Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

妖精郷の、エマ・ショーカ救出 完結編?(SWフェアリーガーデン4ー4.5)

闇堕ちハッピー

 

晶華「ようやく、妖精郷のリプレイだね。これで、お姉ちゃんを助けられる」

NOVA「俺の頭はグリージョダークネスでいっぱいだ」

晶華「はい?」

NOVA「ダークネスと言えば、最初のギャラファイに出てきた闇ウルトラマンたちなんだが、そこにグリージョダークネスも加わった」


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晶華「いや、加わったかどうかは、まだ分からないでしょう?」

NOVA「うむ、少し気が早かったか。これから秋あるいは冬のギャラファイ3に加わるかもしれない、としておこう。しかし、どうしてグリージョがダークネスに堕ちたんだ?」

晶華「ダークネスって、ただの偽者でしょう? 別に本物が闇堕ちしたんじゃなくて、言うなれば、ティガさんにとってのイーヴィルティガみたいなものじゃない?」

NOVA「しかし、ティガには本人の別フォームであるティガダークもあってだな。さらに究極の光であるグリッターティガもある」

晶華「だから?」

NOVA「ウルトラウーマングリージョダークネス、長いので略してグリーダー。何だかグリッターに似てないか?」

晶華「気のせいよ」

NOVA「だったら、グリッドマンに似てないか?」

晶華「思い過ごしよ」

NOVA「……お前、何だか反応が冷たくないか?」

晶華「私はそんな戯言を聞くよりも、妖精郷のプレイがしたいの。それなのに、余所の娘に浮気するなんて」

NOVA「いや、浮気なんかじゃないぞ。俺は本気の本気でグリージョダークネスに恋してしまったようだ。何なら、ノートに100回練習してもいい。グリージョダークネス、グリージョダークネス、グリージョダークネス……」

晶華「そのまま、無駄に10文字×100で1000文字を費やすんじゃないでしょうね?」

NOVA「ダメか?」

晶華「ダメに決まってるでしょう。今回は妖精郷リプレイの続きなの。読者の皆さんも、お姉ちゃんがちゃんと救出されるのを願っているはず。それなのに、何でグリージョダークネスの話ばかりなのよ?」

NOVA「うむ、それはまあ、いろいろ頭の中がガーッとかき回されている時に、グリージョダークネスの妖艶かつ可憐な姿を見て、俺の闇堕ち妄想回路が異常活性化したのだ」

晶華「闇堕ち妄想回路なんてあったの?」

NOVA「あったぞ。心の闇に深く封印されていたが、全力全開で封印が解放されたらしい」

晶華「そんなことに、全力全開にならなくていいから。もっと建設的にエネルギーを使いなさいよ」

NOVA「建設的か。分かった。今からグリージョダークネスを元に、キャラ作りする。名前は……そうだなあ。ちょっとアナグラム的にイジって、ジョリーダ・グィネス。ジョリーダはすなわち女リーダーで、種族はナイトメアで、職業は魔神使いのデーモンルーラーかな。うん、プレイヤーは俺だ。さあ、ジョリーダちゃんの冒険の旅を始めてくれ」

晶華「GMはNOVAちゃんでしょ? 何を勝手に女の子キャラを作って、GMを私に押し付けるのよ。いつものクールで、TRPG魂を熱く燃やし、お笑い芸についても語ってくれるShinyなNOVAちゃんはどこに行ったの?」

NOVA「フッ、そんなものはただの幻だったのさ。そう、時代は令和の闇に覆われる。この未来は決して変わらない。キエテ・カレカレータ」

晶華「何? 闇黒剣月闇と、セレブロに乗っ取られたの?」

009『どうやら、そいつはもうダメなようだな』

ケイPマーク1『闇堕ち妄想回路が熱暴走しているようだッピ』

晶華「どうしよう? このままだと、お姉ちゃんを助けに行けないわ」

 

世界滅亡の危機!?

