遅ればせながら第2部開始
シロ「ずいぶん遅くなったが、ようやく第2部を続けることになった」
翔花「ええと、アランシアのポート・ブラックサンドを出港して、旧世界という大陸に旅立ったのよね」
晶華「旧世界は、スティーブ・ジャクソンの『ソーサリー』というゲームブックが初出なの」

009「『ソーサリー』は、NOVAがFFシリーズで初めてプレイした4部作だ。ファイティング・ファンタジー・コレクションの第4集にまとめて収録されていて、『暗黒の三つの顔』の次に、ここで攻略記事を立ち上げることが決まったようだ」
晶華「へえ。誰がプレイするの?」
009「『王子の対決』みたいに、戦士役と魔法使い役を花粉症ガール2人で分担すればいいんじゃないか?」
翔花「戦士と魔法使いかあ。それも2人用なの?」
009「いや、1人用だが、まずは戦士でプレイして、死ぬか1巻を終了したら、魔法使いでプレイする。そうやって代わりばんこでプレイするのがいいと思う」
シロ「つまり、夏にボクが『暗黒の三つの顔』を終わらせて、秋から『ソーサリー』を開始するってスケジュールなんだな」
晶華「で、私たちに面倒な作業を押しつけて、肝心のNOVAちゃんは何をしてるのよ?」
009「う〜ん、ウルトロピカルで『ゲームブックの面白さ振り返り』記事を書いていたのは確認されているが、夏は仕事で忙しいからゲームブックどころではない、という建前だ」
翔花「忙しいんだったら、こっちで記事書きしている余裕もなさそうだけどね」
009「一記事仕上げるのに、時間に余裕があれば1日で書けるところが、最近は3日に一記事ぐらいのペースになっていて、もっと忙しくなれば週末休みに一記事ぐらいになるんじゃないかな」
晶華「まあ、興が乗れば、長文雑文を書き散らすことがエネルギー充填になっちゃうような特異体質みたいだからね」
009「体質というか、気質というか、書くことが癖になっているというか中毒みたいなものかもしれない」
シロ「とにかく、今は救世主マシロンの旧世界の旅を語ればいいわけだね」
009「今回は準備編で、その後、スパロボDDの4章パート2を挟んだりしながら、今月いっぱいで第2部完。お盆休みに第3部のクール編が完結するぐらいのイメージだ」
本作の作者と世界観について
009「さて、『暗黒の三つの顔』の作者は当然、山本弘さんなんだが、今回の第2部に関しては、ストーリー原案が北川直さんになっている。つまり、この部だけがお二方の合作になっているんだ」
翔花「北川直さんってどういう人?」
晶華「ロードスの主人公パーンの中の人よ」
翔花「え? パーンの中の人って、草尾毅さんじゃなかった?」
晶華「それは、最初のOVA版の声優さん。北川さんは、山本さんと同じくSNEの草創期のメンバーで、解説書の『モンスターコレクション』『スペルコレクション』『アイテムコレクション』『トラップコレクション』『キャラクターコレクション』などを共同執筆している他、TRPG『ストームブリンガー』などの翻訳紹介にも携わっていたわ」
009「90年代前半にはSNEを辞めていたので、残念ながら自分はお会いしたことがないんだけどね。ともあれ、コンプティーク連載時のロードス・リプレイで、パーンのプレイヤーで有名で、山本さんが初代ディードリットのプレイヤーだから、つまり『暗黒の三つの顔』第2部はパーンとディードリットの合作ということになる」
晶華「それは……ロードスファンとしてトリビアな情報ね」
009「元々、この企画は第1部と第2部と第3部で、別々の作者が書くリレー小説ならぬリレーゲームブックになる予定だったらしい。つまり、第1部が山本さんで、第2部が北川さん、第3部も別の人が担当するはずだったんだけど、結局、北川さんがストーリー案だけは仕上げたもののゲームブックとして上手くまとめることはできず、山本さんが仕上げることとなった。そして第3部も最初の予定だった作者さんが断念して、結局、山本さんにお鉢が回ってきて、最後まで尻ぬぐいをした形だな」
