Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

ZZとボルテス地上決戦の話(DD第3章パート14)

ZZのハイメガキャノンGET

 

NOVA「今回のガシャは、当たりだな。できればルー・ルカも当てたかったが、ハイメガキャノンが当たっただけでも良しとしよう」

晶華「で、結局、ZZさんはどういう経緯で味方になったの?」

NOVA「ああ、特に奇をてらうことなく、普通に宇宙世紀のワールド2の出身だったよ。劇場版Zとは別世界ということもなく。一応、原作TV版最終話に準拠する形だが、ジュドーとルーは木星に旅立つ予定だったけど、諸事情で遅延になっていたところを、月のフォンブラウン市が原種に襲撃されて、防衛するためにZZに乗り込んで、そこからディバイン・ドゥアーズに参加することになったんだ」

晶華「つまり、木星帰りではなく、木星に旅立つのをキャンセルしての自軍参加ってことね」

NOVA「ああ。原作と違うのは、プルとプルツーが健在なのと、ハマーンを退けはしたものの倒してはいない状況で、今回のZZ参戦に際して、ハマーン配下のネオジオンが表舞台に出てくる。すなわち量産敵ユニットとしてMSズサが、それを率いる司令官としてリゲルグに乗ったイリア・パゾムが登場した」

晶華「ZZの常連敵といえば、マシュマーさんってイメージがあるけど、今回は出て来ないのかな?」

NOVA「原作どおりだと、戦死済みだからな。まあ、後からひょっこり出て来ても不思議じゃないけど、とりあえず原作でも死んでないイリアを抜擢したのは納得できる。誰が生きていて、誰が戦死扱いなのかは、これからじっくり判明するだろう」

翔花「わたしは勉強不足なので、ZZのことがちっとも語れないけど、とりあえず、マリーダさんがプルトゥエルブということは知っている」

NOVA「この辺の時間軸が妙なことになってるんだな。ジュドーがミネバ(オードリー)と会って、『あんたの影武者とは会ったことがある』って話は良しとして、マリーダさんをプルたちのお姉さんとして認識してたんだな」

晶華「ユニコーンはZZの8年後の未来の話だから、少女だったプルクローンが成長して大人になったのが本来の時間軸なのよね」

NOVA「でも、スパロボ時空だと、姉のプルとプルツーが少女のままで、妹のマリーダさんが大人というギャップがネタとして楽しめる。無邪気なプルと、ツンデレプルツーと、真面目なお姉さんのマリーダさんのトリオネタが楽しかったりもするが、今回プルたちは顔見せしたけど、ジュドーの妹のリィナを守ってくれという理由で、ジュドーたちに同行はしない、と」

晶華「スパロボで、ZZ参戦しているのに、プルたちが付いて来ない珍しい展開ね」

NOVA「まあ、ZZが出ただけでも御の字なので、あまり贅沢は言わない。とりあえず、木星に旅立っていなくて幸いだ。そっちに行ってたら、後でガオガイガーのZマスター戦で大変な状況になるからな」

翔花「確か、ザ・パワーがどうこうって話だっけ?」

NOVA「ガオガイガーは分かるのな」

翔花「そりゃあ、そっちは前から参戦していて、勉強する時間は十分あったし。ZZさんは履修外だったので、これから勉強しないと」

晶華「Zガンダムみたいに劇場版があるわけじゃないから、簡単に概要をつかむ手段がないのが、結構、誤解を招きがちなのよね。ZZは鈍重だとか」

NOVA「スパロボの影響で、マジンガーとZZが鈍重扱いだもんな。原作アニメを見ていると、ちっともそんなことはないのにな」

晶華「パワーファイター=鈍重って偏見もあるみたい。現実のスポーツ選手だと、筋肉がある方がスピーディーな動きもできるし」

NOVA「マジンガーはリメイク系のアニメで、機敏にアクションするシーンも定着してきたが、ZZはリメイクもされないから、鈍重イメージがちっとも抜けないわけで」

翔花「でも、パワフルで攻撃力の高さが演出されていたら十分じゃない?」

NOVA「まあ、サイコガンダムなんか、スパロボで味方化しても、原作アニメで見せた破壊力が思いきりスポイルされているもんな。マップ兵器ぐらい持っていてもいいはずなのに」

晶華「敵だった機体やキャラが味方化すると弱くなるのは、よくある話ということで」

 

その他の第2世界の話

 

NOVA「DDで最も参戦作品が多い第2世界だが、今回、スポットが当たったのは、ガオガイガーエヴァ、そしてボルテスだ。ガオガイガーはキングジェイダーがとうとう白い方舟ジェイアークから人型に変形。原種に苦戦するZZを救出するという見せ場を飾ってくれた」

