WショーカとShiny NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

ソーサリー1『シャムタンティ丘陵』裏攻略記・魔法使い編(準備回)

『王の冠』パラグラフ438番

 

 きみの旅の終着地はどこだろう?

 これまでの冒険が、でたらめの順序で目の前に現れては消えていく。

 あるときには自分自身の誕生を目にするが、次の瞬間にはトレパー二の村人に称えられる自分の姿があり、かと思えば時の蛇と戦っている。

 サイコロを2個振って、究極魔法ZEDの効果を決めること。

 

晶華「……ということで、私のキャラクター、魔法使いのロザリンは、マンパン砦で大魔王の罠にはまって捕まってしまいました。そこから脱出するために、究極魔法ZEDを使う決断をしたのね」

NOVA「いきなり、いろいろすっ飛ばして、クライマックスから始まるんだな」

晶華「ここで、うまくサイコロ2個で8を出せば、目的の時空座標に到達できて、大魔王との決戦につながっていくんだけど、試しに振ると……(コロコロ)7」

 

 ついに幻影が消え、周囲の世界が再び形を取り戻す。

 呪文が消えるにつれて、周囲の様子が見えてきた。

 牢獄塔は消え、持ち物もいっさいない。

 きみがいるのは、妙に馴染みのある地下の洞窟だ。

 二度と聞かずにすむようにと願っていた物音に気づき、記憶がよみがえる。

 『ソーサリー1 シャムタンティ丘陵』の195へ。

 

翔花「ええと、そのパラグラフは……これね」

 

ロザリンの去就

 

晶華「ということで、牢獄塔からの脱出で、強引に究極魔法を使ったら、いろいろと過去の時代やパラグラフに飛ばされてしまう、というイベントが、物語の未来に待っているのよね。運が良ければ、近い過去に飛ばされて、リカバリーもしやすいんだけど、最悪なのは出目2と12。出目2で飛ばされた先は、何世紀も前に絶滅したはずの翼竜アンティーロセット(創元版だと「始祖鳥」と意訳)が空を飛び交う古代で、ゲームオーバー。出目12だと、マンパン砦が建造される前の過去か、砦が消滅した後の未来か、異なる時代のマンパンの荒野に出現して、ゲームオーバー」

NOVA「まだ、ゲームブックの過去パラグラフに飛ばされるのがマシなんだな」

晶華「そして、出目10だと、『シャムタンティ丘陵』のパラグラフ1番に飛ばされて、要は最初からやり直し、ということになります」

翔花「つまり、ロザリンちゃんは同じ時間をもう一度、やり直すタイムトラベラー、未来から来て歴史改変も可能なリプレイヤー状態ってことね」

晶華「さて、今回はロザリンの時間跳躍前の冒険について、あらましを語ります。まず、彼女は姉のクローディアを追いかけて、少し後からアナランドを出立しました」

翔花「え? わたしを追いかけて来るの?」

晶華「そう。ロザリンとしては、クローディアと2人でカーカバードの冒険をしたかったんだけど、ゲームブックの都合とか諸事情で、遅れて出発して、結局、合流はできなかった。そして、クローディアは途中で失踪してしまい、ロザリンは姉の遺志を継ぐように、マンパン砦に到着したわけ」

翔花「わたしが失踪?」

晶華「首狩り族に殺されたか、ブラックロータスの花畑で眠ったままなのか、マンティコアの洞窟で罠にはまって散ったのか、詳細不明だけど、私の冒険の時間軸では、お姉ちゃんは任務に失敗してしまった(涙目)」

翔花「勝手に殺された気分……」

晶華「そんな状況で、ロザリンの目的は、時間を巻き戻して、お姉ちゃんが死んじゃう物語を改変し、姉妹がもう一度、再会できるようにすること。そう、時空魔法のZEDの謎を解き明かし、きちんと制御可能にして、私が望む未来を構築することが最大の目的。〈王の冠〉奪回の任務も、マンパンの大魔王を倒すことも、そのための手段に過ぎない」

NOVA「おいおい。原作ゲームブックの大目的を、そういう扱いで大丈夫か?」

晶華「別に任務を放棄するわけじゃないわ。ただ、お姉ちゃんのクローディアが『ガンドバッド王国の復興』を目的にするように、私のロザリンは『ZEDの制御方法を習得して、時空の旅の中で、行方不明の姉を見つけ出す』というオリジナルの目的を持つってこと」

NOVA「まあ、究極魔法ZEDの秘密を解明することは、ソーサリーの裏の目的みたいなものだからな。ガンドバッド王国の復興よりは、話を作りやすいかもしれん」

晶華「それと、もう一つ。ロザリンは、女神リーブラへの信仰を捨てて、ロガーン信者になります!」

NOVA「ちょっと待て。どうしてロガーンなんだ?」

晶華「マンパン砦に侵入する際、リーブラ様はそれ以上の助力ができなくなったのね。そして、ZEDで時を超える旅の最中に、ロガーン様がお声をかけて下さったの。そう、1周めは私もリーブラ様を信じていたんだけど、2周めの旅を始めるに当たって、ロガーン様が新たに導いてくれるようになったのね。もちろん、ルールを変えるわけじゃなくて、劇中で『リーブラの加護』と称するものを全て『ロガーンの加護』に名前を置き換えるだけ。もちろん、表向きはリーブラ信徒のように振る舞うけど、実はロガーン信徒でした、と世間を欺いている、と」

