Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

Z攻略感想記(作品別ラスト)

 スーパーロボット大戦Z パーフェクトガイド (BOOKS for PlayStation2)
 今週には、Zの攻略本もいろいろ出て、本屋でどれを買うか迷うかもしれません。自分的には、「製作者インタビュー」と、「ユニット・パイロットデータに付記された文章コメントの充実度」を選ぶ基準にしておりますが、最近はもっぱらソフトバンクの本を買っていますね。


 さて、攻略本を読んでから、いろいろ考えることもあるでしょうが、今回は珍しく攻略本発売前に1回クリアできちゃったので、そういう心境での感想をまとめておきたいと思います。
 あと作品別で残っているのは、ダイナミック系と、ガンダム系を除く再参戦組ですね。具体的には以下の通り。

 あれ? 思ったよりも少ない……。
 書くネタ、どうしよう?

THEビッグオー

THE ビッグオー FIRST SEASON DVD-BOX INTERNATIONAL VERSION
 初参戦は、スパロボD。今回、初めて声付き参戦ということになります。
 Dの時は、原作の世界観はあまり再現されていない「ユニット&パイロットのみ参戦」でした。
 メカの扱いとしては、空中戦のできない重装甲ユニット。何だか「不便なジャイアントロボ」という印象です。必殺技がパンチで、飛び道具もいろいろ持っているんだけど、空中を殴れない。あ、「第4次」のダンクーガみたいな不便さと言えば、分かる人は分かるでしょう。
 そんなわけで、空中戦に対応するためにミノフスキークラフトとか、Aアダプターなどによる補強が必須となります。それさえしていれば、空の敵に対しても、モビーディックアンカーで引き寄せて、しっかり殴ってくれます。豪快なパンチの好きなNOVAのハートをわしづかみ。


 ストーリー的には、多元世界を安全圏から仕切ろうとする隔離世界パラダイムシティーの存在がバックボーンにあり、独特の秘密めいた陰鬱なゴシック調ムードを再現しておりました。
 いわゆるスパロボ風の「何でもありごった煮」ワールドとは一線を画す世界観を、うまく違和感なく取り込んだと思います。
 ただ、そんな雰囲気だから、今回、ビッグオーのキャラは、他の登場キャラとはあまり絡むことなく、比較的浮いた存在だった気がします。まあ、メインストーリーは、未クリアのスーパールートの方だから、そっちではもっと絡みがあったのかもしれませんが。
 とりあえず、ロジャーよりは、執事のノーマンと、ダイターンのギャリソンの絡みネタがあってくれれば、それだけでNOVAは満足しますが、果てさて?

無敵超人ザンボット3

超合金魂 GX-23 ザンボット3
 初参戦は、「第4次」。その後、グレンダイザー同様、スパロボ裏街道歩きを余儀なくされ、仲良く64や、携帯機、IMPACTで共演したりしております。グレンダイザーの方は、MXで一気にスポットが当たった感でしたが、ザンボットの方は、今回ようやく日の目を見た形になります*1
 第4次で衝撃的だった人間爆弾イベントがパワーアップし、原作の主だった話は一通り再現。母艦のキングビアルも初登場し、さらには宇宙太、恵子がいなくなって孤立した勝平によるコンピュータードールとの対峙など、内容は盛り沢山。
 また、敵役のガイゾックも、これまでは割りと「暴虐な振る舞いから孤立した悪の勢力」という印象でしたが、今回は「他の宇宙人系の悪の勢力を束ねる元締め格」という立場で描かれ、ストーリーの中心に位置することに。


 そして、原作にないオリジナルイベントとして、月を象徴する勝平と、太陽を象徴する万丈の師弟ドラマが描かれ、64で初めて登場した合体攻撃「スペースコンビネーションアタック」にストーリー的裏づけが与えられました。
 自分一人で輝ける太陽の万丈に憧れつつも、自分は一人では輝けず、万丈のフォローがなければ無力な月だと嘆く勝平。しかし、それに対して万丈は「月は闇夜を照らす光になる」と諭し、哀しみや孤独の闇を経験した勝平が同じ境遇の苦しんだ人を助けることが必要であることを伝えます。
 さらに、勝平には万丈にない「かけがえのない家族」がいることも。


 欲を言えば、ザンボット3のエンディング「宇宙の星よ永遠に」のBGMがどこかのイベントで使われていればなあ、と。
 昔、「第4次」のスパロボコミックで、戦い終了後の背景文に同歌詞の2番が掲載されて、実にハマッていたことを覚えています。
 引用してみると、

もう 戦いはない 緑の大地よ
走れ 走れ 風よりも 速く
そして 微笑み 忘れず
ぼくらには 愛がある 友がある
正義と 勇気の 仲間がある
輝け! ぼくらの星よ 永遠に輝け

