Shiny NOVA&晶華のNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガールというオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

13人のドワーフたち3

 さらなるドワーフ話の続き。
 トーリン、バーリン、ドワーリン、フィーリ、キーリまで話したので、残り8人。まあ、基本的に、その他大勢に分類されるんですけど。
 その中でキャラが立っているのは、グローイン、ドーリ、ボンブールの3人かな。
 グローインは、ギムリの父であり、続編の『指輪』にも再登場した唯一のドワーフ
 ドーリは、原作『ホビット』で経験の少ないビルボをフォローする役どころ。
 ボンブールは、デブのドジキャラという点で、コメディー担当。


 もちろん、映画の『ホビット』では、また違う個性付けがされているわけで、原作との違いをあれこれ楽しむネタにはなるんですけどね。
 『指輪』の時は、ドワーフ代表のギムリの扱いの悪さが哀しかったですけど。

6&7.グローインとオイン

 兄貴がオインで、弟がグローイン。二人合わせて、キョーダイン……とは言わない。
 原作では、オインがほぼ空気で、グローインも最初にビルボの能力を疑う発言をしただけで、実のところ、あまり目立った活躍はしていません。
 一応、この兄弟は火起こし名人という特技が設定されてはいるのですが、「火起こしの上手い彼らでも、火が起こせない状況」を語るだけで、単に苦労している冒険を演出するだけのキャラ。
 おまけに、上手く火が起こせないからって兄弟ゲンカまでする始末。


 でも、映画では新たな個性が付けられております。
 まず、お兄さんのオインさんから先に。
 ええと、このお兄さん、結構多芸です。パンフレットによれば、「予兆を読み解く才がある」そうで、また「医療が得意」という設定もあり、トーリンの旅に「投資するスポンサー」という立場でもある。
 てっきり、スポンサー=会計担当と誤解したんですが、正確には会計担当は弟のグローインでした。
 まあ、おそらく「オイン商会」みたいな形で、お兄さんが事業の決定権を持ち、弟のグローインが番頭みたいな立場で実務を担当しているんじゃないかな、と推察。
 あと、お兄さんが耳が悪くて、補聴器を愛用しているそうで、映画でもそういう描写があったみたいですが、自分は分かってなかった。DVDでまたチェックしよう。*1
 医療が得意とか、トーリンに出資とかの設定も、第1部ではまだ描かれていないので、今後の展開次第ですね。*2
 武器は棍棒。外見の特徴は、バーリン、ドーリと並ぶ白髪キャラ。ヒゲの形が()で、白髪ドワーフの中では厳しい顔つきかな、と。
 前に出て戦うよりも、後方支援型の設定ですが、『指輪』原作ではバーリンといっしょにモリアに向かって死亡。どうもモリア組は、映画で慎重な性格っぽいキャラばかりが行くようですが、「鉄の足のダイン」の統治下では武人ばかりを重宝して、文人肌のドワーフは居場所がないのかな。
 もちろん、バーリンの身を案じて、とか、モリア探索に人生最期の投資をかけた、とか、いろいろ考えられるのですが。ついでに言うなら、映画の『指輪』にはオインの名前は出てないので、原作と違ってモリアには行かなかった、という可能性もありますが、果てさて。


 さて、弟のグローインです。
 ギムリの親父というだけで、原作の活躍以上に名高いキャラになってます。
 ギムリ同様、赤毛で斧を振り回します。ドワーリンと並ぶ戦士キャラ。兄が文人肌で、弟が屈強の戦士という意味では、バーリン&ドワーリン兄弟と同じです。
 ドワーフ一行唯一の妻帯者であり、『指輪』ではダイン王の使いという立場も得ていることから、出世しているんだなあ、ということが分かり、トーリン一行の中で一番の勝ち組と言えるでしょう。
 ただし、映画でも原作同様に、ビルボに毒舌を吐きます。何だかケンカっぱやいイヤな奴という印象。まあ、映画のギムリも、ズケズケ毒舌を吐く荒くれドワーフという感じですが。
 原作『指輪』で再登場したときは、年をとって落ち着いたのか、礼儀正しいキャラになってましたけどね。
 会計担当という設定は、映画『ホビット』の第1部ではよく分かりませんが、ビルボの能力を疑ったのも、雇う相手としてふさわしいのか商売人の目から判断してのことかも、と思います。*3
 

8、9、10.ドーリ、ノーリ、オーリ

 長兄ドーリ、次兄ノーリ、末っ子オーリの三兄弟。


 この中で、ドーリさんは原作とだいぶキャラクターが変わってます。
 まず、「ドワーフ一行の中で最も力持ちで、足手まといのビルボを担いで敵から逃げる」任務を担当するのが原作なんですが、
 映画のドーリさんは、とても力持ちというキャラではないのですね。
 見かけは、穏やかな白髪のお爺ちゃん。気品あるバーリン、厳しいオインに比べると、柔和な顔つきで年下想い。
 原作のドーリさんも「優しい紳士」という点が強調されて、文句を言いながらもホビットを守ろうとするシーンが見せ場だったんですが、映画ではそういう役目がことごとくカット。代わりに、弟のオーリを溺愛するキャラに変えられています。
 武器は片刃の大なたで、屈強の戦士だけど悲観的で心配性とか。


