Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

2018年08月18日のつぶやき

ソード・ワールド新種族メリアのお話

ソード・ワールド2.5リプレイ トレイン・トラベラーズ! (ドラゴンブック)
20日発売予定のSW2.5のリプレイ本。
近場の書店で、1日早くゲットしました。


で、自分が注目していたのは、「樹人メリアって新種族が出るよ」って宣伝文句。うちのブログの創作ヒロインにネタとして絡められるかな、と思ってみた次第。


ただ、このメリア。ゲームのためのデータは9月発売のルールブック2に収められているとのことで、本リプレイはあくまで先行紹介編という形。
つまり、うちの翔花をメリアとして作成するのは、先送りということですな。
ルールブック2では、前版2.0と同様に、リルドラケンとグラスランナー、それにメリアが載せられる予定。改訂版掲載のハイマンは、ルールブック1のシャドウ同様に割愛っぽい。
職業の方は、ブック1では未掲載だったフェアリーテイマーの他、バードとエンハンサーもしっかり前版同様に掲載されているようです。


さて、リプレイではキャラ作成のデータこそないものの、メリアがどういう種族か紹介はされていますので、箇条書きで触れてみます。

  • リプレイのキャラ名はジュジュ。1歳の楽観的な妖精使い。表紙の青髪の少女がそうで、髪に花が咲いているのが特徴。
  • メリアには、樹木由来の長命種と、草花由来の短命種がいるらしい。長命種は寿命が数百年で、短命種は寿命がわずか10年。本リプレイのジュジュは、紫陽花のメリアで短命種。うちの翔花は杉花粉の精なので、まあ長命種かな。
  • 睡眠を必要としない。まあ、寝ようと思えば寝れるけど。寝れないなら夢が見られなくて、うちの物語が支障をきたすので、寝れてOK。
  • ジュジュのキャラデータは、器用、敏捷、筋力が低くて、生命力、知力、精神力が高い。生まれが妖精使いだからこうなのか、メリアという種族全体がこうなのか不明。元が植物だから動きは鈍いって感じかな。

とりあえず、メリアについて詳しくは9月のルールブック2待ちになるので、うちのブログでのソード・ワールドキャラ作りには反映されないこと確定。
まあ、キャラ作り編は温泉編に切り替わったので現在中断しているけど、翔花2号の話が一段落したら、キャラ作り編に戻ります。それからバトル展開に持ち込む予定。一応、今後の見通しを確認した次第。


明日から仕事が始まるので、記事書きペースが落ちることも明言。お盆休みは、いろいろと書けて、満足したり、話が暴走したり。自分としては楽しめたと思います。

キャッキャヒヒヒな入浴タイムの後で(翔花外伝・温泉編3)

翔花2号の述懐


私は粉杉翔花。妹の2号の方ね。
元々は一人の花粉症ガールなんだけど、ブログ上の物語展開が「バトル創作の翔花伝」と「NOVAちゃんとのお喋りメインの日常編」に分かれた際、粉杉翔花もいつしか*1バトルの1号、日常トークの2号に分かれてしまいました。
うん、NOVAちゃんが行き当たりばったりなのが悪いよね。


これって、ドラえもんで、映画の冒険メインで成長したっぽいのび太君と、TVの日常メインで成長しないのび太君が、のび太1号と、のび太2号に分裂したみたいで、普通は有り得ないでしょ。


だけど、その有り得ないことが起こっちゃったのが当ブログの不思議時空。
とにかく、この私、翔花2号は、いつの間にか双子のお姉ちゃん設定になっていた翔花1号ちゃんとは、似て非なる設定を後付けで与えられて育てられることになりました。
明朗快活で、天然ボケで、行き当たりばったりで、それでも天性の幸運でピンチを切り抜け成長する脳筋お姉ちゃんの1号ちゃん。みんなに光属性の希望の星だとか、多彩な技を習得する可能性の勇者だとか、いかにも主人公のように扱われています。
一方、私、2号は自分で言うのも何だけど、腹黒狡猾で、計算高く、慎重派で、NOVAちゃんのアシスタントガールとしての教養を期待されて、いつしか知力の翔花2号と呼ばれるようになりました。だけど、NOVAちゃんに毒舌ツッコミを繰り返したからか、闇属性を付与されてしまい、灰色の魔女さん*2やら、夢世界で暗躍する影の星輝士さん*3やらの要素を受け継ぐことに。つまり、お姉ちゃんの性格から切り取られた暗い要素は全部、私に押し付けられたわけで。