翔花「原種のいるところ、どこにでも出現する正義の味方ね」

NOVA「ESウインドウを使ってワープもできるからな。今回それで地上のエヴァを応援に駆けつけるフォローをしてくれたし」

晶華「前にエヴァにスポットが当たったのは、この記事ね。割と最近って感じ」

NOVA「DDは参戦作品が多いから、ローテーション的に前の話から続きが展開されるまでに1年以上を待たされることもよくある話だが、第7の使徒出現から4ヶ月後に第8の使徒が出現するとはな」

晶華「空から落下する使徒をATフィールドで受け止めるって話ね。そこにガオガイガーさんが宇宙から急遽、ワープして駆けつける展開に」

NOVA「ガオガイガーは37話から41話の展開を適度に再構成しながら、うまくエヴァにつなげた感じだな。空から落下する質量兵器の脅威というネタで、宇宙世紀コロニー落としアクシズ落としの話題とも絡めているし」

翔花「こういうリンクって、NOVAちゃんが好きなところね」

NOVA「ああ。ある事象に対して、自分たちの物語世界の観点から類似性や相違点を指摘するのは、それぞれの作品世界の解像度をしっかり示してくれる。人は誰も自分の常識や経験から物事を判断するわけで、『俺の世界の常識から比べても凄いな』とか『まるで俺の世界のアレじゃないか。許せねえ』とか、自分の経験を引き合いに出して、自分の感情につなげる演出描写は納得力やキャラへの感情移入度を高めてくれる。その世界の中にキャラが生きていて、感情の土台になっているってことだからな」

晶華「例えば、『震災経験者は、他所の地域の震災に対して、単なる知識でなく、自分の体験を喚起する事件として感情移入とか過敏に反応する』って話?」

NOVA「まあ、そういうことだな。もちろん、想像力の高い人間は自分が直接体験しないことでも、人からの伝聞や映像情報などで臨場感をもって受け止められたりもするわけだが、頭の中の理解と、肌で感じた実感はそもそも違うという考え。ただし、肌感覚というのは生々しすぎるし、ベトつきとか痛みとか嫌悪感にも通じるものがあって、そういう感覚を強要するのは逆に人の気持ちに対する想像力の欠如を指摘できるな」

翔花「自分の中の空虚を穴埋めするのに、人肌を求めたがる人間は、そういう欠如感覚を持たない人間に対して言い寄る言葉がズレているってこと?」

NOVA「どれだけ自分の想いを切々と訴えても、他人が求めていることに無頓着な人間は、人に響く言葉を綴れないってことだ。逆に他人が求めている感受性のツボに敏感な人間は、良い営業マンになれる資質がある。商売人としては、世の中が求めているツボを、種々のデータやジャンル的感性から的確に言い当てられる才能があって欲しいわけで、そういうセンスと、世の中が求めている商品を上手く形にできれば、潜在的需要を掘り起こしてブレイクできるわけだ」

晶華「世の中を見るセンスと、商品もしくは作品構築の技術の両方があってこそ、ヒット商品が生まれるってこと?」

NOVA「逆に、センスも技術もない人間は、ウケるもの、売れるものが作れないわけで、せめて技術だけでもあれば、独創性に満ちた(時流さえつかめば)ヒットし得る作品があって、早すぎた傑作も稀に生まれることも。逆に、俺は4月の段階で、『ゼンリョクゼンカイオーが来て欲しかったが、今さらなあ』みたいなことを書いていたが、それがまさか3ヶ月後に必殺技として実装されるとは思いもしなかった。ZZについても然り。つまり、スパロボDDは何だかんだ言って、俺の需要を受け止めて、時間が経っても、上手く形にしてくれる面白さを示しているわけだな」

翔花「ツボを突くって、そういうことか」

NOVA「こういうのの一つ一つは、たまたま偶然で片付けられるんだけど、たまたま偶然が重なれば、きちんとこちらのツボを汲んでくれる良作という評価にもなる。逆に、自分の推しやツボはこれだと明示することで、相手がそれを汲んでくれるように発信する人間は世渡りが上手いというか、推しやツボのアピールと、それを満たしてくれる芸能人や作品のプッシュが捗るのがWinWinかな、とも」

晶華「後は、タイミングね。何かを仕掛けるにも、時機を外すとダメってことじゃない?」

NOVA「その辺は商機というものにも絡んでくるが、DDの場合は8月スタートなので、そろそろ5周年。そこで潜在的需要に応えつつ、大筋として、また大きな動きに出そうだな」