無敵鋼人ダイターン3

無敵鋼人ダイターン3 メモリアルボックス ANNIVERSARY EDITION【初回限定生産】 [DVD]
 そして、ザンボットのみならず、今回もプレイヤー部隊を陰から日向からサポートしてくれたのが、万丈さんと、ダイターン3です。
 万丈さんの諜報能力がなければ、今回、プレイヤー部隊は疑心暗鬼の末の同士討ちで壊滅していたことでしょう。いつもは、ゲームオリジナル設定の破嵐財閥による資金的バックアップで語られることの多いダイターンですが、今回はそれ以上に作品世界を彩る「スパイアクション物」の要素を色濃く再現しておりました。
 日本政府を陰から牛耳る百鬼帝国の陰謀を暴き、腐敗した連邦軍の中からグラヴィオンチームのメンツが戻りやすいようお膳立てを整え、UN(ネット)に仕掛けられた情報の罠を解明する。
 今回、敵役のメガノイドこそ登場しませんでしたが(続編での参戦は有り得る?)、非常に大きな存在感を漂わせておりました。


 ユニット性能的にも、「魂のスペースコンビネーションアタック」はボス敵用の必殺技として、重宝しました。
 今作は、過去作品に比べても、スーパーロボットの命中率が高いレベルで保証されているシステムなので、通常のザコ戦でも精神コマンドを浪費することなく、「ダイターンスナッパー」や「ダイターンザンバー」で活躍してくれますし。ダイターンはサイズが大きいので、ダメージの低い小技であっても、破壊力は十分ですからね。何機のザコが、ダイターンスナッパーで絡め取られ、撃墜されたことか。

戦闘メカ ザブングル

超合金魂 GX-28戦闘メカ ザブングル超合金魂 GX-35 ウォーカーギャリア
 最後にザブングル
 「α外伝」以来2度目の参戦です。ええと、今回、「α外伝」初参戦組ということで、「ガンダムX」と「ターンAガンダム」も登場していますが、それらの作品の特徴として、「文明崩壊後の地球」という世界観が挙げられます。
 ザブングルでは、惑星ゾラと呼ばれる荒廃した地球で、厳しい環境に耐えられるシビリアンの荒野の西部劇じみた一種野蛮な生活と、文明を維持してドームを生存環境とするイノセントの確執が描かれます。
 ガンダムXでは、コロニー落下で崩壊した地球で、ならず者のバルチャーと、文明再興を図る新連邦、そしてかつての戦争相手である宇宙革命軍の確執が描かれます。
 ターンAでは、かつての文明崩壊の悲劇を黒歴史として封印し、産業革命前後の文明まで回復した地球に、高度な文明を維持した月のムーンレイスが帰還しようとしたことから、戦いが生まれます。


 これらは設定の違いこそありますが、α外伝の世界では「人類文明が崩壊した未来世界」という括りで一つにまとめ上げられ、スパロボに新たに「時間移動もの」というSF要素を加えてくれました。
 そして、ガンダムXのみ、携帯機のRで2度目の参戦を果たしましたが、ザブングルとターンAは、これまで再登場の機会がなく、α外伝のみのレアな作品となっていたのです。


 さて、前置きが長くなりましたが、NOVAは「α外伝」をクリアしておりません(苦笑)。
 それに、ザブングルは、スーパールートがメインであり、また物語自体も「原作終了後の話としてスタート」するわけで、はっきり言えば、まだ語りきるだけの材料をつかんでいないんですね。
 きちんと語ろうとするなら、まず原作のストーリーを再現した「α外伝」をクリアしてから、「Z」のスーパールートを堪能すべきと。
 でも、一応、語れる範囲で語るなら、ザブングル世界って、本当にガンダムX世界と相性がいいんですね。
 GXのガロード曰く、「(ザブングル世界のならず者)ブレーカーもバルチャーも似たようなもんだ」。至言です。
 さらにガロード曰く、「こういう荒くれ物相手は慣れているんだ」 そりゃそうでしょう。


 今回は、それらの相性のいい作品を、「キングゲイナー」の世界観というバックボーンでしっかりつなぎ、エクソダスのための傭兵として、ガロードや、ジロンたちアイアンギアーの仲間が雇われるところから、スーパー編のストーリーがスタート。α外伝とは似て非なる世界観を示しております。
 ただ、まあ、一番、ザブングルを楽しめたのは、やはり「ウォーカーギャリアのICBM投げ」。そこでは、種Dガンダムの敵ロード・ジブリールが用意していた核ミサイルを、ジロンがコントロール権を奪い、逆利用する演出がありました。
 基本的にシリアスな(でも激高しやすい)ジブリールが部下から、「一体のウォーカーマシンが核兵器貯蔵庫に侵入して、コントロール装置を奪われました」という報告を受けて、呆然とする描写に大爆笑。さすがに、ガンダムワールドでは、「核ミサイルの弾頭を叩き切る」とか、「核バズーカを発射する」とか、そういう演出はあっても、「核貯蔵庫で大暴れして、投げ飛ばすような命知らずのバカ(どまんじゅう)」はいませんからねえ(笑)。
 ある意味、NOVAがスパロボを好きなのは、そうした「衝撃的な異文化同士の接触の妙」が描かれているからかもしれません。


 相性のいい作品同士がうまく絡み合うのも楽しいですが、リアルじゃ考えられない行動をあっさりやってしまうスーパーなキャラに、振り回される敵とか、そういうデカルチャーな驚きを今後も満喫したい、と思いつつ。
 今回はここまで。

*1:参戦自体も、2002年のR以来、実に6年ぶり。まあ、リメイクの「Aポータブル」を数えなければですが。