シロ「作者がバラバラだと、単行本でまとめるのも大変だったろうね」
009「結果的に、北川さんさえ認めれば、本ゲームブックは山本弘作品として追悼本に収録可能になったわけだ。その北川さんも、追悼記事を挙げてくれているので(久々に文章を拝見した)、その辺の連絡などのやり取りは問題なく運んだと察する。
「で、この第2部のストーリー部分は、北川さんの構築したもので、山本さんっぽくない面があるんだな」
晶華「え、どこが?」
009「第2部だけ、女性キャラが登場しないんだ。第1部にはケイ(ミューマ)が、第3部にはアムという少女が登場するんだが、第2部だけ女性キャラがいない」
シロ「いや、一応いるんですよ。女神リーブラが」
009「イラストになってないから却下。これは感覚的なものだけど、やはり第2部は山本さんらしさが薄い話になっているような気がするんだ」
翔花「じゃあ、北川さんらしいストーリーってこと?」
009「さあ。北川さんの文章や描くストーリーの癖もよく分かっていない。パーンを想定すれば、無理無茶無謀の3無主義になるんだろうけど、そもそも北川さんの作品って小説にしてもリプレイにしても数が少ないので、これが特徴だと判断できる材料が足りてないからな。ただ、『暗黒の三つの顔』の第2部は戦争がテーマになっているので、ロードスとの比較で語れる部分があるし、FFシリーズでは『ソーサリー』の他に、大陸違いの『トカゲ王の島』の影響が大きい。解析するには、それ関連のネタをチェックする必要がある」
晶華「と言っても、別に『トカゲ王の島』を知らなくても、楽しめるわよね」
009「まあ、ネタが出たときに、原典を知っていればニヤリとできる程度だな。ストーリーとしては、ワイルドな土地柄の多いアランシアに比べて、旧世界はソーサリーの舞台である大荒野カーカバードを除くと、文明国が多くて、いわゆる西洋中世から近世にかけての時代背景だ」
晶華「それってファンタジーの基本だと思うけど?」
009「アランシア(リビングストンが開拓した北西部)は、もっと文明が退化しているので、国家間の戦争が発生することはなくて、都市の領主が好き勝手に統治している。西洋史よりは、アフリカのような部族単位、集落単位の社会構造で、これが西洋中世ならキリスト教という柱が中心にあって、騎士や諸侯が世俗を治める封建制度の文脈で語られるんだけど、アランシアにはそういう柱となるものがあまりないんだな」
翔花「バラバラの社会ってこと?」
009「82〜84年の初期のFFゲームブックのヴァリエーション豊かな作品群(宇宙SFの『さまよえる宇宙船』、80年代の現代ホラーの『地獄の館』を除く)を1つの世界にまとめた感じだな。リビングストンさんが中心に世界をつなげたところがあって、中世よりは原始古代の部族集落社会を連想させる佇まいだ。日本のファンタジーで言えば、ロードスやソード・ワールドよりもクリスタニア風味。西洋で言えば、蛮人コナンの感覚が強いな」
翔花「例が古くて分かりにくいけど、ギリシャみたいな都市国家の時代ってことかしら。ローマ帝国みたいな統一大国がなくて、一つの都市で一つの国って感じの」
009「領主はいるけど、国王と呼ばれる存在がジャクソンの設定したサラモニスしかないんだな。後にもっと文明的だけど滅びに瀕してピンチな南アランシアや、日本語翻訳された範囲にない東アランシアなどに広がって、リビングストンが構築した範囲は大陸北西部ってことになるけど」
シロ「アランシアの話はもういい。今回は旧世界の話だろう?」
009「旧世界は、スティーブ・ジャクソンが『ソーサリー』で初構築した世界で、当初はアナランドと未開地域のカーカバードが冒険の舞台だが、同じ大陸にフェンフリィ、ラドルストーン、レンドルランド、ガランタリア、ブライスといった王国群があって、それらの国は秘宝〈王の冠〉の力で平和的に統治されるようになったのが、『ソーサリー』の最初に語られている」
