Shiny NOVA&晶華のNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

仕事人2009・第7話感想

 週末に仕事が入っていたため、記事書きのタイミングが遅れました。
 いや、順之助ではありませんが、「試験があるので、裏の仕事(ブログ書き)の方は勘弁」ってところですな。*1で、テストが終わったので、心置きなく記事書き復帰です。
 え? 試験があったにも関わらず、「特撮掲示板」の方にはしっかり書き込んでいたって? 


 正直言いますと、前回の1話に3回分の記事書きで、少々バテていました(苦笑)。勢いに乗って、ペース配分を考えていなかったのは、長距離ランナーとして失格。昔は、持久走が得意だったんだけどなあ。


 ともあれ、今回の話のトピックは、「如月と涼次」が主役の典型的な話。まさに王道そのままです。
 如月がゲストと知り合いになる→文句を言いつつ、涼次がゲストの面倒を見ることになる→ゲストが事件に巻き込まれて死亡→裏稼業に至る
 基本的に、如月が動けば涼次が動くことになる、と。こういう筋書きなら、違和感なく話が量産できます。
 涼次を動かすには、「金に困らせる」か、「如月で巻き込ませる」か、あるいは「源太をフォローするか」 この3つのパターンのローテーションが定着しそうですな。本来、自分から積極的に人情チックに他人と関わるキャラではないので、性格を崩さないためにも、「危なっかしくて見てられない如月のおせっかいぶり」に期待したいところ。


 後のトピックは、もちろん、悪徳商人役で津田寛治さんがゲスト出演したことですが、特撮掲示板と同じネタを繰り返してもつまらないので、ちょっと触れるにとどめておきます。

教訓「素人は、うかつに相場に手を出すな」

 まあ、現実のマネーゲーム風刺って話なんですな。何とも分かりやすい。
 マネーゲームで物価だけが上がり、一部の金持ちが潤い、庶民は不景気のどん底に落とされる。


 ついでに言えば、「金」が物言う時代において、侍や役人の無力さがよくよく描かれた話でもあります。
 でも、ただそれだけ。
 風刺以上の人間ドラマが薄い点で、心を打たない。
 それでも、一応、仕事人たちが事件に絡む点で、安心して見ていられる話。普通に投げて、普通にストライク。特に批評する点も、ツッコミポイントもない安定路線と言えましょう。

源太、火薬技を使う

 で、ストーリーが普通の話だとネタになりにくいのですが、それでも殺し技の演出など語るべき点はあります。


 今回の源太は、米の値上げに苦しむ庶民代表として、町の顔役と一緒に抗議運動を行っています。
 実は、社会運動好きなキャラ? 新春スペシャルでも、老人たちと抗議運動をしていましたし。「仕事人は目立つな」という原則論は、彼には通じませんな。
 で、その抗議運動の顔役だった親分が、悪徳商人の用心棒に殺され、源太の裏稼業の動機にもなるわけです。


 そんな源太の技は、いつもの蛇筒に加え、自動花火連発機。
 サイズは小さいですが、「オートコントロール・バトルタンク」というオーパーツ。わざわざ、こんな物を作るとは、裏稼業にも慣れてきて、いろいろ仕込みを楽しむ段階に入ったということでしょうか。
 そのうち、「宙に浮かぶ巨大なガマ」とか、「火を噴く巨大な龍」とか、派手なものが登場することを期待しております。「仕事人は目立つな」という原則論が、通じなくても結構です。
 彼だけ、「からくり人」とか「剣劇人」チックな技演出でもかまわない、と。

主水、怪しい用心棒を仕留める

 今回、主水が相手したのは、「斬られ役」として有名な福本清三氏演じる用心棒。
 特撮ファンとしては、ゲキレンジャー忠臣蔵パロディ回や、劇場版ゴーオンジャーの侍ワールド住人役としての登場が記憶に新しいですが、古くは『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』の宇宙忍者ヒビトでも出演しています。
 主水さんに「怪しい奴がいる」と言われ、刀を抜こうとしたところ、その手を封じられ、「怪しいのはお前だよ」と言われた挙句、抵抗できずに突き刺される。
 確かに、この人の風貌は怪しいよなあ、と納得させてくれるオチでした。
 いや、名もない斬られ役としても「印象に残る風貌だった」点が時代劇マニアの心を引きつけたのかもしれませんが、ともあれ、中村主水に殺される、というのは時代劇役者としても大物の証かな*2

