Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

Z攻略感想記(作品別3・新参戦作品編)

 そろそろ、これも記憶から風化しつつあるので(はや^^;)、感想を急ぎます。
 今回は新規作品が多く、振り返ってみますと、以下の通り。


 一応、「THE ビッグオー」もセカンドシーズンは、新規作品となっていますが、これは携帯機の「スパロボD」で参戦しているファーストシーズンと込みで考えることにします。
 また、劇場版「Zガンダム」や「種D」はすでに感想を書いているので、そちらを参照あれ。
 さて、「フィクション界のロボット」通を気取っているNOVAですが、実のところ、最近はアニメ離れしていたりして、「キングゲイナー」も、「アクエリオン」も、全く見ていなかったりします。雑誌などでの情報を読んで、多少の世界観やストーリーをつかんでいた程度。
 「エウレカセブン」と「グラヴィオン」は、何話か見ていたのですが、継続視聴には至らず。
 プレイを始めた時点で、はっきり知っていると言えた作品は、「ゴッドシグマ」「オーガス」「バルディオス」のみ。よって、愛着のメインも、当初は旧作組を除けば、この3種に偏っておりました。
 それでも、まあ、いろいろ知っている範囲で、作品感想なども書いてみます。

キングゲイナー

 「ブレンパワード」「ターンAガンダム」と合わせて、新富野3部作と言われる作品。*1
 で、NOVAの知識は、「オープニング曲に合わせて、オーバーマンたちがダンスする」「TVゲームの設定を、ロボットアニメに取り込んだ意欲作」などといった型どおりの物。
 プレイ中の第1印象は、敵オーバーマンの生物じみた動きは、「ベターマン」や「エヴァ使徒」を想起させるなあ、と。


 そして、「キングゲイナー」は、基本的に未クリアのスーパールートに付いてくるので、まだまだ十分堪能しつくしたとは言えないのですが、
 終盤、オーバーデビルにオーバーフリーズされて、悪堕ちしたサラ・コダマに興味が行ってしまいました。何だかなあ。
エクセレントモデルRAHDX SUNRISE・EDITION:01 サラ・コダマ
 ええと、後はこの作品における「キング」とか「クイーン」といったゲーム内称号に、この時期、『仮面ライダーキバ』を重ねてしまったことを特筆しておきます。


 性能としては、小型サイズのリアル系ユニットで、使い勝手は「オーラバトラー」の感覚で、とらえておりました。

ゴッドシグマ

 3体合体のスーパーロボットで、前半は美形敵役の率いる宇宙人軍団と戦う、という設定など、「コン・バトラーV」以降の流れを受け継いだ作品。そして、美形敵役は必ずしも悪人ではなく、和解・共闘などの末、その後に現われた「より悪辣なボス」を倒すという王道展開も受け継いでいます。
 これは昔、合体できるプラモデルを買ったり、「水金地火木土天海冥」と歌いながら太陽系の当時9惑星を学校で習う前から覚えたり、木星の衛星の名前として「イオ」を知ったり、バトルフィーバーJに次いで「唐竹割り」という剣術用語を知ったり、いろいろ思い出深い作品となっております。
 そもそも、「シグマ」というギリシャ文字もこの作品で知りましたね。若干9歳の小学4年生の知的好奇心を大変、満たしてくれました。


 で、この作品の終盤はよく見ていなかったのですが、「風見博士の裏切り」というネタは書籍などでしばしば見知っており、その顛末がスパロボでどう再現されるかが注目の的でした。
 そして、「黒のカリスマ」の介入という要素こそ追加されたものの、おおむね原作どおりの展開を見せたようです。風見博士が研究に没頭して、引きこもっていく様子は、本当にドキドキ楽しませてもらいました。
 あとは、ゴッドシグマチームって、基本的に「重い展開のドラマの多いリアルルートの作品群」の中で、風見博士の件を除けば、精神的に安定したメンツだったので、中盤のプレイ時は、彼らの明るさに救われた気分だったりします。