晶華「その〈王の冠〉がカーカバードの無法地帯マンパンの大魔王に盗まれたところから、『ソーサリー』の物語が始まるのね」
009「ああ。大魔王の手から〈王の冠〉を取り戻すための長い冒険の旅が『ソーサリー』だ。その後、旧世界はジャクソンのパズルブック『魔術師タンタロンの12の難題』(85年)において、もう少し掘り下げられた後、86年のワールドガイド『タイタン』において、各国の基本情報がまとめられたわけだが、『タイタン』が翻訳されたのは90年になってからなので、日本で旧世界を舞台にした作品としては、88年発表の本作が初の紹介編ということになる」
晶華「88年ってことは、日本だとFF24巻『モンスター誕生』から27巻『スターストライダー』が出た年ね」
009「翌年、本国で本格的なTRPGシステム『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー』が出る予定だったので(邦訳は90年から91年にかけて)、改めてFFシリーズを盛り上げていこうという企画の一環だな。ともあれ、アランシア編はお馴染みの舞台だったけど、旧世界編は日本だと新規情報がいっぱいの舞台ということになって、『ソーサリー』と同時期の各国の状況が描かれる」
翔花「同時期なんだ」
009「そう。『ソーサリー』の主人公がカーカバードを旅している間、復活した暗黒が起こそうとしている諸国戦争を事前に止めようとする物語が『暗黒の三つの顔』の第2部なんだ。今回の敵は、人に取り憑く〈闇の精〉で、狡猾な陰謀家気質だったりする。そいつを見つけ出して、退治するのが目的なんだ」
シロ「放置すると、旧世界の平和が脅かされるんだな。では、冒険の準備を始めよう」
冒険の準備
★獣使いマシロン(プレイヤー:シロ、第2部開始時点)
・技術点9
・体力点22
・運点11
・食料:5
・金貨:11枚
・所持品:背負い袋、ナイフ、獣皮の服、15メートルの縄、ランタンと火口箱、骨の髪飾り(ネズミとコウモリをただで召喚可能)、銅の指輪(呪われていて外せない)、技の薬、ツキ薬、銀の盾(鋼鉄ゴーレムの攻撃力2点減少)、ケイのルビー
シロ→マシロン「まずは、前回のキャラシートだが、アイテムがいろいろ充実しているのはありがたい」
009→ザック「ここから、ぼく、いや、俺がザックを担当する」
翔花→ルビーK「わたしは、ルビーに宿った精霊少女ケイよ。第1部の悪い魔女役だったけど、マシロン君に敗れて、その後、改心したの。今では、ゴジュウポーラーにとってのベアックマみたいなキャラとして、救世主マシロン様をゴッドネスに昇格させるために協力するわ。命令されたら、自爆して敵に大ダメージを与えることも辞さないの」
マシロン「やめてくれ。そのルビーに秘められた爆発エネルギーは、街一つを軽く吹っ飛ばすんだから」
ルビーK「本当のピンチに陥った際は、自分を犠牲にする献身的な精霊ってことで」
マシロン「だから、犠牲になるのが自分だけじゃなくて、周り中を巻き込むんだから、自爆禁止」
ルビーK「チッ。敵も味方も巻き込んで全てを破壊するのが、わたしの夢だったのに」
マシロン「違うだろう? 闇の女王として全てを支配するのが夢だったはず」
ルビーK「そうだった。今からでも遅くはない。わたしの野心のために協力してくれる?」
マシロン「改心したんじゃなかったのか? とにかく、自爆願望のある闇の魔女の精霊をなだめる苦労を、いろいろしているってことで」
晶華「この辺のキャラドラマは、原作ゲームブックをアレンジした当リプレイのオリジナル展開ってことね。あ、第1部と同じで、ディレクター役は私が担当します。まあ、分からないところはサブディレクターのナイン君にフォローしてもらうけど」
ザック→009「ところで確認したいんだが、ザックはマシロンと精霊のケイのやりとりを認識していいのか? それとも、2人はこっそりじゃれているのか?」
