Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

必殺仕事人本の話withドンブラ

書籍を読んでいるので

 

NOVA「今回は、必殺の非仕事人シリーズのヒロイン話を、西崎みどりさんや京マチ子さん辺りから語ろうと思っていたけど、読んでる本に影響されて、こっちの話になった」

翔花「そんなことよりも、大事な話がある!」

NOVA「何? 俺の必殺愛よりも大事な話があるだと?」

翔花「チッチッチ、NOVAちゃんの必殺愛は、このブログでは2番めだ」

NOVA「だったら、1番は何だと言うんだ」

翔花「ヒュー、これさ」

NOVA「くっ、俺の必殺愛よりも、翔花のドンブラ愛の方が上だと言うのか? ガクッ」

翔花「フッ、今からここは、ドンブラが乗っとる」

NOVA「分かった。潔く負けを認めて、ドンブラに話を譲ろう。ゴールデンウィークの『王様VS暴太郎with獣電戦隊』の話をたっぷりしてくれ」

翔花「え? そんなに話すネタはないよ。速報が出て来た以上のことは、わたしも知らないし」

NOVA「ってことは、さっきの宣伝映像だけで終わり?」

翔花「うん、今から春が楽しみだね。当記事 完」

NOVA「って、宣伝だけして、期待だけさせて、勝手に話を終わらせるな。せめて、戦隊カテゴリーを付けるだけのネタを用意してから、記事を乗っとれよ」

晶華「乗っとっていいんだ」

NOVA「いや、良くない。軌道修正は図らないといけないが、まあ、俺も特撮者として、宣伝には協力してやらないとな」

晶華「その本は、去年の3月発売なので、そろそろ賞味期限切れよ。年が明けたんだから、新しい本を貼り付けないと」

NOVA「表紙は出ていないが、2月16日発売かあ。センターにブンブンジャーが出ているんだろうなあ」

翔花「ブンブンジャーなんて、どうでもいいし。時代はドンブラよ」

NOVA「いや、1年前ならともかく、2年前の古いのを貼りつけてんじゃねえよ。ここの読者が、間違えてアマゾンで購入したらどうするんだよ?」

翔花「NOVAちゃんが、アフィリエイトで得をする?」

NOVA「しねえよ。商品画像は時折り貼りつけているけど、うちからのリンクで購入されたことはほとんどないんだ。俺はアフィリエイトで儲けてない」

晶華「商品の宣伝が下手ってことね。もっと読者の皆さんが思わず、商品を買いたくなるような文章を書かないと」

NOVA「俺は金儲けのために、戦隊ファンをやってるんじゃねえ。ともかく、ドンブラ表紙の22年版は、ドンブラファンにはお勧めしない」

翔花「どうしてよ?」

NOVA「タイミング的に、ドンブラが番組開始した時期の本だから、ドンブラ情報が少ないんだよ。ドンブラファンなら、キングオージャーがセンターの23年版を買った方がいいし、王様ファンならブンブンジャー表紙になると思える2月発売の最新24年版を買う方が、情報が充実しているのでお勧めだ」

晶華「ドンブラファンなら、素直にこっちを買った方がいいと思うけど?」

NOVA「こっちもいいかもな」

 

改めて必殺話

 

NOVA「さて、戦隊……というかドンブラ脳に乗っとられかけたブログ記事を必殺脳が奪い返したぞ」

翔花「必殺の方が、ドンブラよりも古いじゃない? ドンブラはまだまだ現役よ。だけど、必殺は次があるかも分からないんだし」

NOVA「それでも本は、新刊がまた2月に出るんだよ。しかも、まさかの『からくり人』がメインだ」

晶華「早坂暁さんって?」

NOVA「有名な必殺脚本家の一人だが、初期のOPナレーションの多くを手掛けて、最初の仕事人(一掛け二掛け三掛けて、仕掛けて殺して……)などの世界観を手短かに示した功績が称えられている。主なのが以下のとおりだな」

