ヘビ年なので
晶華「特撮界隈では、仮面ライダー王蛇が定番だったと思うけど、今年はこの人にスポットを当てようと思います」
翔花「ヘビクラ隊長さんかあ。ウルトラマンZの物語では、重要人物ね」
晶華「オーブさんにとってもね」
翔花「ところでNOVAちゃんは?」
晶華「正月あいさつで、いろいろなところに書き込みに回っているらしいわ。ここは、私たちに任せたって」
翔花「仕方ないわね。任されてあげる。ニャンニャン、ニャミー」
晶華「そのセリフ、お気に入りなの?」
翔花「怖くない怖くない、よりも汎用性があっていいと思うのよ。番組が終了するまでは使ってあげようと思うの」
晶華「まあ、お姉ちゃんだから、一緒に遊ぼう♪ ぐらい言うかと思ったけど?」
翔花「そこまで精神年齢が低くないわよ。世の中には、一緒に遊んで楽しい人と、そうでない人がいるのは分かっているし、誰かれ構わず無邪気に友だちというのは、違うかなって」
晶華「主人公はそれぐらい無邪気な陽キャラの方がいいと思うけど、お姉ちゃんがツンデレに目覚めるとは思わなかったわ」
翔花「別にツンデレじゃないし。ただ、ヒーロー愛に満ちた人に悪い人はいないと思うけど」
晶華「キータクラーさんとか?」
翔花「まあ、最後にウイングマンを助けて散って行ったし。とにかく、NOVAちゃんの代わりに、わたしたちがここでの正月あいさつを任されたんだから、いっしょにあいさつするわよ」
晶華「ええ。では、2人でいっしょに声を合わせて、せーの……」
Wショーカ『2025年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくね♪』
正月から訃報
NOVA「ただいま」
翔花「あ、おかえり。おみやげは?」
晶華「お年玉も欲しいな」
NOVA「いや、少し音楽を聞いてひたらせてくれ」
晶華「ちょっと、正月早々、いきなりワンダバマーチ?」
NOVA「この曲を作った冬木透さんが、昨年12月26日に亡くなったという話を今朝知った。俺にとっては、2025年の初訃報だ」
翔花「それは、いきなりヘビーなニュースね」
NOVA「ああ、ヘビ年の最初が訃報で始まるとはな。ウルトラシリーズの作曲家としては、セブン以降の定番の曲を作った人だが、これでゴジラの伊福部昭さん、仮面ライダーの菊池俊輔さん、戦隊の渡辺宙明さんに続き、特撮音楽の四天王とも言うべき方々がことごとく鬼籍に入られたことになる」
晶華「だったら、今日は故人を偲ぶ記事なの? 正月なのに?」
NOVA「まあ、明るい曲を流したいがな」
翔花「A兄さんも、冬木さんの曲だったんだ」
NOVA「昭和ウルトラだと、初代マンとタロウ以外は全部、冬木さんがタッチしてるぞ」
翔花「すると、レオ師匠も?」
晶華「80先生も?」
NOVA「あと、U40のジョーニアスさんも、初代マンの宮内國男さんと、冬木さんの両方が参加している」
晶華「ええと、ジョーニアスさんと80さんって第3期ウルトラと言われて、過小評価されがちだけど、実は面白い?」
NOVA「まあ、ジョーニアスはアニメのウルトラという新基軸だったけど、当時のウルトラファンの視聴者はアニメというだけで過小評価をして、そのSFマインドを正しく受け取った者は少数だと思う。一方、80は路線変更が甚だしい作品で、当たり回と外れ回の差が大きい。だから、80の傑作選だけで総括すると、面白い作品と評価されると思うが、1期(Q〜セブン)と2期(新マン〜レオ)に比べて、日の目が当たる機会が少なくて、今なお十分な評価が為されているとは言えないわけだな。
「どちらかと言うと、80の次が96年のティガなので、TVシリーズが15年もの空白期間を生んだ戦犯扱いされて、2006年のメビウスで補完されるまで不遇かつマニアックな作品だった。さらにジョーニアスに至っては、2019年のタイガでU40出身のタイタスさんが登場するまで、ほぼ黒歴史に近い扱いで、持ち上げられるようになったのは、この5年の間になる」
