WショーカとShiny NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

『暗黒の三つの顔』攻略解析録(第2部・旧世界編4・完結)

将軍たちの動向

 

晶華「前回は、ガランタリアの3将軍を調査した結果、寄生生物ゴンチョンに取り憑かれて操られていたラガート将軍を何とか解放し、黒幕の〈闇の精〉に乗っ取られたシャスール将軍を追いかけるところまで話を進めました」

マシロン(シロ)「どの将軍の部隊に志願するかでストーリーが分岐するんだな。一応、ラガート将軍を調べるのが、最適解だと思うけど。技術判定2回を成功させれば、最大6点ダメージでクリア可能」

ザック(009)「ディナス将軍を選ぶなら、俺と協力してバトルを頑張ることになる」

ルビーK(翔花)「じゃあ、今回はIFルートの確認をしてから、最後の決着まで進めようってことね」

晶華「ダイス運が悪くなければ、最後まで漕ぎつけるはずです」

 

ディナス将軍(IFルート)

 

晶華「ディナス将軍ルートを選ぶと、ザックさんと2人で入隊試験を受けて、無事に合格します。ラガート将軍と違って、ディナス将軍は気さくな人柄で、あなた達は彼に〈闇の精〉のことを打ち明ける機会がありますよ」

ザック「この人は信用できる。そう思った俺は、正直に打ち明けたんだ」

マシロン「ここはザックの判断に任せるよ」

晶華「すると、ディナス将軍はう〜むと考え込みます。『たしかに最近の我が国の情勢には、妙なところがある。ラガートには好戦的な口調が目立つし、あの賢明なシャスールも、なぜかそれに反対しようとせん。わし自身は戦争を避けたいと思っておるのだが、若い兵士たちはラガートやシャスールに心酔していて、この数週間、好戦気分は高まる一方だ』

マシロン「〈闇の精〉は人の心に巧みにつけ入り、悪意で煽動すると聞きます。お二方はすでに取り込まれているのかもしれません」

ザック「幸い、ディナス将軍は正気を保っている様子。俺たちに協力してもらえませんか?」

晶華「将軍はあなた方をじっくり見定めるような目を向けると、『猜疑心にむしばまれていれば、お前たちが敵側のスパイで、我が軍を混乱させようとしている……と見なすこともできようが、わしの目が曇っていなければ、お前たちは正直に打ち明けてくれたのだと考える。しかし、わしは年をとり過ぎ、人望も薄れた。若者の暴走を止めることはできんかもしれん。もし、この背後に〈闇の精〉が動いているとしたら、実に恐ろしいことだ。なるべく注意に努めたいとは思うが』

マシロン「この人は熟慮するタイプなんだな」

晶華「昔は勇猛果敢な人だったのでしょうが、ガランタリアがこの20年ばかり平和な時代が続いて、かつての猛将もいささか錆びついているように感じます。保守的になって、すぐには動けないようになっているというか、事なかれ主義に陥っているのかも。それでも、あなた方の訴えには耳を傾け、協力を約束してくれました」

ザック「この人は敵じゃないことは分かった。しかし、一度、軍に配備された以上は、他の将軍の方を調べて回る余裕は持てないんだな」

 

晶華「そんなわけで1週間、兵士としての調練と日々の雑務に追われて過ごすしかありません。そして、ディナス軍が国境線のボーダー川の最南端、ウィア川と交わる辺りに駐屯していると、夜中に襲撃を受けます。相手はブライス軍ではなく、トロールを主力とする混沌軍ですね。マシロン君は技9、体8のトロール2体と戦ってください。ザックさんも別の敵と交戦中のため、技術点ボーナスは付いて来ません」

マシロン「こっちの技術点も9だから、対等の敵相手でなかなか厳しいんだよな」

晶華「こちらのルートは、純粋に消耗戦になるんですね。ですが、トロールを倒した後は、一息つくことができます」

マシロン「さすがに連戦だとキツそうだからね。技術点がもう少し高かったらいいんだけど」

晶華「さて、そんな状況で、シャスール軍からの伝令がやって来ます。川向こうからブライス軍が攻めてきて、苦戦しているので救援を求む、とのこと。ここで選択肢が、シャスール軍の救援に向かうか、ディナス軍に留まるか、傷だらけの伝令の手当てをしてやるかの3択です」