うん、お姉ちゃんがラッキースターなら、私はブラックスターとかダークスターとかシャドースターって感じ。
だけど、そんな不遇な私でも、「まっいいか。危険な冒険は全部、お姉ちゃんが引き受けてくれるんだし、私はのんびり読書なんかを楽しみながら、お家でNOVAちゃんと、ささやかながらもそれなりに優雅なぐうたら生活を堪能できるんだから」って、気楽に考えていました。
そう、幸運でも不運でも関係なくて、必要以上に悲観的にならず、「まっいいか。NOVAちゃんの加護がある限り、何とかなるっしょ」と本質的に楽観的に構えちゃえるのが、粉杉翔花の変わらぬ属性だと思います。


そんな私、翔花2号は危険な冒険とは無縁のはずでした。
だけど、出会わないはずの姉妹が出会ってしまい、W翔花のエピソードが展開された後、NOVAちゃんは「明鏡戦隊メガネンジャー」って新企画を始めてしまったの*4
1号ちゃんは「翔花伝」でコンパーニュの塔を舞台に、まったり修行中の一方、
私の方が「メガネンジャー」でアシストしながら、多元宇宙のヒーロー・ヒロインとのコラボで忙しく動き回ることとなったわけ。
そして、私がメガネンジャー見習い、知力の戦士メガネシルバーとして華々しく活躍……はしてないわよね。ええと、NOVAちゃんとヒーロー・ヒロインさんのマニアックなトークを横で聞きながら、時々ツッコミコメントを入れていたぐらい。とにかく、登場人物が多いので、NOVAちゃんは嬉々として司令役を務めていたけど、私は本来の控えめな性格で、空気みたいになってました。
だって、ウルトラマンゼロさんや、ドクター・ウルシェードさんみたいな濃いキャラに混じってトークするなんて、私には無理。大体、マニアックな人たちが談義している場所で、私みたいに未熟な新米が出しゃばって、悪目立ちするのもどうかと思うしね。その辺の空気は読めないと、NOVAちゃんから嫌われるって思ったし。


一方、メガネンジャー活動の合間に、お姉ちゃんの夢にも私は出張出演。ええと、NOVAちゃんが昔、書いたプレ・ラーリオスって物語の登場人物が出てくる中で、未完の小説にハッピーエンドな未来を与えて綺麗に締めくくろうって企画ね。
そこで私は、トロイメライって名乗って、いろいろ目立ってたらしいんだけど、ゴメンなさい、その辺の記憶がはっきり残ってないの。だから、うまく説明できません。気になる人は、記録が残っているので、こちらこちらをどうぞ。
NOVAちゃん以外の誰かに憑依されたのって、多分あれが初めてだと思います。記録で読み返しても、自分じゃない誰かが自分の体を操るなんて、あまり気持ちのいいものじゃないわね。だけど、トロイメライさんはNOVAちゃんが描いたキャラだから、赤の他人ってわけでもなく、シンパシーを感じるのが不幸中の幸いだったわ。


ラーリオス編が終わって、しばらく経った頃、コンパーニュの塔の元締めヒノキさんがNOVAちゃんに連絡を寄越してきました。上から目線のムカつく言い草で、私を塔に呼びつける内容。お誘いする招待状と解釈することもできるんだけど、やっぱり、NOVAちゃんを叱りつけるような居丈高な表現だからね。
ヒノキさんは何だかお姉ちゃんびいきみたいだけど、あのヒヒヒ笑いが不気味で、絶対に邪な下心を抱いていると思います。そう、これは女の勘。お姉ちゃんは危なっかしいので、私がお姉ちゃんをヒノキさんの魔の手から守ってやらないとって気になりました。
それに、もっと危険なのは、あの妖怪ネコマタだかトラマタだか、どっちでもいいけど、ビャッコというメスガキ。あれ? オスだっけ? どっちでもいいわ、あんな奴。とにかく、お姉ちゃんに対して、敵意むき出しで挑発してくる、いけ好かない子。
NOVAちゃんは私に、コンパーニュとの外交使命を授けたけれど、実際に現場に到着して空気を読むと、すぐに私はその隠れた真意に気が付きました。そう、NOVAちゃんは私の知力を駆使して、窮地に立っているお姉ちゃんを助けるように、というつもりで、送り出したんでしょう。それぐらい察することができなくて、知力の2号は名乗れません。
私やNOVAちゃんからお姉ちゃんを奪い取ろうとする、あるいは傷つけようとするコンパーニュ一党の魔の手から、大事なお姉ちゃんを守るのがメガネシルバー、粉杉翔花2号の新たな使命のようです。


だけど、狡猾なヒノキさんは、私に「朱雀幻魔拳弐式・時空天翔」なる秘技を仕掛けてきました。NOVAちゃん以外に時空を操作する技を使う者がいるなんて。
そうして迂闊にも私は、一月前の時間に飛ばされてしまいました。キン肉マンビッグボディさんが華々しい勝利を収めたり、ウルトラマンルーブが番組開始したばかりだったり、メガネンジャーがまだメンバーを全員、揃えていなかった時期。