想い出の糸車

 さあ、涼次の主役編ですので、先送りにしていたBGM記事を書きますよ。
 「想い出の糸車」と言えば、『新・必殺仕事人』の主題歌であり、歌うは「かんざしの秀」こと三田村邦彦氏。もう、この曲が一番似合うのは、秀の軽快で、躍動感溢れるアクションシーンで、当初、涼次の殺しのシーンで何でこの曲やねん、と思ったりもしました。
 でも、この曲の使用は、涼次の役者さんの松岡昌宏氏のリクエストだった、とか。彼も長年の必殺ファンで、秀の大ファンらしい。ちなみに秀を演じる三田村邦彦氏は、尊敬する役者として藤枝梅安こと故・緒形拳氏の名を挙げており、かんざし回しも原点は、緒形拳氏のキャラクター*3にあったりします*4
 緒形拳三田村邦彦松岡昌宏へ、「刺し技」の系譜が受け継がれている形になりますが、そのことの意義を役者が十分に理解しているようですので、NOVAとしては「それならいいか」という気分で、松岡氏を応援している次第。

いま走れ!いま生きる!

 さて、「想い出の糸車」について語るついでに、三田村邦彦氏の必殺関連ソングも一通り見て行きたい、と思います。実は西崎みどり並みに多くて、挿入歌を含めて全4曲。
 まず、最初は元祖の『必殺仕事人』の挿入歌(一部の回では、主題歌としても使用)です。三田村邦彦の歌手デビュー曲でもあり、NOVAとしては「想い出の糸車」よりも好きですね。


「風の中で夢を見た 夢の中で光を見た
 光の中で咲いている 愛を見つけた
 (中略)
 いま走れ! いま生きる 夢の世界をつくるまで」


 もう、若い日の秀の心情そのままの青春ソングです。これをアレンジして、殺しのテーマにもして欲しかったな、と思いつつ。

想い出の糸車

 そして、三田村邦彦ソングで唯一、殺しのテーマとなった『新・仕事人』主題歌。
 BGM史としては、仕掛人主題歌『荒野の果てに』の必殺を代表するトランペット音「パラパー♪」を継承したイントロが特徴。というか、このBGM以前は、あの「パラパー♪」は『荒野の果てに』以外に存在せず、それが必殺のテーマである、という定着はなかったわけで。
 似たような事例では、いわゆる第1作で用いられた「ゴジラのテーマ」(ドシラ・ドシラ・ドシラソラシドシラ♪)のフレーズが、本当にテーマとして使われるようになったのが第15作『メカゴジラの逆襲』であった事例が挙げられます。いわゆるテーマ曲と呼ばれるものにも定着するまでの期間が長くかかる場合があるってことです。


 なお、NOVAが必殺を初めて見たのは、『必殺仕事人III』ですので、この曲は友人が口ずさんでいたのが初めての接触となります。初視聴でたちまち秀さんのファンになってしまったNOVAとしては、三田村さんの主題歌という話を聞いて、是非とも聞きたいと思っていたのですが、願いはなかなか叶わず。
 でも、翌年、映画『THE必殺』が公開される運びとなり、秀の殺しのシーンで、この曲が使われたので大喜びしたのを覚えています。
 まあ、後にBGM集の購入によって、飽きるほど聞きまくったのですがね(笑)。

自惚れ

 ということで、映画『THE必殺』の公開時のTV作品『必殺仕事人IV』の挿入歌です。
 前述の経緯のため、NOVAが初めて聞いた三田村さんの歌は、この曲となります。念のため、「いま走れ!いま生きる!」は、大学時代に再放送を通じて、ですね。
 この曲のトピックは、やはり出陣シーンで、かんざしを研ぐ秀の背景に、実にマッチしていたことですね。


