WショーカとShiny NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

『暗黒の三つの顔』攻略解析録(第3部・クール編3)

ケイベシュの地下都市

 

晶華「前回、マシロン君はザックさんと別れ別れになりながらも、廃都ケイベシュの神殿で、無事に〈銀のサークレット〉を入手しました」

マシロン(シロ)「無事? 装備のほとんどを失って、素っ裸の惨状を見て、無事と言えるのか?」

ルビーK(翔花)「鈴木健介さんが裸主人公のイラストを描いていないのが残念ね」

マシロン「ルビーKにつつしんで頼みがある」

ルビーK「あら、珍しい。いつもは『〜〜するな』とか『反省しろ』とか、わたしのしたいことを禁止ばかりするのに」

マシロン「そりゃあ、自爆とか、人を騙すとか、周りの迷惑を省みないことばかり言っているからだろう?」

ルビーK「すべては、マシロン様への愛が為せる技よ」

009「まあ、世の中には神への愛に殉じた自爆テロとか、教祖への愛のために詐欺行為で資金集めをしている狂信者がいるからなあ」

マシロン「その愛が博愛精神ならいいんだけど、偏執的な愛や信仰は周りに迷惑をかけているのに、本人は善行を為しているつもりだから性質が悪い」

ルビーK「それで、頼みって何? 契約精霊なんだから、わたしにできることは何でもしてあげるけど?」

マシロン「君の幻術で、ボクの見た目を裸でなくすことはできないか? ついでに、これから混沌の地下都市を探るのに、人の姿のままじゃマズいと思うんだ。オークとかトロールとか、そういう姿に化けるようにすると、敵に見つかっても騙せるかもしれない」

ルビーK「リーブラ様の使徒としては、真実の姿を堂々とさらけ出す方がいいと思うんだけど?」

マシロン「都合のいい時だけ、リーブラの教義を振りかざすなよ。リーブラ様と、ボクのどっちが大事なんだ?」

ルビーK「そりゃあ、マシロン様だけど……仕方ないわね。じゃあ、わたしと同じようにモフモフ獣の姿にしてあげる。PON!」

マシロン「って、これがボク? 何だか可愛い」

ルビーK「シロクマ要素を加えてみたけど、気に入ってもらえたかしら?」

マシロン「よし、この状態のボクはクマシロンと名乗ることにしよう」

ルビーK「受け入れてくれたみたいね」

クマシロン「ああ。この姿なら、恥ずかしくない。よし、それでは頑張って、探索を進めるか」

 

晶華「ディレクターの私としては、何で主人公までモフモフ獣モードになったのか不思議なんだけど、いつまでも裸のままじゃ、このブログが18禁指定される危険もあるかもしれないので、認めるしかなさそうね。

「それでは、神殿奥の下り階段から地下へ降りて行った、マシロン改めクマシロン君とルビーKですが、通路の壁が青い光をぼんやり放っているので、明かりは必要ありません」

クマシロン「よかった。ランタンも地上に置いて行ったからね」

ルビーK「まあ、明かりがなくても、額のルビーが光源になるから問題ないと思う。それにタヌキは夜行性だし」

クマシロン「クマだって、夜でも目が見えるはず」

晶華「いいえ。マシロン君は、姿をシロクマ風に偽装しているだけで、能力は人間のままだから、夜目は使えませんよ」

クマシロン「おっと、そうだった。何だか身も心もクマになった気がしていたよ」

晶華「調子に乗って、人間を捨てないでくださいね。まあ、プレイヤーは妖怪ネコマタだから、人間じゃないけど」

クマシロン「誰が妖怪ネコマタだ。ボクは琉球の守護神シーサー一族の眷属だ。でも、クマプレイは初めてだから、ワクワクする」

009「作者の山本さんは、自分のゲームブックが『クマとタヌキの珍道中』にアレンジされるとは思わなかったろうな」

晶華「ディレクターやってる私だって、この状況は想定してないわよ。でも、何とかしてみせる。ええと、とつぜん通路が途切れて、広い空洞に出ました。岩がむき出しになったドーム状の天井の下に、大きな城がシルエットとなってそそり立ち、その周囲にも風変わりな建造物がひしめいていて、地下都市を構成しています。