戦場は、もくもくと煙をたたえた熱湯地獄。
対峙する相手は2人。
お姉ちゃんを地獄の湯に引きずり込んで意識を失わせた張本人のヒノキさん。卑怯にも、お姉ちゃんを人質に取ろうとしているみたい。
そして、物陰に潜む陰険ネコマタ娘。名前は呼んであげない。だって、白よ、白。白はNOVAちゃんの専売特許なので、妖怪ネコマタが白を使うなんて、私は認めない。
この2人を前に、知力の翔花2号がどう立ち振る舞えばいいのでしょうか。


これは私の時空を超えた波乱万丈の冒険譚の第1章に当たります。だから、心して読んでくださいね。

*1:5月の連休明けぐらいかな。

*2:ロードス島戦記』に登場する古代魔法王国の女魔術師カーラのこと。サークレット(額冠)に自分の意識を封じ込め、人の肉体を乗っ取ることで延命して来た。一つの勢力が世界を統一すると、その後の反動による崩壊劇で大きな悲劇が生じる可能性を懸念して、ロードスの統一を防ぐべく歴史の影で暗躍する。秩序と混沌の天秤をバランスよく揺らすことで中立を保つことを信念とする。神や魔神レベルではないけど、ロードス最強の魔女との評価も

*3:NOVAの書いた『プレ・ラーリオス 夜明けのレクイエム』に登場するトロイメライのこと。500年前の月の星輝士で神候補であったが、歪められた儀式の最中に想い人に殺害され、妄執のために邪霊化。儀式の正常化という大義と、想い人への未練と復讐の矛盾した感情に突き動かされ、今世の儀式の影で暗躍。本来の影の星輝士の肉体を乗っ取り、主人公カートの夢に干渉して、自身の計画を果たす駒にすべく暗躍している。カートはトロイメライの策謀に唆されながらも、自身の正義を貫こうとするが……。

*4:W翔花の話は6月7日から。メガネンジャーは6月16日から。

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キャッキャヒヒヒな入浴タイム(翔花外伝・温泉編2)

入浴イラスト感想タイム(みたいな混迷空間)

ヒノキ「サブロー殿から、イラストをいただいたぞ。わらわは幸せじゃ。これでいついかなる時も、笑顔を絶やさずに生きていけるのじゃ、ヒヒヒ」

翔花「良かったね、ヒノキちゃん。あれ、でも私も載せてもらっているんだけど、この絵の感じ、確か前にどこかで見たような。ええと、たさ様?」

ヒノキ「何、コナっちゃんは、たさという名をご存知か?」

翔花「ご存知も何も、私にヒノキちゃんのことを紹介してくれたのは、たさ様だよ。その際に、イラストもプレゼントしてくれて」

ヒノキ「そういうことであったか。たさという名は、サブロー殿の別名義なのじゃ。White NOVAと白新星とWhite Wizardとボーグナインと白城真利が同一人物であるのと同様にな」

翔花「え? NOVAちゃんって、そんなに名前を持ってるの?」

ヒノキ「他にもあるぞ、白子屋新右衛門とか。SNE時代には当時、白川とか白井とか白の付くペンネームの先輩がすでに複数いたので遠慮したのか、さらに別の名を使っていたはずだが、それは本人が秘密にしたいらしい。何を今さらって気もするが、まあ本人の意向は尊重しないとな」

翔花「前から気になっていたんだけど、NOVAちゃんが伝説の魔術師っていうのは、どういう意味?」

ヒノキ「ふむ。あれは、わらわがTRPGを始めた90年代じゃ。SNE、すなわちシークレット・ネビュラ・エンチャンターズ(神秘の星雲魔術師団)という秘密結社があってな。ウォーロックを自称する大魔術師を首領に結成された一団で、多くの異世界を研究・紹介、そして創造しておったのじゃ」

翔花「ふむふむ。SNEってのは、そういう秘密の魔術師結社だったんだ」

ヒノキ「あくまで、この妄想ブログ内の設定でな。リアルを元にアレンジぐらいはしないと、関係者に怒られてしまうやもしれんからの。微妙だが、ささやかな配慮って奴じゃ」

翔花「うん。それで?」


ヒノキ「新星殿は、その魔術師結社に見習いとして所属していた過去があってな。自身の名のつく書物こそ発表する機会は持てずにいたが、ボーグナインを始め、いくつかの隠れた記録を残しておる。
「所属時期が阪神・淡路大震災TSR*1消滅、その後のTRPG冬の時代に至る激動期であったため、『ハイパーT&T ドラゴンズ’ヘヴン』のコンピュータRPG版のシナリオライターの一人としても原稿書きしていたとのことじゃが、肝心のゲームが未発売という憂き目にあっての。この時期に彼が為した仕事の多くが運悪く未発表のまま終わっている。
「まあ、被害は彼一人ではなく、例えばウォーロック殿の翻訳したD&D文庫版の上級ルールも、TSR消失による翻訳権問題のゴタゴタで出版できなくなるなど、90年代末期のSNEは多くの仕事から撤退し、業務縮小せねばならなくなったと聞く。SNEは組織再構築のために、表立った仕事を持たない一部メンバーを切り捨てる必要に駆られ、やむなき事情とは言え、新星殿は別の舞台での再出発を余儀なくされたのじゃ」