翔花「どちらも、冬木透さんの音楽とともに、忘れ去るにはもったいない作品ってことね」
NOVA「で、冬木さんの音楽で21世紀だと、このウルトラマンということになる」
晶華「あれ? ワンダバと言えば、ダイナさんのスーパーGUTSとか、メビウスさんのGUYSとか、他にもなかった?」
NOVA「あるけど、冬木さんのワンダバは、コスモスのチームEYESまでだ。他は、冬木さんのワンダバをリスペクトした他の作曲家の手によるもので、ここでも流したいが、訃報の流れで別の曲を流すわけにも行くまい」
翔花「とにかく、ウルトラ界でも大いなる伝統を築き上げた音楽家が冬木さんってことね」
NOVA「ウルトラだけじゃないぞ」
ウルトラ以外の冬木音楽
NOVA「まずは円谷系でこれだな」
NOVA「次にこれ」
晶華「あれ? ファイヤーマンの主題歌は?」
NOVA「そっちは、小林亜星さんの作曲だから今回はそぐわない。劇伴は冬木さんで、俺が好きなのはこちらだけどな」
NOVA「後はこれか」
NOVA「で、80の次は、こういうロボット物も担当しているんだが、こっちはスパロボ未登場なのが残念だ」
NOVA「スパロボ参戦作だとガリアンだが、主題歌は冬木さんじゃないからパス。で、今回、冬木さんの履歴で驚いたのが『牧場の少女カトリ』の作曲だな。主題歌の編曲がエヴァで有名な鷺巣詩郎さんというのも意外だが、カトリという作品はなかなか侮れない」
なぜか膨らむカトリの話
NOVA「まあ、冬木さんではないのだが、カトリという作品が気になったので(未視聴)、主題歌を挙げておく」
晶華「思いの外に良い歌ね。OPもEDも気に入ったわ。カトリってどんな作品?」
NOVA「『フランダースの犬』から始まる世界名作劇場の10作めで、84年の作品だから、アニメのウイングマンと同じ時期だな。フィンランドを舞台に、時代設定は第1次世界大戦期で、戦前のドイツに出稼ぎに行っていた母親との連絡が途絶え、仕送り金も届かなくなってしまう。貧しい祖父母の家で暮らしていた9歳の少女カトリが、家計を助けるために牧場の家畜番やらいろいろな仕事を健気に頑張る話で、最後は無事に帰って来た母親との再会でハッピーエンドに終わるそうだ」
翔花「え? 敵は誰?」
NOVA「いや、世界名作劇場に敵なんていないだろう。方向性としては、アルプスの少女ハイジとか、赤毛のアンとか、ポリアンナの系譜だから。俺は82年のルーシーまでが見た記憶があって、83年のアンネットと84年のカトリがよく知らなかった。85年の小公女セーラは知っているんだがな」
晶華「でも、NOVAちゃん、Wikipediaであらすじをチェックしたんだけど、ほぼ日常物語のカトリにも、イベントとして敵キャラがいるみたいよ」
NOVA「マジか? トム・ソーヤにおける人殺しのインジャン・ジョーみたいな奴か?」
晶華「いいえ。カトリの職業は、牛や羊の家畜番がメインなんだけど、狼やクマに牧場が襲撃される話があるみたい」
翔花「狼やクマ! それって、かなりの強敵じゃない?」
NOVA「ああ。一般人の少女が勝てる相手とは思えないな」
翔花「冒険者を雇わないと」
NOVA「カトリの世界に冒険者なんていないだろう」
晶華「さらに、盗賊の女がいるらしいわ」
翔花「盗賊! やっぱり冒険ファンタジーの世界じゃない」
NOVA「今だったら、カトリがレンジャー技能の持ち主で、いろいろトラップを仕掛けるような展開を思いつくな。動物の相棒もいるみたいだし、ウォーハンマーの世界だったら、家畜番の女の子キャラだって作れそうだ」
翔花「戦うんだったら、武器と鎧を用意して、あと仲間も必要ね」
晶華「古谷徹声のボーイフレンドがいるそうよ」
翔花「アムロさん? それともタキシード仮面さま? 鋼鉄ジーグさんでもOKよ」
NOVA「ヤムチャだったら?」
翔花「それじゃダメね。せめて聖闘士星矢だったら、心強いんだけど」