NOVA「仕留人の『黒船この方、泣きの涙に捨てどころなく……』以外は全部、早坂さん。仕事人の後の後期は、ほとんどがプロデューサーの山内さんの作だが、マニアには早坂さんのOPナレが絶大な評価をされているらしい」

晶華「つまり、仕事人以前の世界観の基礎を作り上げた一人ってことね」

NOVA「で、代表作がメインを張ったからくり人ってことだ」

晶華「からくり人って、殺し屋全滅した作品ってことで有名よね」

NOVA「いや、それだけじゃなくて、山田五十鈴さんと芦屋雁之助さんの初必殺レギュラー出演だし、森田健作さんの出演作でも有名だし、緒形拳さんの時次郎のヘラをシャキンと回す動作と効果音が、仕事人の秀のかんざしシャキンに継承されたというトピックでも有名だ」

翔花「その話を聞いて、おおって思えちゃう人がどれだけいるのかな」

 

改めて仕事人の本

 

NOVA「ということで、さすがにからくり人を宣伝してもマニアな人しか喜ばないと思うので、メジャーな仕事人話に進むぞ」

晶華「メジャーな仕事人と言えば、秀、勇次、政、竜の4人で良いのかしら」

NOVA「あとは紅一点の加代さんも含むインタビュー記事が、現在読んでる『最後の大仕事』の目玉だな」

翔花「『最後の大仕事』って物騒なタイトルの本ね。まるで、これで終わっちゃうみたいじゃない?」

NOVA「まあ、実のところ79年の『必殺仕事人』が、必殺シリーズ最終作の予定だったからな。ところが、秀の人気が爆発したことで視聴率が持ち直して、84話のロングランを達成した結果、80年代半ばまで空前の仕事人ブームが来て、マニアだけでなく一般層にも必殺が浸透して、その結果、俺がブログでこうして必殺話をしているわけだ」

晶華「仕事人じゃなければ見ていなかったってこと?」

NOVA「仕事人IIIを入り口にして、秀のかんざし殺しと、勇次の三味線の糸と、順之助のエレキテルを楽しみながら、最後に主水さんの締めで決める(時々、おりくさんのバチがあることも)定番を堪能して、次の渡し人になると……大吉さんの初レントゲン腸つかみを楽しみつつ、主役の中村雅俊さん演じる惣太の鏡殺しは地味だな、と思いながら、仕事人ロスに陥って、やがて仕事人Ⅳで帰って来た〜と盛り上がっていたのが、俺の83年、中1時代だ」

NOVA「中学時代の俺が、アクションやキャラ造形含めて格好いいなあ、と思った憧れの仕事人が、かんざしの秀だ。三田村邦彦さんは、その後、黄金騎士・牙狼の父となる」

晶華「え? 冴島大河さん?」

NOVA「違う、違う。雷牙の父だ」

翔花「すると、冴島鋼牙さん?」

NOVA「それも違う。厳密には、冴島雷牙役の中山麻聖さんが、三田村邦彦さんの息子というわけだが」

晶華「ちょっと。牙狼と必殺は関係ないでしょう?」

NOVA「そうでもない」

NOVA「組紐屋の竜こと京本政樹さんが牙狼最初のボス(巨大ホラーのメシアを除く)のバラゴを演じたりして、必殺→牙狼のつながりを感じていたんだが、最初の主役・鋼牙の息子の雷牙を演じるのが三田村さんの息子と知って、俺にとっての牙狼は必殺を継承するアクション時代劇の系譜だと思ったりしたわけだよ」

晶華「牙狼は時代劇じゃないわよ」

NOVA「雨宮監督の好きな和のテイストとか、法師の設定とか、時代劇も混ぜているんだよ。だから、こんなアニメも作られたわけだし」

翔花「必殺話から牙狼に展開するなんて、話を飛ばし過ぎじゃない?」

NOVA「だって、つながるんだから仕方ないだろう。おまけに、今は牙狼の新作も放送中だから、タイミングもいいし」

NOVA「まあ、去年は必殺風アニメとして、こっちを堪能していたんだが」

晶華「必殺のエッセンスが本家だけでなく、いろいろな作品に継承されているってことね」

 