 性能としては、特殊能力「トリニティ・チャージ」(マップ中1回エネルギー完全回復)のおかげで、エネルギーをばんばん使っても、マップ終盤のボス戦で困らないという便利ぶりを発揮。
 さらに、強化パーツ「バリア・フィールド」を装備していたため、敵の攻撃はバリアが防いでくれる。しかも、シールド防御が得意なため、敵の攻撃を最も受けなかったスーパーロボットという印象。今回のプレイでも、ピンチらしいピンチに陥ったことがない、という安定ぶりは心強かったです。
 ただ一つの難点は、やけに「おっさん臭いジュリィの声」。原作の声をよく覚えていなかったので、「あれ、こんな声だっけ? もっと高くなかった?」と思いながらも、まあ、声優さんも声変わりぐらいするだろうし、もしかすると、原作もこういう声だったかもしれない……と無理矢理、納得。ですが、wiki情報によると、あの声はバグだったらしい。まあ、また今度、GCの時の「ダルタニアスの弾児」の声と聞き比べようかな、と。


 どっちにせよ、お気に入りの掛け合いが、

闘志也「こんな攻撃じゃ、びくともしないぜ」
ジュリィ「いや、それでも修理するのは、オレたちなんですがね」

 こういうツッコミは、戦闘中、思わずニヤッとさせられます。

アクエリオン

 「あなたと合体したい」「(合体が)気持ちい〜い」といったアダルティックな名セリフと、「パチンコのCM」と、ゲッター風の「3機の戦闘機が3通りのロボに変形合体」と、「月面パンチ」。
 以上が、プレイ前のアクエリオンの印象です。う〜ん、ちっともストーリーに触れていないなあ。
 天翅族との戦いをテーマにした、転生戦士の物語……というのは知っていたんですけど。


 で、これもスーパールートメインの機体なので、まだ十分堪能していないのですが、時おり、イベントで気力がもの凄く高くなって、異常に強くなるってプレイ感覚が残っております。サイバスターの精霊憑依を思わせますなあ。

エウレカセブン

 これは番組見ていました。序盤〜中盤までですけど。
 印象は、レントンよりホランドに感情移入できるなあ、と。いや、まあ、そういうことを言うなら、Zプレイ中、キングゲイナーでも主人公のゲイナーよりも、ゲインの方に感情移入していましたが。やっぱ、少年キャラよりも、少年をバックアップする大人の方に、自分を重ねてしまうんですね、年齢的に。


 さて、ヒロインのエウレカですが、自分、どうも「綾波風無機質少女」には萌えません。よって、エウレカも自分の好みの対象外だったんですが、スパロボZでは、NOVAのリビドーを刺激するカットインが見られました。
 脚フェチであるNOVAの目を引きつけたのは、フットペダルを操作するエウレカのアクション。で、エウレカはいいんですが、彼女のセリフに余計な合いの手を入れるレントンが邪魔(笑)。
エクセレントモデル エウレカセブン エウレカ
 さらに、ゲッコーステイトがスーパールートの方に行って別れて、帰ってきた後には、メインパイロットがエウレカではなく、レントンになっています。よって、エウレカの素足カットインもなくなり、魅力激減(シクシク)。
 いや、まあ、機体性能としては、基本的な回避能力の高さと、エウレカの「SP回復」で無尽蔵に使える「集中」効果で、避けて当てるユニットとして非常に優秀なのですが、空をリフで飛び回るアクションがやたらと長かったので、しばしばデモカットしておりました。


 まあ、ラストの戦いは、エウレカセブンが中心となりますので、いろいろな意味で印象は強いんですけどね。
 主題歌BGMもしばしば口ずさんでいましたし。
 タルホ姐さんのゲッコー号も、リフテクニックの効果で「避ける戦艦」として、印象的でしたし。ただ、これも残念なのは、前半の派手な姐さんのカットインに比べて、後半のイメージチェンジ後が大人しくなったことかな。