翔花「ヒノキちゃん、ずいぶん詳しいのね」

ヒノキ「そりゃ、ソード・ワールド旧版以来のSNEファンじゃからな。いろいろ異世界研究の参考資料にも使わせてもらったし。さすがに内部事情までは知るよしもないが、新星殿と花粉症ガールの件で連絡を取り合っているうちに、彼の過去の忘れられた仕事の話に行き着いての。そこで本人が控えめながら口を割った情報じゃ。一応、『言葉の半分が妄言』と言っている人物の発言ゆえ、どこまで信じていいか、本人の妄想の可能性もあるし、事実誤認や思い込み、あるいは想像力豊かな一ファンの単なる願望という可能性もあるがな」

翔花「だけど、ヒノキちゃんは信じているんだよね」


ヒノキ「まあ、本人の時空魔術師や言霊魔術師としての資質やこだわりからすると、あながち嘘と切り捨てるわけにもいかん、と思っておる。
「少なくとも『自分はプロとして仕事をした人間だ』とか『専門学校で学んだ人間だ』と称する者が、いざ原稿なんかを書かせてみると、『まともな仕事のできない体たらく』を見せたりした場合、どこがプロなのか、何を学んだのかと疑わざるを得ないが、
「新星殿の場合、ゲーム関係の知識や記事書きの質や執筆スピードなど、『セミプロを自称するに足るもの』を示し得ていると考える。何よりも、わらわは彼の愛情に溢れたゲーム話やヒーロー話、蘊蓄めいた裏事情や考察、妄想を聞くのが楽しい。時々、話の展開がぶっ飛び過ぎて、付いて行けんこともあるがの。
「要は、過去にどうであったか、未来にどうあろうとしているかも大事だが、今現在、実際に何をしているか、何ができるか、何をしようと計画しているかなどが、その人間を表していると考える。昔とった杵柄と言いながら今は無能に陥ったり、未来にこうしたいと言いながら何らの計画性を示し得ずに気持ちだけ空回りしたり、そういう今が光っていない人間よりは、今、一生懸命に頑張っている人間を、わらわは信じておる。過去の栄光も、未来の希望も、今現在につながってこそ意味を為すとは、新星殿も語っていたな」


翔花「うんうん、それでこそ、翔花の好きなNOVAちゃんだよ」

ヒノキ「ところで、あれ、何とかならんかの?」


2号「あんた、何を物陰からこっそり不気味に覗いているのよ? この陰険未成熟なトラ忍者」

シロ「お前こそ、どうしてちゃっかり一番目立つところに収まっているんだ? この腹黒魔女め」

2号「あら、それは私が一番、アダルトな雰囲気で絵になるからじゃないかしら。あなたみたいなチンチクリンと違ってね」

シロ「アリナ様を差し置いて、何がアダルトだ。たかが分身のくせに」

2号「悔しかったら、私たち姉妹みたいに分裂してごらんなさい」

シロ「クッ、おのれ、ボクが妖怪ネコマタなら、お前は病原体も同然の不定形じゃないか」

2号「へえ、それは花粉症ガール全てを敵に回す爆弾発言ね。あなたのご主人様が聞いたら、どう思うかしら」

シロ「ア、アリナ様の起源は、由緒正しい樹木の精霊だ。お前たちみたいな病気をもたらす花粉生まれじゃなくてな。花粉症ガールを名乗るのは、新時代の流行を模索せんがための一時的な戯れに過ぎん。花粉症ガールなどと妙な肩書きなどなくても、アリナ様はアリナ様というだけで輝いている。それを惑わす粉杉翔花、ボクはお前たちを決して許さない」

2号「あなたとは決して仲良くなれそうにないわね」

シロ「それはこっちのセリフだ。ガルルルル」

2号「それで脅しているつもり? キシャーーーーッ」


翔花「……2号ちゃん」

ヒノキ「せっかく、サブロー殿に贈っていただいたイラストを眺めながら、ほんわかくつろぎモードでキャッキャウフフ談義を楽しみたかったのに、台無しじゃ(涙目)」

翔花「妹があんな風でゴメンなさい。私と一緒だと、もっと大人しく物静かで控えめな感じだったのに」

ヒノキ「大方、契約主の新星殿と引き離されて、気が立っているのじゃろう。コナっちゃんこそ、うちのシロが度々、突っかかって済まなかったな」

翔花「私は気にしてないよ。いわゆるツンデレさんって見ていたら分かるし。私は光を受けし花粉症ガールだから、凍てついた心は太陽のような大らかな気持ちで暖めてあげたいな」