かんざしの秀の話

 

NOVA「で、話を三田村さんの秀に戻そう。俺が仕事人で最初に格好良くて憧れたのも秀なんだが、仕事人ブームの原動力として持ち上げられていたんだな。髪を結わない時代劇らしからぬ風貌は、70年代後半から80年代前半の『現代の若者の象徴』として設定されたとも聞くし」

翔花「その時代の若者って?」

NOVA「表面的にはクールで、あまり自分をさらけ出さないけど、内には激情を抱えて、鬱屈していて、自分の作業に没頭しがちとか、まだ世間的には表面化していないオタク気質なところが秀にはあって、コツコツかんざし作って職人気質な表の顔(世間的には真面目な地味キャラ)が、裏の仕事では忍者のように跳ねたり飛んだり水に潜ったり、華麗なアクションと格闘術で悪人を蹴り飛ばしたりした後、背後に回ってかんざしシャキンで首筋プスッ。この表の地味さと、裏の派手さのギャップがいかにも仕事人って感じで、少年心を惹きつけたんだよ」

晶華「主水さんじゃなくて、秀さんのファンだったんだ」

NOVA「主水の魅力が分かったのは大人になってからだ。仕事人Ⅲを見ていた中学時代は、トリを飾るおっさんで、主役なのにコミカル芸が得意で、人情味あふれる座長で決めるところは決める一種の元締め格として見ていたな。若いとき(商売人以前)の豪快な剣術や、チームの知恵袋としてのしたたかさ、時に見せる恐ろしいまでの非情さはまだ知らないので、役柄としての多彩さを持ち合わせた主水遍歴は90年代の研究本や旧作追っかけで味わえたけど、中学生にそこまでは読みとれんよ。表面的に、秀さん格好いいと見ていて、順之助は等身大の学生として憧れではないけど、感情移入しやすく、理想像なのは秀さんということでマネしたくなるヒーローだった」

NOVA「秀の魅力は、躍動感あふれるアクションで、当時、宇宙刑事JACアクションにも惹かれていたりしていたんだが、それにも劣らぬレベルの体を張ったアクションを三田村さんは見せていて(さすがに作品の性質上、火薬爆発なんかはないけど)、うわあ、凄えと思っていたんだな。冬の寒い中で水中に潜らされたり、足に発煙筒付けて走らされたり、屋根の上で走らされたり、東映の特撮ヒーローとはまた違う演出で、どこまでが三田村さんご本人で、どこからが専門のスタントマンなのかを気にしてみたら、今回のインタビュー本で改めて分かったのは、ほぼ全てがご本人という」

翔花「別にアクション養成校を出ていたわけじゃないのよね」

NOVA「俳優になる前の前職が鳶職だったらしい。だから高いところでのアクションはちっとも苦にはならなかったそうだ。閉口したのは、真冬の水中潜りと、何度も全力疾走させられたことと、ある走りの撮影で発煙筒が発火して危うく火傷を負いそうになったこと。

「それでも大きな怪我をすることなく(かんざしをうっかり自分に刺して軽い傷を負って、ドジな仕事人やなあと現場でイジられたことはあったとか)、最初の仕事人からⅣまでの5年近くを駆け抜けることができたのは、運動神経も凄かったんだろうなあ、とか。後任の政こと村上弘明さんは、秀と同じことを期待されて、それができないことで、スタッフから鈍臭いとか言われたらしいし(前歴がスカイライダーなのに、役者本人は空の人ではなかったので、後に違う路線=より重厚感ある演技スタイルを確立)」

