う〜ん、サブタイトルが「ドラゴンクエスト」ですな*1。
魔物使いの主人公が、父親の声に導かれながら、異世界の魔王と戦うことになる話、と書くと、実に大作RPGっぽいです。まあ、さすがに結婚相手を選ぶのに迷ったり、石にされて息子&娘に助けられたりする展開はなさそうですが。
……って、ドラクエ話はこれぐらいにしておいて。
これが、ドラゴンナイト。DVDは6月に出る予定。
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一応、龍騎ではなく、「ドラゴンナイト」名義のフィギュアも出るみたいですが、なかなか値段が張ります。
自分的には、同じ「リ・イマジネーション」でも、こっちのフィギュアで十分。
さて、『仮面ライダー龍騎』を元に、アメリカで再編集した本作ですが、どこが変わったかを中心に書くのがセオリーですね。
ええと、OREジャーナルがATASHIジャーナルになって、仮面ライダーは裁判員制度の中に組み込まれているという世界観……ではなくて*2、
OREジャーナルの代わりに、ヒロインのマヤ・ヤングの運営する個人ニュースサイト。ええと、名前は何だっけ? MYジャーナル?(イニシャル的にはいけそうだけど) 今度、チェックしないと。
仮面ライダーは、異世界ベンタラの科学者にして異星人のユーブロンが製作したアドベントカードデッキで変身する戦士たち、という設定。目的は、異星の侵略者ゼイビアックス将軍に対抗するため。何となく、ウイングマンを連想させる設定かも。ドリムノートの代わりに、アドベントカードってことですね。
まあ、こういう設定は、おいおい語られて行くことになるんですけど、第1話は龍騎の1話をほぼ踏襲。
主人公の城戸真司改めキット・テイラーが、父親の声に導かれ、ライダーに変身するアドベントカードを手に入れた物の、まだうまく戦えず、剣が折れたりしながら(笑)、先輩戦士の蓮改めレンの変身するウイングナイトの戦いを目撃し、最後は未契約のドラグレッダーの襲撃を受けて、つづく、と。
違うのは、ドラマ部分。
ええと、城戸はOREジャーナルの記者で、上司から「祭りを取材に行って、一緒に神輿を担ぐ」ような、単純・猪突猛進な性格と称されます。いや、まあ、当初はそこまで軽くて、悩みとは無縁と思っていたのですが、物語が進展するにつれ、「祭りを取材に行って、一緒に神輿を担いでみたものの、それが危険と分かって、必死に祭りをやめさせようとして、祭りに夢中になっている他の参加者から邪魔者扱いされ、悩みながら、最期は祭りの途中の事故に巻き込まれそうな少女を庇って死んじゃう」ような主人公になってしまいます。初視聴時、まさか、こんな意外な顛末になるとは思いもよりませんでしたよ、ホント。
で、本作のキットは、記者じゃなく、元バイク屋の息子。おお、仮面ライダーらしい。ちなみに行方不明の親父さんの声は、霞のジョー。う〜ん、どこでも行方不明になる人だなあ、と思っていたら、今は悪の宇宙人の幹部になって、護星天使と戦ってますな。人生いろいろ。
キットの性格は、「誤解されやすく、盗みの犯人と間違われがちな不幸体質」。でも、本人は「タフな奴だけが生き残れる」というセリフで、前向きさを表明しています。うん、似たような意味でも「戦わなければ生き残れない」よりも、いいセリフだ。
マヤ・ヤングは、偶然、事件に巻き込まれて、ライダーの謎を追う女性ですね。後に、2代目セイレーン(ファム)になって、自らもライダーバトルに参加するそうなので、原作のヒロインよりも扱いは良いです。声は、ライダーヒロイン経験者の芳賀優里亜さんで、何度か仮面ライダーに変身を試みた挙句、失敗し、ついには怪人となってしまった経歴の持ち主なので、やっとライダーに変身できるのが本作。
ちなみに、初代セイレーンの声は、原作どおりの加藤夏希を期待していたんだけど、キバーラの沢城みゆきさんだそうで、これはこれでライダーつながりで悪くはない、と。元コウモリガールが、コウモリ男の恋人役をするわけですから。
で、そのコウモリ男のレンですが、声がそのまま蓮なので、原作再現度高し。
役者は、グラサンかけた長身男性で、マトリックスのイメージがあります。
映像的な違いは、原作のバイク、ライドシューター以外のオリジナルバイクが登場することと、
ミラーワールドのモンスター(ゲルニュート)は、鏡の世界に人間を引きずりこむだけでなく、現実世界にも出てくること。ただし、その姿は一般人には見えないため、現実世界での戦いは、ライダーの一人バトルとして演出されます。
ともあれ、声や昔の映像の懐かしさと、新たな設定や意外な映像の二つの角度から楽しめる作品として、追跡したいですね。