 最後に、印象的なセリフとしては、ホランドの避けゼリフ。
 「ダセェ。本当にダセェぜ、あんたよ〜」

オーガス

 本作、お気に入り作品の一つ。
 マクロス終了後に続いて、視聴しており、ミムジィやモームのファンだったりもしました。桂の娘のアテナも、マクロスのミリアを髣髴とさせるクールな敵女戦士として魅力的だったし、主人公メカのオーガスも、バルキリーを越える4段変形メカとして、好きでした。
 そして、スパロボZの世界観を形作る「時空振動弾の影響による多元世界と、それを修復するための特異点」という根幹設定は、本作に基づくもの。ただ、本放送当時(1983年)は中1でして、パラレルワールドというSF概念は理解していたものの、「特異点」が何なのかは分かっておらず、主人公・桂が「時空振動弾で、異世界に飛ばされた」ぐらいに思っておりました。まさか、世界があんなぐちゃぐちゃになっていたとは思わずに、序盤、善玉のエマーンと悪玉のチラムの戦いは付いて行けても、第3勢力のムーが出て来た辺りから、物語がよく分からなくなって、視聴しなくなりました。


 そんなわけで、印象は強く残っているものの、付いて行きそびれた作品として、今回のオーガスには、「昔の挫折を取り返す」的な意気込みも抱いていたわけで。
 結果は、まあ、堪能できたと思います。スレイの死とか、まだスーパールートで見ていないエピソードはあるものの、エマーンとチラムの和解や、時空修復までを見ることができれば、とりあえず満足。
 原作では、機能停止したモームも、スパロボZでは、大尉の自己犠牲のおかげで助かったことになっています。でも、そういう流れだと、続編で「オーガス02」を登場させることは難しそうなのですが、果たして。


 機体性能としては、回避主体のオーガスは、「サイズ差補正無視」を付ける事で、対ボス戦でも有効に戦える優秀な機体。終盤、多少攻撃力不足を感じる局面もあったのですが、「オルソンとの合体攻撃」で十分補うことができました。
 桂の戦闘中の軽口ツッコミも、重いストーリーを解きほぐしてくれましたし、好印象。

バルディオス

 イデオン同様、TVシリーズ打ち切り後、劇場版が作られたことで印象的だった作品。
 本放送中(1980年)の印象は、「丁寧語で歌う主題歌が、ロボット物としては大人しく感じて、歌詞を覚えずにいた」(やっぱ、当時は熱く叫ぶ命令調の力強い歌詞が少年心に受けたのですよ)、「パルサバーン、バルディプライズ、キャタレンジャーという分離メカ名に統一感がなく、なかなか覚えられなかった」(一時期、バルディプライズを主人公機の名前と勘違いしていたこともあった)、「序盤、地球人から迫害される主人公マリンのドラマに付いて行けず、なかなか合体しないバルディオスにイライラした」など、ネガティブ評価。そんな中で、何度か見ていたはずなのに、よく覚えていないアニメの一つに成り果てていたわけです。
 後に、ハードな設定や、伝説の打ち切り最終回(未視聴)などを書籍などで知るにつれ、また、「マリンとアフロディアの恋愛劇」を主軸にした劇場版ポスターなどの印象もあって、妙に美化されていた作品だったりも。


 今回、プレイして思い出したこと。「ああ、亜空間設定なんてものもあったなあ」
 本放送中は、「バルディオスが、亜空間に突入できる凄いロボット」という設定もあったのですが、当時の少年NOVAには「何が凄いのかよく分かっていなかった」です。だって、「イデオンも(危険だと言いながら)亜空間戦闘を普通にやっていた」し、「ヤマトのワープ」とか、「タイムボカン」とか、亜空間をずいぶん身近な物に感じていたんですね。
 その後、「宇宙刑事ギャバン」(1982年)で、魔空空間の映像なんかを見て初めて、「ああ、亜空間ってとんでもない場所だったんだ」って納得。ただ、その時点では、バルディオスの亜空間設定は印象も薄く消え去っていた次第。
 よって、今回のプレイで初めて、「おお、亜空間に突入できるロボットかあ。すげえ」と思うようになりました。何せ、100メートル級の巨大ロボが敵の攻撃を一定確率でかわしますからねえ。まあ、「分身回避」ほど確率も高くなく、微妙に信用できないのですが、バルディオスはHPも高く、基本的に打たれ強いロボなので、大体は当たっても大丈夫。それでも、たまに見事に避けてくれると気分がいい。


