ビルド仕込みのOPコント(最近ルーブもマネしてるね)
ヒノキ「さあ、何もかも忘れて、今回は花粉症ガールズのサービス回……と行きたいところじゃが」
シロ「粉杉翔花と、その分身。お前たちのアリナ様に対する、度重なる失礼な振る舞い、このビャッコ、決して許さない」
翔花1号「え? 私、ヒノキちゃんに失礼なんて、してないよ」
シロ「その『ちゃん』付けこそが失礼に値する。目上の方だぞ。お前など足元にも及ばん、神のごとき偉い存在なんだぞ。敬意をもって『様』を付けんか、『様』を。このデコ助野郎」
翔花1号「デコ助野郎って何?」
翔花2号「お姉ちゃん、元ネタは1988年のアニメ映画『AKIRA』よ。ただの戯言だから気にしないで。お姉ちゃんは、デコ助野郎なんかじゃないから、こんな陰険な妖怪ネコマタの言うことなんて相手する必要ないわ」
シロ「誰が陰険な妖怪ネコマタだ。このボクはネコじゃなくて、虎だ🐯。この腹黒魔女め」
翔花2号「フッ、褒め言葉として受け取っておくわ。そう、私は灰色の魔女に憧れる女。灰色と腹黒は本質的に同質。腹黒はいつか開花して、灰色となる。幼虫がいつか成虫となるようにね。あなたもネコマタ呼ばわりがお気に召さないようなら、そうね、トラマタと呼べばいいのかしら。そう言えば、昔ドラまたと称される女魔法使いがいたわね。確か『ドラゴンもまたいで通る』って意味だったから、あなたはさしずめ『虎がまたいで通れる』サイズ、つまり体がチンチクリンってことね。猫だろうと、虎だろうと、今のあなたがチンチクリンってことには変わりない。白蛇のナーガ様みたいに見下して笑ってあげるわ。オーホッホホホ」
シロ「意味が分からん。とにかく、チンチクリンって言うな! おのれ、花粉症ガール、粉杉翔花の分身。ボクばかりか、アリナ様までチンチクリン呼ばわりするとは!」
翔花2号「あら、愚かにも勘違いしてるわね。今、チンチクリンって呼んだのはあなた個人に対してよ、陰険なトラ子ちゃん。確かに前回、私は偉大なるヒノキ様に対して、見誤ってチンチクリンと失礼な言葉を口にしてしまった。そのことは土下座して謝罪しました。私は名高いアリナ様に対して、事を構えるつもりは毛頭ございません。それは我が主、White NOVAの意に反する行い故に。私がこの度、ここに来たのは外交の使者としての任を果たさんがため。それが済めば速やかに帰還します」
ヒノキ「先程から我が従者を挑発しまくりおって、外交の使者が聞いて呆れるわ。そなたの蛇の如き毒舌は、外交上の文句にあらず、非礼に当たると知れい」
翔花1号「そうだよ、2号ちゃん。ここは謝った方がいいよ」
翔花2号「いいえ、お姉ちゃん。私は、もう謝りました。1度なら頭を下げてもいいと思ったから。だけど、ヒノキさんは私の素直な謝罪に対して、侮辱で返された。礼には礼の3倍返し、侮辱には侮辱の3倍返し。これがかつての若い頃、NOVAちゃんのとった戦略よ。明らかに敵意を剥き出す相手に対して、そう何度も頭を下げるのはNOVAちゃんの株を下げることにつながる。外交というのは、知力を尽くした戦いなの。ただ一方的に這いつくばって、下手に出るのは得策にあらず。外交の使者に非礼を返し、従者に好き勝手言わせておくのがコンパーニュの塔の流儀なら、そこの狭量な主人など花粉症ガールの名に値しない。花粉症ガールV3? 2号の私は認めた覚えがないわ。2人の先輩のうち1人でも認めなければ、そんな中途半端な肩書きに意味はない。さあ、こんなところ、今すぐに絶縁状を突きつけて出て行きましょう、お姉ちゃん」
ヒノキ「クッ、口の減らぬおなごじゃの。良かろう、外交の使者と言うのなら、主人の挨拶状は持参したのであろうな。すぐに出すが良い」
翔花2号「謹んで。これにて、ございます」
南郷阿里こと日野木アリナ様へ
この度、うちの娘たちがお世話になって、感謝の気持ちとともに暑中見舞い申し上げます。
さて、娘の1号のキャラ作りに際して、「ソード・ワールドでは、ドライアドのような樹木の精霊種族は存在しないのでエルフで代用」と判断されたようですが、
