WショーカとShiny NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

『シャムタンティ丘陵』攻略記・戦士編1

勇者クローディアの旅始め

 

クローディア(翔花)「それでは、冒険を始めます」

晶華「お姉ちゃんがプレイヤーのときは、私がディレクター役ね。なお、FFゲームブックの基本は、大体400パラグラフなんだけど、本作は456パラグラフです」

クローディア「つまり、長い?」

晶華「ところが戦士編は、285パラグラフなのね。286〜455までは、魔法使いが呪文を使った結果ばかりだから、冒険としては実質300パラグラフ弱。だから、1冊だけだと、それほど長くはないかもしれない」

クローディア「でも、私とロザリンちゃんがそれぞれ冒険するんだから、記事数としては長くなりそうね」

晶華「さて、冒険の目的は分かる?」

クローディア「前に、『暗黒の三つの顔』で少し話していたので、何となく分かる。大切な〈王の冠〉が、アナランドから盗み出されたので、それを取り戻すために未開の地カーカバードを旅して、遠いマンパン砦に巣食う邪悪な大魔王をやっつけて来いってことね」

晶華「やっつけることは目的じゃないけど、冠を奪い返すためには、大魔王を倒さないといけないから、そういう理解で構わないわ」

クローディア「それじゃ、早速、カーカバードに向かって出発よ。でも、道がよく分からないの」

晶華「これが地図よ」

クローディア「ええと、右上にあるのが目的地のマンパン砦で、スタート地点は左下のアナランドね。ただし、アナランドは一部しか描かれていない」

晶華「アナランドを含む旧世界の大陸全図はこれよ。ソーサリー発表時は、そこまで構築されていなかったけど」

クローディア「思い出した。確か、アナランドは壁に囲まれた国ね。では、女神リーブラ様に仕える敬虔な聖戦士であるわたしは、前世が女王だったという記憶を封印して、首都アークレトンの王様の命令で、旅立つことになる、と」

晶華「はい。パラグラフ1番は、シャムタンティ丘陵との境界にあるカントパーニの門から出発よ。ここから北の城塞都市カーレに到着するのが1巻の内容」

クローディア「ところで、何で陸路なの? カーカバード海から船に乗って、川を北上してイルクララ湖を目指す方が速くない?」

晶華「女神リーブラ様のお告げがあったの。海路は大魔王の監視の目が強いので、陸から行けって。神に選ばれた聖なる運命の勇者のみが、冠を取り戻せると女神さまが告げられたので、あなたが選ばれた、と」

クローディア「リーブラ様に選ばれたなら仕方ないわね。だったら、この使命を果たした後は、カーカバードにわたしの国を築く許可を求めたうえで、出発するわ。そう、ガンドバッド王国をこの大陸に築くのがわたしの悲願。前世のことは、夢でときどき思い出しては、自分が女王だったという記憶もあるんだけど、誰も信じてはくれないの。まだ、神に選ばれたという方が通りがいいので、自称・勇者にして聖戦士。だけど、実績は持たないので、これから武勲を挙げようと考えている」

EJ(ジュニア)「そんなクローディア様をヨイショするのが、聖剣エクスカリバー・ジュニアのボクですぅ」

晶華「あ、EJの登場は待って。後で登場シーンを用意してあげるから。今はまだ、クローディアの手元にあるのは、ただの剣ってことで」

EJ「うう、では剣と勇者の運命の出会いの時まで、待っていますぅ。早く迎えに来てくださいねぇ」

 

クローディア「では、剣と出会うのを心待ちにしながら、カントパーニの門から旅立つわ」

晶華「門番は、遠くを見通す視力を持ったサイトマスターの軍曹トマスさん」

クローディア「ああ、ケマンダー師匠の旧友だった人」

晶華「そういう設定にしていたわね。トマスさんのセリフは、ナイン君に担当してもらいます」

 

サイトマスターの助言

 

トマス軍曹(009)「おお、女神リーブラの加護厚き聖勇者クローディアよ。危険な荒野の旅に志願した勇気を称えるとしよう。しかし、旅の無事を祈るのは無益なこと。ここから先は悪魔どもの巣食う恐るべき土地。安全や無事とは無縁の地と心せよ」

