学生時代に読んだ本なんだけど、最近、読みたくなって、購入し直しました。
内容は、「過去のやり直しができる特殊能力を持った主人公が、その能力に翻弄されつつ、理想的な人生を求めて試行錯誤を繰り返す話」……になるのかな。
未来の記憶を持ったまま、過去の自分に戻れるわけだから、ギャンブルで勝ったり、株で儲けたり、最初はいろいろできるのですが、1988年になると必ず死んで、もう一度、若い時代からやり直し……ということで、むなしさを覚えたり、同じリプレイ能力者の伴侶を見つけて希望を取り戻したり……といったドラマが展開。
今年は、「過去に戻って望みをかなえる(?)イマジン」というテーマで、仮面ライダー電王が面白いわけだし、
自分自身も退職によって、来し方を振り返って、心機一転やり直し、などを模索している最中だけに、この小説の設定が身に染みたりもしました。
あと、物語の中では「主人公が1988年の中年時代から、1963年の学生時代に戻る」わけですが、今、読み返すと、「2007年の中年(になりかけ)時代の自分から、かつてこれを読んだ1990年の学生時代」を思い返したりもして、妙なノスタルジーに駆られたりも。年を経たことで、それだけ主人公への感情移入もしやすくなったのですな。
また、この小説の作者自身が、2003年に亡くなられたことも知って、ちょっとした感慨も覚えたり。
さて、この小説を原案に、実はコミック本も出ているのですな(NOVAは未読ですが)。
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作者は、『空のキャンパス』なども書いた今泉伸二。
このコミックにも、特別なノスタルジーを感じたりするので、貼り付けておきます。
機会があれば、「リプレイJ」も読んでみよう、と思いつつ。