ザック「そりゃあ、とりあえずは伝令の手当てをしてからだろう?」

晶華「すると、伝令は手当てぐらい自分でするからいい、と拒みます」

ザック「遠慮するなって。見たところ傷が深そうだ。すぐに手当てした方がいい」

晶華「そう言って、ザックさんがよくよく観察してみると、伝令はすでに致命傷を受けていて、死んでいることが分かります」

ザック「何だと? 死体なのに動いているだと?」

晶華「ば〜れ〜た〜か〜、と実はゾンビだった伝令が襲いかかって来ます」

ザック「ゾンビが喋るとは奇怪な!」

マシロン「危ない、ザック……と援護に入る」

ルビーK「不浄の者よ。女神リーブラ様の名の下に、退散しなさい。ルビーKビームッ!」

晶華「IFルートなので、戦闘は演出で済ませましょう。ゾンビを撃退した後、これは混沌の仕業だということで、ディナス将軍はすぐに迎撃の態勢を整えます。救援部隊を派遣させることで、軍の分断を図ったのだろう、と将軍は判断したうえで、まもなく混沌軍の大襲撃があるはずだ、と」

ザック「ディナス将軍の判断は、いかにも老雄って感じで、実戦では的確なんだよな」

晶華「この後、ゴブリン、ガーク*1、ホブゴブリンの3体とマシロン君が戦うことになり、それを撃退しても続いて、ホブゴブリン、オーク、ネズミ男の3体との連戦になります」

マシロン「一体一体はザコでも、こうも数が多いと大変だ。ダイスを振りまくりルートなんだな」

ザック「即死になる罠は仕掛けられていないけど、ひたすら消耗戦を強いられる。だけど、伝令ゾンビからのザコ連戦は、攻略的にはマシな部類だな。敵が弱いから」

晶華「技術点が5〜7ですからね。厳しいのはディナス軍にただ留まった場合。技術点9〜10のサイクロプス2体と戦わないといけません」

マシロン「トロールよりも手強いサイクロプスかよ。厳しいなあ」

晶華「しかも、その後、ガーク、ゴブリン、ドラガー*2、オークの4体と連戦して、最後に先ほどと同じホブゴブ、オーク、ネズミ男との戦いですね」

マシロン「ザック。君がどれだけ大変なバトルを切り抜けたか、よく分かったよ」

ザック「まあな。だが、技術点12の俺は無双状態で戦いきったってことだ」

マシロン「さすがだ、ザック。それほど技術点が高くないボクが、このルートに挑んでいたら、戦闘中に討ち死にしていた可能性が高そうだ」

 

晶華「もしも、ゾンビ伝令に騙されて、シャスール将軍の救援に向かっていたら、2匹のオーガーと2匹のトロール待ち伏せていました」

マシロン「それはそれで厳しいなあ」

晶華「あなたが生き延びても、救援部隊は全滅しましたので、ディナス軍の本隊に引き返す必要があります。あるいは、他の隊に逃げ込む選択肢もありますが、それだと戦争を食い止めることができずにバッドエンドです」

マシロン「つまり、ディナス軍ルートの最適解は、トロール2体と、ゾンビ伝令と、ザコ6体と戦って生き延びることだな」

晶華「いいえ。それでも手遅れです。ディナス軍の激戦を切り抜けて、他の陣営に向かう選択肢を選んでも、時間を浪費してしまって、ブライス軍との開戦は止められずにバッドエンドとなるわけで」

ルビーK「最初にディナス軍を選んだ時点で、攻略不能状態に陥っていたんだね。苦労だけが多くて、実りのないルートだった、と」

 

シャスール将軍(IFルート)

 

晶華「どう足掻いてもバッドエンド確定のディナスルートに対して、シャスール将軍のルートはまだ生き延びる目はありますが、それでも厳しいですね」

マシロン「前回のラガート将軍のルートが最適解だというのは分かった。が、黒幕がシャスール将軍だと分かっていれば、そちらを先に解決したくもなる」

晶華「シャスール将軍は、あからさまに言動が怪しいラガート将軍と違って、対応は紳士的で、知識も豊富な戦略家です。思わず信用して、〈闇の精〉のことを打ち明けたくなるぐらいには」

マシロン「巧妙なんだな。で、打ち明けると?」

晶華「シャスール将軍の反応は、まず心配そうに眉をひそめて『よく教えてくれた。実は最近、ラガート将軍の様子が気になっていたんだ。強く開戦を主張していて、若い士官連中を焚きつけている。私としては、どちらかと言えば開戦に反対なんだが、ディナス将軍のように事なかれ主義もどうかと思いながら、行動には踏みきれずにいた。しかし、ラガートに邪悪な何かが取り憑いていたとしたら、大変な事態だ。奴の行動には目を離さないようにしよう。君にも一部隊を任せて、独自に動けるようにしたいと思うが、引き受けてくれるかね』と友好的に振る舞います」