クローディア「大丈夫です。どんな敵であっても、この鍛えられた剣の腕と、女神さまの加護があれば、切り抜けてみせます」

トマス軍曹「ああ、そなたの技量は称賛に値する。アナランドの剣士の中でも有数の達人と言えよう。しかし、剣の技に加えて、知識と知恵が必要にもなる。ささやかながら、ちょっとした知識を送るとしよう。

「まずは、門を出てすぐにあるカントパーニの集落。そこは交易商人たちの居留地だ。ただし、盗賊やごろつきと大差ない連中で、油断をしてはならない。

「カントパーニの先には、ビリタンティを抜けて道が三つに分かれておる。その先がジャバジ河畔の港町カーレだ。その向こうのバクランドからは、ほぼ何も知られていない。噂では、昼夜の時の理さえも、超自然の力によって支配されているという」

クローディア「つまり、魔力が濃いということですね」

トマス軍曹「それと、これはわたしが裏のルートで手に入れた特別の地図だ。旅の助けになるやもしれぬ」

クローディア「え? これは何? ゲームブックには付いていないよね」

晶華「AFFのシナリオに付随してあるマップよ。ゲームブックと比較して進めるのも一興だと思う」

クローディア「すごい。何だか攻略本を見ながらゲームしているような気分」

晶華「ゲームブックTRPGの比較ブログはあまりないと思うので、当記事ならではのオリジナリティを狙ってみました」

クローディア「これさえあれば、方向音痴のわたしでも道に迷うことはないと思うわ、たぶん。ありがとう、軍曹さん」

トマス軍曹「うむ。長旅の危険にへこたれることなく、任務の成功を祈っておるよ。我らの王国を覆う呪いと憂いが払われますように」

クローディア「軍曹さんの励ましを受けて、決然と城門から旅を開始します」

 

カントパーニ

 

晶華「門を出たのは早朝。昇る朝日に照らされて、明るい気分で旅を始めましたが、辺境の地は人の気配もなく、カラスの鳴き声だけが聞こえてきます」

クローディア「一人旅だと、少し寂しい気分になるわね」

EJ「早く、ボクのところに来て下さいぃ」

晶華「やがて、小さな丘を一つ越えたところで、小さな小屋の集まりが見えました。どうやら、そこがカントパーニの集落のようです。道はそこを突っ切っているので、迷うことなく行き着けます」

クローディア「この村のどこかに、精霊を宿した名剣があるのよね。導きに従って、まっすぐ進むわ」

晶華「すると、1人の村人が現れて、あなたを脅すような言葉で問いかけます。『止まれ、よそ者! カントパーニに何の用だ?』」

クローディア「どんな外見かしら? 強そう? 弱そう?」

晶華「背丈は150センチほどで低いですが、腕や脚はがっしりとしていて、大柄なドワーフといったところですね。一応、棍棒を持っていますが、ごろつきの親分といった感じの面構えで、舐められてたまるか、という態度です」

クローディア「国のトップが言うようなセリフじゃないよね。ええと、『旅の剣士が武者修行のために、カーレの地を目指している。それと、掘り出し物の剣があるという予感がしてな』と気品を示す。ところで、この地で女戦士の一人旅って危険なのかしら?」

晶華「現在のファンタジー世界だと、女戦士ってありふれているような気もするけど、80年代だから蛮族スタイルの女戦士以外は、いろいろ物騒でしょうね」

クローディア「じゃあ、男装の麗人って感じで、不要な危険は避けるような出立ちにするわ。ドラクエ3の女勇者みたいに、ボーイッシュな少女剣士ってことで。でも、身長は170センチで、女性にしては大柄。露出度は高くない」

晶華「つまり、パッと見は、女性には見えない、と」

クローディア「ごろつきだらけの土地だと、女ってだけでリスクが大きそうだし。極秘任務なんだから、わざわざ目立つアピールをする必要もないと思うの」

晶華「なお、ここでの選択肢は、『交易商人だという』『道の先を尋ねる』『腹が減っているので、食事をしたいと告げる』の3択ですね」

クローディア「道も尋ねたいけど、まずは剣を売っているお店ね。交易商人じゃないけど、買い物をしたいとは言うわ」

晶華「では、村の奥の小屋に案内してくれます。そこの倉庫番から、次の商品を勧められますね」

 

  • 薬草の飲み薬
  • 鋭い幅広の剣
  • 奇妙な模様の彫刻がされた斧
  • 歯の入った袋
  • 輝く上質の宝石

 