 

009『仕方ない。こうなったら、ぼくがGMをするしかないようだな』

晶華「へッ? 何、その急展開は?」

009『ぼくだってWhite NOVA2009なんだからな。人生経験は10年ほど浅いとは言え、GM経験は普通にある。シナリオさえあれば、GMぐらい普通にこなしてみせるさ』

晶華「サイバ☆リオンのプレイヤーはどうするのよ?」

009『そのトチ狂った闇NOVAにさせる。GMは無理でも、自分が作ったキャラのプレイヤーぐらいはできるはずだ』

NOVA「何? GMしてくれるの? わたしはジョリーダ。はい、飴ちゃん。食べたら死ぬで。ハッピー♪」

晶華「こんなので、本当にプレイできるの?」

009『はい、これを受け取れ。あんたのキャラクターシートだ』

NOVA「ん? 魔法小説家のサイバ☆リオンだと? おお、そうだ。思い出したぞ。ぼくはサイバ☆リオン。偉大なるご先祖ミッドウーノ☆リオン様みたいな立派な小説家になるのが夢なんだ。闇に心を蝕まれている場合じゃない」

009『とりあえず、キャラシートを受け取れば、ロールプレイのスイッチが起動する。これがTRPG歴30年を越えるマニアのあるべき姿よ。本能的に、自分の為すべき役割演技を思い出す』

晶華「さすがは平成のNOVAちゃんね。令和のNOVAちゃんのことでも、的確に習性を把握している」

009『言っておくが、いつでもこうというわけじゃないからな。脳が異常活性化して、自分の多重人格の何が飛び出すか分からない極端な躁状態の時に、ちょっとした思考を誘導してくれる道標があればいいって話だ』

晶華「じゃあ、今回は昔のNOVAちゃんがGMで、今の頭のネジがぶっ飛んだマッドなNOVAちゃんがリオン様のプレイヤーでお送りします」

NOVA「世界初のGMとプレイヤーが途中で切り替わるリプレイだ」

晶華「どっちも同じNOVAちゃんだけどね」

ケイP『だけど、世界初は言い過ぎだッピ』

NOVA「何だと? 他に世界初があると言うのか? そいつはどんな奴だ?」

ケイP『まず、当リプレイにおいて、GM交代は何度か経験していること。セイリュウ様→依代のハイラスおじさん→令和NOVA→平成NOVA2009と、歴代GMの系譜が見られるッピ』

NOVA「まあ、今回が世界初ではないにせよ、当リプレイが世界初であるという事実に変わりあるまい」

ケイP『いや、GMとプレイヤーが交代したリプレイは、マスターの本棚にある範囲でこれだッピ』

NOVA「ああ、思い出した。それは確か、カニアーマーをまとう闇の魔法使いキタローがプレイヤーキャラの一人で、敵の陰謀でプレイ中に裏切り者と見なされて、その場のノリで逃走した挙句、ダンジョンに立てこもって、そのダンジョン突破シナリオをキタローのプレイヤーがGMとなってプレイする1シーンがあったな」

晶華「大体、カニアーマーをまとう闇の魔法使いって何よ?」

NOVA「いや、そこにツッコミを入れられても、それがセブンフォートレスだと言うしかない」

ケイP『さらに、続編の第3部においては、普段は善人と主張する二重人格な闇の魔法使いファラウスが、プレイ中に敵の最終兵器を乗っ取って、自らがラスボスとなって、GMを担当して他のプレイヤーキャラに退治されるという壮絶な展開を迎えるッピ』

晶華「プレイヤーキャラのラスボス化なんて、普通は考えられないわね」

NOVA「セブンフォートレスは普通じゃなかったからな。当時のリプレイの王道は、ロードス→クリスタニアに至るSNE製(角川系列)だったが、セブンフォートレスはホビージャパンRPGマガジンに掲載され、その後、掲載誌をゲーマーズフィールドに変え、FEAR社のメイン商品の一つに発展していった。プレイ中にルールを即興で作るとか、改訂バージョンに急遽、切り替わるとか、いろいろ実験的な作風だった。一言で言えば、何が起こるか分からない。

