Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

仕事人2009・第21話感想

 視聴前の予想。
 何だか重苦しい、見た後でスカッとしない鬱な話になるんじゃないか?


 視聴後の感想。
 おお、何だか爽快感に溢れる大活劇だ。まるで『必殺剣劇人2009』みたい、カモノハシみたい♪
 あれ? でも、涼次だけ捕まっちゃったよ。
 剣劇人みたいな派手なアクションをやっているのに、ちゃんとガマを用意しないから……(爆)。

終わりに殺陣をどうぞ

 ……ということで、最終回前に大殺陣を展開して、それなりにスカッとできた最終1話前なんですが、最後もやはり「重さはあるけど、痛快時代劇」で終わって欲しい、と思っています。
 理想的な終わり方としては、「仕置人」または「新仕置人」。
 仕置人ラストは、誰も犠牲者を出すことなく、捕まった仲間を助けるために、「闇の仕置人だ〜!」と昼日中に派手な殴り込みを掛けて、最後に主水以外、江戸から旅立って終了。
 一方の新仕置人ラストは、仲間が再起不能になって、主水ただ一人で殴り込みを掛けます。この最後の切り札である主水が格好いい。
「中村、まさか、貴様……」
「そう、諸岡さん、そのまさかだよ」


 次に、拷問を受けて、植物人間状態になった巳代松。正八の引っ張る大八車に乗って、実は想い人だったおていの支えで竹鉄砲を構え、逃げる裏切り者を追いつめ、射撃一発。意識不明状態ながらも、自らの仕置はきちんと果たしたと。
 う〜ん、涼次で同じことをするなら、如月のサポートで、火野正平を始末? ええと、次回、火野正平が演じるのは「拷問人の巳ノ助」……って「巳」の字だけ何だかつながってる。
 果たして、拷問された涼次はどうなるのか? 生き延びるのか、力尽きるのか、自害して果てるのか、それとも植物状態か? どれが来ても、それなりに納得しますよ。
 それより気になるのは如月。彼女の場合は、きちんと生き延びないと納得しません。いや、まあ、涼次が殺されて、仇討ちのために「お菊姉さんの扇」を使って、火野正平を始末……だったら大拍手したり。


 ……で、最後に念仏の鉄ですがね。
 相手のドスを腹に受けながらも、焼けた右腕で相手の骨を外し、その後で、女郎屋で力尽きる……なんて散り方は、もう本懐を果たした漢の伝説と言えましょう。


 ともあれ、「重さと痛快さを高いレベルで両立させた最終話」として、新仕置人ラストは神の域です。
 ……まあ、そこまでのレベルを本作で期待するのは酷として、とりあえず、今回に負けない活劇が見られたらいいなあ、と期待してみる。いずれにせよ、3週間待たされることがないのは何よりです。

一筆啓上 過去が見えた

 ええと、次回への期待(未来)と、昔の思い出(過去)ばかり話して、今回の話はどうなのさ、という声が聞こえてきそうなので、この辺で復習。
 今回は、小五郎が主役ですね。小五郎の師匠のテキサス刑事が「大老」と「老中」の権力争いの犠牲になって、いつもは冷静な小五郎が熱く燃える話です。
 うーん、テキサス刑事ですか。新春スペシャルでは、ゴリさんが悪徳商人として登場しているなど、「必殺」と「太陽にほえろ」の関係はいろいろネタが多いのですが。
 レギュラー殺し屋としては3人。
 スコッチ刑事こと沖雅也は、錠(仕置人)、市松(仕置屋)、唐十郎(からくり人・富嶽百景)。
 殿下こと小野寺昭は、新吉(仕切人)
 そして何よりもジプシー刑事こと三田村邦彦は、仕事人の秀。