この8月20日発売のリプレイ『トレイン・トラベラーズ』において、新しく樹人メリアという種族が追加されるとのことで、それが樹木の精霊っぽいんじゃないかな、と推察します。
つまり、ソード・ワールドでも花粉症ガールの時代キターっと思わなくもないわけで。
発売は月末なので、そちらのキャラ作りには多分、間に合わないようですが、事後でもチェックしてもらえればな、と思います。
ではでは、白き新星より
PS.自分も樹人メリアのデータで、翔花のキャラを作るのを楽しみにしつつ。
PS2.もう1人の翔花2号にも、お風呂を始め、いろいろ精霊少女としての心得を教えていただくと助かります。
ヒノキ「ふむ。暑中見舞いが時期をわずかに逸して、残暑見舞いになったが、細かいことはどうでもいい。この樹人メリアというのは貴重な情報じゃの。20日発売のリプレイ本で、花粉症ガールの時代が来るかも、か。それは吉報。使者の言動こそ腹に据えかねるが、主人の言葉は価値ある内容。外交の任、大儀であった」
翔花2号「それでは、私はこれにて。帰りの便など用意していただくならば、すぐに失礼を詫びて帰還したく存じます」
ヒノキ「いいや、新星殿の書状には、お主にも精霊少女の心得を教えよ、とある。まずは、我がヒノキ風呂にも入ってもらわなければの。それが使者どのに対する礼儀じゃて。そう、地獄巡りにも比肩し得るヒノキ特製の秘湯を味わってもらわねばな、ヒヒヒ」
翔花2号「え? し、しかし、私は、すぐに帰らないと。ほ、ほら、メガネンジャーの大切な仲間が待っていますので……」
ヒノキ「なあに、すぐ済む。ほんの少し過去に戻ってもらうだけじゃ。そう、わらわと、お前の姉、コナっちゃんが初めて共に入浴して、キャッキャウフフ談義をした時間へとな。喰らえ、朱雀幻魔拳弐式・時空天翔!」
翔花2号「え、ヒノキさんの掌が私に向けられて……キャーーーーーッ」
HYUN!
小さな閃光と共に消失す。
翔花1号「2号ちゃんが消えちゃった。どうなったの?」
ヒノキ「案ずるな。ちょっとした辻褄合わせじゃよ、ヒヒヒ」
翔花1号「うう、2号ちゃん、無事に帰ってきて(涙目)」
過去のある時のことじゃ(7月19日の直後)
ヒノキ「さて、未来の読者の皆さまの混乱を招かぬよう、先に伝えておこう。今は7月19日の直後じゃ。すなわち、『翔花伝 コンパーニュの塔編3話 シロき忍び』の後に来る話ということになる。もしも、未見の人や、記憶力の弱いトリ頭の人、あるいは夏の暑さにしてやられて、どんな話か忘れたという人、さもなくば時間軸に沿った話を読みたい律儀な人は、先にそっちの話を読んだ方がいいと、親切なわらわは宣言しておくぞ」
翔花「ヒノキちゃん、何の話をしてるの?」
ヒノキ「いや、少し未来の自分から電波を受け取ったような気がしてな。最近は、時空の乱れが頻発するご時世だから、こういう直感は大切にした方がいいと、わらわの長年の経験が言っておる。時空魔術師の娘御なら、こういうことは馴染みがあるんじゃないかの?」
翔花「うん、そう言えば、NOVAちゃんも割としょっちゅう似たようなことを言っている気がする。未来の自分からのメッセージかあ。それがただの妄想でないと、どうして分かるの?」
ヒノキ「自分の言動を記憶そして記録しておき、然るべき時が来れば、きちんと検証する。そして、未来の自分からのメッセージと見なしたお告げの的中率をきちんと確認することじゃ。自分のことなら、マメに記録すれば再検証もできよう。
「問題は、予言者を名乗る他者の発言の検証じゃな。そこには人を騙すテクニックが隠されていての。予言者のテクニックの一つに、違う場所で二つの相反する予想を残しておく、というものがある。当然、片方は当たり、片方は外れることになろう。そうすれば、当たった方にだけ顔を見せ、さりげなく自分の過去の言動に話題を誘導する。記憶力のいい、それでいて騙されやすい誰かが『そう言えば、誰々さんも以前、そういうことを予想していましたよね』と指摘してくれれば、『当然です。私の予言は当たりますから。稀に外れる予想もありますがね』と謙虚めいたことを言って、徐々に的中率の高い予言者と見せかける。
