Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

OOD20話〜21話「Once a Ranger」

 前回の続きです。
 そろそろバトライザーも登場しそうな時期なので、楽しみにしたいところ。あと、日本では実現しなかった「マジ&ボウケン」の共演編もある、との噂なので期待ですが、その前に、日本とは一味違った歴代戦士共演編をば。

総括

 この回は、過去のレンジャーとの共闘編であると共に、それまで霊体の状態でレンジャーの支援をしていたSentinel Knight(ズバーン)が実体を持って復活する話です。原作のズバーン登場編(29話や30話)の要素や映像も一部使っていたりします。
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 ただし、ほとんどはオリジナルの、お祭り回。はっきり言って、日本の「ボウケンVSスーパー戦隊」よりもよほど面白かったと思います。


 見た目での大きな違いは、ドリームチームのメンバー構成ですね。
 日本だと、マジイエロー、マジシャインデカブレイク、アバレブラック、ハリケンブルー、そしてスペシャルゲストのアカレッド。途中、アカレッドが変身するレッド戦士が姿を見せたりもしますが、何だか、メンバーのバランスが物凄く悪い印象。だって、マジイエローとハリケンブルーを除けば、6人目とか、アバレブラックといったイレギュラーな追加戦士の比率が妙に高いですから。ドラマ的にも、ボウケンシルバーに焦点が当たっており、イレギュラー戦士大会といった印象でした。
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 それに比べて、パワレンでは、ミスティックグリーン(マジグリーン)のザンダー、SPDレッド(デカレッド)のブリッジ、ダイノイエロー(アバレイエロー)のキラ、ブルーウィンドレンジャー(ハリケンブルー)のトリ、そして2代目ブラックレンジャー(マンモスレンジャー、第2〜第3シーズン)のアダム*1と5色がきれいに揃っています。まあ、ピンクがいませんが、「ライブマン」カラーだと思えば、結構、バランスが取れています。しかも、ヒロインが2人という点で、見た目も華やか。


 ただし、この中に一つだけ反則がありまして、実はSPDレッドが本来の人物とは違っていたりします(笑)。SPDレッドは、本来、「壁抜け能力を持った元盗賊」のジャックというキャラ。これも、ややこしい経緯があって、元々レッドレンジャーを目指していたのは、「フォースフィールドを張れるエリート警官」のスカイだったんですが、ジャックがスカウトされたおかげで、スカイはブルーレンジャーになってしまい、レッドに序盤、対抗意識を持っていたんですね。
 でも、最終回でジャックがレンジャーを辞めることになり、スカイが晴れて希望通りのレッドレンジャーに昇格したという結末を迎えます。そして、それまでグリーンだったブリッジがブルーに昇格した、と。
 よって、今回、OODに登場したブリッジは、SPDグリーンレンジャーあるいはSPDブルーレンジャーであるべきだったのに、何故かレッド。これについては、「スカイがボスに昇格したから、ブリッジがレッドに昇格した」という設定だそうです。ということで、無理矢理、グリーンもしくはブルーだった人物をレッドとして登場させて、色のバランスをとったわけですが、アカレッドのやり方とどちらが良かったのかは、賛否両論があると思われます。
 NOVAとしては、グリーンからレッドに昇格したトミーの例があるので、こういうスーツの変化もOKかな。
 あ、そうそう、トミーと言えば、ダイノイエローと、アダムが劇中、トミーのことを話題にするネタもあるそうで……*2

あらすじ(前編)

 リタとロード・ゼッドの息子であり、遠い昔、Sentinel Knightと戦って封印された邪悪の化身スラックスが復活します*3。彼は、OODレンジャーの敵(ネガティブ)を一つにまとめ上げ、レンジャーに挑戦してきます。
 スラックスによって一致団結した悪の力は強大で、レンジャーは総力を挙げて戦いますが、敗北を喫してしまいます。しかも、スラックスの魔力によって、レンジャーは変身不能な状態に陥ります。
 「変身できなくても、心はパワーレンジャー」ということで、スーツのないまま、それでもマシンを駆使して、敵に挑むレンジャーたち。しかし、そういう状態で勝てるはずもなく、絶体絶命に陥る6人。
 そんな時、彼らを救うために、5色のスーツのヒーローが現われました。
 植物を操る緑の魔法使い、
 拳銃を撃つ赤い未来刑事、
 華麗に宙を舞う黄色い女戦士、
 水を操る水色のくノ一、
 そして斧を振り回す黒色の風格ある勇者。
 彼らこそ、OODレンジャーのピンチを見たSentinel Knightが時空を越えて、集めてきた先輩戦士だったのです*4


 ともあれ、変身できなくなったOODレンジャーに代わって、先輩レンジャーが大活躍。これで完全に主役交代です。
 こうして、お役ゴメンになったOODレンジャーは引退し、元の生活に戻ることを決めました。
 一方で、スラックスは、先輩レンジャーに対抗するためのモンスター(レムリアの幻獣)を準備した……というところで、つづく。

あらすじ(後編)

 先輩レンジャーのリーダー格、アダムは、OODレンジャーの変身能力を取り戻す切り札を入手するために、仲間を連れて懐かしいエンジェル・グローブに向かいます。
 そこで、敵戦闘員の襲撃を受けるのですが、5人の先輩戦士は生身のアクションを披露します。各人の見せ場では、各シリーズの主題歌がBGMとして流れ、それらが目まぐるしく切り替わったりするのは、なかなかいい感じ。ただし、アダムの戦闘シーンだけはBGMが例の「GO!GO!パワーレンジャー」じゃない。これは、配給会社が変わったために、音楽が使えないからかな? 
 で、それぞれの戦闘シーンですが、生身でも超能力を持った戦士たちですから、映像も変化があって楽しいです。まず、ブリッジが「悪意感知能力」で戦闘員の所在を見出し、キラが口から超音波を放ち、トリが水流波を放ち、ザンダーが植物を操り……アダムだけが超能力を持たないので、地味な堅実な格闘術を披露。
 そして、戦闘員撃退後、アダムが回収した箱の中に入っていたのは、なつかしのサポートロボット・アルファでした!


