カノンじゃなくて、サキに注目しようかと思っていたのに、今回サキちゃんの出番なし。
これは、当ブログに対する嫌がらせですか。いや、試練と見た。White NOVAは試練に勝つ男だ……と言ってみる。
大体、このタイトルで、サキちゃん出さないのは、詐欺でしょう。何せ、サキちゃん演じる娘の芸名は「夏菜」だ。
まあ、いいか。その分、イケチヨ姐さんやハシタカさんの過去話とかいろいろ見どころが多かった回ですから。
サキちゃんにスポットを当てるのは、また先の楽しみってことに。
明るいカノン
さて、この回では、サキちゃんにダークオーラをうつしたカノンが、おかげさまで鬱病から晴れて、明るくなります。
オンバケとの交流を心底楽しんでいる彼女の姿が見られて、「根暗ヒロイン」のレッテルをはがし始めた、と。言うなれば、前回までのカノンを「Zガンダム」とたとえると、今回は「ガンダムZZ」になるわけですな。
そういうわけかどうかは知りませんが、次回、クワトロ大尉こと池田秀一氏が「大学学部長役」で出るとか。彼が出るならシャア効果で、ドラマの展開の速さも通常の3倍ぐらいにはなって欲しいものです。それぐらい速くなって、普通の特撮物と同じぐらいでしょうから。
オンバケINカノンずルーム
今回の物語。
部屋に帰ってきたカノンが、なぜか扉が開いていることに気付きます。
そして、部屋にたむろしているタイヘイ、その他のオンバケたち(カノンはまだ彼らの正体を知らない)。いわゆる「不法侵入」ですが、カノンは「鍵をかけ忘れた自分のために、彼らが留守番してくれた」ということで納得します。
まあ、本人が納得してるなら、それでいいのでしょう。普通は泥棒呼ばわりするけどなあ。
で、実際にオンバケは、泥棒まがいの行動をしておりました。カノンの部屋の冷蔵庫を勝手にあさって、「ソーセージ」と「アイスクリーム」と「氷」と「ジャスミンティー」を飲み食いしていたり。
これらの盗まれた食料をめぐって、カノンの疑惑がふくらんでいく話なんですが、カノンに詰め寄られたオンバケたちが「ごめんなさ〜い」と謝る*1ことで、結果的にコミュニケーションがとれていくほのぼの話。
ちなみに、モモタロスはオンバケではありません。まあ、何となくキャラ的に似てたりするけど。
カノンIN浴衣
夏祭りの日の話ってことで、オンバケたちもいろいろコスプレしながら、カノンちゃんにも浴衣を着させることになる話。
当然、NOVAの目当ては、イケチヨ姐さんだ。
ちなみに、男連中は「褌祭り」モード。
褌といえばグロンギ怪人ですが、オンバケはグロンギではありません。まあ、キャラ的に似てたりするけど。
オンバケ誕生秘話
今回の話のメインは結局、これなんですね。
カノンがラーメン屋で、「ソーセージ泥棒の犯人」を一人ずつ追及している間に、他のオンバケはお喋りしながら待ってたり。
で、そのお喋りの中で、各人がオンバケに転生する経緯が語られる趣向。ま、物語が進むわけじゃないけど、人物や世界観の背景を説明する回としては重要なわけですな。
で、オンバケは器物だったり動物だったりが転生した妖怪なんだけど、転生のきっかけになった「自分に愛情を注いでくれたご主人さま」がいるわけですね。そのご主人様の役も、各オンバケの役者が担当しているわけで、いろいろな役者のコスプレが成立。
タイヘイの正体は「兜」で、ご主人様は「侍」。
イケチヨ姐さんは「金魚」で、ご主人様は「太夫芸者」。
ハシタカさんは「鷹」で、ご主人様は「男勝りの女鷹匠」。
トモスケは「犬」で、ご主人様は「忠犬ハチ公を想起させる先生」。
サワモリさんは「ロシアから蝦夷地まで渡ってきたザリガニ」で、ご主人様は「自然を神格視するアイヌ人」。
こうやって、5人のオンバケを並べると、戦隊フォーマット的には無難な構成とも言えますね。
タイヘイは、いわゆる未熟レッドで、世間知らずで無鉄砲だけど、潜在的な戦闘能力は高い(カラーリングはブラックだけど)。
イケチヨ姐さんは、姉さんピンクで、戦闘能力よりは回復などのバックアップおよび精神的支柱と言えますな。カラーリングはオレンジ。
ハシタカさんは、妹系の女ブルーで、カラーリングも同じ。ジェットマンのブルースワローなどがキャラ的に近い。
トモスケは、弟分のイエロー戦士。犬だから嗅覚に優れているなど、偵察・調査向きのキャラだったり。
サワモリさんは、兄貴格の戦士。いわゆるブラック属性だけど、カラーリングは赤。経験豊富だけど、潜在能力ではタイヘイほどではない、いわゆるイブシ銀の役どころ。
ともあれ、こうやって語ると、設定やキャラ配置など、いろいろと素材は悪くないんですよね、カノンって。
ただ、物語の展開のさせ方が、とにかくかったるいのが問題。
なお、コミック版で一匹狼の強い娘として登場して、期待したキリノハさんなんですが、本編で登場するのは終盤の20話過ぎだとか。そこまで、引っ張りますか、という気になります。
PS:ともあれ、次のステップは、カノンが「オンバケ」の正体を知ること。そろそろ、物語も大きく動いてくださいよ。