Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

ハニー20&21話感想

 「悪いな。時間切れだ」(by早乙女ミキ)

 いやあ、ぼくの主な感情移入の対象は、ミキですからね。

 ……ということで、NOVAの気分も「時間切れ」って感じです。
 このまま口から怪しい液体をドロリと吐き出して、体から異物を突き出して、ホラー調にぶっ倒れたい……って何それ? 


 冗談はともかく、ロックオン兄貴(ガンダム・ダブルオー)といい、姉貴分のミキといい、何だか頼れる存在が次々倒れていく、鬱モードな土曜日でした。
 兄貴はまだ死んでないけど、ミキはあれで死んだ? それとも「空中元素固定装置」の愛と奇跡のパワーで復活したりする? 
 ご都合主義でもいいから、ミキ姉には復活を遂げてもらいたいぞ。
 「フラッシュ3人娘よ、もう一度!」

20話「存在の価値」

 一番書きたいことは書いたので、ここからは各話を順に振り返ります。
 まず、20話は、19話で「クラス八分にされて傷心のハニー」が、自分のアイデンティティー(存在証明)に悩みながらも、ミキのアドバイスや、夏ちゃんとの絆回復で立ち直る話。
 どちらかと言うと、陽性の話ですね。

2月26日は誕生日

 ハッピーバースデイ・トゥー・3人娘♪
 ついでに、ハッピーバースデイ・トゥー・ミー♪ と、先週、2月26日付けのブログで書こうと思っていたのですが……思いがけない書き込みスランプのせいで、タイムリーではなくなってしまいました。
 ま、こういうこともあるさ。


 ともかく、同じ誕生日ってことで、もしかすると「NOVAもフラッシュできるかもしれない」と思い、「ゼーバーNOVAフラッシュ!」と心の中で叫んでみたりもしたのですが、残念ながらNOVAの変身願望は満たされませんでした。
 代わりに……ホームレスの長である源さんが「源さんフラッシュ」を披露してくれましたよ。すごいよ、源さん。
 NOVAができなかったことを、代わりにしてくれるなんて。


 そして、フラッシュした「アーマード源さん」は、ハニーとのタッグで、
 強敵・田中夫妻と真っ向勝負して……な、な、何と勝ってしまいます。
 田中夫妻って無茶苦茶強いと思っていて、ハニーなんて相手にならないはずだったんですが、これって、ハニーが短期間で相当パワーアップしたのか、それとも源さんが非常に強かったのか、いまいち謎。
 まあ、ここもまた、ノリで勝てる世界なのかもしれません。

自分の存在は金で買うものではない(by早乙女ミキ)

 う〜ん、ミキのセリフは良かったなあ。
 先に書いた最期のセリフと、
 牛の目をつぶしながら言った、「これをお前の顔と思え」とを合わせて、ミキ三大語録と名付けましょう。


 とにかく、源さんフラッシュと、田中夫妻のおかげで、ものすごく陽性に針が吹っ切れちゃった回ですが、前回19話の「アンドロイドイジメ鬱ハニー」の解決編でもあるため、その部分のドラマはミキと夏ちゃんメインで、しっかり描かれています。


 「存在税」というドロンボー顔負けのインチキ商売、もといインチキ法律で、人々から金を奪い取る田中夫妻。
 すみません、NOVAは36年、いや37年生きてきたので、誕生日に37万円を払わなければいけません。NOVAの誕生日にこういう話を仕掛けてくるとは、井上脚本、何てデモーニッシュなんだ(近ごろ、自意識過剰気味^^;)。


 でも、ハニーはアンドロイドなので、存在税が請求されません。
 自分の存在を認めてもらいたいハニーは、「自分も存在税を払いたい」と田中のおばさんに訴えるのですが、「あんたは存在していないも同じだから、税金は払わなくていいんだよ」とあしらわれます。
 う〜ん、かつて「税金」という形で、アイデンティティーを描写した特撮番組があったでしょうか? 