晶華「秀さんと政さんのキャラ付けの違いなんかも、話として面白いわね」

NOVA「村上さんの話は後で語るとして、とにかく三田村さんの身体能力の高さは撮影スタッフの皆が語ることで、『歴代必殺俳優で一番アクションが凄かったのが沖雅也(棺桶の錠)だけど、みーちゃん(三田村さんの愛称)もそれに匹敵するぐらい凄かったから、どんどんいろんなことをさせて、本人もそれに応じてくれたから、エスカレートして番組人気にもつながった』とのこと。同じ無茶は今ならできない」

翔花「事務所のマネージャーに怒られちゃう」

NOVA「昭和のブラック撮影所体質だから、できた映像ってことだな。役者の資質もあるが、昭和の必殺と同じことが今はなかなかできないのも、その辺の撮影事情の時代による変化もあるのだろう。今、仮面ライダーがバイクで公道を走れないのもそうだし、知念のリュウが若手仕事人として走らされたり、水中アクションがあまりないのも、その辺の事情もあるのだろう。まあ、彼のアクションが一番凄かったと思えたのは、記憶を失って敵に回っていた2018年版で、敵に回った方がリュウは強いのだという」

晶華「たぶん、闇堕ちすると、余計なリミッターが解除されて、身体能力がフルに発揮されるからじゃないかしら」

NOVA「後先考えずに、思う存分、力を振るえるってのは大きいかもな。後から反動が怖いので、理性があれば、なかなか無茶はできないが。それはそうと、秀も敵の女に催眠術をかけられて、主水に襲いかかったことはある。秀VS主水という対決だけど、意外な主水さんの格闘能力が発揮されて、自分に組みついて、かんざしを突き刺そうとする秀を蹴り飛ばしたり、日頃は省エネ不意打ちが定番だった当時の主水さんが、実は侍として武術は相応に身に付けていたんだなあ、と感じさせてくれた。まあ、あの時の催眠状態の秀は動きも鈍重に見えて、攻撃パターンも単調だったから本気が出せていないのだと思うけど」

翔花「ええと、仕事人Ⅳの11話『秀 催眠術をかけられる』のこと?」

NOVA「そのサブタイトルは、ストーリー内容がストレートで分かりやすくていいな。じっさいに催眠術をかけられたのは、秀だけでなく、勇次と順之助もだけど。笛の音で操られる仲間が、主水やおりくさん、加代に襲いかかる緊迫感あふれる展開から、笛の音に対抗するおりくさんの三味線の音色での逆転劇まで、アクション時代劇として傑作だったと思う。通常の晴らせぬ恨み云々のマンネリ展開の中に、時々こんな敵仕事人チームとの抗争回があるから、メリハリがあっていいんだな」

晶華「いつもの仕事人ストーリーの中に、たまに変化球があって盛り上がるから面白い、と」

NOVA「レギュラー放送ってそういうものだろう? 毎回毎回が大当たりなんてことを期待するのは贅沢だと思っている。安定した定番回があってこそ、お馴染みの作品として安心して見続けられるし、そういうパターンを構築してから、力の入ったアクションや定番崩しのドラマが来ると、おおってなる。後は、その定番崩しやアクションがきちんと盛り上がるかだな。力の入ったイベント回が空回りして、期待ほどでなければ失速する。まあ、意欲ある作り手としてはマンネリ化した安定路線よりも、さらなる高みとか、成長期の興奮なんかを求め続けるんだろうけど」

翔花「秀さん人気は、Ⅳで頂点に達した?」

NOVA「役者の三田村さんは、Ⅳの話をあまりしてなくて、今回は初期の仕事人の思い入れが大きいようなインタビューだった。だから、伊吹吾郎さんとの絡みとか、駆け出しのときの金がない苦労話とか、『最初は都会のシティボーイだと思われて撮影現場のスタッフたちに何だか邪険に扱われていたのが、新潟出身だと言ったら、何や、兄ちゃん田舎者やったんか、と言われて可愛がられるようになった』とか、割と年配の関西人って関東に対する反発心が強いわけで(苦笑)」