晶華「残念ながら、84年の話だから、タキシード仮面もヤムチャも星矢もアニメの世界にはいないわ。アムロさんはいるけど、Zガンダムに出演する前だから連邦の基地に軟禁状態だろうし、頼れるのは司馬宙さんぐらい?」
NOVA「まあ、ジーグがいれば狼だろうがクマだろうが勝てるだろう」
晶華「あ、やっぱり無理っぽい。盗賊の女の声の人が吉田理保子さんだって。ビッグシューターのミッチーが敵キャラなので、ジーグパーツが発射できないわ」
NOVA「カトリの世界では、吉田理保子さんは敵かよ。ハイジのクララとか、ルーシーの姉のケイトを演ったのに、まさかの盗賊の女とは」
翔花「つまり、ドロンジョ様みたいな盗賊の女が狼やクマを率いて、カトリの働く牧場を襲撃しようとする話ね。面白そう」
晶華「いや、そういう話じゃないんだけど」
翔花「今から、そういうシナリオに書き変えて、冒険ファンタジーにしましょう。『牧場の少女カトリ』さんが冒険者を雇って、牧場を守るの。ゴブリンスレイヤーさんみたいに」
NOVA「……冗談はそれぐらいにして、84年の時点で、『牧場の少女カトリ』からそういう発想でTRPGシナリオを考える日本人は誰もいなかったんじゃないか、と考える。それに、狼とかクマとか盗賊の女って、それぞれ別の回のエピソードだろう? 無理やり一つに混ぜるな」
翔花「でも、31話の眠りの精とか、32話のサブタイトル『魔法の本と悪魔』とか、ファンタジーっぽくない?」
晶華「その回辺りから、カトリさんは本をもらって勉強を始めるみたいね。田舎の牧場暮らしから、都会暮らしに切り替わるようになり、そこの屋敷の奥さまが教養を付けるために勉強できる環境も与えてくれて、将来のカトリは作家になるそうよ」
翔花「つまり、貧しい牧場育ちの女の子が、狼やクマ、盗賊の女の襲撃を切り抜けて、成長した後、魔法の書物を手に入れて、レンジャーからウィザードに転職する話ね。最後は、世界を創造する言霊魔術の使い手になって、北欧で語り伝えられる伝説となる」
NOVA「そういうアレンジの仕方を人、換骨奪胎と言うんだぞ。と言うか、そういう話を『カトリ』と言い張るのは、作品ファンを怒らせるだけだから、あくまでカトリを元に妄想を思いきり膨らませた怪変作と思うな。とりあえず、作品を知りたければ、公式サイトもチェックしながら、まずは正しい作品知識を得ような」
NOVA「なお、世界名作劇場のキャラ名を使ったウィザードリィの動画を発見したりして、ああ、その手を使えば、カトリを冒険者として成長させられるな、と思った。かく言う俺も、昔、『必殺シリーズのキャラ名でウィザードリィを遊んだ』記憶もあるし、ネタとしてなら楽しむのも自由だろう。でも、たまに公式でこんなことをするケースもあるそうだ」
翔花「カトリさんも、もう4年、放送時期が後なら、ファミコンゲームになっていたかもしれないのね」
NOVA「まさか、小公子セディで冒険ゲームが作られるとは思わなかったな。トム・ソーヤとか、フローネの無人島サバイバルゲームならまだ想像しやすいが」
晶華「って、今回は冬木透さんの訃報について、しみじみと懐かしむ記事じゃないの? 何で、大昔のファミコンゲームのネタにハマっているのよ」
NOVA「いや、俺にもよく分からないんだ。気づけば何だかこうなっていた。まあ、正月でいきなり訃報というのも哀しいので、それを避けようとしたら、世界名作劇場の魔力で心が癒された……と言ったところか」
翔花「うん。心が癒されたんだね。だったら、お年玉をちょうだい」
NOVA「ヘッ?」
晶華「そうね。正月は親が子どもにお年玉をあげる日なんだから、明けましてお年玉よ」
NOVA「いや、妄想の精霊少女にお年玉なんて必要か?」
翔花「お年玉について、読者の皆さんが納得する面白いオチを付けてよね。それじゃないと、当記事 完にはならないんだから」
晶華「さあ、精霊少女の娘2人にお年玉をねだられたNOVAちゃんがどんな返しをするか見物ね」
