WショーカとShiny NOVAのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

『王子の対決』完全解析4

一番錯綜した部分

 

NOVA「さて、今回はクローヴィスとロタールそれぞれの一人旅ルート3を解析していこう」

翔花「わたしのクローディアちゃんが運悪く死んじゃったところだね」

晶華「私のロザリンちゃんは、割と順調に攻略を進めていったと思う、ここまでは」

NOVA「攻略記事としては、こちらを振り返るといいだろう」

晶華「それで、どちらから先に見て行くの?」

NOVA「ロタールからだな。と言うのも、本作ではロタールが能動的にクローヴィスを罠にはめようとする選択肢があって、クローヴィスの方が受動的なんだ。だから、解析記事を書くに当たって、まずはロタールの方が仕掛けて、クローヴィスがそれに対してリアクションを行うという手順の方が分かりやすい」

翔花「でも、わたしはロザリンちゃんから何かを仕掛けられた覚えがないんですけど? むしろ、死んでしまった時に、死なないように祈ってもらったりしてた」

晶華「こっちが仕掛ける前に、勝手に死んだからね」

NOVA「ここでの攻略では、ロザリンがクローディアに悪意をもって干渉するパラグラフを通らなかったからな。だけど、今回の完全解析ではIFルートとして、兄弟の確執みたいなものを再確認しようと思う」

 

ロタール1人旅ルート3

 

晶華「ロザリンちゃんは、運命の3姉妹イベントの後で、パラグラフ257番に瞬間移動させられたのよね」

NOVA「沼地の迷路イベントだな。もしも、運命の3姉妹イベントの前に一人旅を選んでいたら、道が2つに分岐していて、沼地イベントか、パラグラフ167番の丘を目指すルートを選択できる」

晶華「沼地からの脱出は、前述の攻略記事を参考にするとして、何とかパラグラフ292番に到着する」

NOVA「そこから、改めてパラグラフ167番の丘を目指すか、ゆるやかな起伏の傾斜地(429)を目指す。後者で雷獣イベントを経験したのが、攻略記事だ。一方、丘を目指すと、雷獣イベントには入れない」

晶華「雷獣イベントは、一撃必殺の〈エレクトロンの矢〉が入手できるので、その後のジンを倒すには、必須イベントになると思う」

NOVA「つまり、ロザリンは正解ルートを辿ったわけだな。だから、ここでは未通過の丘ルートをチェックしてみることにする」

晶華「文章だけでは分かりにくいので、フローチャートにしてみるわ」

 

        一人旅→→

         ↓           ↓

 運命の3姉妹→257沼地→167丘

         ↓             ↓

       429雷獣→300ジンの館

 

NOVA「ジンの館は、攻略必須アイテムの〈8の指輪〉が手に入るので、絶対に通過できるようになっているわけだな。まあ、間違えてスルーしなければ」

晶華「ジンを倒すか、それとも〈魔法のじゅうたん〉を奪って逃げるかという選択になるけど、どっちにしても〈8の指輪〉は入手可能」

NOVA「だけど、ジンを倒せば、戦闘中の魔法がダブルキャストできるようになる。攻略記事では、途中で拡大解釈して、平常時でも呪文発動に失敗した際に、もう一回チャンスを与える再呪文行使を可能にしたが」

晶華「先の話は置いておいて、パラグラフ167番に向かいます」

NOVA「丘に囲まれた場所に到達したんだけど、道の途中で岩屑が崩れたりして、それ以上は登れなくなる。代わりに道は谷に下って行くことになるんだな」

晶華「上に登ろうとしているのに、下に降りちゃうなんて、選択肢詐欺もいいところね」

NOVA「ギャンブルと同じだな。儲けようとして金を賭けているのに、どんどん借金が膨らんでいくのが、リアルでもある」

晶華「NOVAちゃんの実体験?」

NOVA「俺はゲーマーだけど、ギャンブラーじゃないからな。あくまで聞いた話だ、人生山あり谷ありってな。とにかく谷を下った先には、岩場の水蒸気を上げるプールがあって、傍らに掘られた溝には金属棒が落ちている。金属棒を拾うか、無視してプールに近づくか?」