晶華「現場のスタッフは、三田村さんを可愛がっていたのね」

NOVA「スタッフ・インタビューでは、三田村さんが一番持ち上げられていた感じだなあ。役者の人って、誰と一番仲良くするかの生存戦略があって、プロデューサーとか監督に媚びるのが普通だけど、三田村さんは藤田さんと現場スタッフにベッタリで、あまりプロデューサーがどうこうって話が出なくて、現場のおっちゃんからの親しみやすさが全開だったみたい。それで、非常に素直で何でも吸収する構えができていたので、何でもやらされて、盛り上げられた」

翔花「素直が一番か〜」

NOVA「みんなからのあだ名が、みーちゃんだからなあ。本当に親しく可愛がられたんだろう。他の人たちは、現場のおっちゃん連中から、きよしさん、おねむ、村上、京本ってな感じの呼び方で、これだけでも現場の人間関係が伝わってくる」

晶華「鮎川さんが、加代じゃなくて、おねむって呼ばれているのが、面白いわね」

NOVA「加代呼びもあったけど、とっさに『おねむ』が出てくる人もいたので、現場スタッフにはそこから印象的に認識されていたんだなあ、と。あとは鮎川さん呼びよりも、あの嬢ちゃんとかそんな感じの距離感。とにかく、今回のインタビュー役者陣で現場に一番愛されていたのが、三田村さんだったと察せられて、そりゃあ、仕事人ブームの立役者ということもあるけど、コミュニケーション能力も高かったんだろうなあ、と思う。弟分の一平(ひかる一平)にも、兄貴分として世話したり、今だに付き合いがあるとか」

翔花「順之助くんの話も出たんだ」

NOVA「現場のおっちゃんは、一平を叱り飛ばしたら何故か『おいちゃん、おいちゃん』と懐かれて、まるで子どもだった……とか言ってて、そりゃあ、子どもですけどね。三田村さんがデビュー時から社会人で独り立ちしていたのに、事務所の顔色を伺うだけの一平の子どもっぽい態度が現場受けしなくて、三田村さんが『全てを事務所任せにしないと、せめて一人で撮影現場に来れるようにマネージャーと相談してみろ』とアドバイスしたら、『ええ、無理ですよ〜』と言っていたけど、後日、『相談してみたら許されました』と嬉しそうに報告して、『な、楽しいだろ、一人の方が』と食事を奢ったり、いい兄貴分だなあ、と。他の4人は一平のことを何も言わないのに、三田村さんだけが一平の話をしていて、本当に面倒見のいい人だなあ、と感じた次第」

晶華「鮎川さんは何も言わなかったの?」

NOVA「少しだけ触れていたかな。『初々しくて、舞台の仕事(必殺まつり)で出たときは、女の子にキャーキャー騒がれて、すごい人気があったんだなあ、と実感した』とか、そんな感じ。歌を作ってもらった京本さんの方に感謝して、自分が世話をした相手よりも世話をしてもらった方に話の焦点が当たっていた感。まあ、こういうインタビュー慣れはあまりしていない感じなので、他の役者との距離感をどこまで語っていいのか、手探りって感じかな。その点、三田村さんと京本さんは、インタビュー慣れしているなあ、と感じて、いろいろなエピソードで話を盛り上げてくれる」

翔花「NOVAちゃんとしては今回、ひかる一平さんのインタビューも読みたかった、と」

NOVA「ジャニーズ関係で問題が大きそうなので、タイミング的に収録できなかったのかもしれない。東山さんとひかる一平の関係がよろしくない、との噂も聞くし、こういう裏話も交えた暴露本は時効であれば思い出として許されるネタが、リアルタイムで語るには問題になることもあるのだろうし、順之助インタビューはまた別の機会にあればいいなあ、と」

 

晶華「で、秀さん語りに話を戻すと……」

NOVA「いや、秀さん語りは個人的な思い入れやネタが多すぎて、それだけで二記事ぐらいは書けそうだから、今回はこれぐらいで割愛しておく。他のキャラについても語っておかないと」