ヒノキ「おお、おお。それこそ正に光の勇者の心意気。そなたの妹御と、シロの心に潜む闇を払うには、わらわたちが『愛』と勇気と希望の力で、助け合わないとな、ヒヒヒ」

翔花「いや、愛という言葉の妙な強調と、その笑い声はベストマッチに思えないんですけど」

ヒノキ「いや、わらわは別に可愛くて純真無垢なコナっちゃんを個人的に愛しているとか、是非ともお姉さまと呼ばせたいとか、そういう下心じゃなく、これは、そのう、いわゆるラブ&ピースな精神じゃ」

翔花「分かってるよ、ヒノキちゃんの気持ちは。その愛はサブローさんに捧げているんでしょう? 私だって、イラスト描いてくれるたさ様に憧れたりもしたけど、ヒノキちゃんの想い人と知ったら、憧れは憧れのまま胸の奥にしまっておこうと思うの。だって、私が世界で一番、誰よりも愛しているのはNOVAちゃんだもん」

ヒノキ「そ、そうじゃの」(チッ、あわよくばコナっちゃんを新星殿から寝取ろうと、秘めたる想いを抱いてはいたのじゃが、どうやら諦めるしかなさそうじゃの。そう、自身の欲望はうまく制御しないと、ああなってしまう)


2号「キシャーーーーッ!」

シロ「ガルルルルルッ!」

*1:旧世紀にD&Dを作った会社。新世紀を目前に倒産し、その後のD&Dは『湾岸の魔術師団』という意味合いの会社が引き継いで現在に至る。昔のD&D関連の話をする際は、必須知識。詳しくはこちらの別ブログも参照

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キャッキャヒヒヒな入浴タイムの前に(翔花外伝・温泉編1)

ビルド仕込みのOPコント(最近ルーブもマネしてるね)


ヒノキ「さあ、何もかも忘れて、今回は花粉症ガールズのサービス回……と行きたいところじゃが」

シロ「粉杉翔花と、その分身。お前たちのアリナ様に対する、度重なる失礼な振る舞い、このビャッコ、決して許さない」

翔花1号「え? 私、ヒノキちゃんに失礼なんて、してないよ」

シロ「その『ちゃん』付けこそが失礼に値する。目上の方だぞ。お前など足元にも及ばん、神のごとき偉い存在なんだぞ。敬意をもって『様』を付けんか、『様』を。このデコ助野郎」

翔花1号「デコ助野郎って何?」

翔花2号「お姉ちゃん、元ネタは1988年のアニメ映画『AKIRA』よ。ただの戯言だから気にしないで。お姉ちゃんは、デコ助野郎なんかじゃないから、こんな陰険な妖怪ネコマタの言うことなんて相手する必要ないわ」

シロ「誰が陰険な妖怪ネコマタだ。このボクはネコじゃなくて、虎だ🐯。この腹黒魔女め」

翔花2号「フッ、褒め言葉として受け取っておくわ。そう、私は灰色の魔女に憧れる女。灰色と腹黒は本質的に同質。腹黒はいつか開花して、灰色となる。幼虫がいつか成虫となるようにね。あなたもネコマタ呼ばわりがお気に召さないようなら、そうね、トラマタと呼べばいいのかしら。そう言えば、昔ドラまたと称される女魔法使いがいたわね。確か『ドラゴンもまたいで通る』って意味だったから、あなたはさしずめ『虎がまたいで通れる』サイズ、つまり体がチンチクリンってことね。猫だろうと、虎だろうと、今のあなたがチンチクリンってことには変わりない。白蛇のナーガ様みたいに見下して笑ってあげるわ。オーホッホホホ」
【合本版】スレイヤーズ 全15巻 (富士見ファンタジア文庫)スレイヤーズすぺしゃる3 ナーガの冒険 (富士見ファンタジア文庫)
シロ「意味が分からん。とにかく、チンチクリンって言うな! おのれ、花粉症ガール、粉杉翔花の分身。ボクばかりか、アリナ様までチンチクリン呼ばわりするとは!」