クローディア「ここで剣じゃなく、斧を買ったら、ジュニア君はどうなるのかしら?」

EJ「エクスカリバーJrは斧になりますぅ」

晶華「さすがに、それはイメージが狂うので、ここは剣を買うことを勧めます」

クローディア「いくらなの?」

晶華「サイコロ2個を振って下さい」

クローディア「(コロコロ)10」

晶華「だったら、金貨10枚ね」

クローディア「高い買い物だけど、この剣に精霊が宿っているのね」

EJ「はい、値段はそれなりにするけど、お得なアイテムですぅ。助けると思って買って下さいぃ」

クローディア「この剣の性能はどれぐらい?」

009「その場ではよく分からないんだよな。店を出て、買ったものをよく調べて、初めて性能が分かるという」

晶華「でも、ぶっちゃけることにするわ。攻撃力+1の優れものよ。戦士のプレイヤーにとっては、ほぼ必須アイテムと言ってもいい。少しでも技術点を高めておかないと、ラスボスのマンティコア(技術点12、体力点18)に勝つことは難しい。魔法使いと違って、呪文を駆使した選択肢だけで最適解を選ぶことができないんだから」

クローディア「わたしの技術点は11だから、その剣を使って、ようやくマンティコアと対等に戦えるってことね。そうと聞いたなら、ここは剣の一択よ」

晶華「それでは、金貨10枚を払って、剣を手にした瞬間、あなたの心に精霊の声が響きました」

EJ「おお、聖なる勇者よ。ボクはEJ。王の剣の息子です」

クローディア「つまり、剣の王子さま?」

EJ「まあ、そう言ってもいいか、と。ボクを使う者は、将来、王になれるはず」

クローディア「まあ、過去世でも女王だったし、今世でも女王を目指すわ。だったら、EJ、わたしを女王の運命に導きなさい」

EJ「そのためには、大魔王を倒さないといけません」

クローディア「望むところよ。大魔王を倒して、〈王の冠〉を手に入れて、神聖女王クローディアになるのが、わたしの願い」

009「う〜ん、ソーサリーで主人公が王座を目指すってのは、公式にありなのかどうかは不明だが、カーカバードの地を平定して、女神リーブラの加護に満ちた王国を築く未来ってのは、どうなんだろうなあ」

晶華「アナランドとカーカバードの未来って、公式でどうなってるの?」

009「知らん。噂によると、作者のジャクソンが『ソーサリー』の続編を書いている、という話が『サラモニスの秘密』の発売以前に語られていたが、それがただの噂だったのか、今も頑張って書いているのかは不明。別に大作でなくてもいいから、カーカバードのその後を舞台とした冒険譚が公式にあればいいと思う。しかし、旧世界の他の地域はともかく、カーカバードのシャムタンティ丘陵はFF58巻『吸血鬼の復讐』(キース・マーティン作)でしか扱われていないらしい」

クローディア「つまり、公式で否定されない限りは、カーカバードに王国を築くのはファンの自由ってことね」

009「まあ、自分たちの遊びの範囲ではご自由にっていうのがTRPGの世界設定のスタンスだからな。もっとも世界の主要人物を勝手に殺しまくるのは興醒めだと思うが」

 

晶華「とにかく、ゲームブックのプレイを始めたばかりで、その世界の先の未来を案じても仕方ないでしょう。今は買い物の続きよ。あ、特別に教えると、笛と、歯の入った袋は買う必要がないから」

クローディア「どうして?」

晶華「それらは魔法の触媒だからよ。魔法使いでない戦士には無用の長物」

クローディア「すると、残りは斧と、飲み薬と、宝石かあ」

晶華「宝石も勧めないわ。ただの氷で、すぐに溶けてしまうから」

クローディア「いわゆる罠アイテムね。だったら、飲み薬にしようかな」

009「ぼくの記憶では、戦士の最適解は剣と斧だと思う」

クローディア「どうしてよ?」

009「その斧は、とある場所で交換アイテムとして役に立つんだ。武器としては扱いにくいが、買っておくと攻略の役に立つことは間違いない」

クローディア「そんなの、初見じゃまず分からないよね」

009「まあ、何度も試行錯誤して、発見する最適解だからな」

クローディア「それが最適解だと言われたら、従うしかないじゃない。よし、わたしはこれから武器コレクターと名乗ることにするわ。掘り出しものの武器を探して旅している。これだと、斧を買う動機にもなる」