 

三味線屋の勇次の話

 

NOVA「勇次役の中条きよしさんは、2年前に現役参議院議員として維新から出馬当選したので、下手なことは書けない、との話だけど、ご本人曰く、これが最後の芸能人インタビューになるらしい」

晶華「へえ、それは貴重なインタビューね」

NOVA「三味線屋の勇次が政治家なんてなあ、と思っていたけど、考えてみれば、からくり人の仕掛の天平森田健作)も3年前まで千葉県知事だったし、仕業人の剣之介やうらごろしの先生(中村敦夫)も2000年前後に参議院議員をやって、今は役者に復帰しているし、他に必殺役者で政治家やってる(やってた)人は何人いるかなあ」

翔花「この人は、必殺政治家ですって情報があれば、コメントお願いしますね」

 

NOVA「で、三田村さんは必殺が育てた役者だみたいな感覚があって、駆け出し時代からのエピソードが非常に面白かったんだけど(三田村さんのデビューは、79年の『限りなく透明に近いブルー』で、村上龍原作の小説の映画化作品だけど、主演の三田村さんが演じた役名がリュウだったり)、中条さんは勇次役として出演時点(81年)ですでに歌手・役者として芸能界デビューは果たしていた(74年)」

晶華「勇次役の前に、悪人として殺される役でゲスト出演したそうだけど?」

NOVA「商売人3話と仕事人61話で出演した後、初の必殺スペシャル『恐怖の大仕事』でフランキー堺さんに絞殺された経緯があって、続く仕舞人のOPナレーションを経てから、新・仕事人でレギュラー出演。当初は、伊吹吾郎の畷左門の代役として半年ほど出演した後で、左門さんが帰ってくる予定だったという話を、今回のインタビューで初めて知って、へえって驚いた次第」

翔花「左門さんで話が通じるのって、仕事人マニアの第1歩だもんね」

NOVA「仕事人ブームの、秀・勇次黄金時代から知って、過去作を見ないファンには、『仕事人の畷左門? 畷って何て読むの?』って反応だもんな」

翔花「何て読むの?」

NOVA「関西には、四條畷(しじょうなわて)って地名があって、近隣の人間は割と普通に『なわて』って読めるんだよ。とにかく、勇次はあくまで左門さんの代わりの一時つなぎで、もしかすると、おりくさんと一緒に旅に出て、左門さんが再びおでんの屋台を引っ張って、記憶を取り戻した娘の美鈴と帰ってくる展開だってあったかもしれないんだ」

晶華「仕事人Ⅳのお民ちゃんの代わりに、左門さんの娘が登場するとか?」

NOVA「秀が『新・仕事人』の最終回で予定どおり死んで、主水・左門・勇次のトリオの仕事人Ⅲとか、主水・左門・順之助のトリオとか、いろいろな可能性があったんだけど、秀と勇次の人気が爆発したせいで、左門さんが帰って来れなくなって、結局、彼は水戸黄門の格さん役に抜擢されたのが、今回の中条さんインタビューから分かった事実。中条さんが伊吹さんから直接聞いて、『そっちの方が長くできて良かったね』(笑)と笑い話になったそうだ」

翔花「仕事人から、格さんになって何年だっけ?」

NOVA「83年から2000年までの17年だな。俺にとっての格さんは、この人のイメージが一番固まっている。ともあれ、勇次のインタビューで一番印象的だったのが、伊吹吾郎さんの話で、後は仕事人よりも仕切人エピソードが新鮮だったな。仕事人のエピソードは、割と同じ話を別のところでも読んだ記憶があるので(三味線糸殺しの撮影の進化の歴史とか、どう演技すれば自分のキャラが格好良く見えるかをあれこれ意識したとか)、個人的に勇次の話は新鮮味がなかったかな。なお、三味線の糸の変則的な動きについては、自分でツッコミ入れているのが今回は笑えた。地上で糸を投げているのに、どうして上に吊り上がるんだとか、2本投げて同時に2人を吊り上げるとか、撮影時の演出マジックに、役者が自分でツッコミ入れながら褒め称えるとか」