「え? そういう都合のいい指摘役がいなければどうするかって? 過去の記事をあさってマメに指摘するのが好きな人(検索しやすいスレッド式の掲示板上ならたまに、そういう物好きがいる)と、日頃から懇意になっておれば、好意から自然に指摘してくれやすい。さもなければ、あらかじめ指摘してくれるサクラを仕込むという手もあるが、そこまで来ると、本当に意図的な詐欺行為じゃのう」
翔花「ふうん、予言者って何だか頭が良くないとなれないんだねえ」
ヒノキ「あるいは、頭のいい誰かが、直感力の高い純粋そうな見かけの人を予言者として持ち上げて、自分が陰でうまい汁を吸う話なども時々聞く。ともあれ、本当に信用できる予言者かどうか見極めるには、一つの方法がある」
翔花「それは?」
ヒノキ「間違えた予言、当たらなかった予言のことを話題にして、どういう反応をするかじゃな。そういうことを一切覚えていなかったり、頑なに話題に上げたがらない人間は、誠意という意味で信用ならん。自分に甘い人間は、自分に都合の悪いことは綺麗に忘れたり、振り返るのを避けたり、掲示板やサイトなら密かに削除したりするものじゃからな。外れた予想を振り返り、残念がるなり、分析検証するなり、そういうことのできる人間なら、まあ誠意という意味では信頼しても良いかと思う。それと予想の的中率なんかはまた別の話になるがの」
翔花「そう言えば、前にNOVAちゃんは『俺の言葉は半分が妄言だからな』と言っていたっけ」
ヒノキ「どういう数え方をしているかは分からんが、的中率半分ということは、3個予想をすれば、全て外す確率は半分の半分の半分で8分の1、すなわち12.5%ということになる。逆に言えば、三つの中の一つ以上が当たる確率は87.5%じゃ。これぐらいあれば、結構、当てられると思うがの。世の中、当たるも八卦、当たらぬも八卦という言葉もあって、予想を当てるだけならそれほど難しくもなかろう」
翔花「何だ、そういうことなら誰でも予言者になれるんだね。適当に何個か予想っぽいことを言ってみて、当たった物だけを大きく宣伝して、外れた物は言い訳するかスルーする。ずいぶん簡単じゃない」
ヒノキ「単純に言えばそうじゃが、そこに演出という技術が加わる。例えば、的中率3割程度の男がいて、彼の予想は三つのうち一つが正解したとしよう。しかし、彼の外した予想が周りの者には目立ってしまい、当てた一つは誰の気にも留められなかった。彼は後から、当てた一つを持ち上げて、自分の予想は当たったと訴える。さて、周りの者はどう思うだろうか?」
翔花「私なら、『外した物が多いんだから、たまたま一つを当てても威張れることじゃない』と思うかな」
ヒノキ「まあ、そうじゃろうな。しかし、彼がこういう風に振る舞ったらどうじゃろう。『チ、二つを外してしまったか。しかし、まだ、もう一つ、俺の予想は残っている。こいつが俺にとって最後の希望だ。これが当たってくれれば、俺は救われる。頼む、何とか当たってくれ』と願いをかける姿をアピールする。これを見たら、コナっちゃんはどう思う?」
翔花「そこまで必死なら、一つぐらい予想が当たってもいいと思うわね。そして、そこまで注目を浴びた予想が当たれば、祝福の拍手ぐらいはしてあげてもいい。その予想に賭けた彼の想いに応じてね。だって、予想を当てる遊びを楽しく見せてくれているもん」
ヒノキ「その通り。単に予想を当てた外しただけではない。その予想に対するパフォーマンスで、周囲のみんなの気を引く。周囲を楽しませる。こういう演出をできてこそ、予想という遊びも成立するのじゃ。それこそ、自分の予想という発言に責任を持つ行動と言えよう。大切な予想なら、それが周囲に浸透するように働きかけ、大切だと訴え、周りのみんなを共感させる。それをせずに、淡々と誰かが口にした予想が当たったか外れたかなど、他の者は誰も気にしないのが普通であろう。予言者にとって大切なのは一回きりの言葉ではなく、周囲の目を好意的に引きつけるパフォーマンス、あるいは過激な行動で一時的に目立ってから、次第に節度あるパフォーマンスに切り替えることで、注目から共感に昇りつめる計算もあろうが、そこに至るまでマメに自分を浸透させる、受け入れさせる努力を積んでいるかじゃ。そういう努力もなしに、ちょっとした爆弾発言で悪目立ちすることで、自分を認めさせようなぞ、あまり褒められた姿勢とは言えんのう」