ルビーK「実に演技派で、巧妙な嘘つきね。ザコのゴンチョンと比べて、頭が良いのが〈闇の精〉だと」

晶華「しかし、その夜、刺客(技7、体8)に襲われて、〈闇の精〉に自分の行動がバレたのか、と警戒することになります。シャスール将軍に打ち明けていない場合は、刺客が登場しませんので、しっかり伏線は張られているわけですね」

マシロン「表面的には、話が分かるように見せかけて実は……って奴だな」

晶華「上官命令に逆らったときの対応も、ラガート将軍とシャスール将軍は割と対照的で、『逆らう者は斬る!』と短絡的なのがラガート将軍。一方のシャスール将軍は『命令不服従の罪で、逮捕して監禁』という温厚な処置になります。どちらにせよ、戦争が止められずにバッドエンドになるのは同じですが」

マシロン「それを避けるには、上官命令には表面上、従うフリをしないといけないってことだな」

ザック「いつもの自由な冒険者ライフと違って、軍隊生活を体験できるFFゲームブックは、当時はなかなか貴重だったと思う」

晶華「ブライス軍の襲撃に備えて、国境のボーダー川付近で待機を命じられるのですが、その夜、謎の傭兵集団に襲撃されて、3人(技7〜9、体8〜10)と戦わないといけません」

マシロン「こっちも連戦が多く発生するみたいだ。魔法は使えないのか?」

晶華「大スズメバチか、コウモリの群れを呼ぶという選択肢があるのですが、ハチは夜行性ではないので飛んで来ず、コウモリは敵味方の区別がつかずに味方の部隊にも混乱を招くということで役に立ちません」

マシロン「獣使いの能力は、軍隊の乱戦では使えないときもある、と」

晶華「さらに2人の兵士を倒すと、敵部隊は退却しますので、1人で追跡するか、味方部隊を立て直すかの選択肢になります」

マシロン「敵の正体が気になるので、探ってみると?」

晶華「襲撃してきたのはラガート将軍の部隊だと分かります。どういうことかと尋ねてみると、逆ギレしたラガート将軍とバトルになりますね。奇襲できないので、技術点14に対して、3回中1回でも攻撃を当てないとゲームオーバーです」

マシロン「ダイス運が良ければ、ラガートの頭のゴンチョンを倒して、話を進めることが可能、と。味方部隊を立て直す方だと?」

晶華「まもなくシャスール将軍の本隊が合流してきて、将軍は敵部隊に上手く応戦したマシロン君を称賛してくれます。そして、再編した部隊を率いて、ボーダー川を越えて進撃せよと命令を与えて来ます」

マシロン「ちょっと待って下さい。それだと戦争になってしまいます」

晶華「『先に川を渡って、君たちを襲撃したのはブライス軍だ。非はブライスにあり。それに対して反撃するのは、我が国の当然の権利だが、君はこの命令に従えないと言うのかね?』とシャスール将軍は理路整然と説き伏せようとします」

マシロン「……なるほど。そういうことか。ラガート軍の外人傭兵部隊に命じて、シャスール軍の前線待機部隊を敵だと偽って攻撃させる。味方同士の同士討ちにも関わらず、それをブライス軍の仕業というように見せかけて、国境を越える大義名分とする。何て巧妙なやり口なんだ、〈闇の精〉」

晶華「マシロン君は、命令に逆らう危険を冒せませんので、前衛部隊を率いて川を渡るギリギリまで部隊を進めました。その後の選択肢は、単独でこっそり川を渡り、向こうのブライス軍と交渉を試みるか、しばらく様子を見るかの2択です」

マシロン「しばらく様子を見ると?」

晶華「あなたの部隊の後方から、ラガート軍が押し寄せて来て、『今こそブライスの奴らに、ガランタリアの真の力を見せてやるんだ!』とか叫んでいます」

マシロン「そいつは止めないと」

晶華「すると、ラガート将軍が激怒して、『この裏切り者め!』と叫びながら、攻撃して来ます。いずれにせよ、ラガート将軍を先に止めないといけないのですが、奇襲以外で5差(能力値最高でも3差)の技術点をくつがえすのは運次第ってことですね」