晶華「斧の値段は金貨7枚です。望むなら、2D振って、出た目の額にマケても、交渉失敗で値段が吊り上がってもいいけど」

クローディア「7枚で斧を買います。残り金貨3枚で、飲み薬は買える?」

晶華「買えません。残念ながら金貨4枚ですから。なお、この薬は体力点3が回復するけど、これを買うなら、食料を買う方が効率いいと思う」

クローディア「剣の値段が金貨10枚もしなければ薬も買えたのに」

EJ「ゴメンなさい。ボクなんかのために、高い買い物をさせてしまって」

クローディア「その分、しっかり働いてもらうわ。剣の王子さま」

 

009「だったら、こっちは斧の精霊を担当するか。『勇者よ、我に刻まれし銘を見よ』と話しかける」

クローディア「何だか、わたしの周りには喋る武器だらけじゃない!」

晶華「きっと、武器の声が聞こえるのが、クローディアの特殊能力なのね」

クローディア「とにかく、頭の中の声にわずらわされながら、何とか正気を維持して、銘を読みます」

009「『この斧は牡牛の年に、守護者グランドラゴルのために作られしもの。その力を知るは所有者のみ(233)』と書かれてある」

クローディア「パラグラフ233を読みます」

晶華「すると、斧をグランドラゴルさんに渡して、いろいろな情報と、運点3を得ることができるみたい。頑張って、グランドラゴルさんを探してね」

009「ヒントはビリタンティの酒場だ」

晶華「いや、ヒントじゃなくて答えを言ってるようなものじゃない?」

009「パラグラフ233の記述を読めば、それぐらい推測ができるだろう。別に隠す必要はない」

クローディア「とにかく、カントパーニの買い物タイム終了」

 

カントパーニIFと、買い物後のならず者退治

 

 さて、主に最初の買い物拠点として通過するカントパーニですが、最初の選択肢で道を尋ねることもできます。

 その場合、情報料として金貨2枚を払って、以下の情報が手に入ります。

 

  • カントパーニを出た後、2本に分かれた道の低い方は、イタズラ妖精のエルヴィンの谷を抜けていく。エルヴィンは性悪なので、こちらは勧めない。
  • 高い方の道はシャンカーの鉱山に続いている。
  • できれば、まっすぐクリスタタンティに向かうといい。
  • ブラックロータスの花は命取りなので、気をつけろ。

 

 情報を買うにせよ、買わないにせよ、交易商人以外の選択肢を選ぶなら、宿屋に立ち寄って、食事に金貨1枚、持ち帰りできる保存食なら2食分を金貨2枚で購入可能。

 宿での食事は、体力点2点回復しますが、それ以前にダメージを受ける場所がないので、あまり意味がありません。保存食を買う方がお得でしょう。

 

クローディア「買い物をしたら、情報収集も、食事をとるのもできなくなるのね。意外と、選択肢がシビアなゲームだと思う」

晶華「あれこれ自由に買い物したり、情報を集めたりできずに、何が最適解で悩むゲーム。まあ、攻略記事としては、最適解と思しきものを選びつつ、選ばれなかったのはIFルートとして確認はしておくんだけど」

009「そして買い物をした時だけ、ならず者に襲われるんだな」

クローディア「ならず者? そんなの返り討ちにしてやるんだから」

晶華「脅しに屈して降参しても、ろくな目に遭わないからね。ならず者相手に弱気モードだと、自らを守ることさえできない」

クローディア「じゃあ、バトルに挑みます。相手は何人? 技術点はいくつ?」

009「2人組で技術点7だ」

クローディア「すると5差で勝ってるわね。そんなザコに負ける道理がない」

 

 結果的に、2点ダメージを受けたものの(残り体力19点)、ならず者2名をズバッと斬り捨てたクローディア。

 しかし、相手は金目のものを一切持っていない。

 無意味な殺生に悪態をつきながら、聖勇者は道の先を進む。

 そこでは、道が二つに分かれていたが、一本の大木が立っていて、老人が木の枝に腰かけながら、すすり泣いている。

 

クローディア「お爺さん、どうしましたか?」

009「爺さん役も、ぼくだ。『おお、旅の剣士どの。わしはダンパスから来たのじゃが、道中で追いはぎのエルヴィンどもに襲われてのう。この木の上に置き去りにされたのじゃよ。この高さから地面に飛び降りると、足を折るやもしれず、誰かの助けを待っていたのじゃ。済まぬが、ここから降りるのを助けてくれぬか?』」

