本当に終わるのか(ハラハラドキドキ)
翔花「スーパー戦隊が終わっちゃう(涙目)!?」
晶華「今はまだ公式発表がされていない段階だけど、本当に終わるなら、『一河角乃は、スーパー戦隊を終わらせた女』として、特撮ファンのネタ話に永遠に語り継がれそうな偉業(悪業)をやらかしたことになるわね」
009「いや、角乃のスキャンダル降板問題と、戦隊終了は直接の因果関係はないだろう? 何でも彼女のせいにするのはどうかと思うんだが?」
晶華「どっちにしても、子ども番組のヒロインに相応しくない所業を番組放送中にやらかして、作品ブランドに傷をつけたことは拭いがたい罪よ。罪を憎んで人を憎まず、とは言うけれど、まるで風都の女みたいな所業に『さあ、お前の罪を数えろ』と言いたくなるわ」
ジュニア「女優さん個人の降板はとにかくとして、番組そのものの制作が大変な状況みたいですねぇ。前回放送された37話では、角乃さんが画面に映っているシーンを全部、編集で削除して、何とか一つの物語を(違和感はそれなりに残るにせよ)紡ぎ上げましたぁ。スタッフの編集技術と、短時間で仕上げる奮闘ぶりに敬意を表しますぅ」
晶華「問題は、次の38話ね。次回予告も流せないほどのガッチリ角乃の主役回だったから、そのまま放送することはどうにも不可能ということらしいの」
009「この37話の次回予告が、我々が一河角乃をTV画面で見た最後の映像ということになりそうだな。幻の38話予告は、どこかのブンブンジャー再放送枠で誤って放送されたそうで、お蔵入りレア映像なのは間違いないが、そこをどう編集して、放送できる38話に仕立てるのか、あるいは編集が間に合わず、再放送とか総集編で穴埋めするのか、次回の放送がドキドキ楽しみだ」
晶華「とにかく、38話がどんな話として放送されるかは置いておいて、『稀代の悪堕ちヒロイン・ブラックなゴジュウユニコーンのまさかの裏切りによって破壊されたゴジュウジャーおよびスーパー戦隊ワールド』の話をするのがいいと思うの。悪堕ちヒロイン界隈では、これ以上ないネタじゃない、これ?」
009「だから、不謹慎なことを言うなよ。事実はフィクションよりも奇なりって妄想がたぎるじゃないか。厄災的な敵が、ヒロインをエロい悪女に洗脳して、レッドの中の人を誘惑して、組織崩壊を企てるような作品って、GIGAとか普通に撮ってるし、まさか本家がそういう展開になろうとは思いもよらず。『黒いユニコーン』というネタは、縁起が悪いということで、しばらくは使えんだろうな。あまりに生々しすぎる」
翔花「UCガンダムで先に使われていたから、ゴジュウユニコーンも『黒いユニコーン』という変化球でも受け入れられたけど、戦隊ヒロインとしては、『慈愛のブーケ』さんの方が従来のピンクっぽいキャラ付け(優しい、清楚で純情、仲間想い、怒らせると怖い)なのよね。角乃さんは(身勝手、金にガメつい、家族大事だけど、そのために暴走して仲間を切り捨てることもある、嘘つき、あざとい)というネガティブ要素が従来よりも目立っていた」
009「それは、ゴーカイイエローのルカにも見られたアクティブヒロインの要素だけど、ルカの場合はお嬢さまのアイムとの対比でバランスが取れていた。海賊っぽい姐御肌のヒロインと、元王族が国を滅ぼされて似つかわしくない海賊業に転向したギャップ萌え妹という対比の路線なんだよな。
「ゴジュウジャーも、角乃と対になるダブルヒロイン制にすれば良かったのだろうか、とか、角乃VSブーケのライバル対決にもならなかったし、妹の緒乙との関係性も彼女の動機として重要だったのにも関わらず、意外と膨らませるには至らなかったし*1、演じ手としてはただのゲスト出演にすぎないわけだが、物語の流れとしては、角乃の後継者は彼女しかいないのでは? と思われているのが今だ」
晶華「物語を書く上では、姉に代わって妹が頑張る……というのは、ツボにハマる展開だと思うけど、映像作品として完成させるためには、女優さんに急遽オファーして2代めヒロインとして残り話数をレギュラー的に埋めてもらわないといけないのよね。当初からの想定や契約と違う代役を交渉する時間があるかどうか」