マシロン「ブライス軍とこっそり交渉に出向いてみると?」

晶華「ブライス側の軍人曰く、『我が国は戦争を望んでおらん。手を出した覚えもないのに、侵略者呼ばわりされては心外だ。もちろん、攻撃されれば反撃の準備は整っている。だが、私の父祖に誓って、まだボーダー川を越えたことは一度もない』そうです。

マシロン「それを聞いて安心した。ラガート将軍とシャスール将軍の暗躍を止めたら、ブライス側から攻められることはないんだからな」

晶華「それでも、ラガート将軍が強引にブライスを攻撃しようと迫って来るわけですが」

マシロン「結局、シャスール将軍が黒幕で、傀儡と化したラガート将軍を実行犯として、ブライスとの戦争を誘発させようとしていた、と」

ザック「ディナス将軍に付き従うと混沌軍の襲撃で足止めされて、戦争を止めることができなくなるんだな」

ルビーK「シャスール将軍に付き従った場合は、直接行動をしないために尻尾をすぐにはつかめないものの、ラガート将軍の動きを抑えられる可能性が出てくる」

マシロン「だけど、ラガート将軍に付き従った場合だけ、ラガート将軍に不意打ちを仕掛けて、ゴンチョンの正体をあばくことができて、その後の対処が容易になる、と」

ルビーK「不意打ちせずに、技術点14のラガート将軍を止めるのは、本当に難しいから、最適解は一つだけ、ということになるわけね」

マシロン「選択肢は数多くて、背景事情を探るための分岐もいろいろだけど、攻略のための正解はただ一つということだな」

晶華「なお、ここでブライスとの戦争が発生すると、その隙を突いて、真の敵である混沌軍の襲撃を受けて、ガランタリア軍は壊滅、首都も攻め落とされて、国家が完全に滅びてしまいます」

マシロン「すると、フェンフリィ同盟も瓦解するということか」

ザック「さらに、マンパンの大魔王がカーカバード軍を掌握すれば、アナランドやラドルストーンも悪の勢力の手に落ちる危険があるな」

ルビーK「そんなことは、リーブラ様の名にかけて、絶対にさせないんだから。旧世界の平和は、わたしたちが守る!」

晶華「それでは、最適解を選んでラガート将軍の暴走を封じたあなた達が、最後にシャスール将軍こと〈闇の精〉を倒すところをプレイしましょう」

 

〈闇の精〉との対決

 

晶華「手駒として使っていたラガート=ゴンチョンが倒されたことを感知したシャスール将軍は、態勢を立て直すために、自らの部隊を残して〈魔女の牙連山〉に向かっています」

ザック「これっておかしいよなあ。ラガートが失敗しても、シャスールが自分の配下の部隊にブライスへ突撃を命じたら、俺たちに止めることはできなかったはず」

晶華「ストーリーの都合といえば、それまでですが、〈闇の精〉は非常に狡猾であり慎重であるために、自分から表に立つことは決してしない。また、ゴンチョンを倒したのが、かつて自分を封じたケマンダーの弟子だということを察して、危険を冒すのを避けたのかもしれません」

マシロン「ボクたちにとっては好都合だ。しかし、普通に考えたら、先に逃げ出したシャスール将軍に追いつくことも難しいと思うんだが、アラ探しばかりしていても仕方ないので、ここはボクたちが追いつけた理由を演出しよう」

ルビーK「どうやって?」

マシロン「シャスール将軍の乗っている馬は、重装備の軍馬だから、ボクたちの伝令馬ほど速くは走れない。おまけに〈闇の精〉に憑依されたシャスール将軍に本能的に怯えて、全力で走れなかったということにしよう」

ルビーK「ついでに、マシロン様が遠くからテレパシーで、シャスール将軍の馬にゆっくり走るよう命令したとか?」

マシロン「そこまでの影響力を持たせられるのか?」

ルビーK「わたしが思念を増幅させて、できるようにするわ。女神リーブラ様と、大地の精霊グァンドゥムの加護を祈れば、それぐらいできるし」

晶華「断言したわね。まあ、ゲームブック本編で、シャスール将軍に追いつけたことになっているから、プレイヤーの演出はお任せするけどね」

ザック「というか、このシーンこそ、大ワシを召喚して、空から追跡するべきではないか?」

晶華「さすがに、それはゲームブックに描かれたストーリーと矛盾するので、追いつくのは馬にして下さい。飛行は禁止」

ルビーK「とにかく、この旧世界の平和を守りたい神と精霊と獣たちの想いが救世主マシロン様を後押しして、わたしたちは奇跡的にシャスール将軍に追いつけたことにしましょう」

 