クローディア「分かりました。リーブラ様の導きに従って、ここに来たのも何かの縁。どうぞ、わたしの肩を支えに、降りてください」

晶華「では、老人はクローディアに助けられて、無事に地面に降り立ちました。お礼に一片の詩を教えてくれます」

 

汝は見るが、彼は見ず。

黒き眼のもの、忍び足。

いまとなりては、守護者にあらず。

自由の鍵や、彼の手に。

 

クローディア「何ですか、この詩は?」

晶華「老人にも分かりません。ただ、エルヴィンが詩にある鍵を探していたようです。あと、【呪文書の1ページ(102)】を譲ってくれます」

クローディア「わたしは魔法使いじゃないので、あまり意味がないと思うけど」

009「害虫よけの呪文らしい。戦士には使えなくても、どこかの魔法使いへの贈り物にはなると思う」

クローディア「ああ。自分には無用の品物でも、それが必要な相手には交渉材料になるのか」

晶華「商売の基本ね。それで、お礼を済ませたと思った老人は、カントパーニに向かいます」

クローディア「あ、ちょっと待って。一つ質問があるの」

老人(009)「何じゃ?」

クローディア「エルヴィンの追いはぎって、どこで会ったの? お爺ちゃんをひどい目に合わせた連中は、こらしめてやらないと」

晶華「その情報は、IFルートじゃないと手に入らないはずなんだけど?」

老人(009)「谷へ下る道じゃ」

晶華「って、教えて大丈夫なの?」

009「ゲームブックだと、チートプレイになるが、ディレクターのいる半分TRPGみたいな仕様だからな。エルヴィンの被害にあったという老人が、どこでエルヴィンに会ったかを語るのは、不自然でないと思う」

クローディア「ところで、これはディレクターに質問。エルヴィンって、エルフとどう違うの?」

晶華「エルフは人間に近いサイズの妖精種族。エルヴィンは身長50センチほどの小妖精種族ね。フェアリーやピクシーと違って、羽根は生えていないけど、エルヴィンは魔法で宙に浮かぶこともできる。エルフは理知的で、エルヴィンは享楽的。エルフはAFFのプレイヤーキャラクターになれるけど、エルヴィンは無理。こんなところかしら」

009「NOVAがソーサリーを初めてプレイした時は、エルフという種族が一般的ではなかったんだ。NOVAが初めて知ったエルフは、たぶんロードスのディードリット。それ以前に、FFゲームブックで知ったかもしれないが、エルフよりも先にエルヴィンを知ったと思われ。森の妖精はイタズラ好きで幻惑してくる、という印象が強い」

クローディア「ふうん。まあ、お爺さんをひどい目に合わせたイタズラ妖精は、このわたしがこらしめてやるって、意気込みます」

晶華「分かった。ところで、木の上でブンブンと羽音が鳴っているのが聞こえます」

クローディア「それは、ブンブンジャーか蜂ってところね」

晶華「うん、蜂の巣が正解。蜂の巣を調べることができるけど?」

クローディア「わたしが白熊の救世主だったら、蜂蜜目当てに調べたくなるんだけど、救世主なのはシロちゃんのキャラなので、今回はパス。わざわざ蜂の巣を調べる理由がないわ」

晶華「(蜂蜜は食料1食分になるけど、まあいいか)では、道は登り道と下り道に分かれます。どっちに向かう?」

クローディア「エルヴィン退治のために、下り道を進みます」

EJ「え? 村人はエルヴィンの道を勧めないって言ってませんでしたかぁ?」

クローディア「そんな話は聞いてない。とにかく、将来、わたしがこの地の女王になるためには、邪悪なイタズラ妖精をこらしめておく必要があるの」

EJ「イタズラ妖精なんて小物相手に、わざわざ危険を冒す必要を感じませんがぁ」

009「『まあ、ここは聖勇者のお手並み拝見と行こうではないか』と斧が言っている」

 

エルヴィンとの遭遇

 