 次兄のノーリは、常識人の兄と違って、奇矯な変人タイプ。
 星のような髪型という外見的インパクトと、泥棒みたいな手癖の悪さが特徴。
 武器は獣皮削りのナイフで、犯罪犯して故郷にい辛くなったこともあって、トーリンの冒険に参加した感じ。
 兄のドーリからは「もっと真面目に生きろ。弟のオーリの悪い見本になるな」的な説教を受ける立場。
 なお、原作ではそういう人間関係は見せず、むしろ「担いでいたはずのホビットを誤って振り落としてしまう失態の続いたドーリ」に対して、「お前、またホビットを後に残しやがって」といった感じで、責任追及めいたことを言う立場。
 もちろん、ドーリの役割が変わったことで、ノーリもビルボにあまり絡んでこないんですけどね、第1部では。
 今後の話では、ノーリの手癖の悪さを活かすエピソードはあるのかな。ビルボの隠密活動のフォローとかあれば、いいんですけどね。*4


 末っ子のオーリは、おかっぱ頭調の髪型と、童顔が特徴。
 武器もスリングショットで、あくまで牽制役。
 特技は、絵と字が上手くて、旅日記を付ける役目。ビルボも後年、自分の旅を物語にするわけですが、これはオーリの影響かもしれないです。そういうシーン(オーリの日記を見て、自分も書こうと思う)があれば、非常に重要な位置づけになるんですが、果たして。
 なお、オーリの旅日記設定は、『指輪』の設定を膨らませた形ですね。『指輪』の彼は、バーリンやオインらと一緒にモリアに行き、帰らぬ人になるわけですが、フロドたち一行がモリアでドワーフたちに起こった悲劇を知ったのも、彼の書いたと推測される日記のおかげ、と。


 真面目な長兄と、素行不良な次兄と、夢見がちな世間知らずの末っ子。この3人だけでも、ドラマが成立しそうだな、と思ったり。

11、12、13.ビフール、ボフール、ボンブール

 この人たちは、王族貴族の血筋(ドーリ兄弟は遠縁ですが)に属する他の面々と違って庶民。鍛冶屋や鉱夫が正業だとか。
 ボンブールが兄で、ボフールが弟、そしてビフールは従兄という設定ですが、キャラクター的にはばらばらな感じ。


 まず、最も目立つボンブール。
 原作では、ビルボが成長した後は、彼に代わって足手まとい担当となります。
 やたらとドジ踏んで、文句ばかり言って、トラブルメーカーになったりしますが、
 映画では、もっと役立つ面を見せてくれます。
 何せ、グルメで一行の中では調理係を担うわけで、『指輪』におけるサムの位置づけを期待されています。
 まあ、原作で彼が足手まといになるエピソードは、映画の第2部なんだけど、果たして、そこではやはり足手まといのままなのか、それとも彼なりに活躍するところを見せて、復権を果たすことになるのか。
 もちろん、第1部では、その大らかな風貌と表情の演技で、コメディー担当だったわけですけどね。ドジの連発というネガティブな笑いではなく、危険な状況でもドジっぷりで起死回生を示すキャラであって欲しいです。
 こんな感じで。
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 弟のボフールは、ロシア風の帽子が特徴で、洒落っ気が強いキャラになってます。
 音楽とビールが好きで、武器はピックアックス(つるはし状の斧)。ニヤリと笑うような不敵な面構えがいい感じで、
 トーリンに帰れと言われて帰ろうとするビルボと会話するシーンで、印象的な見せ場をもらいました。
 ビルボの気持ちを理解しながら、ドワーフたちの想いもビルボに伝える相互交流の役どころ。
 他の王族が誇りとか能力とかを重視するだろう中で、ボフールさんは庶民としての人情の機微を理解するキャラなのかな、と。


 最後に、従兄のビフールは、演技が非常に困難そうなキャラ。
 何せ、ゴブリンの斧が頭に刺さったせいで、言語能力が麻痺し、身振り手振りと、うなり声主体の古代ドワーフ語だけでしかコミュニケーションがとれない設定。
 セリフがないので、アクションだけで演技しないといけないのは大変だなあ。
 外見の特徴は、頭に刺さった斧の他に、黒と白のツートンカラーのヒゲ。
 武器は槍。
 濃い設定だけど、ドラマに絡みそうにはないので、戦士としてのアクションを楽しむ用かな、と。


 ともあれ、第2部は、トーリン以外のドワーフにもかなり焦点が当たると思うので、第1部では描写しきれなかった設定なんかが、どう料理されるかに期待したいです。

*1:劇場公開版では、ほぼカットされていて、エクステンデッド版で補強されてました。劇場版での補聴器シーンは、ビルボ家のパーティーで、ドワーリンに「もっと飲め」と補聴器に酒を注がれててたぐらい。エクステンデッドでは、裂け谷のシーンで、エルフの奏でる音楽が興に召さないのか、補聴器に布を詰め込んでたり、ゴブリン洞窟で補聴器を踏みにじられるシーンが追加。

*2:第2部では、負傷したキーリを治療する理由で、湖の町に残ります。

*3:第2部では、「お金を投資したのに見返りがない」と愚痴ったり、バルドに払う礼金を出し渋って、トーリンに出すよう命じられたり、ガメつさを発揮してます。ドワーフの持つ強欲さが、グローイン一人に集約された感じ。まあ、妻子持ちなので、家族を養うためにも利にさといのかもしれませんが。

*4:これも、第1部のエクステンデッド版で、裂け谷からエルフ製の燭台を「記念品」としてチョロマカすシーンが追加。その後、ゴブリンたちの持ち物検査のシーンで、彼の盗みが発覚し、兄と弟に冷ややかな目を向けられたり。第2部では、エレボールの隠し扉探索で、泥棒らしく壁の音から場所を特定しようと努めるものの、力任せに壁を叩くドワーリンに邪魔されて文句をいうシーンがあったり。結局、役には立ってないんですけど、一応、彼の泥棒属性を披露できたかな。ビルボがいなければ、彼が隠密活動専任だったのでしょうが。