「別のゲーム(姉妹作のナイトウィザード)のリプレイの主人公たちとコラボするリプレイとか、敵の勝利で世界が滅亡して終わるリプレイとか、その後の最終編では世界の復活のために、複数パーティーの物語を交代交代に行う形で、歴代人気キャラの集結コラボを成し遂げて、かつてのラスボスだったファラウスが実は生きていて、世界再生のために頑張るとか、まあ、割と真面目なSNEリプレイに比べて、カオスと、抱腹絶倒な笑いと、コミカルなのに最終的には感動させるノリが特徴だったな」

ケイP『変な性格のキャラの珍道中から始まって、世界滅亡の危機の終盤に際して、それぞれのキャラが覚悟を決めて、自らを犠牲にラスボスごと封印されたり、滅亡寸前の世界を救うために時空を越えて、そのまま時空を司る神さまに昇格したり、主人公が病弱な妹を守るために自分を犠牲にしたり、その妹がプレイヤーキャラになって前作の主人公以上の活躍と変態ぶりを示したり、敵幹部として鳴り物入りで登場した強敵のはずのエンダースさんが戦闘ルールを熟知したプレイヤーキャラの策にはまって、どんどん行動順番を後回しにされて(行動順番を操作する技がある)、結局、何もさせてもらえないまま倒されて読者に同情されたり、などなど、数々の逸話があるッピ』

NOVA「その後、人気キャラになったエンダースさんが、作り替えられたナイトウィザード世界で女子高生に転生して(元は男性幹部なのに)登場したりしたんだが、その活躍を期待されたまま、シリーズ展開が終了。今や伝説となった」

晶華「世界滅亡後に改編された世界で、敵幹部が学生に転生するって話は、仮面ライダージオウね」

NOVA「ああ。平成ライダーの一部には、セブンフォートレスのネタを引っ張ってきたかのような展開を見せるものもあった。ファンの贔屓目的にはネタを引き写した? 口が悪ければパクった? と揶揄されたりもしたが、実のところセブンフォートレスが特撮やアニメのネタをいっぱいパクっているからな」

ケイP『作品タイトルからも明らかだッピ』

晶華「V3とか、メビウスとか、仮面ライダーさんやウルトラマンさんの名前ね」

NOVA「この辺の元ネタを貪欲に取り込むスタイルは、FEAR社の特徴だったからな。SNEが洋物RPGの流れを日本に紹介するところから始まった保守王道基軸だったとしたら、FEAR社の作品は対抗馬として、オタク文化のノリをそのまま持ち込んで、良く言えば革新的に流行の最先端を追う柔軟さ、悪く言えば不真面目で内輪ノリが過ぎて軽薄。そして、これは公然の誉め言葉であり、悪口でもあるのだが、メインデザイナーの菊池たけし氏のGMスタイルが個性的すぎて、リプレイの読者が同じようなことを期待してシステムを運用しようとしても、ゲームシステムがきくたけノリを受けつけてくれない点」

晶華「ええと、どういうこと?」

NOVA「リプレイという読み物は、ゲームのプレイ風景を会話中心の読み物として綴った日本独自の物語なんだが、元々の目的はゲームシステムや世界観の紹介。また、リプレイを公式ストーリーとして、そこからゲーム世界の歴史が展開し、登場キャラのデータや物語の裏設定などがゲーム用の世界観資料としても商品化される。リプレイのキャラが小説に登場したり、時としてアニメ化されたりもするわけだ」