晶華「では、クローディアさんは下りのルートを進みました」

クローディア「上りのルートは、ロザリンちゃんに任せた」

晶華「そうするわ。下り道は川沿いを通って、やがて谷底に至りました。そろそろ暗くなって来たので、野営をしますか? それとも、徹夜で歩き続けますか?」

クローディア「徹夜するほどの急ぎ旅でもないのよね。むしろ、長旅だから、休めるときに休まないと。安全に眠れそうな場所を適当に見繕うわ」

晶華「河辺の岩場に、上手く身を隠せそうな隙間を見つけて、寝転がることもできそうです。ここで保存食を食べると、体力2点を回復できますよ」

クローディア「あれ? 4点じゃなかった?」

晶華「FFの標準ルールは、1食で体力4点だけど、どうもソーサリーは2点だけみたいね」

クローディア「もしかして、ガンドバッドが粗食に甘んじていたのも、ソーサリーの影響なの?」

晶華「実は、食べ物に関して結構シビアなのがソーサリーかもしれない。一日中、食事をしなければ、体力が減らされるし」

クローディア「ここで食事をとってフル回復なのはいい。だけど、これで残り食料はわずか1食。どこかで食料を補充しないとね」

晶華「明日の食料の心配をしながら、眠りに就いたクローディア。川のせせらぎが耳に心地よく、安眠していると、不意にポチャンと水がはねる音がして、目が覚めました」

クローディア「危険には敏感みたいね、わたし」

EJ「さすがは聖勇者さまですぅ。さあ、敵を倒しにいきましょう」

クローディア「まだ敵と決まったわけじゃない。剣を鞘から抜かないまま、川の方を覗いてみるわ」

晶華「すると、3体の小柄な人型生物が空中をフワフワ浮きながら、川に石を投げているのが分かりました。彼らの石が魚に命中すると、水面から跳ね上がって、魔法のように彼らの足元に落下します」

クローディア「それは見事な芸当ね。もしかして、彼らが噂のエルヴィンかしら? 話しかけてもいい?」

晶華「声をかけるなら、彼らの1人が様子を見に、飛んで来ます。友好的に振る舞いますか? それとも、警戒して武器を構えますか?」

クローディア「いつでも剣が抜けるように警戒しつつ、話しかけるわ。『こんばんは。わたしはクローディア。女神リーブラ様の使徒よ。あなた方はエルヴィンさん? 少し、お話をしませんか?』」

晶華「エルヴィンはクローディアが敵意を見せないのを知ると、仲間のところに招いて、歓待してくれます」

クローディア「悪い連中じゃない? それとも人間と同じで、友好的な良いエルヴィンと、悪い追いはぎエルヴィンがいるのかしら」

晶華「エルヴィンはまとっている魔法の光を明滅させて、突然、闇に姿を隠したりして、あなたを翻弄したり、足を引っかけて転ばしたり、たわいないイタズラでケタケタ笑います。これが彼らの歓待になるようですね」

クローディア「友好的じゃなくて、下手するとイジメみたいなものか。イジメっ子は仲良くからかって遊んでいるつもりが、イジメられっ子からは酷い仕打ちされているような状況。どこまで我慢できるかなあ」

晶華「クローディアの堪忍袋の緒が切れる前に、エルヴィンたちはあなたと遊ぶのに飽きて、どこかへ飛んで行きました。連中がすぐに帰って来ないことを確認すると、残りの夜をあなたは眠るのに費やし、翌朝、旅を再開します」

クローディア「こうして1日めの旅が終わったのね」

晶華「食事はとっていたので、体力点を減らす必要はなし。もしも、1日何も食べなければ、体力を3点減らすことになっていたけど」

クローディア「旅を続けるに当たって、食料の確保は急務ね。カントパーニで買い物をすると、保存食を買えないのが少し理不尽に思えるけど。普通は、買い物も保存食購入もどっちもするでしょうに」

009「どっちが最適解なのか、パッと見では判断つかないのが、ソーサリーの面白さだったりもする。特に第1作では、道中にバッドエンドにさえならなければ、必須アイテムとか、必須情報とか関係なく、最後まで行き着けるからな。いろいろな攻略ルートを楽しめるような作りだ」

晶華「ルートによる有利不利はあるし、このイベントのためにはこのアイテムや情報をゲットすべし、というものも結構多い。攻略記事なので、そういうイベントを優先したいところだけど、プレイヤーの自由な選択と試行錯誤の余地も残したいし、どう進めるべきかしら」

009「方法は次回までに考える。今回はここまで。次回はパラグラフ148からスタートってことで」

(当記事 完)