昔のホームページ記事について
NOVA「先月の春期前に、『私的ヒーロー百科』の続きを作成してくれませんか? とメールをいただいたんだ」
009『私的ヒーロー百科だと? 今さら随分と物好きな御仁だな』
NOVA「念のため、『私的ヒーロー百科』とは、『NOVAのホビー館』のこのページだ」
009『要は、日本の特撮ヒーロー番組の作品タイトルを年表形式に羅列したコンテンツだな』
NOVA「ホビー館は自分の趣味のホームページとして、2000年から立ち上げたんだが、初期はいろいろ懐古記事を書いたりもしていて、その一つがヒーロー百科と称した年表だったんだな」
009『2005年分まで続けたんだな』
NOVA「当時はまだWikipediaなんかも立ち上がったばかりで、内容も今ほど充実しておらず、その他、ネットで調べられる情報も限られていた。例えば、40年前の1983年にどんな作品が放送されていたか、今だと簡単に検索できる」
009『特撮だと、科学戦隊ダイナマン、宇宙刑事シャリバン、アンドロメロス、ペットントンとあるな。他にはファミコンが出た年で、アニメだと、スパロボ絡みで、ダンバイン、アルベガス、ボトムズ、サスライガー、オーガスなんかが目につくな』
NOVA「スパロボ未参戦だと、スラングル、イタダキマン、ゴーバリアン、モスピーダ、バイファムがある。あと、ドルバックはアルベガス同様、一応スパクロに出てた」
009『他に、ウラシマンやキン肉マン、パーマンとかクリィミーマミ、キャッツアイ、キャプテン翼、プラレス3四郎なんかも40年前になるのか』
NOVA「大河ドラマは徳川家康で、必殺シリーズは渡し人と仕事人Ⅳが始まり、スチュワーデス物語とか、わくわく動物ランドとか、TVもいろいろ懐かしいし、映画だと幻魔大戦でハルマゲドンという言葉が知られ、宇宙戦艦ヤマトが一度完結し、スターウォーズも一度完結し、時をかける少女と探偵物語のカップリング上映とか、南極物語とか、里見八犬伝とか角川映画もいろいろ思い出が語れそうだ」
009『って別に、今回は40年前を懐古するための記事じゃないだろう?』
NOVA「ああ。要は、今はインターネットで懐古ネタの情報(と多くの憶測まじりの風聞、典拠不明のガセネタ)も充実しているが、20年前はそうじゃなかったって言いたいんだ。ネットで昔話をしようとしても、昔の番組の資料は書籍なんかを調べないといけない。で、例えば、戦隊や平成ライダーの前身であるメタルヒーローなどのシリーズ物なんかはまだ、いつ放送されたかタイトルを順に数えれば分かるが、星雲仮面マシンマンとかバイクロッサーとかサイバーコップなどの単発ものは、いちいち本を調べんと分からん。ネットですぐに調べる環境があれば便利だな。よし、書籍資料ならあるから、自分が調べやすいように年表に挙げて、懐古コメントでも付けたら便利だし、楽しいだろうなって理由で作ったわけだ」
009『あくまで自分が楽しみ、役立たせる目的で作ったんだな』
NOVA「当時は、俺と同じことをしているサイトは見つけられなかったんだが、他に年表作りをしている特撮懐古ファンが別にいたら、多分しなかったと思う。でも、それから数年を経て、Wikipediaなんかが充実すると、別に俺が作らなくても普通にネットで調べられる時代になったから、私的ヒーロー百科の続きを書く意味がなくなった、と思ったんだな。それと、この年表にもきっかけがあって、昔の特撮情報なども充実した模型雑誌『Bクラブ』のとある号に載ってた年表が便利だな、と思って、それに『超人画報』とか、いろいろ書籍資料を参考にした」
続・私的ヒーロー百科の企画
009『で、そんな懐古記事の年表の続きを求めてくるメールが届いたんだな』
NOVA「やっぱ、自分が昔、作った物に対して思いがけない反応を寄せてくれるのって嬉しくなったんだよな。自分が好きでやった作業が人様の役に立ったんだな、と感じた達成感とか。ただ、『続きを作って下さい』的な一行メールだったので、相手の要望の意図がよく分からないので、こちらの状況とか、要望次第で前向きに検討する的な返信を出したんだが、それっきりだ。無理にコミュニケーションをとるつもりはないんだが、Wikipediaなどで作品タイトルも調べられる現状である以上、私的ヒーロー百科の資料的価値、希少性というのは非常に薄いと考えるんだよな。だから、相手が俺の記事に何を求めているのかが見えないと、正直、どう応じたらいいのか困る」