晶華「ロードスのパーンさんなんかもそうね」

NOVA「パーンはリプレイ初の人気キャラとして、ヒロインのディードリットと共に、ロードスを象徴する伝説の人物に成長していったわけだが、元はサイコロ振って作られたゲームのキャラ。で、TRPGの売りは、誰でも割と手軽にパーンみたいなキャラを作って、自分だけの冒険を紡ぐことができること。そのためのシナリオは手慣れたGMが自作してもいいし、公式に市販されているものを使ってもいい。で、ロードスのゲームを普通に運用すれば、パーンみたいなキャラは標準の騎士スタイルとして普通に作れるんだ。つまり、パーンはロードスプレイのモデルケースになる」

晶華「ディードリットさんは?」

NOVA「最初のリプレイはクラシックD&Dなので、エルフは剣も魔法も使える優秀なキャラ(その分、成長は遅いけど)だったんだな。で、小説もそういうイメージで書かれたので、非常に優秀な活躍を示す。まあ、設定では、その辺にいるただのエルフではなく、上位種のハイエルフというチート種族なので、一般的な冒険者エルフよりも有能なのは当たり前とされている」

晶華「ええと、ロードスのルールではどうなってるの?」

NOVA「実は、ハイエルフはプレイヤーキャラが扱えるように公式でルール化されていない。自作しない限り、普通のエルフしか作れないので、ゲームではディードリットの下位互換な、チートでない種族。だから、ロードスのルールにおけるシャーマン(精霊使い)は、ディードリットみたいに前衛に出て剣を振るえるキャラではない。大体は、小説のイメージとゲームは対応するように作られているんだけど、小説でチートすぎる一部キャラに関しては、ゲームで同じことができないわけだ。まあ、後からそれをフォローするように特別な追加ルールが出たりもするわけだが。

「おおむね、水野さんの小説では世界を動かす主要人物になるためにキャラは有能に設定されている。一騎討ちでは負けないというカシュー王の設定などは、その最たるものだが、さすがにロードスの世界にたくさんいるプレイヤーキャラの冒険者に、公式世界の大枠をコロコロ動かしてもらっては困るので、育てば強くなれるけど、強すぎるようにはなれないようにバランスを保って作られているのがゲームのルール。まあ、それもGMの裁量しだいなので、キャラが強くなり過ぎても独自のゲーム世界として運用できるなら、好きにしてもいいよって姿勢だけど、公式では強く推奨しない。自分で責任とれるなら、公式がフォローしなくてもいいだろうって方針だ」

晶華「自分で作って責任をとれるなら好きにしろ。それができないなら、ルールを逸脱するな。そして、GMの裁定に従えないわがままプレイヤーは、GMに嫌われるから、結果としてプレイする場を追い出されるってことね」

NOVA「今は、そんなことは言ってないけどな」

晶華「NOVAちゃんの心を読んだのよ」

NOVA「何だと? 娘にそんなチートな読心能力を授けた覚えはないんだがな」

晶華「チート能力なんてなくても、3年もいっしょにいれば、それなりに考えていることだって分かるわ」

NOVA「まあ、契約精霊だからな。たまにギクシャクすることはあっても、想いぐらいは通じるか。世の中には、そういう学習能力に期待すらできない輩もいると言うのに」

晶華「そんな逆チートな特殊ケースは気に掛ける必要はないわ。それより、小説のキャラをゲームで必ずしも再現できないことは分かった。だけど、リプレイのキャラは、ゲームで再現できるのよね」

NOVA「普通はな。だけど、キャラクターを作るのは、ゲームのデータだけじゃない。それを動かす(操る、演じる)プレイヤーの個性が何よりも大切になる。同時にストーリーを動かすのは、GMを中心にしたプレイヤーとの掛け合いだ。ゲームシステムが全てをカバーできるわけじゃない。悪く言えば、どんなに優れたシステムでも、運用する人間のノリが悪かったり、扱いが下手なら、ゲームは面白くならない。また、ゲームシステムにもそれぞれ向き不向きがあって、セブンフォートレスはキャラ設定データはコミカルに面白いキャラが時として生み出されるようにできているんだけど、戦闘システム自体は割と保守的というか、堅苦しい面もある。良く言えば、まじめに作られている」