晶華「ツッコミ入れつつ、褒め称えるってのがいいよね」

NOVA「『これっておかしいでしょ。でも、それを成立させている手腕がさすがだ』ってノリね。理屈ではおかしいけど、映像で見せられると、ほうって唸らされるのと、そのツッコミに対して、後の作品で答えを映し出しているんだよね、勇次って。天井に突き刺す金具を糸に付けたり、三味線の糸殺しを大きな見せ場として、どんどん演出を細かく盛り上げていく。ドラマがマンネリだと言われても、殺しの演出はマンネリではなく、どんどん見世物として進化して行って、派手になって行く。それを、俺の世代は楽しんだんだな」

翔花「勇次さんも派手な演出に、自分もどう映るか研究を重ねて行ったみたいね」

NOVA「背中に南無阿弥陀仏とか、衣装部も交えて、アイデアの出し合いと、少ない予算や時間で形にするまでの苦労と、そりゃあ、一年に一度の作品じゃリアルタイムの成長が感じられんな、と思うわ。まあ、それを週一で成立させるのに、現場のスタッフも休みなく働いて……という苦労話もいろいろで、80年代だから作れたのかもしれないけど」

晶華「同じことは、今できない、と」

NOVA「まあ、今はCGとか機械は便利になったので、今できる進化の方向性もあるんだろうけど、進化させるための作品制作経験を積み上げる環境と技術の継承とかそういう問題だな、とりわけ時代劇は技術の継承が難しいそうだし」

翔花「時代劇はアニメの方が向いているって言われそうだしね」

NOVA「ところで、勇次の延長に組紐屋の竜がいるわけだけど、それに対して中条さんがツッコミ入れているのが笑える。『やり過ぎは良くない』と。『お前、化粧しすぎやろ』とか、共に関西のノリでツッコミ入れまくっているらしい。『師匠の大川橋蔵さんなら、もっと地味な服装で出てくるぜ。そんな七色の寝巻きじゃあかんて』と、笑い話で」

晶華「三味線屋の勇次先輩が、後輩の組紐屋の竜にリアルでツッコミ入れているのが、想像すると笑えそう」

NOVA「まあ、竜の立場からすれば、三味線屋の勇次の引いたレールのさらに先を進んでみただけの話だけど、政も竜も仕事人Ⅴでとにかく派手さを追求してたら、しまいに監督やプロデューサーに路線変更させられて、地味キャラに転向したのが激闘編で、壱弐参トリオの前座扱いされた挙句、やがて映画で殺されてしまった(苦笑)」

 

何でも屋の加代の話

 

NOVA「で、秀や勇次のインタビュー記事は、以前にもDVDコレクションなんかで読んだことはあるんだけど、芸能界を引退した加代の話は自分としては初めてだったので、そこは新鮮だった。まあ、引退後、30年以上経つし、あまりインタビュー慣れもしていないので、思い出の感想文程度であまり盛った話にはなっていないんだけど、『役者としてぶきっちょな自分がとにかく一生懸命、バタバタ駆け回った』という話が聞けて、良かったと思う」

翔花「バタバタ駆け回る……って言い方は、女優さんとしては珍しいよね」

NOVA「何でも屋の加代のキャラは、『仮面ライダーWの鳴海亜希子』所長が継承していたと思うんだけど、面倒見のいい姉御肌で、だけど決して威張りくさってなくて、ボケとツッコミのペースが的確でムードメーカーになってる。戦闘には役立たないけど、サポート役として縁の下の力持ちになって、日常シーンでは大活躍。ドラマとしては、いなくてはならない役どころ」