翔花2号「あら、愚かにも勘違いしてるわね。今、チンチクリンって呼んだのはあなた個人に対してよ、陰険なトラ子ちゃん。確かに前回、私は偉大なるヒノキ様に対して、見誤ってチンチクリンと失礼な言葉を口にしてしまった。そのことは土下座して謝罪しました。私は名高いアリナ様に対して、事を構えるつもりは毛頭ございません。それは我が主、White NOVAの意に反する行い故に。私がこの度、ここに来たのは外交の使者としての任を果たさんがため。それが済めば速やかに帰還します」

ヒノキ「先程から我が従者を挑発しまくりおって、外交の使者が聞いて呆れるわ。そなたの蛇の如き毒舌は、外交上の文句にあらず、非礼に当たると知れい」

翔花1号「そうだよ、2号ちゃん。ここは謝った方がいいよ」

翔花2号「いいえ、お姉ちゃん。私は、もう謝りました。1度なら頭を下げてもいいと思ったから。だけど、ヒノキさんは私の素直な謝罪に対して、侮辱で返された。礼には礼の3倍返し、侮辱には侮辱の3倍返し。これがかつての若い頃、NOVAちゃんのとった戦略よ。明らかに敵意を剥き出す相手に対して、そう何度も頭を下げるのはNOVAちゃんの株を下げることにつながる。外交というのは、知力を尽くした戦いなの。ただ一方的に這いつくばって、下手に出るのは得策にあらず。外交の使者に非礼を返し、従者に好き勝手言わせておくのがコンパーニュの塔の流儀なら、そこの狭量な主人など花粉症ガールの名に値しない。花粉症ガールV3? 2号の私は認めた覚えがないわ。2人の先輩のうち1人でも認めなければ、そんな中途半端な肩書きに意味はない。さあ、こんなところ、今すぐに絶縁状を突きつけて出て行きましょう、お姉ちゃん」

ヒノキ「クッ、口の減らぬおなごじゃの。良かろう、外交の使者と言うのなら、主人の挨拶状は持参したのであろうな。すぐに出すが良い」

翔花2号「謹んで。これにて、ございます」

南郷阿里こと日野木アリナ様へ

この度、うちの娘たちがお世話になって、感謝の気持ちとともに暑中見舞い申し上げます。

さて、娘の1号のキャラ作りに際して、「ソード・ワールドでは、ドライアドのような樹木の精霊種族は存在しないのでエルフで代用」と判断されたようですが、
この8月20日発売のリプレイ『トレイン・トラベラーズ』において、新しく樹人メリアという種族が追加されるとのことで、それが樹木の精霊っぽいんじゃないかな、と推察します。
ソード・ワールド2.5リプレイ トレイン・トラベラーズ! (ドラゴンブック)

つまり、ソード・ワールドでも花粉症ガールの時代キターっと思わなくもないわけで。

発売は月末なので、そちらのキャラ作りには多分、間に合わないようですが、事後でもチェックしてもらえればな、と思います。

ではでは、白き新星より

PS.自分も樹人メリアのデータで、翔花のキャラを作るのを楽しみにしつつ。

PS2.もう1人の翔花2号にも、お風呂を始め、いろいろ精霊少女としての心得を教えていただくと助かります。

ヒノキ「ふむ。暑中見舞いが時期をわずかに逸して、残暑見舞いになったが、細かいことはどうでもいい。この樹人メリアというのは貴重な情報じゃの。20日発売のリプレイ本で、花粉症ガールの時代が来るかも、か。それは吉報。使者の言動こそ腹に据えかねるが、主人の言葉は価値ある内容。外交の任、大儀であった」

翔花2号「それでは、私はこれにて。帰りの便など用意していただくならば、すぐに失礼を詫びて帰還したく存じます」

ヒノキ「いいや、新星殿の書状には、お主にも精霊少女の心得を教えよ、とある。まずは、我がヒノキ風呂にも入ってもらわなければの。それが使者どのに対する礼儀じゃて。そう、地獄巡りにも比肩し得るヒノキ特製の秘湯を味わってもらわねばな、ヒヒヒ」

翔花2号「え? し、しかし、私は、すぐに帰らないと。ほ、ほら、メガネンジャーの大切な仲間が待っていますので……」

ヒノキ「なあに、すぐ済む。ほんの少し過去に戻ってもらうだけじゃ。そう、わらわと、お前の姉、コナっちゃんが初めて共に入浴して、キャッキャウフフ談義をした時間へとな。喰らえ、朱雀幻魔拳弐式・時空天翔!」

翔花2号「え、ヒノキさんの掌が私に向けられて……キャーーーーーッ」


HYUN!