翔花「それって、予言とか予想だけじゃなく、私たちのコミュニケーションや仲間付き合いにも関係しない? 周囲をマメに楽しませる努力とか、発言に責任を持つとか、そういうことができる人なら、予想を当てたかどうかなんて、大した問題じゃないと思うけど」
ヒノキ「ふむ。ところで、話は変わるが、コナっちゃん。お主は『明鏡戦隊メガネンジャー』って知っておるか?」
翔花「え? 『メガネ戦隊メガネンジャー』じゃなくて? 確か、4月21日に、そういう話をNOVAちゃんがしていたような」
ヒノキ「やはり、新星殿が関わっていたようじゃな。いや、最近、ビルドの物語におかしな干渉波を感じての。その背景を探ると、メガネンジャーという戦隊が関わっているという情報を得た次第じゃ。どうやら、わらわたちが初対面した6月14日の直後、6月16日から活動を開始したらしい。内容を確認すると、新星殿とコナっちゃん、お主の名も確認できる」
翔花「え、そんなの知らないよ。もしかして、妹の2号ちゃん? 私の知らないところで、そんなことをしていたの?」
ヒノキ「ほう。お主は知らないというのか。それは残念じゃ。わらわはメガネンジャーのファンになってしまっての。だって、ウルトラセブンがメガネレッド、ウルトラマンゼロがメガネブルー、さらに何と、あのハート様が復活出演するとなれば、正にドリーム戦隊と言えよう。わらわのハート様への愛はメディックにも引けを取らん。ハートマークを飛ばしてもいい❤ わらわもメガネンジャーに出演したい。しかし、わらわは眼鏡をかけておらん。お主の妹御が羨ましい限りじゃ」
翔花「ヒノキちゃん、落ち着いて。確かに私だって気持ちは複雑だよ。だって2号ちゃんは、向こうでNOVAちゃんと楽しそうにヒーロー戦隊で活動しているのに、私は今だに修行中。何だか2号ちゃんに先を越されたような気がしているんだけど、姉としては妹の活躍を応援するべきなんだよね。そう、私には私の大切な役割がある。メガネンジャーとして内海さんの無事を願うのは、NOVAちゃんと2号ちゃんに任せた」
ヒノキ「しかし、メガネンジャーか。こうなったら新星殿に連絡して、妹御にもこっちに来てもらい、いろいろ話を聞きたいものじゃのう。よし、決めた。早速そうしよう。わらわはメガネンジャーファンクラブを結成するぞ」
翔花「2号ちゃん、こっちに来たがるかなあ。私が知ってるあの子なら、『え、NOVAちゃんと離れたくないよ(涙目)。大体、九州で修行するのはお姉ちゃんの仕事で、私の仕事は日常編のアシストだから、絶対にイヤ』って、いろいろ理屈こねてゴネそうだけど。NOVAちゃんも説得するのに困るんじゃないかな」
ヒノキ「なるほど。メガネンジャーの話を聞きたいから、こっちに来てくれ、なんてストレートなミーハー精神丸出しな要求では、わらわの沽券にも関わるのう。だったら、温泉と、精霊少女の作法、そして新星殿のツボを突きそうなイベントの匂いを仕込ませることで、飴と鞭の両面から妹御を強引にもこっちに来させるように仕向けようぞ、ヒヒヒ」
翔花「うわ、何だかヒノキちゃんが2号ちゃんに負けず劣らず、腹黒い策士に思えてきたよ。私にはついて行けないかも」
ヒノキ「フッ、技と知力のV3じゃからな。正面突破も好きじゃが、必要となれば知恵も巡らす。これが長年生きてきたベテランの風格というものじゃ。こうでなくては、塔の主人も、ネットの管理役も務まらん。知恵の働かん君主やリーダーなぞ、孔明のいない劉備玄徳、あるいは葛城巧や内海成彰を欠いた氷室幻徳のようなもの。新星殿の人となりを見極める外交勝負と言ってもよかろう」
翔花「ヒノキちゃんは、NOVAちゃんを敵に回すつもりなの? だったら、私はヒノキちゃんと仲良くできないよ」