晶華「ああ。ルールでは、プレイヤーやGMのノリまでは生み出せない、と」

NOVA「きくたけさんはルール運用能力よりも、ルールの枠を飛び出す奔放さが特徴で、自分の作ったルールなのに、その場でこっちが面白いとなれば、容易くルールの壁を越えてしまうアイデアマンだ。そして、セブンフォートレスのリプレイはルール紹介としての側面も多少はあるにせよ、それよりもノリと勢いで硬直した世界をぶっ壊すリアルタイムの躍動感ある読み物としての楽しさを重視した作品。

「SNE流がクラシック音楽なら、FEAR流はパンクロックのノリ。で、それを見て、SNEも自分たちにできる範囲でFEARのノリの一部を取り入れようとしながらも、頑なに自分たちのやり方を崩さない根幹姿勢も堅持して、双方が互いに影響を与えつつ、自分のスタイルはこれだ、という根本は守り続ける。だから、双方それぞれのファンができ、どちらが好みか激論をかわす者もいれば(匿名板ではルール研究も含めて盛んだったな)、俺みたいにどっちも同じTRPGというジャンルで比較対照しながら研究する者もいて(さすがに一度に両方は無理なので、時期に合わせて軸足をズラしながらだけど)、ファンとしても、それぞれの追っかけ方のスタイルがあるわけだ」

晶華「つまり、崩してはいけない根幹部分があって、そこに他からの影響や、世の中の流行に応じて取捨選択で変化対応していく、と」

NOVA「何が根幹かは人それぞれだが、それがしっかり定まっている、中心がブレない人間や集団は信用できるな。ただ、中心はブレなくても、枝葉は季節に合わせて切り替えることも必要だ。冬場は陽光が少ないので、落葉することでエネルギーの消耗を防ぐとか、葉を広げる時期、花を咲かせる時期、実をつける時期など装いをいろいろ凝らしながら、でも幹はしっかり地面に根を張り、立っている。

「ゲームには基本となるコアルールと、追加されるオプションルールがある。オプションルールはいっぱい使うとゲームが多彩になるが、運用が煩雑になるので、何を使い、何を使わないかは、プレイヤーの要望も受けたりしながらGMが取捨選択する。プレイヤーが熟練者なら、GMの苦労も肩代わりして自己責任で行動してくれるので、複雑な状況にも対応できるが(プロのリプレイは大体こうである。プロはプロらしいインパクトを与えようと、知恵と工夫を欠かさないものだ)、趣味のプレイではGMもプレイヤーも運用能力の限界があるので、このルールは面白いから採用、このルールは煩雑なだけでつまらないから使わないなど、個々に判断する。とりあえず試しに使ってみて、うまく機能するかどうかを見極めるのは、ゲームのルールでも、キャラクターのスキルや呪文なんかでも、そして人付き合いにおいても言えること」

晶華「面白いから採用、煩雑でつまらないからボツってことね」

NOVA「これが企業だったら、有能か無能かという基準もあるんだが、遊びの人付き合いとは少し基準が違うな。有能は、面白くて正確な情報をもたらしてくれるとか、賢明なアドバイスをくれるとか、言葉のキャッチボールが巧みとか、そういう部類なんだけど、自分もそうできるように目指してきたんだけど(だから、その範疇においては有能さを自認。まあ、まだまだ穴も多くて反省ばかりだけど)、それはそのまま面白さに直結する。快、と言ってもいい。もちろん、自分の目指しているのとは違うベクトルで、それぞれの有能さを示して快を感じる要素が、上手く行っている人間関係にはあって(ちょっとした気遣いができるとか、昔の思い出話で人柄が伝わるとか、読んでる本の紹介がためになるとか、などなど)、他にもTwitterで全く同じタイミングで『アスカキター』と同時発信できちゃう人とは、その瞬間、クスッと笑って、通じ合えてるなあ、とか」