晶華「仕切役のコメディエンヌというキャラは珍しい?」

NOVA「女性キャラの数が増えると、そういう役どころも当たり前になるけど、メインヒロインの紅一点(おっかさん役のおりくさんを除く)でありながら、トホホと情けない3枚め演技もできるのがね。普通、加代さんのポジションだと、男まさりのしっかり者のお姉さんキャラが定番で、仕置人の鉄砲玉のおきんとかは初代女密偵で、陽性のチャキチャキお姉さんだけど、3枚めってギャグキャラではなかった(そういう役どころは相棒の半次が担当)。必殺に限らず、80年代で加代さんみたいな『生活感あって、守銭奴だけど細やかな情もあって、劇中でのアップダウンが激しいけれど、チームのマネージメントもできるのに3枚めポジションでもあって、劇中でおばさん呼ばわりされるけど、美人のお姉さん的な立ち位置で、イヤミがない女性キャラ』はなかなかいなかったと思うよ」

翔花「さすがに、鳴海亜希子はおばさん呼ばわりされていないよね」

NOVA「加代の凄いのは、本人は役者としてぶきっちょと言ってるけど、表の顔のコメディエンヌなおばさんぶりと、裏の仕事をする時のしっとりしたお姉さん演技の両方がしっかりできてるんだよな。つまり、必殺で一番大事な表の顔と裏の顔の変化を見せている。加代の前任の女密偵や、後継者たちは全部と言っていいほど、表と裏の使い分けがほぼないんだ。おきんは表稼業のチャキチャキした姉御肌そのままで裏の仕置きのサポートをしているし、表でコメディアンをやっていたキャラが裏でクールな殺し屋って主水スタイルを、ヒロインではっきり演じ分けてるのは加代だけじゃないかなあ」

晶華「コメディエンヌとして、崩れた役柄を喜んで演じる女優さんが当時は珍しかったのかも」

NOVA「吉本の女芸人でコメディエンヌはいても、ひとたびクールに転じたら似合わなくって、何を気取ってんねんってツッコミネタにしかならないし。加代さんの何でも屋として非常にテンション高い演技のあとで、アジトでのしっとり感を違和感なく演じているシーンを見ると、そのギャップでゾクッとすることはある。今回、インタビュー記事を読んでて、改めて感じたのは、切り替えの非常に上手い役者さんだったんだろうな」

晶華「だから、女優さんから化粧品関係の実業家にさっと転身できたのね」

NOVA「事故による足の怪我が契機だったらしいけど、ある意味、何でも屋の加代の切り替えの早さを感じさせる。で、最初の仕事人時代の質屋の加代の頃は、姉さんのおしま(三島ゆり子)が年増のおばさんで、それを支えるクールな実務担当(それでも情報収集や木更津との連絡で駆け回ってたみたいだけど)だったのが、新・仕事人で何でも屋を立ち上げて、より自由な立ち位置になったことで、藤田さんの演技にポンポン切り返せるキャラに化けるなど(ご本人の提案らしい)、自分が演じやすいようにキャラ設定を上の人に直談判で押し通したとか、松竹専属女優の立場を利用して、上に根回しする形でキャラを作って行ったらしい」

翔花「三田村さんが現場スタッフに気に入られて、鮎川さんは上から気に入られたってこと?」

NOVA「現場からは、気まぐれでわがままなお嬢ちゃんって感じで、快く思わない人もいたみたいだけど、バイタリティはあったので、やりたいことを押し通す気骨や熱意は評価されていたらしい。ご本人がおっしゃる器用って意味では、現場スタッフとのコミュニケーションを器用にこなすという意味あいであって、演技が不器用ではないと思うなあ。その意味で、村上弘明さんも必殺スタッフとは、あまり器用な立ち回りはできていなくて、三田村さんとのギャップで苦労していたみたいだし」

晶華「それじゃ、次は村上さん?」

NOVA「いや、村上さんと京本さんの政竜コンビは次に回そう。村上さんはともかく、京本さんがマニアな上におしゃべりなので、ネタが多すぎて、今回はまとめられそうにない。ともあれ、最後に三田村さんのデビュー曲を流して、締めよう」

(当記事 完)