ストーリー上のポイント。
- ZECTのエリア司令の天道、三島と対立。両者の衝突を仲裁した加賀美陸、天道に「カブトとガタックは、装着者の意志に関わらず、ワームを全滅させるまで戦い続けることになる」と告げる。また、三島の知らないホッパーのことを、陸は知っていたことも確定。
- 立川大吾、神代屋敷で休息をとるが、館の主・剣がワームであることを知って対立。剣の前でサソードに変身し、ディスカリバーを折った後、逃走。
- 立川からひよりのことを聞き出そうとする天道。しかし、カブトの「暴走スイッチ」が突如発動して、立川に襲い掛かる。それを止めようとするガタック。
- 暴走するカブトと、ガタックの前に、ダブルホッパー登場。カブトとガタックを圧倒して、戦闘不能に追い込む。
- ダブルホッパーが去った後、意識を取り戻したガタック&カブト。その場を逃れた立川の後を追うが、立川はワームの集団の襲撃を受け、致命傷を受けていた。瀕死の立川は、「皆既日食を探せ」と謎のメッセージを残して息絶える。
あとは、蓮華と剣坊ちゃまの料理コント。
立川大吾
先週の予想通り、謎だけ残して、あっさり亡くなりました。
ザビーにはならなかったけど、サソードになったりも。ワームに襲撃された際、ザビーに変身しなかったのは理由不明だけど、「ザビーに変身して応戦したものの、敵の数に対抗できずに変身解除されてしまった」と脳内補完。
それに、ザビーやドレイクでは、ウカワームに対抗できないことは立証済み。
天道のことは「日下部総司」と呼び、
「太陽の神カブト」「戦いの神ガタック」など、意味深な言葉を羅列するなど、いろいろ謎を知っていたのでしょうが、死んでしまっては……。
地獄のバッタ兄弟
矢車さん曰く、「影山、オレの弟になれよ!」……ということで、
見事にやさぐれてしまった影山くんです。顔に傷までつけて、かつての上司を「兄貴」と慕っています。
光の世界で生きられないやさぐれ兄弟は「太陽を汚してやる」と言って、カブト&ガタックを圧倒。カブトにキック、ガタックにパンチを仕掛けますが、そのままとどめも刺さずに去ってしまいます。
なお、キックホッパーの中の人(スーツアクター)は、ヘラクスを演じた大岩永徳さんとのことなので、
→
と見なすこともできるわけですね。
つまり、矢車さん、劇場版で自分を殺した相手に転生しちゃったわけだ。
そういえば、ヘラクスに変身する織田秀成も、やさぐれキャラだったよなあ。
ともあれ、「一体、何しに来たんだ、ホッパー兄弟?」という疑問符が今回、ネット上を駆け巡っていたわけですが、
暴走カブトを止めに来たとか、
今までの雪辱を晴らすためとか、
単なる顔見せのためとか(笑)、いろいろ書いてみるわけで。
料理の時間
前回書いた「剣坊ちゃまとの料理対決」は、間違いでした。
正確には、蓮華の作った「イモの煮っころがし」を坊ちゃまが試食する展開。
それにしても、坊ちゃま、
今回はディスカリバーを折ったり、
「待つこと&試食においても頂点」と頂点連発したり、
蓮華の未熟な料理を「初めての味」と品評したり、
「イモの二個ころがし」と誤解して「三個ころがし」を要望したり、
もう、物語本編とは全く関係ないところで暴走しておりました。
ディスカリバーは折れちゃったけど、天道が集めたゼクターを返すことを決めたので、その点もまあ、一安心かな。
サルの行く末
最近はご無沙汰だった女主人の弓子さん、ひよりがいなくなって様変わりしたサルに久々登場です。
それにしても、本当に大変な状況です。
新しいバイトの女の子はドジっ娘で、お皿割るし、鉄板が飛んでくるし、
「営業妨害」なヤクザ顔の男*1が食事に来るし、
どこかの冒険バカに次いで、黄金色の怪ロボットまで出現してズバズバ言ってるし*2、
本当に「この店の行く末が心配」です(笑)。
暴走が始まってる♪
陸パパの言葉の通り、突然「暴走スイッチ」が入っちゃったカブト。何だか、カブトゼクターが原因というよりも、「陸パパの言葉が暗示になった」ようにも見えるんですが。
普段は、「お婆ちゃんが言っていた」との格言で、相手を圧倒する天道も、
「ところで君は『赤い靴』の話を知っているかね?」と、唐突な話を切り出す陸パパには気圧されるみたい。
まあ、いくら天道とは言え、「天国だ〜〜」と口にするや、突然、天使ルックになって宙に浮かんで、「豚のエサ〜〜!」と叫ぶ北京原人あるいは夏目漱石には勝てないってことでしょうか。
ともかく、催眠術に掛かったかのように暴走して、立川大吾を攻撃しようとするカブト。
「どうして今まで暴走しなかったんだ?」という意見もありでしょうが、冷静に考えたら、カブトって、これまで遭遇したワームを全て攻撃していて、積極的に守ろうとはしていなかったから、暴走スイッチが発動する余地がなかったとも言えますね。
ひよりに対しても、ライダーキックしてるし……*3。
前回、大吾を攻撃しなかったのは、周囲にワームがいっぱいで大吾だけを狙っている余裕がなかったとも考えられるし……*4。
皆既日食の謎
そして、立川の遺した謎のキーワード「皆既日食」ですが、日食と言えば「月が太陽を隠す、あるいは交わる現象」ということで、ガタック(月)とカブト(太陽)の対決あるいは融合を想起させます。
天道か加賀美のどちらかが、カブトゼクターとガタックゼクターを組み合わせて、究極のエクリプスフォーム(皆既日食形態)になる、といった妄想も生まれるわけで……もちろん、カラーリングは青と赤が混合し、角は3本角……などとイメージ。
もちろん、「月+太陽=エクリプス」の元ネタはこちらにあるわけで。
月と太陽の対決……だと、仮面ライダーではこちらも連想しますね。
こちらも、ブラックサン(南光太郎)とシャドームーン(秋月信彦)は、「皆既日食」の日に生まれたという設定がありますし……。
別の可能性として、「皆既日食」=エリアXに囚われていた「鉄仮面天道」のコードネームという可能性も考えているのですが。
加賀美の謎
そして、最近は剣坊ちゃまとの交流がメインに描かれていた加賀美にも謎はつきまといます。
どうして「35年前のマスクドライダー計画のファイル」に彼の名前が記されていたか……については、「時空を移動できるハイパーゼクター」がキーになっていると推測できるわけですが、
それよりも、気になるのは、彼がガタックになった際、瀕死の(あるいは一度死んだ)彼の腰にベルトを巻いたのは誰なのか?
あの時は、「陸の命令を受けた三島さん?」とも思ったのですが、今、考えると、「未来から来た天道あるいは加賀美自身?」なんて可能性もありうるわけで。