晶華「解析記事だから、金属棒を無視しちゃうわけにはいかないでしょう。とりあえず、拾ってみた」

NOVA「溝に下りて、金属棒を拾った。未知の金属でできていて、片方の端には渦巻きのように金属線が固く巻きついてある。さて、ここで運だめしだ」

晶華「先に失敗した場合を聞くわ」

NOVA「溝に沸騰した水が流れ込んできて、君を蒸し焼きにする。バッドエンドだ」

晶華「実プレイじゃなくて良かったわ。成功すると?」

NOVA「溝の少し先に、もう一本の同じ棒が見える。取りに行ってもいいし、溝から出てもいい」

晶華「取りに行くと、また運だめし?」

NOVA「正解だ。失敗すると、またもや沸騰した水でバッドエンド。成功した場合だけ、2本の棒が一組みになって、組み合わせると、魔法の力を持った杖になることが分かった。この杖で攻撃すると、通常どおり体力2点のダメージだけでなく、技術点1点を減らすことができる

晶華「それは強力ね。強い相手でも、攻撃を当てて行くと、どんどん弱体化させられるってこと? 技術点12の相手でも、一撃当てれば技術点11に。二撃当てれば技術点10に……とどんどん減らしていければ、何とか倒せるかもしれないってことね。運だめし2回を成功させてまで、入手する価値はあると思う」

NOVA「それで、この後は改めてプールを調べるわけだが、そこを渡るには歩いて行くか、飛び石伝いに行くか、魔法を使うかの選択だ」

晶華「中の水は沸騰しているのでしょ? 歩いて渡るなんて、バカのすることじゃない?」

NOVA「まあ、バカは技術点1点を失って、考え直すことになるんだろうな」

晶華「飛び石は、技術点判定か運だめしが必要そう」

NOVA「いや、技9、体8の火トカゲが蒸気の中から飛び出してきて、戦闘になるだけだ」

晶華「魔法はどんな選択肢?」

 

  • 沸騰(1):プールの水を全て蒸発させようとするけど、量が多すぎて不可能だと分かる。
  • 凍結(3):プールの水を凍結させて、悠々と渡って行ける。
  • 水上歩行(2):熱いのは変わらないので、技術点1を失いながら、強引に渡る。

 

晶華「火トカゲと戦う方が、《凍結》で魔法点3を消費するよりも効率いいわね。《のろま》の術(2)で相手の技術点を2減らすことができれば、普通に倒せる相手だと思うし」

NOVA「プールを渡り終えると、そこから谷を抜けて、ジンの館まで行き着ける」

晶華「結果として、一撃必殺の〈エレクトロンの矢〉を入手するか、敵の技術点をじわじわ減らせる〈魔法の杖〉を入手するかの違いね。〈魔法の杖〉は美味しいアイテムだけど、運だめし2回を成功させないといけないリスクがあって、雷獣2匹を倒す方が確実だと思う。エレクトロンのクイズは、正解を知っていればノーリスクだし」

 

ジンの館と奴隷商人

 

NOVA「さて、ジンの館は攻略必須ポイントだが、それを避けて通った場合、当てもなくさまよって、奴隷商人と遭遇することになる」

晶華「どちらか2択なのね。ロザリンちゃんはジンの館を攻略したから、奴隷商人には出会わなかった、と」

NOVA「ジンの館は攻略記事どおりだけど、一つだけ補足すると、最適解は廊下→瞑想している女の人を起こす(魔法点5を回復してくれる)だ。瞑想している人たちをスルーしようとしても、ランダムで誰かを起こしてしまうことになるし、それなら確実に女性を起こす方がいい。攻略記事では、スルーするのが正解だと勘違いしたが、この場で訂正しておく」