マシロン「ええと、木彫りの人形を作って、そこにルビーをはめ込むと、人形が動き出して会話したりできるようになりました。まあ、使い魔ケイってことで、背中の羽でパタパタ飛び回ったりできるという設定でどうでしょうか?」
晶華「人型じゃなくて、獣型なら認めます。お姉ちゃん、何の獣がいい?」
ルビーK「だったら、羽の生えたタヌキってことで。PONと姿を消したり、化けたりできるってのはどう?」
晶華「あくまでフレーバーってことで、ゲームブックのストーリーに影響を与えない範囲で、行動の自由を認めます。肝心なときにはルビーの魔力が不安定になって、力が上手く働かないように裁定します。簡単な偵察や予知ぐらいはできるようにしてもいいでしょう」
009「じゃあ、タヌキの使い魔がマシロンと会話しているところに、ザックがツッコミを入れるのもありってことで」
晶華「なお、第1部をプレイせずに、いきなり第2部から始めた場合、技術点は1点プラス、装備品は布の服、愛用の剣、背負い袋、金貨10枚、食料5食分になります」
マシロン「剣を入手してないので、ボクの武器はナイフだけなんだが、問題ないだろうか」
晶華「問題があったら、道中で剣を入手していたことにしますが、プレイ中に要相談ってことで」
パラグラフ201番
晶華「では、最初のパラグラフで状況確認をしてから、次につなげます。アランシアのポート・ブラックサンドから何週間かの航海を経て、マシロン君とザックさんは、無事に新たな冒険の地、旧世界に到着しました。その間、魔法のルビーを海に投げ捨てる予定だったのが、思念体のケイさんが宿っていて、どうしようかと悩んだ挙句、契約精霊として同行することになりました」
ルビーK(翔花)「残り2体の暗黒を退治するための冒険の旅ね。だったら、わたしが協力してあげる。一度はアランシアを破壊しようとしたわたしだけど、あなたたちに敗れたときに浄化されたってことで」
ザック(009)「本当か? タヌキの姿をしてるってことは、俺たちを化かそうとしてないか?」
ルビーK「魔力を持たない戦士の言葉はスルーします。わたしの忠誠はマシロン君に捧げましょう。普段は指輪の中に潜んでいて、呼ばれた時に、額にルビーを宿した妖精タヌキの姿で登場します。イラストはこんな感じで」

マシロン「可愛い使い魔になったなあ。元がこんな絵とは思えない」


ルビーK「契約主が獣使いなので、わたしもその影響を受けたってことで。一応、元の人間の姿にもなれるけど、こっちの姿の方がご主人さまのハートをズキューンと撃ち抜けるようなので、ルビーKの常態は獣モードにします。戦闘時は、人型のプリキュアになって、後ろで応援の歌を歌うことにするわ。わたしの歌は、鋼鉄ゴーレムの〈黄金のラッパ〉の効果のアレンジ版で、聴く者の士気を高めるの🎵」
晶華「どんどん勝手な設定を積み上げていくんだから」
ルビーK「ゲームには何の影響も与えないけど、フレーバー演出ってことなら問題ないはず」
マシロン「とにかく、獣バージョンの可愛さにメロメロになって、もはやルビーを捨てようって気はなくなりました」
ザック「実害がないなら、受け入れるしかないようだな」
晶華「そんな船上のエピソードもあったりして、あなた達はアナランドの首都アークレトンの港に到着しました。地図はこれですね」

ザック「アナランドは旧世界の東側にあるんだよな。北の壁を越えると、シャムタンティ丘陵を通って、城砦都市カーレ、そこからマンパン砦までカーカバードの旅が続くことになる」
マシロン「でも、ボクたちの目的の〈闇の精〉はそっちにはいないんだよね」
晶華「その情報は、ケマンダーの旧友のサイトマスターの老いた軍曹が教えてくれます」
ルビーK「サイトマスターって?」
晶華「こういう外見の、『ソーサリー』名物の種族ね」