「もしも何か不幸が お前の身にあれば
 夢枕で知らせてくれると信じてる

 何にも俺に告げず
 一人だけ 行くはずがないさ

 男のそれはかなり身勝手な自惚れでも」


 この後に、おなじみの出陣BGMが流れるパターンが、自分の一番のお気に入りです。

ゆれる…瞳

 その後、秀は中村主水と一時期、離れましたが、映画『THE必殺3』で主水のピンチを救うために復活した挙句、今度はTVでも復活、愛のために日本中を駆け回って戦うラブファイターとなりました。必殺シリーズの中で、江戸以外を舞台にした旅編も結構な数がありますが、毎回、江戸で仕事を請け負って、日本各地に出張仕事に行くような作品は、この第26作『必殺まっしぐら!』くらいの物です。
 この作品の主題歌は、三田村邦彦の歌うストレートなラブソング。まあ、いきなり「愛はせつなく哀しい♪」で始まる歌ですからね。最初はとまどいながらも思い切って強引にアタックして、ベッドイン、ふたりだけの朝を迎えるという歌詞内容です。でも、曲調はそのままアクション曲にも流用できそうなアップテンポの格好良さ。
 でも、殺しのテーマには使われなかったんですよね、惜しい。


 当作の殺しのテーマは、『仕事人V』の出陣のテーマの流用で、また秀自身は主役としてトリを飾るわけですが、彼の軽快なアクションにはちっとも似つかわしくないバラード曲(『新・仕置人』悲しみのテーマの流用)。
 主水とはキャラ性が違うのだから、何でもかんでも主役はバラード、と機械的に決めなくても……と当時は、選曲センスを疑いました。たまに、秀自身にドラマ性が当たっていて、イレギュラー的にバラード殺しを使うのならまだしも、どうして毎回、バラードで派手なアクションを見なければならないんだ? 
 やはり、きちんと秀のキャラを主役として売り出そうと思えば、『ゆれる…瞳』を殺しのテーマにして、格好良く魅せて欲しかったですね。


 まあ、1クールの話で、そこまで曲に気を使う余裕もなかったのかもしれませんが。
 でも、今回の2009では、2クール作品に決定したのだから、途中からでもいい。新人を大々的に売り出すためには、彼らの曲『鏡花水月』BGMで新しい殺しを魅せて欲しい、と思います。
 旧曲流用で昔のファンを引き付ける戦略もいいけど、そこから一歩踏み出して、新たな展開を示してくれないと、ただの一時復活に過ぎない、と思ったりもして*5
 想い出は想い出として、カラカラカラ空回りの糸車にならないよう、明日に掛ける橋を見つけるため、走ってもらいたいと思います。
鏡花水月 [完全初回限定盤] [DVD付]

*1:NOVAの表の稼業は「塾講師」なので、受験生並みに学業は大切である。なお、「塾講師」がもしも仕事人であるなら、殺し技は何になるかを考えてみたけれど、一番簡単なのは「コンパス」? いや、「重い辞書」で頭を叩き割るとか、「刃を仕込んだ物差し」とか、「チョークの粉を相手に吹き付けて目をくらまし、尖らせたチョークを相手に投げつける」とか……いろいろ妄想は尽きませんが、現実にするとヤバイので自粛。

*2:って、いやまあ、「暴れん坊将軍」にも、「松平長七郎」にも、「影の軍団」にも、「桃太郎侍」にも、その他いろいろな時代劇で殺されているわけだから、今さら大物云々もないわけですが。

*3:からくり人・夢屋時次郎。

*4:さらには、スペシャルの『仕事人大集合』で、緒形拳氏の演じるベテランの「知らぬ顔の半兵衛」と、まだ若い秀が裏稼業の師弟コンビのような演出があり、事情を知ってから改めて見ると、感慨無量だったり。

*5:『激突!』の二の舞は勘弁。