晶華「で、ジンは〈エレクトロンの矢〉で一撃必殺したのが攻略記事なんだけど、普通に考えるなら、技12、体10の相手を倒すのは難しいと思うの」

NOVA「《のろま》で技術点を10に下げて、ようやく魔法使いの最高技術点と同じ。あとは、〈魔法の杖〉を持っていれば、技術点をどんどん減らすことで優位に立ち回れるようになるが、何にせよ、ロタール編では最強能力の敵だからな。これ以上の悪魔とかになると、まともな戦闘イベントにすらならない」

晶華「ジンを倒さない場合は、じゅうたんに乗って逃げることになるんだけど、その場合の脱出最適解も攻略記事に書いてあるから、情報欲しい人はそっちを読んでね」

NOVA「今ごろ、『王子の対決』の攻略情報を欲している日本人が何人いるかだが。限りなくニッチ層だと思うぞ」

 

晶華「とにかく、ジンの館をクリアすると、行動ナンバーは30になる。前が27番だったので、28と29が飛ばされたけど?」

NOVA「それが、次の奴隷商人イベントにつながるんだ。ジンの館をスルーしたパラグラフ210番で、奴隷商人の一団と遭遇する。ここで選択肢は3つ。やり過ごすか、クローヴィスを捕まえるように仕向けるか、奴隷を解放するために戦うか、だな」

晶華「私なら、スルーするわね」

翔花「ええ? 捕まってる奴隷さんを解放してあげましょうよ」

晶華「そんな危険は冒さない。君子、危うきに近寄らず、よ。スルースキルを発揮するわ」

NOVA「しかし、敵さんはスルーさせてくれなかった。いい奴隷になるから捕まえろ、という声が聞こえてきて、君は判断を迫られる。走って逃げるか、魔法で逃げるか?」

晶華「走って逃げたら、どうなるのかしら?」

NOVA「連中は、奴隷を捕まえる〈魔法のロープ〉を持っている。それを避けるには、運だめしが必要だ」

晶華「失敗すると?」

NOVA「ロープに絡められて、奴隷にされてしまう。行動ナンバーが29になって、クローヴィスが助けてくれるのを期待するしかない。成功した場合は、上手く逃れることができて、行動ナンバーが30だ」

晶華「魔法だと?」

 

  • 飛行(3):空を飛んで脱出成功。
  • 透明(1):姿を消して脱出成功。
  • 変身(3):奴隷商人の部下を昆虫に変えて脱出成功。

 

晶華「つまり、呪文が発動さえすれば、問題なく脱出できるわけね」

翔花「わたしなら、戦って切り抜けるけどな」

NOVA「その場合は、部下1(技8、体4)、部下2(技7、体4)、商人(技6、体4)とのバトルになるが、毎ラウンド1Dを振って6が出た場合、〈魔法のロープ〉に絡みとられて、捕まってしまう。行動29だ」

晶華「敵の体力的に最低でも6ラウンドは戦闘しないといけないので、捕まる可能性も結構大きいわね」

NOVA「3ラウンドの戦闘で、捕まらない確率が216分の125。これで約7分の4だ。6ラウンドだと、これを2乗するから49分の16で、捕まらない確率が3分の1ほど。確率的には7割近く、捕まってしまうから、結構、リスクが大きいよな」

晶華「《電光》の術(3)で、敵全員の技術点を1下げて、体力点を半分にしたり、《眠り》の術(1)が上手くハマれば、リスクを減らせるけど、それでも危険が大きいわね」

NOVA「奴隷商人を撃退できれば、〈魔法のロープ〉を入手できるぞ」

晶華「でも、このイベントに遭遇したということは、ジンの館で〈8の指輪〉を入手していないということだから、攻略失敗じゃない?」

NOVA「まあ、それを言っちゃうと、身も蓋もないんだが。ともあれ、問題の選択肢は奴隷商人と交渉して、クローヴィスを捕まえさせよう作戦だ」

翔花「さすがに、それは悪意むき出しね」

NOVA「交渉を成功させるためには、運だめしに成功しないといけない。成功すると、行動ナンバーが28になって、クローヴィスのところに奴隷商人が出現するかもしれないし、しないかもしれない」