ヒノキ「もちろん、そんなつもりは毛頭ないが、組織の長にはそれなりの駆け引きというものが必要での。単なるお人好しで、相手の善意だけを当てにするようでは、同盟相手としても心許ない。機を見て、自己の才覚を示し、『こ奴はなかなかやるな。いざという時は頼りになりそうだ』と思わせなければ、時間を割いて付き合う価値もない。新星殿が伝説の魔術師であるなら、きっと同じことをわらわに対して、考えているであろうな」
翔花「そうかな。NOVAちゃんは、そういう人じゃないと思うけど」
ヒノキ「それはコナっちゃんがまだ純真で、人の心の裏を読む経験に欠けているからじゃ。もちろん、わらわはそんな無垢なコナっちゃんが大好きじゃがの。さあ、一緒にお風呂に入ろう」
翔花「ええ? どうしても、お風呂に入らないとダメなの? 体が溶けちゃうよ」
ヒノキ「お風呂ごときにビビって、どうする? 将来、水中で悪霊退治をしなければならない局面ではどうする気じゃ?」
翔花「空の敵ならブルー・スタンド。地上の敵ならドゴラン・キーパーが有効だと思う。水中の敵が相手なら、新たなフォームが必要かもね」
ヒノキ「だったら、わらわが用意してやろう。そう、水中専用アクア・ビキニフォームじゃ👙」
翔花「それって単なる水着のことじゃない。お風呂に入るのに、水着が必要なの?」
ヒノキ「本来は必要ない。が、そこは大人の事情という奴じゃ。将来イラストにしてもらうためにはの、ヒヒヒ」
翔花「何だか、ヒノキちゃん、笑い声と目つきがイヤらしいんですけど」
ヒノキ「そいつは気のせいじゃ。このヒヒヒ笑いは、火を操る精霊少女のアイデンティティー。目つきは、そうじゃな。ロッソ兄さんの俺色に染め上げろって奴? 最近は、自分色に染め上げるってのが流行語になりつつあるようじゃの。とにかく、わらわはコナっちゃんに、お風呂の良さを満喫してもらいたくて仕方ない。今さら断ったりすると、将来イラストを描いてくれそうなサブロー殿にも申し訳が立たん。何としても、コナっちゃんを風呂に入れて、キャッキャウフフしなければ、世界が崩壊してしまうほどの危機じゃ」
翔花「私の入浴ぐらいで、そんなに簡単に世界って崩壊するものなの?」
ヒノキ「崩壊するぞ。いわゆる、風吹けば桶屋が儲かる理論と同じような形で、粉杉翔花が温泉に入らなければ世界が崩壊する理論が証明できよう」
翔花「何それ? 意味が分からない」
ヒノキ「では、語ってやろう。風が吹く→土ぼこりが立つ→それが目に入って盲人が増える→盲人は三味線弾きとして生計を立てる→三味線の皮のために猫が乱獲される→猫が減ればネズミが増える→ネズミが桶をかじる→桶屋が儲かる。どうじゃ」
翔花「いや、本家のことわざに対しても、いろいろツッコミ点があるけど、それよりも私の入浴がどうして、世界の崩壊につながるのか、そっちの方が知りたいよ」
ヒノキ「簡単じゃ。翔花が入浴しない→入浴エピソードをお盆休みに書くと公言しているWhite NOVAが嘘つきになる→がっかりした読者がNOVAを非難する→夏の暑さと読者の非難でメンタル崩壊したNOVAが鬱になる→鬱でヤル気をなくしたNOVAがブログの継続困難になり、当ブログ世界が崩壊する」
翔花「つまり、全部、NOVAちゃんの都合じゃない」
ヒノキ「そうなるのぅ。世界崩壊は大げさとしても、ここでお主が駄々をこねれば、確実に新星殿は困ったことになる。それでも、お主は入浴を拒むのかの?」
翔花「ヒノキちゃん、ズルいよ。NOVAちゃんを楯に取るなんて。そんなメタな理由づけで、私に入浴を強要しようなんて。そんなことをされたら、私が逆らえないことを分かってるくせに」
ヒノキ「さあ、どうする、コナっちゃん? わらわのために、一緒に風呂に入る気になったかの?」
翔花「ヒノキちゃんのためじゃない。全てはNOVAちゃんのためなんだから。粉杉翔花、脱ぎます。脱いで水着に着替えて、次回、ヒノキちゃんと一緒にキャッキャヒヒヒな入浴タイムを披露します」
ヒノキ「それでいい。これで世界の平和は保たれたよ。ヒヒヒ」
(これにて本記事、完。次回は待望の入浴タイム本編。果たして、翔花シスターズの運命は? つづく)