晶華「では、改めてパラグラフ239番です。疲弊した馬がこれ以上、進むことを拒絶した状況で、背後から追いついて来たあなた方を見るや、シャスール将軍は逃げるのをやめて、戦いを決断します。『貴様たちが私の計画を邪魔しようというのか。だが、無駄なことだ。ケマンダーの弟子とはいえ、未熟な貴様ごときに私が止められるものか!』 そう言って、剣で斬りかかって来ますが?」

マシロン「ザックが一緒なので、ボクの技術点は11だ。シャスール将軍はいくつ?」

晶華「技術点12、体力点20ですが?」

マシロン「それは勝てないか」

晶華「剣以外の選択肢は〈聖水〉を使うか、〈魔封じの水晶〉を使うか、ですね」

マシロン「持っていないけど、もしも〈聖水〉を使ったらどうなる?」

晶華「相手は少し弱って、技術点11、体力点16になります」

マシロン「それでも、剣で戦うのはリスクが大きいんだよな。やはり、ここでの切り札は〈魔封じの水晶〉しかない。水晶都市のイベントをこなすのは必要不可欠だ」

ザック「まあ、主人公の能力値が最強の技術点11だったら、俺の支援で+2されて、有利に戦えたかもしれないがな」

マシロン「残念ながら、ボクは一流の剣士ってわけじゃないんだ。だから、剣よりもアイテムに頼らざるを得ない。受けよ、〈魔封じの水晶〉パワー! クリスタルの輝きが周囲を照らす」

晶華「水晶の光と、シャスール将軍の中の闇がぶつかり合って、バチバチと火花を散らします。そして、中心で大爆発を起こして、あなた方は吹っ飛びます。技術点1点と体力点4点のダメージを受けて下さい」

マシロン「ううっ、思わぬ衝撃に苦痛のうめきをもらす。技術点8、体力点8で、ボクの体はボロボロだ。しかし、奴もただでは済まないはず」

ザック「やったか? は禁句だぜ。やってないからな。俺もとりあえず倒れておく」

晶華「シャスール将軍もまた地面に倒れて、鎧がひしゃげ、肉体が致命的な損傷を受けているのが見てとれます。しかし、その亡骸から黒い煙のような瘴気が集まり、翼を広げたコウモリのような姿になりました。激しい憎しみのこもった赤い目に睨みつけられて、あなた方は戦慄します」

マシロン「これが……〈闇の精〉の真の姿!」

晶華「強烈な闇の霊気を受けて、あなた方は体力点1点と運点2点を失います」

マシロン「ぐはっ。残り体力7点と、運点8点だ」

晶華「『たかが人間の分際で、闇の力に刃向かう愚か者よ、我が呪いを受けよ!』そう言って、〈闇の精〉はあなた達に呪いを放ちました。ザックさんは体が動かなくなって戦闘不能です」

ザック「せめて、判定で呪いを回避させてくれないか?」

晶華「脇役NPCだから、問答無用で呪われました。これに抵抗するには、相応の霊力が必要ってことで、マシロン君は運だめしで逃れることができます」

マシロン「🎲🎲 よしっ、ピンゾロで成功! ボクの周りに光の霊気が放たれ、闇の呪いを弾き返した」

晶華「まさか、ここでピンゾロを出すなんて。これが救世主の力」

マシロン「悪いね。ボクには師匠の加護があるんだ。そう言って、〈銀の盾〉を構えて見せる」

 

闇の精(晶華)『それは……ケマンダーの光の盾! しかし、その傷ついた体で何ができる? 吹けば消し飛ぶような脆弱な肉体で勝ち誇れると思うな!』

 

マシロン「女神リーブラよ。今こそ、祝福を! ボクの体に女神の力が宿って、体力点がフル回復する。すっくと立ち上がる。ボクの闘志はまだ死んじゃいない」

 

闇の精(晶華)『女神の力まで味方につけるとは。しかし、呪いを打ち破ろうと、女神に癒されようと、貴様には決定打が欠けている。人間ごときが我を傷つけることはできぬ。何の魔力も持たない貴様の貧弱な剣ではな」

 

マシロン「そう。ボクの剣技は確かに未熟だ。だけど、ボクは獣使い。この大地と自然こそがボクの力の源。ルビーK、準備はいいかい?」

ルビーK「いよいよ、わたしの出番ね」

 

闇の精(晶華)『何だ、そのアライグマは!?』

 

