Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

Rエンディング&後書き

エンディング「新たな希望の未来」

 デュミナスの爆発。そのエネルギーに乗って、時流エンジンを動かせば、5年後の未来に帰ることができる。
 エクサランスの3人、フィオナ、ラージ、ミズホが未来から来たことを知っていた万丈は、黙って彼らの帰還を送り出す。5年後の再会を意図しながら。


 そして帰り着いた未来。
 なおも生きていたデュミナス。自らの生きる目的を突き止めるため、時流エンジンのタイムワープの力を欲する「壊れたコンピューター」。
 生まれた時から「過ち」と創造主に断ぜられ、生き延びるために創造主を排除した挙句、生きる目的を問い質すためだけに創造主との対面を望む。
 それは、生きる力も、生きたいという感情も持ちながら、自分の生きる理由だけは自分で決めることができなかった欠陥品の姿だった。人の生きる目的は、人が自分で決めるべき物。何のため、誰のため、それらは人によって異なっても、周囲からの影響を受けることはあっても、最後は自分で選択すべき物。
 デュミナスにも、それはできたはずだった。自ら作った創造物、3体のホムンクルスを守るためでも、人類の過ちである戦争を終わらせるためでも、逆に自然環境を壊す人類を抹殺するためでも、目的は見出せたはずだった。
 しかし、デュミナスには、それができなかった。「自分の生きる目的を知りたい」、それこそが目的となってしまい、しかも、それに気付かずに、ただただ争いの種をまき、広げてしまうことを手段にしてしまった、暴走した存在。
 創造主から見放され、創造主を消したものの、創造主から逃れられず、その意志を求める存在。
 その姿は、エクサランスのフレームの爆発の中に消えて行った。


 デュミナスが消え、安らいだ未来。
 小型脱出艇アージェント・ファイターの前に現われたのは、かつて「赤い彗星」と呼ばれた男と、その配下の若者だった。
 「ネオジオンのシャア総帥」とは、その男は名乗らなかった。
 5年前に共に戦った「クワトロ・バジーナ」の偽名も、すでに使っていなかった。
 彼は、「コロニー大統領に選出されたキャスバル」と名乗り、世界に平和が戻っていることを伝えた。そして、「破嵐万丈から、迎えに来るように、と頼まれた」と語った。かつてのラウンドナイツのメンバーは、それぞれ別々の道を歩みながらも、必要に応じて連絡をとり続けていたのだった。


 その後。
 時流エンジンは、軍事利用よりも望ましい形。外宇宙探索のための補助的永久機関として活用されることが決まった。そこは、フィオナとラージ、ミズホがかつて住んでいた未来よりも、希望に満ちた未来だった。
 運命は決まっていない。機会に応じ、自ら決め、選び取っていくもの。そのチャンスをつかみとるかどうかは、自分の目と手に掛かっているのだ。

後書き

 ……というわけで、エンディングは小説風にまとめてみました。
 いずれ、サイト本館の方に「スパロボ雑記R編」としてまとめるつもりですが、先日Aをまとめたばかりなので、少し時間を置いてから、と思います。

