは控えておこう」
21という数字に思うこと(未来の象徴編)
NOVA「さて、これは昭和生まれの感慨だが、21という数字にはいろいろと未来っぽさを感じるんだよな」
009『確かにそうだな。1970年代から80年代に育った者は「ノストラダムスの大予言」という話題で、1990年のどこかに戦争とか天災とか疫病で世界が滅びて、21世紀を迎えられない可能性を何となく感じていたもんなあ。世紀末とか、審判の日とか、フィクションネタにもいっぱいなったし』
NOVA「だから、無事に2000年になるとミレニアムと名前を付けて盛り上がったり、2000年問題でコンピューターがおかしくなるという予測が飛び回ったり、21世紀までの壁があって、そこを乗り越えた新世紀に未来を感じていたわけだ。だから新世紀ヒーローのネオスのパートナーがこれで……」
NOVA「藤子不二雄マンガにも、こういうのがある」
(1981) 21エモン 宇宙へいらっしゃい! 21 Emon Uchuu e Irasshai! Theme 21에몽 우주로 어서오세요
【21エモン】21世紀の恋人 谷村有美 21Emon ED full 歌詞付き
NOVA「元々、21エモンは1968年から69年にかけて原作が発表されたマンガで、宇宙開発が進んだ21世紀を舞台にしているSF旅館物語だ。宇宙パイロットに憧れる老舗ホテル『つづれ屋』の跡取り息子のエモン君が、ホテルに宿泊する様々な異星人に翻弄されるコメディーと、宇宙探検エピソードから構成される」
晶華「21世紀って、具体的には何年?」
NOVA「原作マンガでは2023年だ」
晶華「再来年じゃないの」
NOVA「で、1981年にドラえもん映画と併映されたアニメ版では、その設定が先送りされて2051年になった」
晶華「すると、あと30年したら、21エモンさんの時代かあ」
NOVA「その後、91年にTVアニメ化されたんだが、21世紀版は原作者の記念館で公開された作品があるだけで、TVや劇場映画にはなっていない」
晶華「つまり、21エモンという作品は20世紀の夢物語であって、旧世紀の遺物、新世紀にはつながらないってことね」
NOVA「まあ、2023年が原作21エモンの未来ってことで、リメイクされる可能性もないわけじゃないだろうが」
009『鉄腕アトムが1950年代に原作マンガが展開し、63年に初アニメ化された時の公式誕生日が2003年4月7日。その後、80年にアニメ2作めが作られた時は、誕生日が2030年設定に改められ、2003年には最初の誕生日設定に合わせてアニメ3作めが始まった。Wikipedia知識だけどな』
晶華「旧世紀にとっては、21世紀って夢の未来だったのね」
NOVA「その当時に予想された未来と比べると、宇宙開発はあまり進まず、その代わりコンピューター技術や通信技術は想像以上に発展した。ただ、ロボット工学はまだ追い付いていないけど、ドローンによる空撮など特殊撮影技術とCGが凄くなったってのが実感」
晶華「そう言えば、ウルトラマン以前にアトムさんが翼やマントなしに飛んでるわね」
NOVA「まあ、ジェット噴射できるロボだったら普通に飛べるんだな。マントが欲しければ、これもあるが」
ジェッターマルス OP「マルス2015年」スティーブン・トート、こおろぎ'73
NOVA「小学生の時にジェッターマルス(77年)を初めて見た時は、アトムの真似し(当時はパクリという言葉ではなく、似たものを見下すときにそう言っていた)と思っていたけど、当時のアトムは白黒の古い番組なので、マルスはその進化バージョンと素直に受け止めていた」
009『マルスかあ。懐かしいなあ。2015年にリメイクされたりはしたのか?』
NOVA「いや、そんなことはなかったよ。マルスって、本当はアトムの続編という設定で、TVの最終回で死んだアトムの後継機、2号ロボ的な初期案だったんだけど、『アトムが死んだ』という設定がファンには受け入れられなくて、アトムとは別世界の物語になったらしい」
009『タイガーマスクと、タイガーマスク2世とは違うリメイクってことか』
ケイP『クウガとアギトが別の時間軸の物語に改変されたみたいだッピ』
NOVA「アトムそのものをリメイクするのが遅れたのは、アトムのお菓子の版権を持っている森永とのスポンサー問題があったらしいな。結局、マルスの後で80年アトムができたために、マルスの方が黒歴史になったような感じがあるが、俺としてはアトムとマルスの共演がないかなあ、と思ったりする」
ケイP『一応、2003年に発売されたゲームボーイアドバンス版のアトムのゲームで、マルスが隠しキャラとして出てたらしいッピよ』
NOVA「……なるほどな。それで、さらに調べてみると、こんなマンガがあるんだよな」
晶華「アニメにもなってるみたいね」
TVアニメ「アトム ザ・ビギニング」OP After the Rain 「解読不能」
NOVA「何と。おまけにマルスも出てるじゃないか。デザインは別物だけど」
009『知らなかったのか?』
NOVA「作品タイトルは知っていたけど、中身を知らないパターンだな。そうか、こういう形でアトムとマルスは共演していたのか。21年最初のセレンディピティをゲットした気分だぜ」
009『ネタがあったから記事を書き始めたんじゃなかったのかよ』
NOVA「いや、『セブン21』と『21エモン』までは書くつもりだったんだけど、21エモンからアトムにつながったのが、まず想定外。そこから、さらにマルスに流れて、アトムとマルスの共演について調べてみたら、『アトム・ザ・ビギニング』につながって、にわかに興味を掻き立てられている状態だ。で、今、にわか勉強しながら記事書きしているんだけど、本作のアトムはコードネームがA106(エー・テン・シックス)というロボットレスラーらしい」
晶華「どこがアトムなのよ」
NOVA「まあ、アトムの設定をリビルドした別世界の作品なんだろうな。最初は、アトムが生まれる前のエピソードという企画だったらしいが、話を描いているうちに別の物語になってしまったというか」
NOVA「とりあえず、正月あいさつのついでに、21年=21世紀という流れで、いろいろ書いてみたら、アトムとマルスにつながって、よっしゃラッキーと思っているわけだ。そんな風に今年も寄り道しながら、思いがけない拾い物を興味本位に書いていくブログになるだろうけど、読者の皆さんは、呆れずに読んでくれたらセレンディピティに出会えるかも」
晶華「NOVAちゃんの取り留めもない空想妄想戯言に付き合える猛者は、読者になって、お宝探しに付き合うことを勧めるわ。NOVAちゃんの話に興味がない人は、無理に付き合わなくていいから。セレンディピティに興味のある人は、どうぞ楽しんでくださいね」
(当記事 完)