翔花「どういうこと?」

NOVA「詳しくは後述するが、クローヴィスが陸路を進んでいるか(状態9)、それとも空路を進んでいるか(状態10)で、奴隷商人と遭遇するかが変わってくる。後者のペガサスに乗って旅している場合、奴隷商人とは出会わない。ロタールが捕まっていても助けは来ないし、ロタールの計略もスルーできる」

翔花「でも、羊皮紙ゲットのためには、陸路じゃないとダメなのよね」

NOVA「よって、攻略最適解のためには、この辺のイベントは切り捨てないといけないわけだが、奴隷商人を通じて、兄弟の関係性がどのように描かれるかが、話のネタとしては面白いわけだ」

晶華「結果として、ロタールとしては、行動28でクローヴィスを罠にはめるか、行動29で捕まってしまったのでクローヴィスに助けを求めるか、それとも行動30で普通にクローヴィスと再会して、同行ルート4に入るかってことね」

NOVA「その後の話は、クローヴィス1人旅ルート3の終わりにチェックしよう」

 

クローヴィス1人旅ルート3

 

翔花「それでは、わたしの番だね。運命の3姉妹イベントの後で、クローディアはパラグラフ140番に飛ばされました」

NOVA「その前に一人旅ルートに入っていると、丘陵(140)と森(256)の2つを選択できる。ただ、この文章記述は少し変で、140を選ぶと森の中を歩いていて、256を選ぶと荒野を歩きながら山の洞窟に入るんだな。丘と森が逆なんじゃないかと思うわけだ」

翔花「文章がすでに錯綜している感じね」

NOVA「で、140に進んだクローディアは巨大コウモリに奇襲されて、巣穴に連れ去られたんだな」

翔花「うん。コウモリの巣穴で〈透明薬〉を飲んだり、熊と戦ってランタンをゲットしたりした後、上手く脱出できて、もう一つの洞窟に入ったんだけど……」

NOVA「そのもう一つの洞窟が、パラグラフ256番なんだ。そして、巨大コウモリの襲撃を出目1〜3でかわしたら、やはり256の洞窟に入れる」

翔花「すると、何を選んでも256の洞窟に入ることになったわけ?」

NOVA「いや、巨大コウモリの巣穴を脱出する際に、東の山へ向かうと256番。もう一つの選択肢である谷へ向かうと、6番に進んで狼の群れに襲われたり、いろいろと錯綜したルート分岐になる。ある意味、ロタールよりもクローヴィスのこのルートの方が、道が複雑に交錯していると言える」

翔花「う〜ん、話を聞いているだけだとよく分からないので、簡単に図にして見せて」

NOVA「別にかまわないが、やはり困ったのが方向感覚だな。最初の時点で、パラグラフ256番は森を抜けて西へ、と書いてあるんだ。しかし、コウモリの巣穴を脱出すると、256が東ということになる。つまり、コウモリの巣穴との位置関係が東西どちらなのか矛盾しているわけだ。地図に書く際には整合性が大事なので、やはり140と256の記述が入れ替わっているのだ、と解釈する。だから、俺なりに正しい図を書いてみようと思う」

 

         ←←一人旅

         ↓           ↓

 運命の3姉妹→140森→256丘陵から山の洞窟

         ↓             ↑

       75巨大コウモリの巣穴→6谷を降りる

 

NOVA「ここで重要なのは、140の森から75の巨大コウモリの巣穴に入るには、1Dで4〜6を出さないといけないんだな。谷を降りるルートも、コウモリの巣穴からしかいけないので、このルートでは高い確率で256の洞窟に入ってしまうことになる。谷を降りる確率は、4分の1と言ったところか」

翔花「コウモリにさらわれる確率が半々で、さらに山か谷かを選ばないといけないってことね」

NOVA「で、クローディアは森→コウモリ→山の洞窟と進んで、それは全部、攻略記事でチェック済みなんだ。念のため、バッドエンド回数は、コウモリの巣穴で1回(崖から這い降りる際に、技術点判定と運だめしの両方に失敗した場合)、山の洞窟では6回もある」

翔花「そんなにあったんだ」

NOVA「リストアップすると、こうなる」

 