009『大体、戦隊、ライダー、ウルトラの作品タイトルを挙げて、時々、牙狼とか、シン・ゴジラやシン・ウルトラなどのことを書けばいいんじゃないか?』
NOVA「本気でやろうと思えば、『宇宙船』誌のイヤーブックとか使える資料はいろいろあると思うが、やり始めると……どこまで凝ってしまうか分からない。今だと、日本国内だけでなく、海外のMCUとかDCEUとかにも触れたくなるし、ネットでいろいろ調べられるようになった分、書くべき内容も膨大になり過ぎてしまう。できること、調べられる資料が多くなった分、まとめるのも大変だ」
009『自分なりに制約を設けないと、どこまでも無駄に凝った作業を延々と繰り返すのが、マニアあるあるだもんなあ』
NOVA「それで、自分なりに楽しく充実した時間が過ごせればいいんだが、『たった一行の思いつきでしかないリクエスト(おそらく相手側としては、そこまで深く真摯に考えていないと思われる。そうでなければ、こちらの返信に何らかのリアクションがあって然るべき)』のために、こちらはどこまでしたらいいのか、と考えた。俺が凝り性な趣味人でなければ、よく分からん怪メールとして切り捨ててもいい程度の要望だと思うんだが、それでも『私的ヒーロー百科』という特定記事に相手が惹かれる理由が何かあったなら、こちらもその気持ちは嬉しいし、蔑ろにはしたくないとは感じた。で、結局は、俺が今のタイミングでやりたいことに上手くつなげられるなら、という条件で、前向きに検討してみた次第だ」
009『ほう。それで?』
NOVA「お前、2009年の俺だろう? だったら、今の俺よりも『私的ヒーロー百科』を作ってた時の精神状態に近いはずだ。とりあえず、2009年まではお前がやれ」
009『何で、そうなるんだ!?』
NOVA「そもそも、お前が中途半端に放置した記事だ。令和の俺がやるよりも、平成時代のお前が記事書きする方が、よりリクエスト主の期待に添える文章が書けるはず」
009『リクエストを受けたのは、あんただろう? 自分の仕事を押しつけるな』
NOVA「もちろん、お前1人でやれとは言ってない。アシスタントとしてケイPを付けるし、形式も当ブログで『続・私的ヒーロー百科』というタイトルで、一記事ごとに、イヤーブック的に思い出話をダベってくれればいい。そうだな。キリ良く平成ライダーの初めで、『2000年のクウガとタイムレンジャー』辺りから始めて軌道に乗せる」
009『クウガから始めるのかよ』
NOVA「カブトとかリュウケンドーから語るのも、何か唐突すぎやしないか? それに、前にまとめたいと思っていた『平成・令和ライダーの正義論』にも話をつなげられそうで、そこにウルトラも混ぜれば、一石三鳥の雉、いや記事になりそうな気がする」
009『クウガか。それなら懐古気分で書けるかもな。ウルトラは何がやってたっけ?』
NOVA「ティガの映画と、ビデオ作品のネオスだな」
009『ネオスのパイロット版は初めて見たな。確か、ティガ以前に企画されていたんだけど、テレビシリーズが実現できずにボツ企画になっていたのが、2000年にビデオ作品として日の目を見たんだったな』
NOVA「ああ。その後、コスモスの放送中止期間の穴埋めとしてTV放送されたこともあった。まあ、2000年からの特撮懐古雑談として、お前に任せる形で『続・私的ヒーロー百科』と称する連載記事を立ち上げるってことで」
009『あんたはどうするんだ?』
NOVA「俺か? 俺はゲームブックのアーロック完結後、アルシャード・ガイアのGM役として、しばらくウルトロピカルに行ってるんで、ここの留守番はお前たちに任せた」
009『分かった。2009年までは、ぼくが懐古ネタを語るとしよう。その後は、あんたが責任を持って続けるように』
(当記事 完)