小さな閃光と共に消失す。


翔花1号「2号ちゃんが消えちゃった。どうなったの?」

ヒノキ「案ずるな。ちょっとした辻褄合わせじゃよ、ヒヒヒ」

翔花1号「うう、2号ちゃん、無事に帰ってきて(涙目)」

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剣の世界の神様たち2版(SW2.5編その4)

前回のあらすじ(みたいなヒノキちゃん語り)


花粉症ガールV3こと日野木アリナ(旧名・南郷阿里)はTRPG好きの女の子。
って、のんびり自己紹介している場合じゃないな。


昨日の記事の話じゃ。
わらわとコナっちゃんは、キャッキャウフフとソード・ワールドの神様の話をしておったのじゃよ、ヒヒヒ。


ふむ。
昨日の記事は何かが足りんと思っておったが、景気づけのヒヒヒ笑いが足らなかったのじゃな。
だからか知らんが、話の途中で、コナっちゃんが「名もなき狂気の神」に取り憑かれそうになりおった。
恐るべきは、名もなき狂気の神。何でも、新星殿ですら、近ごろ狂気の神に取り憑かれ、正気を取り戻すのに多少の時間を費やしたと聞く。
今年の夏の異常気象は、各地において時空の乱れと狂気の嵐を発生させているのかもしれんの。


天変地異と人心荒廃とは、すなわち時代の転機にあって、世界の理を破壊する魔王の復活が近いことを示唆しているのやも知れぬ。
そうなる前に、我らは新時代の勇者となる存在を育成せねばの。
その一人こそ、コナっちゃん、すなわち花粉症ガールの粉杉翔花シスターズであろうと、わらわは踏んでおる。ふむ、妹の2号の方も、そろそろこっちに来てもおかしくないはずじゃが、新星殿は一体、何をしておるのじゃ。
よもや、関西の方でも何やらトラブルが発生しておるのか?
6月には地震もあったそうじゃが、その後の記録的大豪雨と、異常な高熱ぶりと、不可思議軌道の台風とで、きれいに忘れられてしまったようじゃからな。


京都では、魔王・信長の甲冑武者の形をした巨大怪物体が暴れたと聞くし、
その後は、異世界京都でEVA型新幹線変形ロボが出撃して、キングシトエルなる融合モンスターと第3新東京市という名の箱根で交戦したとも聞く。
プラレール 新幹線変形ロボ シンカリオン 500 TYPE EVA
箱根といえば芦ノ湖
芦ノ湖といえばビオランテ
ゴジラ ムービーモンスターシリーズ ビオランテ
ビオランテといえば植物と少女のコラボということで、花粉症ガールゆかりのモンスターなのじゃが、わらわにとっても思い出深いモンスターで……と語り出すと、話が一向に進まん。


迫り来る狂気の魔の手を退けるには、何よりも心を強く持つこと。
一意専心、己が為すべき重要な一つのことに心を集中し、他の雑念を排すべし。
そう、記事の目的からして、ラクシアの神について語るべきところを、ファラリス、すなわち狂神ラーリスの話から始まったところから、狂気は襲来していたと言えよう。
狂気を振り捨て正気に返るには、本来の歩むべき道を確実に踏みしめて、そこにのみ集中することじゃ。
これ、すなわち、ルールブックの基本に則ること。


こうして、神の研鑽を仕切り直すことに至ったわけじゃよ、ヒヒヒ。

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剣の世界の神様たち(SW2.5編その3)

前回のあらすじ(みたいなヒノキちゃん語り)


花粉症ガールV3こと日野木アリナ(旧名・南郷阿里)はTRPG好きの女の子。
そう、精霊基準で女の子じゃ。
人間の基準で考えるでないぞ。
ハイエルフの美少女ディードリットは170才ぐらい(リアルでロードス30周年なので200才を越えた可能性も)じゃが、変わらず美少女じゃろう。
ハイエルフの森 ディードリット物語 (角川スニーカー文庫)

わらわは、由緒正しい台湾ヒノキの精霊が、この倭の地に渡来したという出自を持っておる。倭の国では木曽の地に樹齢450年の古木が生育しておるそうじゃが、台湾では樹齢2000年のものが見られる。
さすがに、わらわ自身は若輩者ゆえ、その長老の木に拝謁する機会には恵まれておらんがの。彼の地の長老エルダー・ヒノキ様(檜老師ともいう)は、わらわの精霊ネットにも興味を示されぬゆえ、軽々しく連絡の取りようもないわけで。


ともあれ、わらわはこの倭、いや大和、あるいは日の本の地に渡って以来、幾星霜もの間、鎮守守護の任務をあてがわれ、ある時は妖怪退治、ある時は厄災加護、また、ある時は豊穣祈願など、人々の幸せのために邁進してきた。
すなわち、守護精霊の一柱という奴じゃ。


一柱というのは、神々を数える時の単位で「ひとはしら」と読む。大和言葉ゆえ、訓で読むのが正解じゃ。
これまで、「いっちゅう」と音で読んでいた者は、考えを改めるが良かろう。
もちろん、わらわ自身に限って言うなら、樹木の精霊ゆえ「いっちゅう」と呼んでも差し支えないのじゃが。


何? わらわの来歴はどうでもいいから、さっさと本題に入れと?
そなたは確か、読者A?