「街路には、怪しげな生き物がよたよたと歩き回っていますが、薄暗いので細かい姿形は判別できません」

ルビーK「わたしたちも怪しげな生き物っぽく振る舞うわ」

クマシロン「あ、ああ。何だか気後れしながら、ルビーKの先導に従おう。大丈夫、ボクだって怪しい生き物だし、正体がバレる恐れはないはず」

晶華「周囲が薄暗いのが幸いして、誰にも見とがめられることなく、都市の散策が自由にできますよ。ただし、お城の門は堅く閉ざされているので、侵入できそうにありません。ざっと見て、あなた方が調べられる建物は以下のとおりです」

 

  • 図書館
  • 病院
  • 闘技場
  • 酒場
  • 神殿
  • 美術館
  • 劇場

 

クマシロン「7つの建物を好きな順番で、調べられるんだな。装備を持たない状況で、どういう順番で調べるかで、難易度が大きく変わる」

ルビーK「クマの姿になったからって、強くなったわけじゃないものね。武器も持たない素っ裸の人間というのが実体だし」

クマシロン「とにかく、どこかで武器と服ぐらいは調達しないとな」

009「なお、前回の最後で示されたように、俺は美術館にいるんだが、そこに来るのは最後にすることを勧める。俺と再会した後は、ボス戦に流れるからな。それまでに、いろいろアイテムを入手しておくんだ」

 

まずは酒場から

 

晶華「それでは、どの施設から調べますか?」

クマシロン「グァンドゥムが言っている。まずは酒場へ行け、と」

晶華「最適解を知っていると、ディレクターとしては面白みがないのよね」

クマシロン「だけど、情報収集なら酒場と図書館が鉄則だろう? 武器も持たずに、闘技場に乗り込むことはありえないし」

ルビーK「問題は、わたしたちってお金を持ってないのよね。酒代を払えないけど?」

クマシロン「大丈夫。クマは元々、お金なんて持ってない。欲しいものは、力で奪いとる。それこそがクマの流儀ってものだろう」

ルビーK「うわあ、クマの姿になったら、思いがけずワイルドに。そうね、欲しいものは力で手に入れる。それこそが暗黒ナンバーワンにふさわしい。クマの姿にして正解だったみたい」

晶華「はいはい、酒場ですね。客は1人もいません。カウンターの中にいるバーテンは、顔が普通の人間の3倍ぐらいの大きさで、耳が象のように垂れ下がっています。クマと妖精タヌキが店に入って来ても、動じることなく、『いらっしゃいませ。初めての客人、2名さまですね』とカウンター席を指し示します」

クマシロン「バーテンは服を着ているのか?」

晶華「え?」

クマシロン「服を着ているなら、奪い取って、裸の状態から脱却する。映画『ターミネーター2』で、裸のシュワルツェネッガーが使った手だ。服をよこせ」

晶華「ちょっと。そんな選択肢は、ゲームブックにはないんですけど?」

クマシロン「知ってる。だけど、今のボクには切実に服が必要なんだ。だから、何としても服を奪いとる」

晶華「こうなったら、アドリブで処理するしかないわね。バーテンは一瞬、動転しますが、すぐに平静を取り戻して、こう言います。『お客さん、冗談を言ってもらっては困ります。クマが服着て、どうするんですか? それとも、クマは見かけだけで、実はワーベアの類ですか? だったら、服が破けて大変なんでしょう。しかし、うちは酒場であって、服屋じゃありません。そんなに服がご所望なら、服屋か、それとも……劇場へ行ったらどうですか? たぶん、衣装がいっぱい見つかるでしょう。それより、せっかく酒場に来たんだ。酒の一杯でも飲んで行ってください。特製の〈ギロチン・カクテル〉。金貨2枚にマケておきますよ』……ハアハア、こんな感じの受け答えでどう?」