ルビーK「だから、アライグマじゃなくて、タヌキ! よく見て、物を言いなさいよ」

闇の精(晶華)『アライグマだろうが、タヌキだろうが、どっちでもいい。たかが使い魔ごときで、我を倒せると思うなよ』

 

マシロン「ルビーKはただの使い魔じゃない」

ルビーK「そうよ。ラブリーなモフモフ獣は仮の姿。その本質は、暗黒の魔女なの。PON!」

闇の精(晶華)『暗黒の魔女! ならば、我と同志ではないか。共に世界を滅ぼさないか』

 

ルビーK「それは嬉しい申し出だけど……あなたの心に愛はあるのかしら?」

 

闇の精(晶華)『愛だと? そのようなつまらない感情など、我には必要ない』

 

ルビーK「そこで、嘘でもいいから、愛を語ってくれれば、わたしの心も動かせたかもしれないのに、愛を知らない邪悪には惹かれないわ。人の世には愛がある。この美しいものを守るために、わたしはあなたを討つ。マシロン様、今こそ『炎の書』を!」

マシロン「ああ、ルビーK、フレイムパワー、チャージアップ!」

ルビーK「救世主との契約と、女神さまの慈愛と、炎の精霊の魔力が、わたしに力を与えてくれる。ここに爆誕! ファイヤー・ルビーK!」

 そんなわけで、当記事での〈火の精〉は、ルビーKに宿ることになりました。

 原作ゲームブックでの〈火の精〉イラストが、女性らしい乳房を描いていて、美しい幻想的なイメージを示したゆえの発想です。

 〈闇の精〉の能力は、技術点13、体力点25。

 これだけ強いと、技術点9、体力点22のマシロン君では、仮に〈炎の剣〉を入手していても勝つことは難しいです。

 〈炎の剣〉はダメージ4点で、ゴンチョンや〈闇の精〉を傷つけることのできる強力な武器なのですが、技術点にボーナスを与えてくれるわけではないので、結局、主人公の能力では相手に攻撃を命中させることができない残念武器なんですね。

 よって、〈闇の精〉を倒すには、『炎の書』による〈火の精〉召喚が最適解というか、それでないとまずクリアできないだろう、と考えます。

 

 〈火の精〉の能力は、技術点15、体力点20。

 〈闇の精〉よりは打たれ弱いものの、技術点2差で勝っているので、よほど運が悪くなければ、順当に勝てるでしょう。

 では、その火と闇の精霊バトルの行く末を見ていきましょう。

 

ルビーK「ラスボス戦は、わたしがダイスを振っていいのね」

マシロン「ああ。戦っているのはボクじゃなくて、召喚した精霊だからな」

ザック「最終決戦は、俺もマシロンも手が出せない。主人公交代ってことだ。任せたぜ、ルビーK」

マシロン「君こそが救世主だ」

ルビーK「うん、分かった。〈闇の精〉を倒して、わたしこそが暗黒ナンバー1だって証明してみせるんだから」

 

●1ラウンドめ

 〈闇の精〉の攻撃力:13+出目9=22

 ルビーKの攻撃力:15+出目9=24

 〈闇の精〉の残り体力23点。

 

●2ラウンドめ

 〈闇の精〉の攻撃力:13+出目6=19

 ルビーKの攻撃力:15+出目7=22

 〈闇の精〉の残り体力21点

 

●3ラウンドめ

 〈闇の精〉の攻撃力:13+出目6=19

 ルビーKの攻撃力:15+出目4=19

  引き分けで、ダメージなし

 

 ここから、表記を略式にします。

 

●4ラウンドめ:〈闇の精〉18VSルビーK26で、〈闇の精〉の残り体力19点

●5ラウンドめ:〈闇の精〉22VSルビーK24で、〈闇の精〉の残り体力17点

●6ラウンドめ:〈闇の精〉16VSルビーK21で、〈闇の精〉の残り体力15点

 

 このまま、11ラウンドめまでルビーKは相手の体力を順調に削り続け、〈闇の精〉の残り体力を5点まで追いつめた。

 12ラウンドめは引き分けになったものの、13ラウンドめも勝利。残り体力3点。

 14ラウンドめで〈闇の精〉が出目11を出して、初勝利。ルビーKの体力は18点になるものの、今さら一矢を報いても逆転は不可能で、

 16ラウンドめに、ルビーKの炎が闇を焼き滅ぼした。

 

 こうして、救世主一行は、旧世界の平和を守ることに成功したのである。

 

戦雲晴れて

 