  • 495:飛び石を跳び越える際に、運だめしに失敗して、鍾乳石が頭上に落下。
  • 234:強敵の氷の戦士(技11、体12)から逃げようとして、溶けた氷に足を滑らせて、深い割れ目に転がり落ちる。
  • 45:氷の戦士から逃げようとして、運だめしに失敗。背後から飛んできたハンマーを避けられず、頭蓋骨を叩き割られる。
  • 349:転がる大石を止める鉄の棒を入手していなくて、踏みつぶされる。
  • 300:4つの鉄格子の北を調べていると、足で蹴った際に鉄格子の隙間に挟まってしまう。そこに塩水が流れ込んできて、溺死する。
  • 491:4つの鉄格子の東を調べていると、天井から粘液(スライム)が落ちてきて、溶かされてしまう。

 

翔花「234番と300番が何だか間抜けね。勝手に足を滑らせたり、鉄格子の隙間に勝手に足がはまってしまったり」

NOVA「上から鍾乳石が落ちて来るのは、間抜けじゃないと?」

翔花「罠にはまったり、敵の奇襲で殺されるのは、相手が悪いと言えるけど、間抜けな死に方はいかにも自業自得って感じるもの」

NOVA「とにかく、ミニダンジョンの中で6つもバッドエンドがあるとは、クローヴィス編の最難関と言えるだろう」

 

谷間の狼イベント

 

翔花「これだったら、谷を降りるルートの方が攻略しやすいってこと?」

NOVA「まあ、目につくバッドエンドは1ヶ所だけだな。まず、パラグラフ6番で狼の吠え声が聞こえてきて、3つの選択肢が示される。森の中を逃げるか、川を渡るか、戦って切り抜けるか」

翔花「戦わないと生き残れない」

NOVA「襲って来る狼は2頭。技9、体8の狼1号と、技8、体6の狼2号だ」

翔花「戦士にとってはザコも同然ね。簡単にやっつける」

NOVA「だったら、パラグラフ207番に来た。谷を抜けて、川に到着するので、川を渡るか(157)、岸のこちらの道を進むか(233)の選択肢があるが、少し待て」

翔花「戦わずに逃げた場合の選択肢をチェックするのね」

NOVA「森を逃げると、運だめしを要求される」

翔花「失敗すると、バトル?」

NOVA「そう。しかも、こちらでは狼が3頭になっている」

翔花「逃げたために、かえってピンチになるのが仕様ね」

NOVA「運だめしに成功すればいいんだが、その後、木登りすると体力点1だけのダメージで、狼はあきらめて去って行く。パラグラフ207番へ行き着けるが、他の選択肢だと結局、3頭とのバトルになる。最悪の選択肢は、斜面を逃げた場合。突然、黒い雄羊が2頭現れて、狼と戦うか、羊と戦うかを選ぶことになる」

翔花「普通は、羊の方が弱いと思うけど……」

NOVA「FF世界の雄羊は凶暴なのが、ソーサリー以来の伝統だ。そちらでは、羊型ゴーレムの突進をまともに受けると、バッドエンドになる。ラスボスのダンジョンの守護羊〈眠れぬラム〉の伝説は、ネット検索すると今でも語り草だ」

翔花「そんなに恐ろしいの?」

NOVA「『超モンスター事典』によると、技術点13、体力点12となっている。しかも、ダメージ2倍の破壊力を持って突進してくるし、大理石の体には刃の武器も通さないし、ハンマーみたいな打撃武器でも1点しかダメージを与えられないのが、TRPG版でのデータだな。ゲームブックの主人公は、特殊な薬品で一時的に相手の動きを抑え、隙を作って、門から脱出するしかなかったという」

翔花「倒せないんだ」

NOVA「そんなわけで、この世界の羊は危険と考えるのが、FF世界の冒険者のたしなみということになる。ここに出て来る雄羊も、突進でクローヴィスに手痛いダメージを与えて、技術点2点を失わせる」