ルビーK「アキちゃん、すごい。よく、アドリブでそこまで一気に言えるわね」

009「ああ、立派なGMっぷりだ」

晶華「どうも。ここの管理人を務めるのだから、GM力も鍛えないと、と思って、勉強したの。で、バーテンはクマシロン君にお酒を勧めます」

クマシロン「金貨2枚か。だが、持ち合わせがないんだ」

晶華「『何ィー!? 金もないのに、酒場に来ただと? ただの押し込み強盗だとでも言うのか。お前なんか、客じゃねえ。死ねえ』とバーテンは突然キレて、頭部が胴体から分離しました。そのまま大きな耳を羽ばたかせて、空中に飛び上がります。首なしの胴体も、よたよたと迫って来ますよ」

ルビーK「何て妖怪変化なの!」

009「南米のチョンチョンとか、中国の飛頭蛮みたいな化け物だな」

クマシロン「素手でやり合うつもりはない。出でよ、コウモリ」

晶華「体力3点を減らしてください」

クマシロン「いや、コウモリは無償で呼べ……ないんだった! 〈骨の首飾り〉は上に置いてきた。体力19に減って、コウモリ召喚。バーテンの頭を迎撃する」

晶華「召喚されたコウモリの群れにまといつかれ、頭が地面に墜落。バーテンは負けを認めて、降伏しました。『許してください。大事な一張羅を差し上げるわけにはいかないが、代わりに何でも聞いてください。情報なら、いろいろ差し上げます』と言いますが?」

クマシロン「分かった。服は別を当たろう。ヴァンデミアについて知っていることを教えてくれればな」

 

 このバーテンは、ヴァンデミアの秘密をいろいろ教えてくれます。その内容は以下のとおり。

 

  • ヴァンデミアは実体を持たない、魂だけの存在である。ふだんは手頃な人間の体の中にいて、それを操っている。しかし、危険な状態になると、10メートル以内にいる別の人間や動物と魂を交換して、その体に乗り移るので、肉体を殺しても無駄である。
  • 今、ヴァンデミアは、アシュカイオスの街からさらってきたアムという娘の体を使っている。ヴァンデミアの乗り移った人間は、目が緑色に光っていることで見分けられる。緑色の目の少女に出会ったら、パラグラフ番号に70を加えると、正体を見破ることができる

 

晶華「この情報を知らないと、この先、バッドエンドを免れないのよね」

クマシロン「攻略のために不可欠なイベントなんだな。なお、バーテンの勧める酒を飲むと、その魔力で首が抜けてしまい、首酒の材料になってバッドエンド。また、頭と戦う際に、コウモリではなくて羽虫の大群を呼ぶと、虫嫌いのバーテンが逃げてしまうので、情報が聞けなくなるためにバッドエンド」

009「正解を知らないと、必要情報を集めるのにいろいろ苦労して、至るところにバッドエンドが仕込まれているゲームなんだよな」

 

 また、酒場イベントをクリアすると、〈体力増進の薬草酒〉(1戦闘だけ攻撃力+1の効果)と、武器として使えるナイフ、5食分の食料が手に入り、これで普通に戦闘できるようになるわけですね。

 よって、最初にここを調べるのが最適解だと。

 

2ヶ所めは図書館

 

ルビーK「次は、劇場に向かう?」

クマシロン「いや、その前に図書館へ向かうように、グァンドゥムからお告げがあった」

晶華「そろそろ、グァンドゥムの声が聞こえないように裁定しようかしら」

クマシロン「いや、グァンドゥムは大地に立っている限り、常に聞こえるんだ。空の上とか、海の底とか、異世界だったら聞こえなくなるけど、地底世界だったら、大地の精霊グァンドゥムの声はますます強く聞こえてくる」

ルビーK「つまり、グァンドゥムはリーブラ様より強力ってこと?」

クマシロン「いや。体力回復とか、嘘を看破とか、そういう効果は持たないで、ただ未来予知的なお告げをしてくれるだけ。もしもルール化したなら、2D6回のお告げをしてくれるってことで……(コロコロ)よし、このシナリオでは10回、お告げをしてくれるぞ」