ザック「『超モンスター事典』によると、元は人間だったのが混沌の影響で変異した種族と言われている。〈物見〉もしくは〈視力の主〉とも訳され、最大の特長は抜群の視力だ。その特性が重宝されて、アナランドでは北のカーカバードに対する見張り役、壁の番人として勤務している姿がよく見られる。基本的には真面目に役職をこなす兵士だけど、一部に裏切り者がいて、敵のスパイとして働いたりしている者もいるとか」
マシロン「ザック、ずいぶんと詳しいんだな」
ザック「この辺はプレイヤー知識だが、ザックも手慣れた冒険者として、この地の観光ガイドや人々の噂話とかをいつもチェックしていて、事前情報を入手しているってことでいいかな、ディレクター?」
晶華「その方が、私が楽になるので許可します。ザックさんは情報収集を怠りなく行う人ってことで」
ルビーK「典型的な主人公の親友ポジションね。物語に必要な情報は、いろいろ集めてくれる便利な役回りだと」
マシロン「ところで、師匠の旧友の軍曹さんの名前は?」
晶華「そんなのゲームブックに書いてないわよ」
ザック「だったら、アドリブで付けよう。サイトマスターだから、斉藤増太(さいとう・ますた)って日本名もいいが、間をとってトマスがいいかな」
晶華「それじゃあ、トマスさんは旧友ケマンダーさんの訃報にお悔やみを申し上げると、以下の情報をあなた方に教えてくれます」
- ケマンダーが封じた〈闇の精〉は実体のない影のような存在で、人に取り憑いて死と破壊に走らせる悪魔のような存在だという。
- ケマンダーは、魔法の結界を刻んだ瓶に〈闇の精〉を閉じ込めて、モーリステシアの雲峰山脈の奥深くに埋めた。実体を持たない奴を倒すことができるのは、強力な精霊の力だけで、当時はそれを入手することが叶わなかったからだ。
- もしも封印が解けているとしたら、狡猾な〈闇の精〉は人の多いところを目指して、権力者に憑依して、殺戮を企てるのではないだろうか。折りしも、平和主義で名高い西の大国ガランタリアが隣国ブライスと戦争の準備をしているという噂が聞こえていた。いぶかしく思っていたが、〈闇の精〉が関わっているなら十分納得できる話である。
- 〈闇の精〉を滅ぼす手段として、フェンフリィの図書館に『炎の書』と呼ばれる呪文書があるらしい。その書物があれば、〈闇の精〉に対抗できる〈火の精〉の力を操れるらしい。ケマンダーの弟子であれば、精霊を扱う術も使いこなせるはず。
晶華「トマスさんもマシロン君たちの旅に同行して手助けしたいと言ってくれたんだけど、アナランドも今は『マンパンの大魔王の事件』で兵士の手が離せそうにないので、西の事件はあなた達に任せるしかない、とのこと。代わりに『フェンフリィのチャランナ王への紹介状』を用意してくれました」
マシロン「これさえあれば、『炎の書』を提供してくれる、と?」
晶華「王と対面して、図書館の使用許可を得ることが必要みたいですね」
ザック「〈闇の精〉を倒すには、炎の魔力が必要になる。同じ精霊なんだから、ルビーKが対処できたりはしないのか?」
マシロン「どうだろう、ケイさん?」
ルビーK「たぶん、ルビーダイナマイトで自爆すれば倒せると思うけど」
マシロン「周りに人がいなければ、それも最後の手段として考えられるが、できるだけ避けたいよな。ケイさんを犠牲にしたくはないし」
ザック「妖術使いだったら、HOTの呪文とか使えたりしないか?」
ルビーK「精霊になったら、人間のときと感覚が違って、しばらく訓練しないと以前の妖術(ソーサリー)が使えなくなっているってことで」
ザック「そんなものなんか。まあ、確かに別の体になったら、前に使えた技が使えなくなることは一理あると思うが」
晶華「転生することで、忘れる技もあるのでしょう。そもそも、精霊少女の力でゲームブックの物語をねじ曲げるわけにはいかないと、最初に言ってるし」
マシロン「では、トマス軍曹に情報の礼を言ってから、次のパラグラフ(308)に進むとしよう」
(当記事 完)