翔花「って、体力点じゃなくて技術点? それも2点も? 狼よりも恐ろしいのね」

NOVA「で、結局、狼3頭と戦う羽目になる」

翔花「やっぱり、逃げちゃダメだってことね」

NOVA「川を渡って逃げる際も、運だめしを要求されるが、失敗すると3頭とバトル。成功すると、川に飛び込んで助かる。この場合、川の東岸か(207)、西岸か(157)を選ぶことになる」

翔花「東岸が狼を倒した場合に進むパラグラフよね」

NOVA「そこから川を渡ると、西岸に進んで、美しい景色に気持ちが和んで、運点1を回復できる」

翔花「そっちが当たり?」

NOVA「さあ、どうだろうな。207から川を渡らずに進む方が、攻略手順が早いと思う。巨大ヒル2匹に襲われ、体力1点を失った後、戦うことになるが、技術点7のザコだから、倒すのは簡単。そして、パラグラフ87番に一番早く到着できる。ここが一連の選択肢の合流ポイントになるな。全ての分岐がパラグラフ87番に収束するわけだ」

翔花「西岸に渡ると、遠回りになるわけね」

 

西岸の先のルート

 

翔花「結局、谷へ降りると、狼2頭と戦って、それから川を渡らずにヒル2匹と戦うだけで、パラグラフ5つ進んで87番へ到達できるわけね。途中の分岐が細々とややこしいだけで、実際のプレイだと、あっという間だと思うわ。少なくとも、山の中のダンジョンを潜り抜ける苦労に比べたら」

NOVA「しかし、川を渡ると、またいろいろややこしい分岐になるな。まず、山に開いた洞穴と、入り口のそばに井戸がある。どっちに入る?」

翔花「わざわざ洞穴とか井戸に入る理由が不明なんですけど?」

NOVA「山肌がツルツルで登攀できそうにないからな」

翔花「だったら、井戸に何があるか覗いて見るわ」

NOVA「ランタンを持ってるか?」

翔花「熊と戦って手に入れたはず」

NOVA「ならば問題ないな。ランタンがなければ、暗闇の井戸に降りて行って、うっかり足を滑らせて、急流に流される。全ての金貨とアイテムを失って、体力点2のダメージ。到達したのは、山の洞窟の通気孔だ。そこは見覚えがあるはずだな」

翔花「井戸からダンジョンに通じていたのね」

NOVA「しかし、ランタンを持っていれば、井戸の中に人影を見た。戦うか、逃げるために地下川の流れに飛び込むか?」

翔花「戦う方が楽だと思う」

NOVA「実は、人影に見えたのは、古いボロ切れに包まれた魔法の鎧だった。赤い血のような色をしている」

翔花「! それって、予言に出ていた鎧? 『赤い鎧と黒い穴、穴を調べると窒息死?』とかいう奴」

NOVA「魔法の鎧を身につけた後は、地下川に降りることもできるが、つるっと足を滑らせて、重い鎧のために泳ぐこともできずに窒息死する」

翔花「ここで予言が当たるわけね。だったら、鎧を手に入れただけで満足して、井戸を出るのが正解ってこと?」

NOVA「そうだ。この魔法の鎧を装着すると、技術点+2、体力点+3、運点+1が回復する」

翔花「赤い鎧のクローディアね。IFルートだけど、良い感じになったわ」

NOVA「ただし、この鎧を装備していると重いので、金貨と食料を除くアイテムが5つしか持てなくなる」

翔花「それはアイテムコレクターにとっては、厳しい鎧ね」

NOVA「ともあれ、鎧の入手後は、パラグラフ87番へ行き着けるわけだ」

 

翔花「井戸のイベントは分かった。だったら、洞穴のイベントは?」

NOVA「3人の穴居人の住処で、バトルになる。まあ、狼と同じぐらいのデータで、技術点は8から9、体力点は4から6といった程度」

翔花「だったら、あっさり倒せるわね」

NOVA「しかし、この近隣は穴居人の集落だったらしく、50人余りが殺到してくる。さすがに多勢に無勢なので、逃げ出さざるを得ないが、井戸に逃げ込むか、普通に山から降りるかの選択だ」