NOVA「リーブラの教義は、真実の女神だから嘘をつくべきではないけれど、ロガーンは策略の神だから、嘘をつくのは自由なんだよな」

晶華「ロガーン様の教義って、均衡を保て、という灰色の魔女っぽいものよね。マンパンの大魔王が力を付けるのは、世界の均衡を脅かすので、何とかしないといけない。別に、リーブラ様とロガーン様は仲が悪いわけじゃなくて、いっしょにゲームをする仲だったはず」

NOVA「う〜ん、『サラモニスの秘密』を読むかぎりは、作者のジャクソンもロガーンびいきに感じられるんだよな。信者になれば、運だめしの絶対成功能力と、ダイスの振り直し能力もくれて、非常にありがたい恩恵をくれるし」

晶華「リーブラ女神の聖勇者が冒険するのが表のソーサリーで、こっそりロガーン様を信じている時戻りの魔女が冒険するのが裏のソーサリーってことで、ディレクター役のNOVAちゃんの許可をもらいたいの」

NOVA「ルールは変えずに、ロールプレイのフレーバー部分を変えるだけなら、それほど問題にはならない……よな。では、裏ソーサリーは、リーブラの代わりに、ロガーンが守護神ということで、変化球としゃれ込むか。TRPG版だったら、そういうプレイもできることだし。あと、旧世界の妖術発展に強い影響を与えた冥府魔術師団という連中がロガーンの信徒であるという設定と、彼らが〈王の冠〉を造ったという設定もあって、それを踏まえるなら、〈王の冠〉奪還任務にロガーンが興味を示す可能性は十分に考えられるわけだ」

晶華「へえ。そういう設定があったんだあ」

NOVA「このサプリに、〈王の冠〉の詳しい来歴や設定が書いてある」

晶華「では、公式に〈王の冠〉がロガーン様とも縁あるアイテムだと分かったことで、それを踏まえた物語も描けるってことね」

翔花「まさに裏ソーサリーね」

 

魔女アリアンナの習得魔法について

 

NOVA「ところで、当ブログのこの記事だが……」

NOVA「晶華はディレクターとして、アリアンナにTELの妖術呪文を使わせているんだな」

晶華「ええ。とっさのアドリブだけどね」

NOVA「彼女は果たして、妖術を使えるのか? 少なくとも、魔女術を習得した者は妖術と両立できないのがAFFのルールなわけで」

晶華「その時のプレイでは、『マジック・コンパニオン』のルールを知らなかったんだから、仕方ないでしょう。それに彼女は助けてくれたお礼に妖術の触媒アイテム(【にかわの入った小瓶】【鼻栓】【小石(4個)】)をくれるんだから、妖術のことを知ってるはず」

NOVA「だけど、妖術を彼女が使えるなら、DOPの呪文を使って、自分で檻の鍵を開けることだってできたはず」

晶華「確かにそうね。すると妥当な解釈は……アリアンナは独学の魔女なので、アナランド妖術をきちんと学んだわけではない。だけど、以前にもてなした客人から、術の一部だけを教わる機会があって、自身の魔女術にいくつかの妖術を組み込むことができたという特例よ」

NOVA「じゃあ、アリアンナはTELの妖術を、魔女術にアレンジして使ったということで。魔女術にあるのは『命の付与』(ゴーレム作成)と、『騒霊』と『呪い』の3つが原則だが、相手の思考を読むTELは違う術系統なので、本来は使えないのを、特別に経験点を支払って、断片的に個別習得できたってことで」

晶華「そう。うちのアリアンナは、TELが使える。でも、DOPは使えない」

NOVA「客人と応対する際に、心を読めるのは護身に役立つから、機を見て身につけた。一方で、鍵開け呪文は彼女の日常生活で使う必要がなかったので、習得しなかったと」

晶華「では、魔法に関する考証も済んだってことで、いよいよ時を越えた魔女ロザリンの再冒険が始まります。ここから先は、ディレクターとして、お姉ちゃん、よろしくね」

翔花「NOVAちゃんは?」

NOVA「俺は『マジック・コンパニオン』を持って、ウルトロピカルに行って来るわ。ちょうど、こういう記事も出て来たので、そんな話もしたいしな」

翔花「へえ。85年からのゲームブック関係の歴史ね。山本弘さんの『モンスターの逆襲』や『暗黒の三つの顔』についても、しっかり書かれてあるし」

NOVA「ああ。昔懐かしい、あの時代の記憶が呼び覚まされるグッドな記事だ。もちろん、FFゲームブックの翻訳者の細かいプロフィールなど、知らない話もいろいろで、新鮮な蘊蓄勉強にもなって、いろいろな人の想いが、あの時代のゲームブックブームの裏にはあったんだなあ、と感じ入ったり」

(当記事 完)