晶華「勝手にルールを決めないで。2D6回もシナリオ攻略のヒントをくれるなんて、ゲームバランスを無視しているわ。普通のゲームだったら、1回から3回ぐらいってのが相場じゃない?」

クマシロン「とにかく、次は図書館だ」

晶華「はいはい。図書館では、直径1メートルほどの脳みその怪物がいて、クマシロン君は頭がぼうっとなりました。技術点1点を減らしてください」

クマシロン「くっ、人間の知能を吸い取る混沌の魔物め。しかし、お前の技術点は4。武器さえあれば、普通に倒せるザコ敵だ」

 

 脳みそ怪物は、毎ラウンド、クマシロンの技術点を1点減らしてくる。

 その体力点は8なので、4回攻撃を命中させれば倒せるのだが、もしも運が悪ければ、知性を失った抜けがらに成り果ててしまう。

 1ラウンドめ。技術点9なので、難なく勝利して、敵の残り体力6点。

 2ラウンドめ。技術点8に下がったが、まだ4差で余裕勝ち。残り体力4点。

 3ラウンドめ。技術点7で3差だが、出目が悪くて、ダメージを受けてしまった。クマシロンの体力は17に減少。

 4ラウンドめ。技術点6で、そろそろ厳しい。しかし、辛うじて1差で勝利して、相手の体力残り2点。

 5ラウンドめ。技術点5で、競り負けた。クマシロンの体力は15に減少。

 6ラウンドめ。技術点4点に下がったので、対等勝負。相手の出目が11で、こちらの出目は9。体力13に下がって、ピンチ。途中で運だめしをして、ダメージを増やしておけば良かった、とドキドキしながらの7ラウンドめ。また、負けて、残り体力11点。

 8ラウンドめ。2差で負けた状態だけど、敵の出目は4。こちらは10を出して、ギリギリ勝つことができた。残り技術点2まで追い込まれて、かろうじて生き延びることができたのである。

 ここまで来て、ゲームオーバーにならなくて大変、良かったです(^^;)。

 

ルビーK「マシロン様、頭だいじょうぶ?」

クマシロン「ガルルルルゥ、知性が退化して、本能だけで脳みそ怪物をむさぼり食おうとして、ハッと我に返る。怪物が死んだことで、奪われた知能が逆流して、さらに怪物の貯えた知能も吸収して、一時的に天才になった。これで原技術点が元の値の+1まで回復して11点だ」

晶華「体力点も11点まで下がったけどね」

クマシロン「さすがに脳みそを食べてバタリアンみたいなプレイをする気はないので、酒場で見つけた食料を1つ食べておく。残り体力15点だ」

晶華「あと、知能が高くなったことで、今後は獣使いの能力が使いやすくなりました。体力消費が常に1点だけになります」

クマシロン「リスクはあったけど、収穫もバッチリということだね。一度、能力値を整理しておこう」

★獣使いマシロン(プレイヤー:シロ、パラグラフ427、酒場、図書館クリア)

 

・技術点10→11

・体力点15/22

・運点12

 

・特殊能力:獣召喚を体力消費1で行える

 

・食料:4

・金貨:0

・薬:体力増進の薬草酒(1戦闘だけ攻撃力+1)

・所持品:銀のサークレット、ナイフ

・ルビーK関係:銅の指輪(ケイとの契約指輪)、ケイのルビー(精霊ケイの力の源。獣モードの額に付いている。大爆発の危険あり)

 

3ヶ所めは劇場

 

クマシロン「召喚獣が扱いやすくなったところで、衣装を求めて、劇場へ向かうぞ」

晶華「そこでは、頭がカボチャ、体がゴリラのカボチャ怪人がいて、相手をダンスの呪いに掛けてきます。カボチャの顔を見た瞬間に、クマシロン君は踊りが止められなくなりました」

クマシロン「クッ、ここは召喚獣を呼ぶしかない。出でよ、洞窟クマ……は一緒に踊るだけなので呼ばない。出でよ、針ミミズ!」

 

●針ミミズ:技術点8、体力点7(毒針で相手に4点ダメージを与えられる)