晶華「そんな人いるの?」

NOVA「コメントくれてる、ここでの通称・絵師の人のことだよ。実際には、そうしょっちゅう絵を描いてくれるわけではないけど(向こうも忙しいだろうし、無遠慮に頼むことでもない)、ここぞというタイミングで、上手く設定を作ってくれたり、イメージイラストをくれたり、機を見て敏だなあ、と感じさせてくれる。単純なことだけど、ツーと言えばカーと返ってくるタイミングが重なれば快だし、逆に『過去記事読んだけど、ふさわしいところがなかったので、あえて……』云々で、俺が最初に思ったことは何だと思う?」

晶華「あえて、に怒った?」

NOVA「いや、『本当に過去記事読んだのか?』という疑惑だった。普通は、記事を読んでくれてありがとう、と応じるべきところかもしれないけど、『読んだけど』の後に『だから自分も好きに書く』みたいな流れを読みとれて、要するに『オレはお前の記事をいっぱい読んだのだから、お前もオレの話を読むのは当然だ』みたいな心根を感じて、不快になった。まあ、読者ですってアピールをしてくれるのは、多少プライドをくすぐられるんだけど、読んだ記事へのフィードバックがないのに読んだとアピールされても、こちらには伝わるものがない。そこが下手なんだと思うよ。『あなたの作品を読みました。だから、ぼくの練習作品も読んでください、とコメント欄に押し付けてくる』ってのは段階をいきなりぶっ飛ばしてるんだよな」

晶華「どんな段階なら良かったの?」

NOVA「記事を読んだアピールの次は、読んだことの証明のために、読まないと分からない感じ入った部分を端的に述べて、自分の文章あるいは作品把握能力を提示する。プロ作家への作法としては、作品を読んだアピールをしたら『どこが感じ入ったかを述べて、その感じ入った部分と、自分の語りたい内容を上手くリンクさせて、相手の作品と自分の作品が上手く通じている可能性をアピールする』という社交技術があるんだ」

晶華「庵野監督に話をするとしたら?」

NOVA「いきなりハードルが高いな、おい。仮に俺なら、『ウルトラシリーズの長年のファンです。今度のシン・ウルトラマンは監督の長年の願望がかなったそうで、同じウルトラ好きとしても期待が大きいです。シン・ゴジラも良かったですし、今度はシン仮面ライダーですか。アニメのエヴァもいいですけど、監督にとっては相当苦労された作品と聞きました。実は、エヴァは最初、自分には合わないと思っていたんですけど、当時の流行にも乗りきれないと思ってたんですけど、継続は力だと思いますし、今はただただ凄いと思っています。どう凄いかはアニメマニアと言えないので説明できませんが、とにかく、俺にとっての監督は樋口さんと共に特撮界の希望の星です。応援してますので、頑張ってください。お時間とらせて、話を聞いていただき、ありがとうございました。では、これで失礼します』って、ところかな」

晶華「長いわね」

NOVA「庵野監督とは会ったことがないからな。初対面で話しかけようと思ったら、これぐらいは必要だろう。まあ、そこから仕事の申し出とかになると、どう話を持っていくか流れを考えないといけないけど、とにかく文脈的な流れを読んで、そこを上手く構築する力ってのは、仕事で人と話す際にも求められるからな」

晶華「ところで、今はどういう話の流れなのよ?」

NOVA「ああ、とりとめもなく雑談しているが、これも計算どおりだ」

晶華「どんな計算よ?」

NOVA「時間稼ぎがどうしても必要だったんだよ」

晶華「時間稼ぎ?」

 