 一方、ミキとユキには、しっかり存在税を請求してくる田中さん。
 あっさりと税を払うユキに対して、「払う必要はない」と突っぱねるミキ。
 そして、ハニーに対しても、「自分の存在は金で買うものではない」と自己証明のあり方をアドバイスするのでした。
 う〜む、ハニーを激励する何より心強いセリフだ。
 本当に、惜しい人を亡くしたものです。

夏ちゃん

小松彩夏 2008年カレンダー美少女戦士セーラームーン(1) [DVD]美少女戦士セーラームーン キャラクターシングル セーラーヴィーナス : 愛野美奈子
 元セーラー戦士で、ハニーの先代「愛の戦士」だったという裏設定(?)のある夏ちゃん。
 最終回で、「ビーナス・プラネットパワー・メイクアップ」したりすると変な意味で盛り上がるわけですが、まさか、ね。


 別のパターンとして、原作ではパンサークローの攻撃で死亡するという悲劇にも見舞われたりする少女なんですが、デモーニッシュな井上脚本のことだから、それも有り得ないとは言いきれないわけで、
 ミキ亡き後は、夏ちゃんに感情移入の矛先を向けようかと思いつつ、逡巡してしまうNOVAがいます。


 ともあれ、この回の夏ちゃん。
 ハニーの秘密を知ってしまったがために、「ロボット工学に関する本」をこっそり読んだりしながら、ハニーのことを受け入れようという微妙な心情をちらつかせつつ、
 一般人の悲しさか、どうしようもなくハニーと距離をとってしまい、そのことで悩んでしまい、ついには熱を出して倒れてしまいます。
 それでも、ナース姿にフラッシュして自分を看病してくれたハニーの想いと温かさを受け止めて、最後にはハニーのことを代わらぬ友人として受け入れることに。
 その様子を見て、表情が曇るユキの姿も含め、ドラマとしても完成度が決して低くはない回でした。

21話「如月博士の秘密」

 公式サイトによると、本当はこの回が2月26日放送だったようですね。
 関西は放送が4日分遅れているから、NOVAは3月1日視聴です。


 18話は躁状態、19話は鬱状態、20話でまた躁状態を展開して、そして21話で「ミキの時間切れ」という非常に重い話を展開。
 毎回のように振幅が激しすぎるドラマを展開されると、下手に感情移入したら正直やばいです。躁鬱気質の人は、特に要注意……って、他人事じゃないな(苦笑)。
 ちょっと最近、感情が乱れがちなのは、実はハニーのせい? ということにしておきます。

ミキとユキは、サイボーグ

 「放送コードに引っ掛かるから、改造人間の話はテレビで放送できない」という俗説(?)に妙にこだわる発言を、最近、うちの特撮板で見かけるわけですが、
 ハニーはそんなこと、お構いなしに突き進んじゃいます。


 今回の話で、ミキと、ユキは、アンドロイドではなく、「拉致された少女が不完全な空中元素固定装置を埋め込まれ、記憶操作された改造人間」という事実が語られました。
 というか、最近はオカマフォーム(人格名ヒカル)として大活躍の中条さんや、田中のおばさん、それに渡さんも、みんな人体改造のサイボーグじゃないですか。そんな番組を視聴してきた人が、今さら放送コードを気にするなんて……とも思っちゃいます*1


 ともあれ、自分の過去と如月博士との関係を、ハニー(と視聴者)に伝える重要な役目をミキが果たす、この回。
 本当の娘を失って狂気に取り付かれた如月博士が、娘の代わりにミキとユキを拉致し、それぞれを改造・記憶操作したものの、結局、「真の娘には成り切れない不完全な実験体(プロトタイプ)」として扱った件。
 その事情を知って、記憶を取り戻したミキが如月博士を殺害してしまった件。
 完成体のアンドロイドであるハニーこそが、「如月博士の真の娘と呼べる存在」……とまでミキが語るわけですが……その手段が、テレパシーだったりします。
 う〜ん、空中元素固定装置が暴走すると、空気中の元素を仲介して、同じ装置を組み込んでいる相手に対して、意思伝達を可能にする? なんて脳内設定を考えてみましたが、まあ、演出がいい回だったので、細かい理屈は蛇足かもね。


 結論すると、「マッドサイエンティストの狂気がもたらした悲劇」となるわけですが、その絶望的な真実を「ユキには知らせるな。こういう思いをするのは、私一人でたくさんだ」とハニーに口止めする、ミキの心遣いが泣かせてくれます。
 そして、そんなミキの想いを知らず、「父親の仇」として抹殺しようとするユキですが……。


 そう、ここで「悪いが時間切れ」なんですね。
 この続きは来週ってことで。

*1:なお、「放送コードによって、改造人間はテレビ放送が困難だ」という説は、ネット上で調べてみると、確かにそういうことを書いているブログなんかもいくつか発見しましたが、いずれも根拠を示しておらず、現段階では真偽不明。この問題に詳しい人の情報をお待ちしております。