●カボチャ怪人:技術点7、体力点8

 

クマシロン「(ダンス中)針ミミズ、もしくは岩ウジは目がないので、カボチャ怪人のダンスの呪いは通用しない。そして、技7、体11の岩ウジよりは、針ミミズの方が強いと見た」

ルビーK「召喚獣のダイスは、わたしが振るね。(コロコロ)出目6で14」

晶華「こっちは出目5で12」

ルビーK「はい、わたしの勝ち。毒針を突き刺して、ダメージ4点受けてね」

晶華「くっ、あと1回で死んじゃう。2ラウンドめ、こっちの出目は3。ダメね、これは」

ルビーK「ピンゾロでなければ、勝利です。うん、11で勝った」

クマシロン「……やはり、戦闘は翔花に任せる方がいいかもしれない。ボクのダイス運はボロボロだ」

 

晶華「戦いの間、クマシロン君はずっと踊り続けていたので、体力点を4点減らしてください」

クマシロン「食料を食べて相殺。残り体力14点。残り食料3食」

晶華「さらに劇場の衣装部屋を探しましたが、見つかったのは、女物の水着だけでした。〈踊り子の水着〉と言って、運動神経の機能を高める魔力が込められています。攻撃力+1できますね」

クマシロン「ううっ、女性用の水着だろうが、裸よりはマシだ。勇気を出して、身につける(涙目)」

ルビーK「ええと、水着を着たクマというのは美しくないので、水着もクマの擬態で隠れるようにしてあげるね」

クマシロン「助かります。持つべきものは、幻術の使えるタヌキの使い魔だなあ、とルビーKを仲間にしたことを、つくづくありがたいと思う」

009「これ、一人で黙々とゲームブックでプレイしている時は、あまり気にしていなかったけど、じっさいに場面を想像してみると、裸の若者が地下世界を駆け回って、女物の水着なんかも身につけて、かなり変態的な絵面だもんな。こういう時は、想像力を膨らませ過ぎない方がいい」

晶華「クマの姿に擬態しているから、絵面もマシに見えているけどね」

 

4ヶ所めは病院

 

クマシロン「ここまで来ると、後はどういう順番でも大差ないと思うけど、選択肢の順に進めて、次は病院にする」

晶華「そこでは、不定形の怪物に襲われます」

ルビーK「本当に、混沌の変なモンスターばかりみたいね、ここ」

 

 不定形モンスターは、毎回、技術点を2D振って決めるという、変わった仕様です。

 1ラウンドめ、敵技術点は3。水着効果で華麗に舞い踊るクマ(技術点12相当)の俊敏さの前に切り裂かれ、残り体力6点。

 2ラウンドめの敵技術点は8。それでも4差なので、クマの勝ち。残り体力4。

 3ラウンドめは技術点6、4ラウンドめは4で、危なげなくクマが圧勝したバトルでした。

 

 戦利品は、戦闘中の毒を無効化する〈毒消し薬〉。

 あと、手術用の白い下着があったので、喜んで着るクマシロン。

 手術用のメスもあったけど、攻撃力マイナス1の弱い武器なので、予備の武器として拾って行くだけ。

 次に進みます。

 

5ヶ所めは闘技場

 

晶華「闘技場では、武者鎧を着て、ナギナタを持ったダイミョウと名乗る男が待ち構えていました」

クマシロン「これが噂の八幡国のサムライ」

晶華「ダイミョウ曰く、『拙者、わけあってヴァンデミア様に忠誠をお誓いする者、不届きな侵入者を許すわけにはいかぬ。いざ、尋常に勝負いたせ』

クマシロン「いや、ボク、ただのクマだし、侵入者なんて、何かの間違いでしょう?」

晶華「しかし、ダイミョウはクマシロン君の言い訳を一笑に付します。『そのような幻術なぞ、心の目を開眼した拙者には通用し申さん。卑怯なまやかしに頼らず、男子ならば正々堂々と武人の誉れを示してみせよ』