 後は、長さんの娘婿が「柴俊夫(仕事人・壱)」だったり、ジーパンの母親が「菅井きん中村せん)」だったり、ロッキーの兄貴が「浜畑賢吉(仕業人ラストの土屋小十郎や、からくり人・血風編の直次郎)」だったり……って、は! 
 この項目、「渡辺小五郎の過去が見えた」のつもりだったのに、『太陽にほえろ』の話に夢中になっているよ、自分。ええと、このままだと、同じ渡辺でも渡辺徹の話に寄り道して、『ハングマン』にまで話が移ってしまい、秋野太作とか、鮎川いずみとか、梅宮辰夫とかとの関連に触れたりして、戻って来れなくなりそうなので、これぐらいにしておきましょう。
 ……あ、火野正平まで話が進めば、戻って来れるのか。


 ……って、閑話休題
 渡辺小五郎の過去です。昔は「抜き身の刃のよう」だったそうですが、今は穏やかになったそうです。つまり、仕事人になっていなかったら、西村左内みたいに辻斬りに走っていそうな方だったのですな。
 で、今回は師匠の仇討ちで熱く燃えたわけですが、次回は、師匠の奥方にも危険が迫りそうなので、さらに熱く燃えることが予想されます。
 まさに「寄らば斬るぞ」状態の小五郎が見られることを期待。
 

過去ありて候

 で、これまで語られなかった過去が語られたキャラがもう一人。
 偽仕事人に仕事を奪われていることで、涼次がお菊を責めます。「仕事をとってくるぐらいのことも、まともにできないのか! どうせ、人の一人も殺したことがないんだろうによ。」
 それに対して、お菊を庇う主水さん。「いや、あるぜ」 一瞬、動揺する涼次に、「冗談だよ」とはぐらかす主水さんですが、
 今回の仕事に際して、お菊姉さんは、「仕込み扇」を手に取ります。
 それを見た涼次が、自分の暴言を反省したのか、お菊を逃がして自らが囮になることを決意。


 この辺のドラマの流れは、「涼次の自己犠牲」の理由付けにもなっており、いろいろとドラマに深みを与えてくれますね。
 仮に、涼次が命を落とすことになるのなら、如月の面倒はおそらくお菊姉さんに託されることにもなるでしょうから、伏線ととらえることもできるかな。

大殺陣

 今回の大仕事では、やはり小五郎と涼次の派手な見せ場が目立つのですが、
 NOVAとしては、レンとのつながりで、アクション曲で殺しをした主水さんに拍手。
 そして、人質救出に貢献したレンの糸殺しもいいですね。見てみると、敵の侍に完全に無防備な背中をさらしているのですが、「本物の仕事人の出現」にビビッてしまい、攻撃できないでいる侍の表情がいいので、納得の演出かな、と。


 で、小五郎の剣技対決もいいですが、やはり涼次。もう、これが最後の見せ場になってもおかしくないくらい、一人で大暴れしてくれます。仕込み針の他、お菊姉さんの扇を使ったり、相手から奪った刀を使ったり、ワンマンアーミー状態。
 でも、肝心の的である老中は、「偽仕事人」連中の乱入により、失敗しているわけで。
 次回、この始末はどうつけるかな?

偽仕事人

 まあ、本来、この呼称は違和感あるわけですな。
 というのも、「仕事人」という呼称は別に、主水や小五郎たちだけの登録商標ではありませんから。
 偽仕事人というのは、まあ、「偽塾講師」とか「偽花屋」とか「偽作曲家」とかいった具合に変な呼び名。要は、塾で教えれば塾講師を名乗ってよし、花を売れば花屋を名乗ってよし、曲を作れば作曲家を名乗ってよし。で、頼み人から依頼されて、殺しを引き受ければ仕事人を名乗ってよし、のはずなんですな。


 でも、果たして、その正体は?
 鬼面をかぶっていて、よく分からないですし、目的も今話ではいまいち不明ですが、面を取ると、「実は大河原さんでした」とか「実は坂本さまでした」とか「実は目黒祐樹でした」とかだったりすると……拍手していいのか、どうか。
 まあ、それも含めて、次回の最終回を楽しみにしましょう。