009『よし、何とかシナリオを読んで頭に入れたぞ。まったく、「フェアリーガーデン」本編だったら、〈妖精の透明薬〉を使って、忍び込んで、こっそりエマを救出して、吸血鬼には気付かれない、という呆気ない展開なのに、どうして、こんなに無駄に話を膨らませているんだよ?』

NOVA「無駄にって言うな。クライマックスだから、溜めが必要なんだよ」

009『いや、クライマックスに必要なのは、勢いだろう?』

NOVA「ああ。溜めと勢い、どっちも重要だな。『溜めVS勢い』で論争する必要はないぞ。俺も『溜めと勢いの対比概論』なんて記事を書くつもりはないし」

晶華「溜めはステイシーザーで、勢いはゼンカイザーさん?」

NOVA「だったら、ツーカイザーは何だよ?」

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晶華「そんなの私が知るか。次回を楽しみに、と言うしかないわ」

ケイP『世界海賊、略して界賊キター。これから再び海賊の時代が来るということで、豪快ワイルドなキャプテン・マークスのプレイヤーとしては痛快だッピ』

009『ぼくとしては、界賊妹のフリントちゃんに萌える準備をしておくぞ。時代は妹キャラらしいが、ぼくには萌えがよく分からないので、これから勉強して、いい小説を書くネタにしないといけないし』

NOVA「ラーリオスには、妹キャラはいないだろう?」

009『何を言ってるんだ? カレンさんはソラークの妹じゃないか! 忘れたとは言わさないぞ』

NOVA「あ、そうか。すっかり忘れていたや。主人公にとっては姉みたいな立ち位置で、闇堕ちしたところで、話が収拾つかなくなって放置したから。そうか、闇堕ち妹キャラということで、俺がどうしてグリージョダークネスに恋したかがようやく分かった。知らず知らずのうちにラーリオス脳に戻っていたんだな」

晶華「原案者もすっかり作品を忘れていて、3年前に直接会ったのに、何も本人から語るネタがなかったということで、そこからNOVAちゃんが見限るきっかけになったということだもんね」

NOVA「過ぎたことはもういいんだよ。俺は過去ではなく、未来を目指して生きるんだ。俺の頭はグリージョダークネスでいっぱいだ」

晶華「最初に話が戻ってるし。今回の記事タイトル『完結編』ってどうなるのよ。話がちっとも完結するどころか、始まってもいないじゃない? 単に、GM交代しますってだけで」

NOVA「大丈夫。きくたけ先生のリプレイも、前編、中編、後編の3回で終わる予定だったのに、話が長引いて、結局、完結編1、完結編2……と延々と続き、全8回になったという逸話がある。その伝説に比べれば、完結編で話が終わらなくても、小さい小さい」

晶華「もしかして、きくたけ先生のリプレイを話題に出したのも、完結編一つで話が終わらないという前フリ?」

NOVA「分かる人にしか分かるまいネタだがな」

晶華「分かったところで、誰も喜ばないわよ」

NOVA「そうかな。昔のRPGマガジンの読者の人にはウケると思うんだけど」

009『まあ、カニアーマーよりは分かりにくいギャグだな』

ケイP『カニアーマーと言えば、クラブキング→触手キング→カニコングという数奇な運命を辿って、屋久島在住になった男は、今ごろ何をしているッピか? そろそろコングの映画も公開が近づいているし、安否を気づかっては?』

NOVA「いろいろ想像力が活性化して、ネタは思いつくものの、まとめる力が拡散してしまって、作業がちっとも追いつかん。今の思考状態で、カニコングのことまで話を組み立てる余裕は全くない」

ケイP『哀れなりね、カニコング』

 

