Wバースデイの前の確執
晶華「ムムムムム」
NOVA「どうした、晶華。何やら浮かない顔をして。今日は、お前の誕生日じゃないか。もっとハッピーな顔をしないと」
晶華「私の誕生日に、忙しいNOVAちゃんが頑張って時間を割いて記事書きしてくれるのはいい。だけど、どうして、この女がまだここに居座っているのよ。クリスマスパーティーはもう終わったのよ」
ヒノキ「ん? 家族がいっしょに年末の一時を過ごすのに不都合があるかの?」
晶華「ヒノキさんがいつ家族になったのよ?」
ヒノキ「そう、つれないことを申すな。花粉症ガールの仲間ではないか。わらわはクリスマスパーティーの折に、新星どのと義兄妹の契りをかわし、晴れて新兄さんの妹になったのじゃ」
NOVA「俺としては、ヒノキ姐さんって感じですけどね。年季が違う」
ヒノキ「いやいや、特撮ヒーローの追っかけと、TRPGの知識では、わらわよりも新兄さんの方が年季を積んでおる。そこに敬意を示しての趣味先輩ということじゃ。どれだけ年を重ねても、あるジャンルにおける先達であれば、兄と仰ぎ、師と仰ぐのがマニアの道。違うかの?」
NOVA「いや、俺としては娘の翔花1号の修行関係で、ずいぶんとヒノキさんに世話を掛けましたからね。あいつが屋久島で多分しっかり頑張っていられるのも、ヒノキ姐さんのおかげ。まあ、屋久島でどういうことが起こっているのか、詳細がまだ伝わっていないので、頑張ってるかどうかは、あくまで推測なんだけど」
ヒノキ「うむ。作者である新兄さんですら入れないほどの結界とは、相当に厄介じゃのう。コナっちゃんを外から支援しようにも、今のままでは手が出せん。そうでなければ、クリスマスパーティーにコナっちゃんやシロも参加できたのじゃろうが。花粉症ガール3人が、3人の宇宙刑事みたいに一同に顔を合わす姿を読者の皆さんも期待しておろうに」
晶華「いいえ、ヒノキさんはここでは初登場なんだから、一部の読者にとっては、誰それ? 状態だと思う。アンノウンにして、未確認生命体にして、巨大不明生物よ。すぐに警察や巨災対に連絡をとって排除してもらわないと」
ヒノキ「アンノウンはともかく、巨大不明生物ってことはないじゃろう。これほど可愛らしい女の子じゃというのに。サブロー殿が描いてくれたイラストを示しながら、自己紹介でもすればいいのかの」
ヒノキ「わらわは日野木アリナ。旧名は南郷阿里。並行世界の九州・阿蘇山のふもとのコンパーニュの塔にて、彼の地の霊的守護の任の一翼を担っている、古式ゆかしい神霊じゃ。そして、精霊たちの通信機構である精霊ネットを立ち上げ、日夜ヒーローと怪異現象の監視をしながら、日本の平和を守るための密かな活動を続けておる。
「元はヒノキの精霊にして、修行により四聖獣・朱雀や空の大怪獣ラドンの眷属として、炎と空の力を司る。いわば、超神ビビューンみたいな立ち位置じゃな。こと単純な攻撃力、破壊力においては、この物語でも最強の花粉症ガールを自負している。知謀にも秀でて、向かうところ敵なし、とは言いたいが、卑怯なやり口に煮え湯を飲まされることもある。正々堂々と正面から戦うことを好むゆえ、策略を好む姑息な連中とは相性が悪い。
「よって、伝説の時空魔術師として名高く、TRPGマスターとして世界創造の神の手腕も備えた新兄さんを参謀に据えれば、正に鬼に金棒と考えておる次第。これで、平成以降の新時代の平和と発展は保証されたも同然じゃな」
晶華「……と、長々と誇大妄想めいたことを言いつらねてますが、結構、短絡的でお調子者、高慢な割にドジっ娘でトラブルメーカーだったりもするロリババアです。勝手に花粉症ガールV3を名乗って、私とお姉ちゃんの間に割って入り、今度はNOVAちゃんにまで媚を売って、欲しいものは何が何でも手に入れようとするワガママな気質の持ち主。もう、本当に迷惑ったらありゃしない」
ヒノキ「短絡的でお調子者、高慢な割にドジっ娘でトラブルメーカー。その言葉はそっくりお主にも当てはまるのではないかの? 人は大概、相手の中にある己自身のマイナス面を攻撃しがちと聞くが、どうして、そなたはかくもツンケンして来るのか。夏に初めて会った時からそうじゃった。わらわはお主にかくも恨まれることをした……かもしれんが、時空天翔の技で未来に飛ばし過ぎたり、クリスマスパーティーで後頭部に不意打ちで蹴りを入れたりもしたが、その件は過失的な事故として謝ったではないか。わらわは花粉症ガール先輩の翔花2号どの、ええと改名して晶華どのとは仲良くしたいのじゃ。いつまでも、そうヘソを曲げてくれるな。花粉症ガールは慈愛と希望のヒロインであるべきで、暗い鬱屈は似合わんぞ」