009「角乃の女優さんの所属していた事務所はGROVEで、緒乙の女優さんは大手芸能プロダクションのスターダストプロモーション所属。同じ事務所なら、不祥事を起こした姉の代わりを妹が……という筋の通し方もしやすいだろうが、事務所の力関係から想像して、GROVEの尻拭いをスターダスト側がする理由はないと思うし、そうなるとスターダストさんが東映の戦隊シリーズに恩義を着せるようなWin Winが見込めるかだが……」
翔花「そういう契約関係はよく分からないんだけど……」
009「ぼくもよく分からないが、スターダストさん所属といえば、主演レッド(ゴジュウウルフ)の吠の役者さんがそうなので、主役の顔を立てるために、緒乙の女優さんを残り1クール貸してくれる可能性はなきにしもあらずだな。スターダストさんと戦隊シリーズは、前作ブンブンジャーのブンブルー射士郎とか、パトレン1号、ニンニンジャーのシロニンジャーや、いろいろな俳優女優の出演経歴があるので、女優さん(桧山ありす)のスケジュールさえ確保できれば、という話になる」
翔花「ブーケさんを2代めゴジュウユニコーンに……という声もあるみたいね」
晶華「いっそのこと、新キャラの『破壊のリボン』が角乃さんに取り憑いて、ノーワンに変えるという選択肢もあると思う」
009「ねえよ。そんなことをしたら、ますます角乃がドラマの注目ポイントになってしまう。話を軟着陸させるためには、角乃というキャラの存在感をどう消して、他に注目させるかなんだから、不自然な消え方をさせないためには、妹にリングを託して行方不明になる。失踪した姉を探すのが妹の目的だけど、最終回になって厄災から解放された角乃と再会。その際の角乃の役者は代役で、後ろ姿だけを映して、緒乙が背中からそっとハグして『お帰りなさい、お姉ちゃん』と象徴的なイメージシーンで終わるだけで、きれいに終わる」
晶華「いっそのこと、角乃さんが厄災に取り憑かれて怪人化して、泣く泣く妹ちゃんに倒されて散るような展開には?」
009「そんな悲劇で終わらせるなよ。ドラマチックに聞こえるかもしれないけど、後味悪いのは勘弁だ。とにかく、緒乙が2代めだったら、話をきれいに畳めそうだが、問題は女優さんとの契約問題と追加撮影および編集の負担だな。そこを乗り越えれば、有終の美を飾れそうだ」
翔花「本当に、(綺麗に)終わるのか、ハラハラドキドキしながら、スーパー戦隊シリーズの終焉を見届けたいと思います」
角乃問題は置いておいて(パワーレンジャーの話)
009「女優の不祥事は置いておいて、角乃というキャラを掘り下げるだけでなく、ゴジュウジャーという作品の意義づけを振り返ってみよう」
翔花「元々は、戦隊50周年を飾るメモリアル作品なのよね」
ジュニア「スタートはここからですねぇ」
晶華「今にして振り返ると、テガソード様が『スーパー戦隊最後の巨人』と明言しているし、これが最後のスーパー戦隊という伏線は撒いているのよね」
009「番組開始時に、これが最後のファイナル戦隊だ! と大々的にアピールしていれば、こちらも最後の祭りを楽しもうって気になったんだが、夏まではそういう空気じゃなかったからなあ。あくまで50周年で一区切りからの再出発と思ってたら、そろそろ来年の新作タイトルが見え隠れするタイミングで、寝耳に水みたいな非公式報道が飛び出す」
翔花「玩具が売れないから、とか、いろいろな理由があったみたいだけど?」
009「ドンブラでちょっとだけ持ち直したみたいだけど、100億超えというヒット作の目安には届かなくて、さらに重要な問題が発生する」
ジュニア「何ですかぁ?」
009「90年以降の戦隊を支えてきたのは、国内需要もさることながら、パワーレンジャーという海外作品の大ヒットが大きいんだよな。つまり、戦隊シリーズが世界市場に上がったわけで、玩具市場と映像作品が海外でも売れているなら、国内でも安定して続けて行けるという背景があったんだ。それがなければ、ファイブマン(90年)やジェットマン(91年)辺りで戦隊が終わっていた可能性だってある」
晶華「パワーレンジャーは、92年のジュウレンジャーを元に93年からアメリカを中心に放送された海外版戦隊ね」
009「その歴史は、日本の戦隊と1年遅れで並走しながら、独自の作品世界を構築するまでに成長していくんだが、2017年の劇場版リブート作品が最後の盛り上がりかな、と思える。ただ、2018年からちょっとした問題が発生する」