翔花「井戸はチェックしたので、山から降りるけど?」

NOVA「穴居人が弓矢を射って来て、一本が腕に刺さる。技術点と体力点に1点のダメージを受けて、パラグラフ87番に逃れることができる」

翔花「つまり、洞穴が外れで、ランタンを持っていれば、井戸が当たりと言ったところね」

 

ペガサスに乗っての空の旅

 

NOVA「それでは、パラグラフ87番だ。山の洞窟から脱出する場合でも、谷を下るルートでも、ここに合流して、左右2本の道に入る。左は雪山で氷虫(技11、体10)と戦うルートだ」

翔花「攻略記事で進んだとおりね。重要アイテムの羊皮紙が手に入る。氷虫は手強いけど、山の洞窟で〈雪靴〉を手に入れていれば、技術点を2減らして戦える」

NOVA「そちらは攻略記事を参考にするとして、羊皮紙にこだわらなければ、右のペガサスルートが面白い」

翔花「巨人(技10、体10)に捕まったペガサスを助けるのよね。選択肢はいろいろあるけど、結局は巨人を正面から迎え撃つことになる。巨人を倒すと、ペガサスが下の平原まで空から送ってくれて、状態ナンバーが10になる。行動ナンバーが1か29なら、一人旅ルート4になる」

晶華「ロタールはすでに死んでいるか、奴隷商人に捕まっているけど、空飛ぶクローヴィスが奴隷商人に出会わないから、誰も助けてくれないまま、寂しくバッドエンドってことで」

翔花「行動ナンバーが28か30だったら、ロタールと再会して同行ルート4に入るってことね」

晶華「30は問題ないけど、28はクローヴィスを陥れようとした策がうまくかわされたのに、しれっと何事もなかったかのように旅を共にすることに」

 

陸路の奴隷商人イベント

 

NOVA「それでは、当記事最後のイベントだ。雪山から平原に降り立ったクローヴィス。状態ナンバーが9になって、行動ナンバー次第で物語は4つに分岐する。1なら一人旅ルート4、30なら同行ルート4に入るのは前述どおりだが、28と29が奴隷商人に関係してくる」

翔花「まずは28ね。ロタールが奴隷商人をクローヴィスに差し向けてくるルート」

NOVA「ロタールの場合と同じデータで、奴隷商人と手下2人と戦うことになるが、〈魔法のロープ〉の脅威があるから、リスクが大きい。運よく連中を撃退できれば、ちゃっかりロタールが現れて、同行ルート4に入る」

翔花「クローヴィスは、弟が自分に奴隷商人を差し向けたとは思わないってことね」

NOVA「29では、捕まってるロタールをクローヴィスが助ける流れだが、敵のデータや〈魔法のロープ〉の脅威は変わらない。違いは、ロタールが『逃げるんだ、クローヴィス』と警告してくれること」

晶華「せめて、ロタールが〈魔法のロープ〉の制御を奪ってくれるなりしてくれれば、兄弟の絆が深まるのにね。ただ、捕まっているところを助けてもらうだけだと、申し訳が立たないというか」

翔花「邪悪な奴隷商人を、兄弟王子あるいは姉妹王女が協力して、迎え撃つような展開に改変できれば、もっと盛り上がるイベントにできたでしょうね。クローヴィスが戦いながら、ロタールの足元にダガーを投げてやるとか」

晶華「そのダガーで自分を縛る縄を切って、2ラウンドめからロタールも戦いに参加するような展開だといいわね」

 

ロタール「兄さん、助けてくれてありがとう。この借りは必ず返すから」

クローヴィス「だったら今、返せ。久しぶりの連携戦闘だ。しっかり支援を頼むぞ」

ロタール「ああ。あの〈魔法のロープ〉が厄介だが、無力化する方法は考えた。そっちの対処は任せてくれ」

 こうして、共に奴隷商人を打ち破った兄弟王子が、再び同行旅を続けるのだった。(『王子の対決』IF改変シーン妄想ってことで)
(当記事 完)