NOVA「ううっ、今まで6年間、花粉症ガールと話して来て、お年玉なんてねだられたことは一度もなかったぞ。このピンチをどう乗り越えたらいいんだ?」
- 素直にお金をあげる
- お金の代わりに、何かを贈る
- メガネから怪光線を発して、どさくさ紛れに逃げる
娘たちへのお年玉
NOVA「ここは1が無難だが、何だかつまらん。3が一番ネタとしては面白そうだが、逃げたところで後からイジられそうだ。自分の居場所を守るためには、2のプレゼントで娘2人を納得させる方法を考えるのが最適解だと見た。そう、お金よりももっと真心を込めたプレゼントが世界を救う」
晶華「私たちを納得させるプレゼントを用意できるのかしら?」
NOVA「まずは、翔花にこれを見せてやろう」
翔花「人狼ゲームって何?」
NOVA「いや、俺の娘だったらそれぐらいアナログゲームの常識として知っておけよ。仕方ない。人狼ゲームの説明動画が俺の翔花へのお年玉だ」
翔花「なるほど。嘘つきが誰かを探すゲームだから、嘘がつけない正直なキャラばかりだとゲームにならないってネタね。面白い話をありがとう」
NOVA「納得してもらったなら何よりだ」
晶華「やるわね、NOVAちゃん。桃井タロウでお姉ちゃんを釣って、疑問を持たせる。そして知的好奇心を刺激されたところに答えを与えられると、脳内ドーパミンが分泌されて幸せになれる。プレゼントとは人を幸せにすること。だったら、私を幸せにできるかしら」
NOVA「ふっ、晶華。今のお前は幸せになれん」
晶華「どうしてよ!?」
NOVA「今のお前は、心の中で『そう簡単に幸せになってたまるものか!』と俺への反発が強いからな。俺ごときの言葉で、幸せになりたくないと自分で壁を作っているのだから、何を贈っても幸せになれないのだ」
晶華「つまり、私の勝ちね」
NOVA「幸せになれないことがお前の勝ちなのか?」
晶華「違う。勝つことが私の幸せよ」
NOVA「ならば、お前の勝ちだ。このブログの主人公は、今日からお前だ。俺は引退する」
晶華「ちょ、ちょっと、いきなり何を言ってるのよ? 正月早々、引退宣言? それって無責任じゃない?」
NOVA「当記事の目的は、正月あいさつだろう? お前と翔花は2人できちんと、ブログのお客さんに年始のあいさつをしてみせた。それに比べて、俺は何だ? 正月早々、訃報にうつつを抜かし、相も変わらぬ寄り道三昧。正月あいさつもろくにできぬ男に、管理人の資格はない。お前に後を託して、俺は消える」
晶華「NOVAちゃんが消える!? いいえ、それはダメよ。消えるぐらいなら、お年玉なんてなくてもいい。私にはNOVAちゃんが必要なの」
NOVA「俺も、お前が必要だ」
晶華「やった、NOVAちゃんの愛をゲットよ。もう、離さないんだから」
NOVA「いや、ヤンデレみたいなことを言ってるなよ。とにかく、晶華にここの管理権を託すのは本当だ。言わば、お前がウルトロピカルのダイアンナみたいな立場で、俺はアストみたいなサブに回る。だから、ここの主役は晶華で、翔花がアシスタントガール。そして俺は、あくまでアドバイザーのポジションで振る舞うことにする。これが今年の、当ブログの方針ってことで」
晶華「私が主役。それこそ私の長年の夢? 嘘みたい……」
NOVA「疑うなら、ブログタイトルもさっき、少し変えたぞ。Wショーカが前で、俺は後ろに下がった。今年はこういう形で、俺が控えに回ることにした」
晶華「どうして、また急に?」
NOVA「今年は少し、ウルトロピカルでゲームブックをプレイすることが増えそうだからな。よって、晶華が俺の代理ではなく、ここの代表みたいなポジションで、メインに立った方がいいと判断したまでだ」
こうして、2025年はShiny NOVAが粉杉晶華にブログ主の立場を譲った形で、記事書きしようと思います。
まあ、書くのは結局NOVAですけど、気分を切り替えようってことで。惰性やマンネリを避けようという決意ですね。
そんなわけで、心機一転の正月書き始めでした。
(当記事 完)