 Aで行なった作品ごとの総括だけでも、ここで簡単に行なって、まとめに変えようかな、と。

ガンダムシリーズ

 Aに比べて、GXが追加された代わりに、1stや08小隊0083が減ったため、全体的に印象が薄いかなあ、と思っています。

  • Zガンダム』:敵キャラもイベントもほとんどなく、ユニットとMSだけが出ている作品。Aの時以上に印象薄し。
  • ガンダムZZ』:デフォルト状態で「Zガンダムに乗ったルー」というのは、本作が初めてになるのかな。A同様、ハマーンネオジオンがUCガンダムの大ボスになっており、Wガンのデキムや、GXのコロニー軍と有機的に結びついて、ガンダムワールドを安定させてくれています。ラカンとグレミーのコンビが、かつてのジェリドやヤザンのような、そこそこ強い中ボスとして印象深く感じました。
  • 逆襲のシャア』:序盤でいきなり逆シャアストーリーが始まったのは、新しい試み。Rと2次αで、大体原作どおりのストーリーは語り尽くし、Dで設定を応用した別視点の物語*1を試みた段階で、ネタも終了なのかな?
  • Gガンダム』:本作とMXで、デビルガンダム討伐後のストーリーを試みてくれました。死んだはずの東方不敗が謎の復活! というミステリーでストーリーを引っ張り、後半ザコのように登場するデビルガンダム軍団というインパクトで、存在感をたっぷり示してくれた、と思います。
  • ガンダムW』:今回、マリーメイア軍はハマーンと結託。それ以外は、Aの時と同じような扱い。エンドレスワルツの物語は短めなので簡単に取り込めるけれど、それ以上に「プリベンター」という組織がスパロボで使いやすいので、参戦率が高いのだなあ、と思います。
  • ガンダムX』:未来世界を舞台にした「α外伝」に続いての参戦。そちらで再現できなかった原作ストーリーをほぼ再現する形で、RはGXファンにとって嬉しいソフトだった、と言えますね。
ガンダム以外
  • マジンガーZ』:A同様、Zよりもグレートに比重のかかったストーリーなので、ストーリー的には地味な扱い。トピックとしては、「大車輪ロケットパンチ」以上の威力を持つ一発のみの「強化型ロケットパンチ」が初採用。MXでも、その破壊力を受け継いでくれていました。
  • グレートマジンガー』:今回、鉄也くんが負傷によって一時離脱するけれど、7話で負傷し、12話で復帰する、というスピード回復ぶりを見せます*2。その分、合体攻撃は使いやすくなった。でも、ストーリーはやはり全体的に地味な扱いで、一番印象的だったのは敵の「量産型グレート」。何だかゾロゾロ出てきて、うっとうしかったです。
  • ゲッターロボ』:ネオゲッター初登場で変化がつきました。OVA全4巻のストーリーをきちんとシナリオに再現してくれていて、しかも意外な「Gガンダム」との接点もつないでくれて、いい扱いでした。
  • コン・バトラーV』:お馴染みのジャネラ軍との戦いは、いつものパターンということで、かえって安心感を与える作品。ただ、敵が大量に送り込む「偽コン・バトラー」はうっとうしかった、と思います。
  • ボルテスV』:偽者の父親以外のイベントはなし。よって、扱いが地味といえるわけですが、コンVとボルテスは登場するだけで「5人分の精神コマンド」という魅力がありますし、合体攻撃も印象的でした。
  • ザンボット3』:「宇宙太&恵子の死」という原作の悲劇が暗示されていたので、Aの時よりも印象的な扱いでした。また、電童との絡みで、クロスオーバーの良さを体現していたと思う。
  • ダイターン3』:火星でのナデシコとの関わりと、個性あふれるコマンダーの作戦で、存在感は十分。また、主人公の「未来から来た」という秘密に気付くなど、物語的な役割も大きいです。
  • ナデシコ』:初登場の劇場版(未来の話)もたくみに絡め、Aでの登場時よりも使いやすくなった合体攻撃など、レギュラー作品としての存在感を強めていた、と思います。
  • 『電童』:ストーリー的な存在感が、非常に高い作品でした。本作でのストーリー再現度の高さは、後にMXでも十分に発揮されることになります。ザンボットとの絡みも良好。ザンボットの出ないMXでは、少年空手家の銀河が、武闘家のGガン・ドモンやダイモス一矢を尊敬する、という接点で、やはり存在感を出してくれました。


 スパロボ史の流れとしては、RはAを引き継ぎ、「携帯機に新登場する作品は後のPS用ゲームの先行実験」という意味合いを強く与えてくれました。
 作品やシステムを振り返っても、「AおよびR」→「MX」という流れが濃厚でした。「D」や「J」は「第3次α」との絡みが多くなるわけですが。
 また、「AおよびR」は「OGズ」への主人公参戦もありますので、長期的視点からは振り返り甲斐の大きな作品だった、と思います。

*1:シャアのネオジオンが、地球の危機を解決するために主人公と協力する。

*2:なお、Aの時は3話でケンカ離脱し、15話で仲直りということで、それなりに時間がかかっていた、と思う、