 〈闇の精〉は破れ去った。

 ルビーKに宿った〈火の精〉の力は、天空に吸い込まれるように姿を消した。力のエッセンスは、火妖界に戻ったのだろう。

 今のボクには、書物の力なしであのような強大な精霊力を扱うことはできないな。そう考えながら、修行を続ければ、いつかは大精霊とコンタクトできるようになるのだろうか、と思いを馳せる。

 いつの日だったか、師匠のケマンダーは焚き火を示しながら、火トカゲ(サラマンダー)を召喚して見せてくれた。

 純粋なエネルギー体である大精霊(エレメンタル)と違い、この世界の獣に身をやつした小精霊は、初心者にも扱いやすい……と師匠は説明してくれたが、結局は精霊界にコンタクトをとる術を教えてくれる前に亡くなった。

 師匠が〈闇の精〉を封印したときは、まだ〈火の精〉を召喚する術を身につけていなかったようだから、もしも今、師匠が健在だったら、容易く〈闇の精〉を滅ぼすことができたに違いない。

 ただ、師匠はボクを育てるのに時間を費やしたために、〈闇の精〉を始末することができなかった。

 もしも、ケマンダー師が今も健在なら、いつか成長した弟子とともに世界を巡り、封じ込めた暗黒にとどめを刺す仕事をこなそうと考えていたのかもしれない。

 だけど、師匠にできなかった仕事は、残されたボクに託された。

 幸い、鋼鉄ゴーレムを倒し、〈闇の精〉を葬り去ったものの、未熟な自分1人ではとてもできない偉業だらけだった。

 

 鋼鉄ゴーレムのときは、ニカデマスさんやザック、それに会ったことはないけど、ダークウッドのヤズトロモさんの魔法の品物の助けがあって初めて、使命を達成できた。

 今回は、女神リーブラ、チャランナ王や水晶都市の魔法使い、それに暗黒から昇華した契約精霊ルビーKの助けがなければ、〈闇の精〉を滅ぼすことはできなかったろう。

 みんなには感謝しないとな。

 救世主といっても、1人で何もかもできるわけじゃない。みんなの力を借りて、幸運に恵まれたからこそ、使命を果たせたのだ。

 助けてくれる者がいてこそ、自分も誰かを、そして世界を救うことができる。

 助け合いこそが自分の力、そして世界と善良な人々をつなげる力こそが、自分の本分なのだと思いたい。

 そう、自然の獣と、神々と、精霊と、そして人の想いや力の結びつき、それこそが世界を救う究極の力なのだと考える。

 自分1人で全てを支配できると思い上がったとき、愛を知らない〈闇の精〉みたいな存在に成り果てるのだろうな。

 

 清浄さを取り戻したような空を見上げながら、〈闇の精〉を打ち負かした精霊の契約主は、力を使い果たして眠る相棒獣を愛でるようにそっと撫でた。

 

 

晶華「ということで、あなた方はガランタリアの、そして旧世界の平和を守ることに成功しました」

ザック「今回、俺はほとんど何もできなかったけどな」

マシロン「最後に、ルビーKに美味しいところを持って行かれたからね」

ルビーK「わたしを仲間にして良かったでしょう? あと残りは1体」

晶華「暗黒大陸クールに潜む妖魔ヴァンデミアですが、その前にこちらの物語を完結させましょう。ガランタリア軍に合流したあなた方は、ディナス将軍とラガート将軍を助け、ブライス軍との和平交渉や、〈魔女の牙連山〉に潜む混沌軍の討伐任務に励みました。そこで分かったのは、混沌軍を率いていた黒鎧の戦士は、ラガート将軍とは別人だったということです」

ルビーK「え? 同一人物じゃなかったの?」

晶華「前回の記事では、私もそう勘違いしていましたが、その後、分岐を読み直して別人だということが分かりました。彼の能力は、技術点10、体力点10で、それなりに強敵ですが、普通に戦って倒せます。詳しくはEX記事で付記しますが、〈魔女の牙連山〉で運だめしに失敗しなくても、マンティコアの洞窟に入る方法を見つけましたので、最適解はそこに入って〈炎の剣〉を入手することだと考えます。まあ、入手したところで、ゴンチョン退治や〈闇の精〉との戦いが楽になるわけではありませんが、その武器があれば、第3部の攻略が有利になることでしょう」

ザック「まあ、第3部は先に読了だけしておいたが、パズル的というかトリッキーな作風なので、〈炎の剣〉があってもなくても、あまり変わらないと思うけどな」

晶華「先のネタバレは控えめにして、今を片付けます。混沌軍の掃討が片付く頃には、病床の王さまも回復して、マシロン君と、ザックさん、それに聖女ルビーKの3人を、国家を救った救世主に認定してくれます」

