オーバードライブの続きです。
今回は、ドライブマックス・ウルトラゾード(アルティメットダイボウケン)の登場編まで。ストーリーが加速して、新メカがどんどん登場する展開です。
7話
6話でショベルが出た後、7話はすぐにミキサー登場エピソード。
つまり、原作7話の「火竜のウロコ」が元ネタですね。よって、新兵器の「ドリルブラスター(デュアルクラッシャー)」および「ディフェンダーベスト(アクセルテクター)」も登場します。
ただ、パワレンならではの設定があって、「ディフェンダーベスト」の素材である「火竜のウロコ」は、前作ミスティックフォースの「ファイヤーハート」から採れたものだそうな。
つまり、「バトライズして、レッドドラゴンファイヤーレンジャーになるような竜」のウロコが材料なわけですね。そりゃ、強力だわ。
ボウケンジャー原作では、レッドの子供のような冒険マニアぶりを紹介するエピソードでしたが、パワレンでは、そこにイエローを絡めています。まあ、原作でイエローが関わるエピソード(6話や8話)は、飛ばされていますからね。無理矢理でもドラマを作らないといけないってことで。
負け知らずで勝ちにこだわる性格のイエローが、レッドにボードゲームで負けて、生まれて初めての負けを経験。自分を負かしたレッドの実力を認める話になってます。
Wikiによると、レッドは「スポーツとアニメグッズと模型作りが好き」とのことですが、実はボードゲームマニアでもあったわけですか。ちょっと共感(笑)。
ともあれ、「未熟だと思われた新人レッド」が思わぬ力量を発揮して、腕が立つぶん、プライドの高いメンバーに認められていく過程が序盤の流れですな。
8話
そして、すぐにクレーンが登場するエピソードです。
原作9話「折鶴の忍者」が元ネタですね。
原作では、ブラックと、闇のヤイバの因縁が描かれていますが、パワレンでもブラックが主役回。
ブラックが突然レンジャーを首にされて、くノ一のミラトリックスと手を組みます……って、オイオイ(苦笑)。
もっとも、それはミラの持つお宝情報を入手するための演技ってやつで、元スパイのブラックの面目躍如という話。自分たちをだましたブラックに対し、カムドーが恨みの念を抱くという展開に。
9話
スーパーダイボウケン登場エピソード。
原作の10話と11話を一つにまとめています。
原作同様、手を組んだフリュリアス(ガジャ)とモルター(リュウオーン)の前に、ドライブマックスメガゾードが敗れ、脱出したレンジャーたち。
レッドだけがゾードの中に残って、過保護な父親の心配の種になりますが、仲の悪い敵2人のいさかいの隙を突いて、うまく脱出。そして、救出に来た仲間たちと合流してスーパー合体を駆使した逆転劇。
まあ、前編後編に分かれて、非情に見えたレッドの行動による仲間の分裂の危機と、真相を知った後で改めて強まったメンバーの結束という「燃えるドラマ」が、たったの1話で片付けられたことは残念ですが、その分、急展開のスピーディーさがパワレンの特長ということでOKと。
問題は、急展開すぎて、新兵器がたちまち負けてしまうところ(苦笑)。*1
10話
パワレン・オリジナルのメカ、「トランステックアーマー」が登場する話。車両形態から人型形態に変形するマシンで、オープニングの頭にもチラッと出ていますね。
この回は完全にオリジナル話で、主役はブルー。
一応、登場する怪人と、ブルーの主役編ということで、13話該当になるんだろうけど、ストーリーも、映像もほぼ向こう独自のもの。
本来のお仕事(スタントマン)絡みで、アクション映画のオーディションに受かったブルーが映画の撮影に参加するんだけど、そこにモルターとカムドーが襲撃してきて大騒動……って話。
11話〜12話
原作15話「水の都」および16話「水のクリスタル」を元にした話。
すなわち、アルティメット・ダイボウケンの登場回ということですね。スーパーの時は2話を1話にまとめていましたが、今回はきちんと前後編です。よって、ストーリーの大枠も、ほぼ原作に基づいています。
しかし、最大の違いは、原作でガオブルーが演じたラギが、Tyzonneすなわち後のマーキュリーレンジャーであるということ。すなわち、厳密にはこのエピソードから、シルバー登場編が始まっていたんですね。原作同様、モルターの手でモンスターに改造されていたラギ改めタイゾンは、このエピソードの最後で元の人間の姿に戻ることができます。そして新しい仲間になるわけで。
その際、レンジャーたちが一番求める宝である「冠の宝石」の2つめもGETできました。(つづく)