9月は、ゲキチョッパーの登場編で終始しました。
ただし、彼用の巨大ロボは、これからですな。
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その前に、ゲキリントージャがテレビにも出る、との情報も聞いて、楽しみにしているのですが。
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果たして、どういう登場劇を見せてくれるのかな?
では、巨大戦は(バエみたいに)楽しみに待つとして、今回はチョッパー編を振り返ってみたい、と思います。
ビシビシピキーン感想(28話)
獣拳の聖地「獣源境」に修行に出た天才拳士・久津ケンが帰ってきた。
しかし、そのいい加減さには、ゲキレンジャーの面々も呆れ、仲間に迎える気を失ってしまう。
その頃、強敵臨獣拳士ニワに対し、苦戦中のゲキレンジャー。
ケンのオリジナルゲキワザ「激気研鑽」を見たジャンは、ケンを仲間として認め、新戦士ゲキチョッパーがニワを撃退するのだった。
……と、以上があらすじなわけですが、この久津ケン、初登場時から「父親と妹」という家族がきちんと描かれ、そういう描写の少なかったゲキレンジャーチーム*1の中で、実にアットホーム感あふれるヒーローになっております。
また、これまでのチーム構成では、「お子さまジャン」に対し、「クールなレツ」と「まじめなランママ」という組み合わせで、意外とはじけそうで、はじけられない初期3人組。
そこに、さらに「大人視点で気遣いのできるゴウ兄さん」が加わり、ジャンのチームを引っ張る主人公レッドとしての位置づけが怪しくなってきた*2のが、
ジャンと同レベルでツッコミ合えるケンの登場で、ようやくジャンらしさを捨てないまま、チームを引っ張ることができるようになったかな、と思います。
ジャン・ケンコンビは、どちらも天性の武道センスで突っ走る破天荒キャラなわけですが、ジャン以上に型破りなケンを示すことで、必然的にジャンをリーダーとして安定したポジションに置くことができる、と。
そして、ゴウ兄さんの時もそうですが、ジャンがケンを積極的にチームに引き込む役どころを演じたわけで、実質的に「ジャンが認めることで仲間になれる」という流れが固定された、と*3。
グダグダヘレヘレ感想(29話)
師匠から預かった大事なアイテム「操獣刀」を売っちゃう! という、「ライオン丸Gの獅子丸ちゃん」を思わせる行動をとったケン。ヒーローとしての真面目な責任感を論じる向きからは、オイオイと突っ込まれまくったわけで。
で、買い戻すために、チームで一番、金回りの良いレツを引き連れて絡みを見せるわけですが……、まあ、ドラマ的には「いい加減だけど、失恋の痛みを抱えた老女の願いをかなえるべく動いた、人情味のあるケン」を描写した話、と言えますか。
でも、この話でレツがケンと分かり合った……までには至っていないかな。
セイセイでドウドウ感想(30話)
メレたんが、ロンにそそのかされ、望まぬ卑怯な手段(人質をとる)まで駆使して、理央さまのために「操獣刀」を手に入れ、その悔しさのあまり、怒臨気を修得するエピソード。
この回では、ケンが妹を人質にとられ、「操獣刀」を奪われる形になるわけですが、「アイテムよりも人間が大切」というのは、22話のセレブ話と同じ展開。
ただ、「恐竜やのカレー」とか、「ゴウ兄さんがケンのフォローに回る」とか、小ネタや、キャラ同士の絡みが楽しめた回だったと思います。
これで、ケンとの絡みがないのは、ランだけになったのですが、今後、彼女にはどういう役どころが回ってくるかな? むしろ、ケンの妹とランとの絡みの方が、話を作りやすそうなんだけどね。
ムニムニ感想(31話)
単独暴走しがちな少年に、ジャンとケンが仲間の大切さを教える話……っていうか、少年に教えることで、彼ら2人も仲間意識を強めて成長する話ですな。
まあ、ジャンも、ケンも、社会性の欠如したキャラですから、子供といっしょに成長という方が分かりやすいか、と。本来、ジャンは「子供と同じ視点で物を見、考えるキャラ」として設定されたわけだけど、子供との絡みが「美希の子なつめ」以外とはほとんどなく、その特性が活かせずに来たわけで……。
それが、ここに来て、ケンも絡めて、実にジャンらしいヒーロースタイルを演出できたなあ、と考えます。本来、もっとゲストの子供を増やして、「一緒に学び、変わる」というドラマを作っていく方が、ゲキレンジャーのキャラ設定にはピッタリ合うのではないか、と改めて思った次第*4。
一方、ゲキレン側とは別に、臨獣殿側は、操獣刀を手に入れた理央がようやく動き出したわけで……ドラマを盛り上げるのは、やはり悪が行動してこそ、というのがゲキレンスタイル。
この1ヶ月は、ドラマ的にはいろいろ丹念に伏線だけ張って、停滞していた期間だと思うので、次週以降の「VS拳魔編」に大いに期待したい、と思います。