晶華「暗くて、鬱屈していて悪かったわね。どうせ私は、独占欲の強いアカネちゃんみたいな陰性ヒロインよ。ハッピーな心の集合体のアサヒちゃんみたいに、いつでも明るくなんて振る舞えない。だから、お姉ちゃんやNOVAちゃんみたいな希望の星を大切にしたいのに、ヒノキさんがみんな私から取り上げようとする。お姉ちゃんも、NOVAちゃんも、あなたなんかには渡さないんだから(涙目)」
ヒノキ「何と、そのような哀しい嫉妬心を抱いておったとは。心配するでない。わらわはお主からコナっちゃんや新兄さんを奪おうとするつもりは毛頭ない。古き歌にもこうあるではないか。『地球はこんなに小さいけれど、正義と愛とで輝く星だ』 この星を、コナっちゃんや新兄さんに例えるなら、わらわは地球を脅かす侵略者ではなく、みんなの地球を守りたい守護者として振舞っているつもりじゃ。すなわち、星の守護神霊であるのが、この日野木アリナじゃよ。ならば、地球がみんなの地球であるのと同様、コナっちゃんや新兄さんもみんなの物。お主も共に手を取り合って、わらわと一緒に宇宙の青いエメラルドを守ろうではないか」
NOVA(何だか、勝手にみんなの物に認定されているし、俺)
晶華「……ヒノキさん、あなたの気持ちは分かったわ。あなたがNOVAちゃんの妹になりたがっていることもね。だったら、私はNOVAちゃんの娘として、あなたのことをこう呼ぶわ。ヒノキおばさんって」
ヒノキ「お、おばさんって……いくら何でもそれは……(涙目)」
晶華「だってそうでしょう。父親の妹は叔母なんだから。おばあさんと言われないだけマシと思わなくちゃね。ヒノキおばさん♪」
ヒノキ「だったら、わらわもお主のことを、アッキーと呼ぶ。晶の字はアキラとも読むからな。よっしゃ、アッキーって感じで」
晶華「ラッキーじゃないんだから。アッキーって何よ」
ヒノキ「もう決めたからな。花粉症ガール2号、粉杉晶華の通称はアッキーで確定じゃ」
晶華「悪鬼みたいな含みを感じなくもないけど、まあいいわ。ヒノキお・ば・さ・んが折角つけてくれた愛称だもんね」
ヒノキ「ええい。いちいち、おばさんを強調するでない」
NOVA「うんうん。二人が仲良くやってくれることはいいことだ」
ケイPマーク1『この二人が仲良く見えるとは、マスターの目が心配になってきたぜ』
NOVA「だけど、おばさんとアッキーの取り合わせなら、これを連想するんだが」
ケイP『正確には、おばさんとアッコさんだけどな。まあ、塾の先生もいるし、無理やりだがつながらないこともねえが、マスターって本当に必殺シリーズの中でも、カルトなうらごろしが好きなんだな』
NOVA「いろいろとネタにしやすい作品だからな。翔べってタイトルに付く点で、花粉症ガールの翔花にもつながるし」
アッキーとおばさんのWバースデイ
晶華「それで、おばさんはいつまで、私とNOVAちゃんの愛の巣に居座っているつもりなのよ」
NOVA(いや、このブログのあるクリスタルタワーは、別に愛の巣なんかじゃないんだが。俺の趣味愛が詰まっているのは間違いないけど)
ヒノキ「もちろん、擬似九州のコンパーニュの塔と屋久島がリフォームして、新たなブログ世界に無事転移するまでじゃな。引っ越しの間の仮宿として、この年末年始を過ごさせてもらうつもりじゃ。ゲンブともども世話になるぞ、新兄さん」
晶華「だったら、さっさと新ブログを作って、このおばさんを追い出してよ、NOVAちゃん」
NOVA「まあ、そう言うな。ヒノキ姐さんがここにいるってことは、年末年始の休みにTRPGができるかもしれないじゃないか。せっかくのロードスRPGのキャラ作りをするのも一興だと思うんだが」
ヒノキ「おお。新兄さんのゲームマスターが見られるとは」
NOVA「いや、俺はプレイヤーがしたいし。GM役はヒノキ姐さんに任せた。俺は仕事が忙しいので、ルールブックを読み込んでいる暇がない。だから、ルールを読んで、昔のものとどこが変わったか解説するのは、ヒノキGMの仕事な。はい、これ、ルールブック」
ヒノキ「何と、既に購入済みとは、さすがは伝説の時空魔術師と呼ばれし御仁よのう」
NOVA「いや、別に伝説や時空魔術は関係ないし。この前の日曜日に、ライダー映画を見に行ったついでに、各種雑誌とともにゲットしただけだし。ただの趣味だし。念のため、以下が購入したものなんだが」