晶華「もう、カニコングのことなんてどうでもいいから、それより、お姉ちゃんを早く助けないと。つられて、私まで闇堕ちしたら、どうするのよ?」

NOVA「闇堕ちハッピーって結末には?」

晶華「NOVAちゃんがそれでいいなら、喜んで闇堕ちするけど?」

NOVA「闇堕ち萌え属性は確かに俺の封印されたツボで、グリージョダークネスは何というか、俺のダークサイドの理想を詰め込んだようなキャラに感じられて、それにつられて、全てを闇に染めたくなる衝動が湧き上がって来たりもするほど魅惑的なんだが、一つ疑問がある」

晶華「何よ?」

NOVA「あのキャラは誰が作ったんだ? もしもギャラファイの坂本監督が考えたのだとしたら、この人はどこまで俺の好みを把握してるんだって気になるし、俺が先週、吸血鬼絡みで娘の闇堕ちネタを振った直後に、グリーダちゃんが登場したのもタイムリーすぎる」

009『まあ、ラーリオスで主人公が〈暗黒の王〉に祭り上げられる話を考えたタイミングで、ディケイド夏映画で、主人公が大ショッカー首領に祭り上げられて、タイムリーだな、と思ったことはある』


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NOVA「そう言えば、この映画にも闇堕ち妹が登場するよなあ。うむ、煙虫妹サーベラといい、界賊妹フリントといい、時代は確かに俺に闇妹を促すように動いているようだ」

晶華「だったら、私が闇堕ちしても誰も文句は言わないわよね」

NOVA「いや、娘が闇堕ちしたら父親の俺が悲しむぞ」

晶華「父親が闇堕ちしたら娘の私が悲しむわよ」

NOVA「うむ。誰かの涙は見たくないな。こうなったら、俺はサイバ☆リオンのプレイヤーとして、エマ・ショーカを救出するのに、全力全開で悪のGMの野望に立ち向かう」

009『人にGMを押し付けておいて、何だよ、その言い草は? ぼくはあんたの書いたシナリオに合わせて、代わりにマスタリングしてやる親切な男なんだよ。そんな善良な人間を悪呼ばわりするとは、ずいぶんと偉くなったものだな。ええ、Shinyさんよ〜』

NOVA「すまん。俺の心が平静だったら、俺がきちんと結末をコントロールするのに、今の俺がGMしたら、『ケケケ、お前たちはみんな闇に堕ちて、破壊の限りを尽くすのだ〜。甘美な毒に酔い痴れるがいい』というダークエンディングにご招待する可能性が大だからな」

009『だからと言って、昔の自分に面倒くさいことを押し付けるなんて、器用なことをしやがって』

NOVA「ところで、無駄話を続けている間に、もう一つ疑問が湧き上がった」

ケイP『疑問だらけだッピ』

NOVA「闇の世界は謎に満たされているってことだな。何とか光を当てて、解明しなければならない。とにかく、グリーダちゃんを作ったのは、リアルでは勝手に坂本監督と妄想しているとして、ギャラファイの世界ではアブソリュート・タルタロスなんだろうか?

「そもそも、アブタさんはユリアン王女をさらっていたので、ストーリーの流れで順当に考えるならユリアンダークネスになるはずじゃないか? 彼女だったら、ダイナピンク→レー・ネフェルの前歴があるので、闇堕ちしてフラッシュマンの改造実験帝国かな? とネタ広がりして、それはそれでワクワクなんだが、果たしてユリアンの運命はどうなるんだろうか?」

晶華「疑問が一つだけじゃないよね」

NOVA「ああ、派生的に、芋づる式に次から次へと、疑問が湧いて出てくる。サイバ☆リオンのプレイヤーとしては、この妖精郷の謎を解明せずにはいられない」

晶華「そっちの謎に妖精郷は関係ないから。ウルトラ時空の話は、ここ以外の場所で話をつなげようよ。いるでしょ、ウルトラマンアースのコンビとか、鉄太郎さんとか」

NOVA「やはり、ウルトラ話は、そっちに持って行かないと話の収拾がつかないな。とにかく、完結編1は無駄話に終わったということで、完結編2(真の完結編)に続く」

(当記事 完)