翔花「それは……わたしたち花粉症ガールが生まれた年じゃない?」
009「それは、たまたまの偶然だが、それまでパワーレンジャーの玩具はバンダイ・アメリカが展開していて、東映、バンダイ、パワーレンジャーとのつながりが密接にあったんだが、その年からハズブロの社長ブライアン・ゴールドナーがバンダイ・アメリカからパワーレンジャー玩具の権利を買収する。これで、パワーレンジャーとバンダイの関係が終わった」
晶華「ああ、日本で売れなくても、海外で売れたら、戦隊を続けていけるというバンダイさんの事業計画が変わってくるわけね」
009「最大のスポンサーが戦隊で稼げる市場を失ったわけだからな。なお、ブライアン・ゴールドナー氏は90年代にバンダイ・アメリカの社長を3年間務めていたことがあって、パワーレンジャーに対する愛着も強かった人だ。つまり、バンダイという企業から見れば、ゴールドナー氏は身内から出てきた裏切り者になるが、ゴールドナー氏からすれば、自分が好きなパワーレンジャーを自分が出世したから、もっと盛り上げられる、という気持ちで、パワーレンジャー愛ゆえの行動と言える。
「そして、ゴールドナー氏の偉業として語られるのは、2007年の映画『トランスフォーマー』のヒットだ」
翔花「ええと、2017年のリブート・パワーレンジャーがトランスフォーマーっぽいのは、この人が関わったから?」
009「いや、違う。同じ2017年にこの人は『トランスフォーマー/最後の騎士王』の製作に関わっている。この時は、パワーレンジャーのライバルになっていた形だ」
晶華「つまり、玩具方面でトランスフォーマーを盛り上げて、映像作品にも積極的にプロデュースして、成功した人だ、と」
009「2017年の劇場版パワーレンジャーは、まだバンダイ・アメリカが主導して玩具展開していたんだが、その際に作ったメガゾードがこれだ」
009「ハリウッド版パワーレンジャーは、続編を作る予定だったのが、予想よりも売れず、バンダイ・アメリカからハズブロに玩具商品の販売権が買収された結果、企画が終了して、2019年から新たなTVシリーズとして『ビーストモーファーズ』が始まった。日本のゴーバスターズに基づく作品で2年間放送した後、2021年からリュウソウジャーに基づく『ダイノフューリー』に続いて、2023年にキュウレンジャーに基づく『コズミックフューリー』まで続いたんだが、この途中でまたも大きな問題が発生する」
翔花「問題だらけね」
009「日本はずっと東映とバンダイが提携しているが、アメリカの方は版権が安定しないんだな。ハズブロの社長ゴールドナー氏は熱心にパワーレンジャーをプッシュしつつ、東映のストーリーには影響されない独自のパワーレンジャーを製作することを宣言。つまり、バンダイだけでなく東映離れをも志向したんだな。ただ、2021年にこの人が逝去したんだ」
晶華「東映からすれば、スーパー戦隊を自分たちから奪いとった大手の社長が亡くなった形?」
009「話はそう単純じゃない。物語として独自性を模索していたけど、それでもゴールドナー氏がパワーレンジャー愛に満ちていたのは確かで、彼が亡くなったことでハズブロがパワーレンジャーの展開を中断することを決め、『コズミックフューリー』は2023年にわずか10話で打ち切り終了。現在は、昔の作品をAIリマスターで再放送するだけで、シリーズ新作が中断、もしくは終了した形だ」
ジュニア「日本のスーパー戦隊よりも先に、アメリカのパワーレンジャーが終わっていたんですねぇ」
009「パワーレンジャーを最も熱心に作っていたのは、最初に立ち上げたハイム・サバンだろうが、彼が『ビーストモーファーズ』を最後に製作から抜けたために、以降の作品は東映のタッチしない別物として展開されたが……東映からの映像素材が使えない状況では、製作困難に陥ったらしいな。逆に、パワーレンジャーのために映像素材を提供するという慣例がなくなったために、東映側はそこから得られる収益もなくなり、戦隊シリーズを続ける理由が激減したとも言える」
晶華「パワーレンジャーを足掛かりに、海外展開をするビジネススタイルが終了したので、それに依存したスーパー戦隊も終わらせて、次を考えないといけないという話なのね」