NOVA「本当は、もう一つ、D&D3.75版の俗称を持っているパスファインダーRPGも買いたかったんだが、さすがに高額なんで手持ちの資金が尽きた。次の機会と思っている」
パスファインダーRPG コア・ルールブック (Role&Roll RPGシリーズ)
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ヒノキ「とにかく、とにかくじゃ。わらわにルールブックと、雑誌の新刊と、サプリメントを見せておくれ。TRPG者としては、まるでクリスマスと誕生日がいっしょに来たような気分だしのう。いやあ、この年まで長生きしていて良かった」
NOVA「そこまで言いますか。ともあれ、12月26日はラドンの日だから、ちょうどいいので、ヒノキちゃんの誕生日はその日に認定しよう。ついでに最近大きな話題になった仮面ライダー電王の野上良太郎も1988年12月26日生まれという設定らしい。実在の役者だと、モモニンジャー、響鬼の天美あきら、実写版セーラージュピター、それにCGアニメ版キャプテン・ハーロックの小栗旬、さらにメカニックデザイナーの大河原邦夫御大なんかの名前も挙がるが、当ブログ的にはロイミュード・ブレン役の松島庄汰の名前を一押ししなければならないだろう。今後とも、仮面ライダーブレンないしメガネグリーンとしての活躍が期待される」
晶華「いやいや、うちのブログは役者とは関係ないし。別にメガネグリーンを松島庄汰さんが演じたわけじゃないから」
NOVA「それでも、彼のブレンの演技があったからこそ、こちらの創作のインスピレーションが湧いたんだから、感謝の意を込めるのは当然であろう。祝え、ブレンを演じた松島くんの28回めの誕生日である!」
晶華「彼ってメガネを外すと、結構イケメンなのね。ちょっと驚いた。だけど、私はメガネ好きなので、メガネを外した美形には興味ない。ヒノキおばさんは?」
ヒノキ(ロードスのルールブックを読むのに集中している)
NOVA「どうやら、心だけが異世界転移しているようだ。置いておいて、次にお前の誕生日3ヶ月前の12月27日の話をしよう」
晶華「NOVAちゃんも仕事に行かないといけないだろうから、手短かに行くね。ナイルなトトメスの堀川早苗さんと、ダイレンジャーのキリンレンジャーの土屋圭輔さんと、双子の兄貴でビーファイター・ブルービートの土屋大輔さんと、声優でキュアリズム役の折笠富美子さんと、仮面ライダースナイプ花家大我役の松本享恭(うきょう)さんってところ?」
NOVA「他には、スターウォーズのレイア姫ことキャリー・フィッシャーさんの2周忌でもあるな、今日は。今年は初夏に『ハン・ソロ』が公開されたので、年末スターウォーズがないのが残念であるが、まあ、来年も見たい映画やTV番組、プレイしたいゲーム、書きたい記事ネタが目白押しなので、今年がいろいろあっても総じてハッピーイヤーであったのと同様、来年も新元号、新時代をハッピーに過ごすことを願っているぜ」
晶華「今年、できなかったことも、来年にはうまく達成できて、日々成長することを期待してるわ、NOVAちゃん」
NOVA「お前もしっかり地道に成長するんだぞ、晶華。だけど、急に未来に飛ばされて、おかしな成長するのは勘弁な」
晶華「それは私じゃなく、ヒノキおばさんに言ってあげてよ」
ヒノキ「ほう、そうか。特技がずいぶんと整理されて、パーンが密かに料理が得意という設定データはなくなったのじゃな。とりあえず、キャラ作成してみるか(ブツブツ)」
NOVA「ほら、ロードスのGMとして精進している最中だ。お前も見習え」
晶華「うう、私もロードス小説の続きを読まないと。だけど、ロードスってメガネキャラがいないから残念ね。スレイン師もメガネぐらいかければいいのに」
NOVA「ファンタジー世界だと、ガラスのメガネって貴重品だからな。アレクラストだったら、メガネキャラもいるんだが。リウイに出てくる女魔術師のアイラとか」
晶華「そんな人もいるのね。だったら、リウイも読んであげるわ。それと今、思いついたんだけど、グラスランナーに黒眼鏡をかけさせて、サングラスランナーってキャラを作ったらどう?」
NOVA「そんなネタを思いついたら、自分で作れよ。まあ、とにかく、来年は姉の翔花もいっしょに年末を過ごせるようにしないとな。そのためには、これから新しいブログを急いで準備しないと」
晶華「その前に、さっさと仕事に行った方がいいわよ」
NOVA「うお、気づいたら、こんな時間。急がないと」
(当記事完)