 ただし、バルディオスの欠点は、当初の武器が「飛び道具主体」で、強力な接近戦武器を持たない。そういう意味では、同じ葦プロのゴーショーグンと似たような性能のロボなんです。よって、移動して突撃というNOVAの速攻プレイスタイルにはいまいちそぐわない。
 でも、その後、強化技として、強力な移動後攻撃「バルサーベル・ドリンギング」や「バルディロイザー」が備わることで、使い勝手が向上。一気に主力に育って行った印象があります。


 それとまあ、やはりバルディオスの伝説が根付いている者としては、「人工太陽による大洪水を防いで、明日を救った」だけで、感無量なのだと思います。まあ、何でも、「イデ発動エンディング」みたいに、「明日を救えなかった打ち切りエンディング」なるものも用意されているらしいですが(苦笑)。

グラヴィオン

 パイロット6人という、「アクロバンチ」「ヴァルストーク(Wのオリジナル主人公機)」を継承する、スパロボ最多パイロット数を誇る合体ロボットです。
 序盤は、グランカイザーから気力アップを経て、ゴッドグラヴィオンに合身する段取りが必要で、制限時間もあったのですが、中盤から常時ゴッドグラヴィオン状態で、またソルグラヴィオンへの乗り換え、ゴッドシグマグラヴィオンの登場などのパワーアップドラマも多く、最終的には合体攻撃の演出として「アルティメットグラヴィオン」への合体を再現しています。さすがに、7人ないし8人パイロットというユニットは実現しなかったわけですか。知人は、それを気にしていたのですが。


 さて、NOVAの当作品の印象は、深夜の放送で何話かちら見しただけで、「メイドのいっぱい出てくる軽薄なロボット番組」というもの。放送当時(2002年および2004年)は、まだまだ若く、純粋硬派を気取っていたようにも思う。「軟派でもいい。たくましく育っておくれ」なんて切り替わったのはいつからかな? 
 今回のプレイで思ったのは、主題歌BGMとか、合体BGMに燃えたこと。一時期、主人公機バルゴラの静かな戦闘BGMが気に入らなくて、ゴッドグラヴィオンの合体BGMに切り替えていたりもします。
 ゴッドグラヴィオンは、デザイン的にも、ファイバードなどの勇者シリーズの印象を受け継ぐ機体で、剣技演出なども、NOVAのツボを突いておりました。いや、まあ、スパロボ効果で美化されているだけかもしれませんが、いずれアニメもきちんと見なければいけないかな、と思い始めています。


 今回、新規参戦組の多くが、スーパールートに行った中で、ゴッドシグマと共に、リアルルートに残ってくれたグラヴィオンチーム。その勇姿やストーリーはたっぷり堪能できたと思います。
 終盤でも、「覚醒」を覚えた斗牙によって、アルティメットグラヴィオンによる「超重炎皇斬」2連発は、ボス戦における切り札として活用させてもらいました。

*1:この言い回し、Zプレイ時期にカラオケを楽しんだスパロボファンの友人が使っていたのですが、「ブレンパワード」と「キングゲイナー」と……あと1作、何だっけ? という状態。いや、当日「ターンAターン」を歌っていたにも関わらず、「ターンAガンダム」がそうだとは考えなかったんですよ。あと1作、何か別のがあるような思い込みに、ぼくも彼も駆られていました。こんなことだから、現役アニメファンとは言い難いんだよなあ。