ルビーK「え? 聖女ですって?」

晶華「PONと人間態になれるのだったら、祝賀パーティーで聖女然と振る舞うことも可能でしょう」

ルビーK「わたしは暗黒の魔女だったのよ? 今さら聖女だなんて……」

晶華「でも、仮面を外して、大商人の娘として振る舞うことはできるだろうし、ガランタリアは魔法使いに対しても寛容な国なので、他の国よりも魔女が毛嫌いされているわけではありません。それに女神リーブラの使徒なのですから、聖女と見られても嘘ではありませんよ」

ルビーK「う〜ん、暗黒魔女だったわたしが聖女と名乗るのは、嘘をついているみたいで、頭が痛くなったりはしないかしら」

晶華「今後も聖女として振る舞うなら、嘘じゃないでしょうね」

ルビーK「つまり、イース様が光に転じて、キュアパッションになったみたいなものね」

晶華「ともあれ、王や将軍たちの感謝と友情を受けながら、あなた方は元どおりの芸術と平和に満ちた都ロイヤル・レンドルから、遠くアナランドのアークレトンへの帰路に着きます」

ザック「できれば、大ワシを使って、さっと空の旅で帰るのがいいな」

マシロン「ディレクターさえ許してくれたらね」

晶華「途中で水晶都市やチャランナブラッドに寄って、体力を回復しながらの旅になりますが、旧大陸内ならそれでもいいと思います。では、旅先で世話になった人たちに報告したりしながら、救世主としての凱旋旅を経て、レンドルランドからリーブラ湖への巡礼も終えたマシロン君一行は、やがて出発地点のアークレトンの都に帰ってきました。これでパラグラフ400番です」

ルビーK「〈王の冠〉は取り戻せたのかしら?」

晶華「まだですね」

ルビーK「このままカーカバードに行って、マンパンの大魔王を倒して来る、というのはどう?」

マシロン「それはボクたちの仕事じゃない。ボクたちの仕事は、最後の暗黒ヴァンデミアを倒すことだから、アナランドの仕事はアナランド出身の戦士、もしくは魔法使いに任せないと」

ザック「国の威信もあるだろうからな。よそ者が勝手に横から出しゃばって、〈冠〉を取り返すのもおかしな話だろう」

晶華「そもそも、あなた方は〈王の冠〉がマンパンの大魔王に盗まれたという話を知りません。プレイヤーとしては知っていますが、重大な国家機密なので、サイトマスターのトマスさんもそこまでは教えてくれていないですよ」

マシロン「確かに、ボクたちは『マンパンの大魔王の事件』としか聞いていないもんな。詳細は聞かされていないんだから、そこに干渉したりはできないのか」

晶華「トマス軍曹はあなた方の土産話を聞きながら、ケマンダーも弟子の活躍を喜んでいるに違いない、と言ってくれます。それで、彼のところで、しばし休んだり、簡単な訓練を施してもらったりで、マシロン君は能力値が全快したり、原技術点が+1されたりして強くなりました」

 

★獣使いマシロン(プレイヤー:シロ、パラグラフ400)

 

・技術点9→10

・体力点22

・運点11

 

・食料:4

・金貨:10枚

・薬:技の薬(技術点回復)、ツキ薬(運点回復)

・所持品:背負い袋、ナイフ、兵士の剣、獣皮の服、15メートルの縄、ランタンと火口箱、骨の髪飾り(ネズミとコウモリをただで召喚可能)、炎の書、魔封じの水晶

・ルビーK関係:銅の指輪(ケイとの契約指輪)、ケイのルビー(精霊ケイの力の源。獣モードの額に付いている。大爆発の危険あり)、銀の盾(ケマンダー師匠の遺品)

 

晶華「トマス軍曹が手配してくれた交易船に乗って、次の目的地、暗黒大陸クールの貿易港アリオンに旅立ったあなた方のシーンで、第2部は幕を閉じます。続きは、お盆休みを経て、8月いっぱいで終わらせることができたらいいなあ、と」

ルビーK「先に第2部のEX記事を終わらせてからね」

(当記事 完)

*1:ゴブリンとジャイアントを配合させた種族。出典は『バルサスの要塞』で、技術点7、体力点11の打たれ強いのが特徴。

*2:オークとトロールを配合させた種族。『モンスター事典』初出で、技術点9、体力点10の混沌種族の中では強敵の部類。なかなかレアな魔物。