え? 読者Aは現在、謎の失踪を遂げて行方不明じゃと?
そなたは読者B、名前はまだない、と。
そなたも、コナっちゃんを狙っているのか?
え? 違う?
純粋にTRPGファンで、ソード・ワールドの話を楽しみにしてくれておるというのか?
あんなストーカー男と一緒にするな?


それは済まなかった。
下心なしに、純粋にTRPGを愛する者は同志じゃ。わらわの記事の閲覧やコメントを公式に許可するとしよう。


では、賢明な読者B殿のアドバイスに従い、本来のあらすじに入るとしようかの。
確かに、わらわの来歴は長きに渡るゆえ、延々と話し続けるところであった。コミュニケーションを重視するTRPGファンゆえの空気を読んだ的確な指摘であったと受け止めよう。
わらわ自身の物語は、また別の機会に触れることもあろうて。何せ、このブログの準レギュラーじゃからな。


SW2.5編の第1話では、わらわに忠実な二人の従者、ビャッコ(シロ)とゲンブがキャラ作りを終えた。
そして、前回の2話めでは、本命のコナっちゃんの番になったが、「字が書けない」というTRPGプレイにおいて割と致命的な問題が発覚した。こうなれば仕方ない、カードゲームに切り替えようか、それともボードゲームがいいか、などと判断を巡らせる前に、助っ人が現れてくれたがの。
ソード・ワールド2.0 カードアドベンチャーソード・ワールド2.0 ファンタスティック・フライト

その名はケイPマーク2。
怪獣カプセルに宇宙大怪獣ドゴラを封印して、忠実なペットに飼い慣らしたアシスタント・モンスターという奴じゃ。
わらわの知る限り、かつて九州で暴れたドゴラに対して、そういう処置を施した者はいない。白新星という魔術師の隠れた偉業の一つと言っても良いのではなかろうか。
いくつかの伝説を残して、わらわなりに注目をしていた御仁だったが、実際に連絡を交わしてみると、意外とフランクというか、伝説とは裏腹の人物であった。もっと、頭の固い気難しい男かと思っておったが。
ただ、君子豹変するところがあって、必要以上の馴れ合いはせぬ方が吉と思われる。ベタベタ甘えられることには一線を置いているところがあって、娘御をわらわに託したのも、そういう事情があってのことであろう。
一言で言えば、「自分の世界や愛するものを大切に考える気概」が強く、その領域を脅かす者に対しては、過剰な防衛意識を剥き出しにすると言ったところか。
筋を通す分においては、信頼できる男と言えような。少なくとも、わらわの現在の契約主であるサブロー殿とは、今も懇意の仲らしいからの。


サブロー殿といえば、先日、また一枚イラストをいただいてな。
温泉入浴シーンを描いたものじゃが、さすがに本物ではなく(それなら覗き見趣味ということになる)、水着をつけたイメージイラストという奴じゃ。
リアルなら犯罪となる行為でも、空想や妄想で心を豊かにすることまでは、戒めるものではない。美的センスは幻想の中でこそ培われるというのが、わらわの考えであって、その一線を踏み越えて生々しい領域に達してしまえば、興が冷めてしまうというもの。
すなわち、架空と現実のギリギリのラインで自己を律することが芸術の道であって、そのラインの見極めが下手くそだと、品がないということになる。別に上品を気取る必要はないが、露骨に品性下劣なのは褒められたものではないので、場や相手をわきまえるのが節度ある人の道と言えよう。
その点で、サブロー殿は精霊の友と呼ぶにふさわしいセンスの持ち主だと、わらわは信頼を寄せておる。空気が読めるゆえにな。そもそも、空気が読めなくては、精霊使いの資質に欠けることにもなろう。


さて、そんな、わらわとコナっちゃんたちのキャッキャウフフな仲睦まじい様子がしっかり描かれておるイラストは、近日の入浴編で公開予定じゃ。
感謝の気持ちを込めてな。


それで、どこまで話したかの。
そうそう、ドゴランアーマーのケイPマーク2じゃ。
このアシスタントのおかげで、コナっちゃんも字が書けるようになり、少しずつTRPGの超初心者プレイヤーから脱却し始めておる。
それで、シロのアドバイスに従って、プリースト技能を選んだまではいいのじゃが、ソード・ワールドの神さまの知識がないゆえに、そこから説明しないといけなくなったのじゃ。


つまり、今回は、「ソード・ワールド初心者にも分かる神さま講座」ということじゃな。
お盆の時期に神仏や精霊の話をすることは、時宜にもかなっていようしの

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