 一方、私生活に戻ったOODレンジャー。
 レッドレンジャー・マックだけは、元々レンジャー創始者の息子という出自なので、パワーレンジャーであることをあきらめず、Sentinel Knightの力を宿す秘宝の剣を手に入れることで、状況の挽回を図ります。
 仲間を誘おうとしたマックですが、みんなの私生活を見ると、危険な冒険は自分自身の責任だと単独行動を決意します。
 しかし、秘宝の剣はスラックスも目を付けており、マックの前に現われた彼は、女神像の持つ剣に手を伸ばし……そして資格を持たないため、拒絶されます。
 マック自身も、剣に手を触れますが、剣は抜けません。そのとき、マックを心配して駆けつけてきた仲間たち。彼らとの友情の絆こそが、剣を手にする資格だったようです。強力な武器を手にしたマック。


 その頃、スラックスの召喚した幻獣モンスターと、先輩レンジャーの操縦する(!)ドライブマックス・ウルトラゾード(アルティメット・ダイボウケン)&フラッシュポイント・メガゾード(サイレンビルダー)が激しい戦闘を繰り広げていました。苦戦する先輩レンジャーのゾードたち。
 そこへ駆けつけたマックが、剣の力で幻獣モンスター撃退に成功します。
 同じ頃、レンジャー基地では、アルファの力でOODレンジャーの変身能力を取り戻すことに成功します。
 そこから、OODレンジャーと先輩レンジャーが、一致協力し、スラックス一味との決戦に突入します。

決戦

 11大戦士の変身映像の中でも、一番の注目は、新撮されたブラックレンジャー・アダムですね。以前に、「イン・スペース」でゲスト出演したときは、壊れたモーファー(変身装置)とぼろぼろのスーツでしたが、今回は新調されています。
 彼の相手は、やはりリタやゼッドとの因縁を一番持つゆえ、ボスのスラックス。途中、OODレンジャーの装備ディフェンダー・ベスト(アクセルテクター)まで装備し、奮闘するのですが、それでもスラックスは強力で、なかなか苦戦。結局、倒したのは復活したSentinel Knightの連続ズバズバキックという結末。
 まあ、うまく先輩を立てつつ、最後のトリはOODキャラに委ねる、という演出だと思えば納得。


 他の組み合わせは、
 ダブル・レッドレンジャーは、フルーリアス(パワレン版ガジャ様)と、
 ミスティック・グリーンとOODブラック&ブルーは、フィアキャッツ(クエスター)と、
 ダブル・イエローレンジャーは、ダークシャドーの2人と、
 ウィンドブルーとOODピンクは、モルター(リュウオーン)と、
 そしてマーキュリーレンジャーは、等身大になった幻獣と、それぞれ戦うわけですが、このアクションシーンの素晴らしさばかりは言葉で説明しても、伝えるのが難しそうですね。
 まあ、クライマックスらしく、なかなか盛り上がる戦いだったということで*5


 前編の最後では、「変身できないOODレンジャーが、代わりに活躍している先輩たちをやっかんで対立する」ような雰囲気があったんですが、共闘を経て、パワーレンジャー同士の絆がさらに強まったようです。
 ラストは、先輩レンジャーが自分たちの趣味やら私生活を語ったりして、OODレンジャーと楽しそうに接するシーンで幕。
 ミスティック・グリーンが、自分たちの拠点にOODレンジャーを招待するようなセリフもあって、再度の共演の期待も持たせてくれます。

*1:このアダムというキャラクター、トミーや初代レッドレンジャーのジェイソンの次くらいに、パワレン世界の大先輩の風格が漂う人物です。何せ、2代目ブラック以降、ZEOグリーンからターボグリーンまで、初期4シーズンをトミーのサポーター的キャラとして頑張ってきましたから。NOVAとしては、後継者のカルロスにパワーを託す際や、託した後の、後輩への面倒見の良さも忘れられない印象を持ちます。また、劇場版で自分のニンジェッティ・パワーの源が「カエル」と知ったときの不満そうな態度も忘れられない(笑)。

*2:なお、本記事で「〜そうで」と書いてあるのは、読解能力に比べて会話能力の劣るNOVAが、本編の英語を聞き取れず、Wikiや他のパワレン追跡サイトの記事を参考にしたためです。大体のストーリーは分かっても、細かいセリフはなあ……。

*3:リタとゼッドは、「イン・スペース」の最後でゾードン・パワーによって浄化されますが、そのことをスラックスは「2人の心が弱かったから」とあざけります。今回だけの敵役にするには勿体ない大物ゼリフなんだけどなあ。

*4:って、何だか「クライマックスの人手が足りない」と集められた電王各フォームみたいですなあ。「時空を越えて」というのは、SPDだけが未来世界のお話なので。まあ、それだったらタイムフォースも協力していれば……と思わなくもないですが

*5:興味ある人は、例のサイトで簡単に見られるわけで……いやあ、いい時代になったなあ、と思いつつ。