ええと、この記事を書く際に、改めて『ホビット』の原作も買う気になりました。
ちょうど、映画の公開に合わせて、大人向きの新訳本も出ていたので。
ただ、やはり訳者が違っていると、いろいろと固有名詞辺りにもズレがありまして、チラ見して、う〜んと思ったり。
ドワーフの名前が(苦笑)
ええと、リーダーの名前がトーリン・オーケンシールド(1)。
副リーダーがバーリン(2)で、その弟がドワーリン(3)。
若いドワーフが、キーリとフィーリ(4、5)。
さらに、ドーリ、オーリ、ノーリ、オイン、グローイン(ここまで10)。
最後に、ビフール、ボフール、それからデブで有名なボンブール。
以上の13人が、ビルボの旅に同行するドワーフということになります。
映画でも、瀬田さんのこの訳に合わせているのですが、
山本史郎氏の新訳では、こうなっております。
リーダーが、トリン・オウクンシルド。
その後が、バリン、ドワリン、キリ、フィリ、ドリ、オリ、ノリ、オイン、グロイン、ビファー、ボファー、ボンバー。
……オイン以外、全員、名前が変わっております。
まあ、基本的に「ー」が消えて、縮められただけなんですが、後ろ3人、とりわけボンブールがひどいなあ。
ボンバーじゃ、こういう連想をしてしまう。
一応、訳者は後書きで「原則として、(作者の)トールキンが存命中に制作され、放送されたイギリスBBCのラジオドラマ版で発音されている形を典拠とし」たそうですが、
今回の映画の方のネイティブ発音は、瀬田さんの表記に近いなあ、と思います。
なお、この13人のドワーフの数の多さは、海外でもパロディネタにもされていまして、映画の役者の人に早口言葉で13人の名前を言わせる映像まであったり(笑)。
これを聞いても、やっぱ瀬田さんの表記でいいのでは? と思いつつ、山本氏の固有名詞訳も、これから瀬田さんの訳に頭の中で置き換えながら読んで行こうか、と。
ま、それに合わせて、感想なんかも書いていくつもり。