Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

『宇宙刑事魂』感想2

 前回に引き続き、「宇宙刑事魂モード」です。
 こちらは、シャイダーがフーマと最終決戦をした後の物語。故・曽我町子さんの演じる暗黒銀河女王が、滅びたマクー、マドー、フーマの3組織復活をもくろみ、バード星の宇宙刑事たちに挑戦状を叩きつけるオリジナル物語。

魂モード1(シャリバンを救え)

 パトロールに出ているギャバン隊長の前に、暗黒銀河女王からのメッセージ。てっきりワンシーンの客演程度かと思いきや、曽我さん、このモードでは全編に渡って活躍してくれます。これが最後の演技と思うと、涙腺が……。
 センシティブになる感情を抑えて、ここはギャバンに気持ちを移入しながら、悪の女王のメッセージを聞きます。
 何と、女王は部下のシャリバンや、シャイダー、アニー、そしてコム長官までも捕まえたそうです。……ということで、我らがギャバン隊長は、救出作戦を進めていくわけで。

 まず、最初に助けるのはシャリバン。しかし、魔女キバの催眠術に操られ、こちらを攻撃してくるではありませんか。
 このゲーム、やたらと「シャリバン(伊賀電)と戦う」シチュエーションが多い。何か恨みでもあるのですか? ゲーム製作者がギャバン好き……というのは分かるけど、シャリバンシャイダーへの愛情に欠けると思うぞ*1

 ともかく、魔女キバを撃退すれば、シャリバンは正気に戻るわけで。
 しかし、魔女キバとレイダーの共演は見たかったんだけどなあ。

魂モード2(シャイダー&アニー脱出)

 ギャバン隊長に助けられたシャリバン
 一方で、シャイダーは自力で脱出に成功します。彼は、自分のパートナー、アニーがハムスター館長、もといサンドルバの花嫁にされようとしているのを知り*2、救助に駆けつけます。
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 アニー救出後、サンドルバとの決闘。シャイダーかアニーのどちらを使用するか決めるわけですが、アニーを使用できるのはここだけなので、やはりここは「アニーにおまかせ♪」と*3
 サンドルバを倒すのは簡単ですが、姿を消すダブラーの索敵は、コンバットスーツを着ていないアニーでは困難。せめて「ヘレンレディ」に結晶できれば、なんて思いつつ、何度かのゲームオーバーを経た後、コツをつかんでクリア。

魂モード3(コム長官救出)

 3人そろった宇宙刑事は、コム長官を救出に向かいます。
 そして、護衛のダブラーを倒して、あっさり長官救出。
 その後、暗黒銀河女王の陰謀を止めるべく、2つの選択肢が提示されます。

  1. 銀河女王が復活させた、ドン・ホラー、魔王サイコ、クビライの3首領を追って地球に。
  2. 銀河女王がホシノプラズマカノンで攻撃しようとしているバード星に。

 最初のプレイでは、NOVAは地球を選択。

魂モード地球編

 ゲームの難易度は、こちらの方が上だと思いますね。
 3首領との決戦、そして銀河女王との最終決戦では、クリアに相当苦労しました。そもそも、ここまでNOVAは「敵の攻撃を回避するためにジャンプが有効」なんて、アクションゲームの基礎を使わずにプレイしていましたから。レーザーブレードで敵を切り刻んでいるだけでも問題なかったわけです。
 さすがにボス戦ではそういうわけにも行かず、回避ジャンプを泥縄的に習得して、クリア。
 暗黒銀河女王を「ギャバンダイナミック」で仕留める際は、心の中で曽我さんに合掌しました。

魂モード バード星編

 こちらでは、ゲームオリジナルの悪のコンバットスーツ「バリオゼクター」が登場します。その正体はハンターキラー。本作では、この元宇宙刑事に見せ場を与えてくれています*4
 バリオゼクターとの決着後に、女王との最終決戦があるわけですが、こちらはあっさりクリアできました。
 その後、ホシノプラズマカノンの発射を止めるのに間に合わず、3人の宇宙刑事は自分たちのコンバットスーツを壁にして、バード星を守ることを決意。星と散った宇宙刑事たち……。

 そこでエンディングの「暗黒銀河女王のブルース」が掛かり*5、余韻を残してゲーム終了。

 ラストに、実は生きていた3人の宇宙刑事。烈がのんきに「ああ、びっくりした」と口にして、脱力ながらも、ホッとした幕引き。

最後に

 マニア心をうならせる傑作……というわけには、残念ながらいかず。突き詰めれば、不満ばかりが出てくる作品なんですが、
 マニアじゃなければ……って、マニア以外に誰が買うんだ、この手の作品を。

 ただ、まあ、このゲームがきっかけになって、自分の宇宙刑事熱が再燃させられたのも事実。不満点は、CDで「輝く王者ドルギラン」とか「超次元戦闘母艦グランドバース」、「バビロス号の歌」を聞きながら解消しておきます*6
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*1:ギャバンの蒸着の際には、「チェイスギャバン」の歌が掛かるのはナイス演出。しかし、シャリバンシャイダーの場合は、主題歌のみ。ここは同じ演出意図を考えるなら、やはり「スパーク!シャリバン」で赤射を演出、あるいは「焼結せよ!シャイダー」や「青いイナズマ」で焼結を演出してほしいと思うわけで。まあ、それは無理としても、せめて「シャリバンクラッシュ」や「シャイダーブルーフラッシュ」の際に専用BGMを流すくらい……ギャバンの演出に比べて、あからさまに扱いが悪いのは特筆。

*2:このサンドルバのキャラ設定は、原作そのままで楽しめました。

*3:この戦いでのBGMが文字どおり「アニーにおまかせ」なら、拍手物なんだけど。

*4:地球編では銀河女王の攻撃に苦戦する宇宙刑事を支援して、女王に倒される。バード星編では、暴走の危険のある試作スーツを装着したものの制御できず、3人の宇宙刑事の刃に掛かる。ハンターキラーに窮地のバード星を守ろうとする意図があったようにも、ほのめかされている。

*5:これが曽我さんのレコーディングした最後の歌、ということになるわけで。

*6:発売前は相当、期待していたのも事実。ついついシャリバンのエンディング「強さは愛だ」を口ずさんでいたり……