009「今はゼッツが、海外展開を意識した作品作りをしているが、スーパー戦隊も新たに海外展開できるシリーズブランドを立ち上げるか、あるいは最初からNetflixで本家戦隊として新展開を立ち上げる模索をしている可能性も考えられる。だから、スーパー戦隊のTV放送はこれで終わるけど、違う形でパワーレンジャーとの提携(共同製作によるブランド統合)を狙っている可能性も否めない」
翔花「全部、ただの憶測よね」
009「ああ、憶測だけど、ともあれ、パワーレンジャーが30周年の2023年に終わったのと、スーパー戦隊が2025年のゴジュウジャーで終わるというタイミングの符合(2年は誤差に過ぎない)は、相応の意味があることだと考えるし、女優のスキャンダルによるトラブルは、シリーズ展開とは切り離して考えた方がいいという話だ」
来年の新作
晶華「来年の戦隊に代わる新作は、『令和の宇宙刑事ギャバン』という噂が聞こえているけど?」
009「ギャバンといえば、ゴーカイジャーとのコラボ映画(2012)から平成に復活して、2代めに受け継がれて、2017年の『スペーススクワッド』に引き継がれて、戦隊とコラボする宇宙刑事という展開があったが、令和にも3代めギャバンが復活するのか、それともギャバンみたいな(名前は異なる新世代の)宇宙刑事シリーズがTVのレギュラー放送で復活するのか、どっちなんだろうな?」
ジュニア「そもそも、戦隊が終わるかどうか公式発表もされていないのに、噂だけが一人歩きしていると思うのですがぁ」
009「長年続いたシリーズ終了は残念だけど、それをネガティブではなくて、新展開の立ち上げとポジティブに受け止めたいと思う」
翔花「1年前には、『ウイングマン』の劇中でギャバンショーが見られて、『どうして今どきギャバン?』って声も聞こえたけど、まさか、その1年後に『マジでニチアサの戦隊後番組にギャバンが来るの?』ってトレンドネタになるなんて、夢みたいな話ね」
009「1年前に話しても、誰も信じないだろうな。誰かドリムノートに『宇宙刑事ギャバンが復活して欲しい』とでも書いたのか?」
晶華「ところで、ギャバンさんが復活するとして、主演俳優は誰がするの?」
009「初代の大葉健二さんは、今年70歳なので、長官役も難しそうだな。2代めの十文字撃こと石垣佑磨さんは今年43歳。やはり、TVの主演だと20代の若手が望ましいと思うが、できれば『伝説の宇宙刑事ギャバン』に憧れる新人宇宙刑事の方がいいな。2代めギャバンが隊長役で出演して、新人を厳しくも温かく鍛える。そして、1話だけのゲストでいいから、大葉健二さんがゲスト出演してくれれば、満足だ。石垣さんを出さないのは、何だかなあ、と思うので、そこを外さないならいいのではないか」
翔花「ギャバンさんが来るか、それとも別の宇宙刑事が来るか、はたまた違う種類のヒーローが来るか、あるいは何だかんだ言って戦隊終了がガセネタで、一連の騒ぎは何だったのかで片付いてしまうのかは今だ不明だけど、遠からず来年の新番組情報が明らかになることを楽しみにしています」
009「ところで、君たちはどちらも未来へ行ったことがあるはずなんだが、スーパー戦隊が終わるということは分かってなかったのか?」
晶華「私の知ってる未来では、2043年にダイレンジャーの孫が活躍するリメイク作品が作られたってことぐらいよ」
009「なるほど。その頃には、スーパー戦隊も再開しているんだな、きっと」
ジュニア「未来が変わっていなければ、ですけどねぇ。もしかすると、角乃さんのせいで、スーパー戦隊が終了する時間軸が生まれて、そこから世界が破滅に向かう流れになって、それを阻止するために未来戦隊が再び2026年に来るかも知れないですぅ」
009「歴史に与える影響力大きすぎだろう、角乃。特異点か何かか?」
PS.本記事執筆中の13日夜に、未定だったゴジュウジャーの38話のあらすじ予告が公式サイトで発表されました。幻の38話を飛ばして、おそらく39話になるはずだったクオン主役回(デカレッドもユニバース戦士として登場)を持って来るようです。
番組制作スタッフの奮闘に、ファンとして心よりの敬意と応援を示したいと思います。
(当記事 完)