クマシロン「分かった。ルビーK、幻術を解いてくれ」

ルビーK「え? せっかく可愛いクマだったのに?」

クマシロン「もしも、ボクが裸だったり、女物の水着だったら、擬態は必要だったろうけど、今は病院の手術着だからね。ならば、それほど恥ずかしいわけじゃない。このサムライとは、正々堂々と戦うのが礼儀だと考えるんだ」

ルビーK「だったら、幻術を解いて、マシロン様、本来の姿で戦って」

クマシロン→マシロン「よし、これでクマの姿は終わりだ。ボクはケマンダーの弟子マシロン、ヴァンデミアの野望を挫くために来た」

晶華「『その覚悟やよし。では、参る』と言うや、ダイミョウはナギナタをブンブン振り回し、果敢に斬り込んできました」

 

 ここで、召喚獣を呼ぶとか、透明薬を使うなどの魔法に頼ると、ダイミョウの怒りを買い、彼の金縛りの術で技術点を2下げられてしまいます。

 ダイミョウの技術点は10、体力点は10なので、ここまで十分に強化されたマシロン君なら、普通に戦っても問題なく勝てるはず。

 事実、4点ダメージを受けたものの、相手の体力を残り2まで追い込み、そして……後がないダイミョウは潔く切腹死しました(苦笑)。

 八幡国の様式美って奴ですね。

 ダイミョウの残したナギナタは虫を一撃で殺す代物で、鎧兜は攻撃力+1の優れ物。どちらも喜んで持って行きます。

 クマから、武士の姿になったアーマード・マシロンです。

 

 あと、受けたダメージは、また食料1食使って回復。残り体力14点。残り食料2食。

 

6ヶ所めは神殿

 

晶華「神殿に入ると、いきなり透明な何者かに攻撃を受けました。2点ダメージです」

マシロン「体力1点使って、コウモリの群れ召喚。透明だろうと、コウモリの超音波ソナーには通用しない」

ルビーK「コウモリ、大活躍ね」

晶華「はい、コウモリの群れにまとわりつかれた透明怪物はあっさり撃退されました」

 

 そして、神殿を調べると、白い神官衣と、名剣ドラゴンスレイヤー(龍に対する攻撃力+4)を入手。

 白い手術着から神官衣に着替えたマシロンは、武者鎧をまとった救世主らしい出立ちとなったわけである。

★獣使いマシロン(プレイヤー:シロ、パラグラフ427、残りは美術館のみ)

 

・技術点11(踊り子の水着、武者鎧で攻撃力+2=13)

・体力点15/22

・運点12

 

・特殊能力:獣召喚を体力消費1で行える

 

・食料:1

・金貨:0

・薬:体力増進の薬草酒(1戦闘だけ攻撃力+1)、毒消し

・武器:ナイフ、手術用のメス(攻撃力マイナス1)、虫殺しのナギナタドラゴンスレイヤー(対龍の攻撃力+4)

・所持品:銀のサークレット、踊り子の水着(攻撃力+1)、武者鎧(攻撃力+1)、白い神官衣

・ルビーK関係:銅の指輪(ケイとの契約指輪)、ケイのルビー(精霊ケイの力の源。獣モードの額に付いている。大爆発の危険あり)

 

再会、友よ

 

晶華「それでは、他の全てを回って、いろいろ強化されたマシロン君が、とうとう美術館を調べるときが来ました」

ザック(009)「ようやく、俺の出番か」

晶華「そうですね。美術館の中には壊れた石像がいくつも並んでいますが、薄暗くて奥の方はよく見えません」

マシロン「グァンドゥムが言っている。この奥にザックがいるって」

晶華「そのとき、マシロン君の背後から声がしました」

ザック「よう、マシロン。お前も無事だったか!」

マシロン「ザック。どうしてここに?」

ザック「話せば、いろいろ長くなる。お前と別れてから、ずいぶんと危ない目に遭ったが、どうにか切り抜けて来たんだ。それより、見てくれよ。ここに来る途中で見つけたんだがな。この指輪、ちょっとハメてみろよ。魔法の指輪って奴だ。絶対、役に立つ」

マシロン「男に指輪を贈られてもなあ。それに、ボクはすでに大事な指輪をはめている。その指輪は、どういう効果なんだ?」

ザック「ハメてみれば分かる」

マシロン「……君は、そんなに勿体ぶる男じゃなかったと思うがな。グァンドゥムが言っていた。ザックは、美術館の奥にいる、と。だけど君は奥からではなく、入り口の方から現れた。これは、どういうことなんだ?」

ザック「おいおい。まさか、親友の俺を疑っているのか? 俺と、そのグァンドゥムって奴のどっちを信じるってんだ?」

マシロン「……もちろん、グァンドゥムだ。ザックは親友だが、グァンドゥムに対して、奴なんて見下したような言い方はしない。何しろ、グァンドゥムはボクを導いてくれる大地の精霊だからな。ザックはいちいちグァンドゥムに張り合って、ボクの気を惹こうなんてしない。それに……君からは獣の臭いがする。ルビーK!」

ルビーK「はあい、幻術のことは専門家のわたしに任せて。幻術解除の術!」

晶華「……すると、ザックさんの顔がドロドロに崩れて、真っ白なのっぺらぼうみたいな妖怪になりました。こいつは、どんな人間にも化けることのできる妖怪ムジナです」

ルビーK「ムジナ! タヌキの偽物ね。その正体は、アナグマとも、ハクビシンとも言われている。とにかく、ザックさんの偽物であり、わたしの偽物でもある。こんな邪悪な妖怪は、リーブラ様の真実にかけて、殺っちゃって、マシロン様」

マシロン「ああ。よりにもよって、偉大なるグァンドゥムを奴呼ばわりした罪は万死に値する。死ね、ムジナ」

ザック改めムジナ「おいおい、グァンドゥムってのに、そこまで心酔してるとは思いもしなかったぜ」

 

 ムジナはもちろん八幡国出自の妖怪変化である。

 技術点8、体力点10で、ザコってわけではない中堅どころの能力だが、戦闘時の技術点13に育ったマシロンの敵ではない。事故ることなく、切り捨てられるのだった。

 

マシロン「さて、美術館の奥を調べるか」

 

 ここで美術館の奥を調べずに出る選択肢があって、それを選ぶと、最終的にキノコ人間に襲撃されて、戦闘中に胞子を浴びて、自らもキノコ人間になるバッドエンドを迎えてしまう。

 美術館の奥を調べると、たくさんの石像があって、その中にまだ新しいザックに似た像を発見する。石像はムジナがはめさせようとしたのと同じ種類の指輪をはめていて、それを外すと、たちまち生身のザックに戻った。

 

ザック「いやあ、助かったぜ。この美術館に来たら、可愛い女の子が現れて『勇敢な剣士さまに、この魔法の指輪を贈ります。どうぞ、はめてみて下さい』と言われたんだよ。喜んでそうしたら、フォー・セブン! って呪文を唱えて、途端に体が固くなって……マシロンが助けてくれなかったら、ずっと石にされたままだったろうぜ。また助けられたな。ありがとうよ」

マシロン「どういたしまして。君が無事で良かったよ。なるほど、石化の指輪か。ヴァンデミアを封じ込める切り札になるかもしれないなあ。試しにはめてみる」

ザック「おいおい、よせよ。危ないぜ」

ルビーK「フォー・セブン!」

マシロン「石になった」

ザック「慌てて、指輪をマシロンから外す」

マシロン「生身に戻った。なるほど。はめたままだと無害だが、コマンドワードで効果が発動する仕組みか」

ザック「こんな危険な指輪は壊す方がいい」

マシロン「いや、万が一のための保険として、大事に持っておくべし、とグァンドゥムが言っている。ヴァンデミアを封じ込める切り札に使えるかもしれない」

 

 真のエンディングではなく、ヴァンデミアの魔力を防げなかった場合の最後の希望なんですね。アナザーエンディングのためのキーアイテムです。

 そんなわけで、ザックと再会したマシロン君は、いよいよヴァンデミアの居城への潜入を図ります。次回、パラグラフ463番から最終決戦につづく。

(当記事 完)