翔花「大きな動きって?」

NOVA「そろそろ、第3章も終わるんじゃないか。何か大きなイベントで盛り上げて、次の新展開につなげる流れだと思う」

晶華「大きなイベントって?」

NOVA「第1章は、逆襲のシャアアクシズ落とし。第2章はガオガイガーの東京決戦と、ユニコーンガンダムの決戦。次は、第2世界だと、何かな」

翔花「別の世界かもしれないわよ。マジンカイザーさんと、暗黒大将軍の話だったら、それ単独で終わるイベントとして、パッと持ち上げて、パッとクライマックスで終わることも可能」

NOVA「確かに、それは一理あるかもな。他に、手早く終わらせそうな作品は……ちょっと思いつかないか。よし、では、第3章のラストは、マジンカイザーに一票だ」

翔花「この予想が当たっていれば、わたしの時流を読むセンスが優れているってことで」

 

ボルテスVの話

 

NOVA「そして、時流はグレンダイザーと、次いでボルテスVなんだよな」

NOVA「ボルテスVは全部で40話まであるんだが、今回の話で37話まで進んだ。もしかすると、第3章のラストは、ボルテスの最終回で終わる可能性も考えられる」

翔花「普通に考えたら、このままの勢いで、最終決戦に突入して欲しいものだけど?」

NOVA「念のため、前のボルテスの話はこの記事のように展開した」

晶華「2年近く前に、ソーラーバードが来る! って喜んでいたのに、ずいぶん時間が経っているのね」

NOVA「そうなんだ。ボルテスの終盤3部作は、ハイネル率いる敵ボアザン星の地球攻撃拠点・地底城での決戦経たあと、ソーラーバードと基地ビッグファルコンが合体した宇宙母艦ソーラーファルコンで、敵の母星であるボアザン星に侵攻する話になる。これが可能になったのは、主人公の剛健一たちの父親・剛健太郎がボアザン王族の血筋の者で、フランス革命を想起する反貴族の革命劇に展開したから。ボルテスも主人公の父親の支援のために、敵母星に乗り込む形になる」

翔花「つまり、最終決戦の地が地球ではなくて、宇宙の敵母星になるから、スパロボではなかなか再現しにくいのね」

NOVA「基本的に地球侵略に来た宇宙人から地球を守る物語が多いからな。地球圏を超えた宇宙の深淵まで乗り込むスパロボは少数派で、ボルテスの参戦は多いが、ボアザン星での最終決戦まで描いたスパロボは『第3次α』のみとなっている。まあ、キングジェイダーが味方になってくれたら、ESウィンドウでボアザン星までワープできるから、それで行って、決戦シナリオだけやって、すぐに帰って来ることも可能なんだが」

晶華「それはそれで十分ありそうね」

NOVA「ボルテス最終決戦を一気に終わらせるか、それとももう半年から1年先まで話を引っ張るかは分からんが、今回の地上決戦で原作どおり敵のジャンギャル将軍が武人らしい名誉の散りざまを見せ、最近、声優の小原乃梨子さんが亡くなったカザリーンがプリンス・ハイネルへの愛を示すという屈指の敵サイドのドラマ展開を示す。もう、原作再現ドラマとしてはファン感涙の展開だな」

 

おまけのフルメタルパニック

 

NOVA「で、ボルテスの地球決戦が終わった一方で、第3世界。デスティニーの物語が展開中の裏で、フルメタの原作小説6巻『踊るベリー・メリー・クリスマス』に準じた物語が描かれた」

晶華「どんな話?」

NOVA「『フルメタル・パニック』はアニメシリーズが無印(2002)、ふもっふ(2003)、TSR(2005)まであって、その後、2018年に新作の4シリーズめ、IV(インビジブル・ヴィクトリーの略)が放送された。このIVへの橋渡しが『踊るベリー・メリー・クリスマス』となる。

「ただしDDでは、原作にあったクリスマスパーティー要素が削られ、宗介とテッサ、かなめの人間模様をダイジェストにまとめ、シナリオ題の『サクリファイス・フォー・ディア(愛する者のための犠牲)』というのも、原作由来ではなくて、アニメ4期の前に配信されたオーディオドラマ『踊るベリー・メリー・クリスマス』の主題歌という形でリンクしているようだ。たった1話だけの短編シナリオながら、割とマニアックに凝っている展開だな」

NOVA「これまでのスパロボにおけるフルメタは、アニメの3期までを題材にし、その後、原作小説版から新型機のレーバテインを取り込みつつ、『踊るベリー・メリー・クリスマス』以降のアニメが未制作だったから、原作のダイジェスト的なオリジナル展開で進めて来たわけだな。

「しかし、DDで初めてアニメ4期に準じた展開を見せて行きますよ、と今回、宣言した形になる。次から原作7巻の『つづくオン・マイ・オウン』のハードシリアスな物語(かなめがアマルガムに拉致され、平和な学園ドラマの要素が消失し、ミスリルVSアマルガムの全面戦争に至る)に突入する準備編みたいな話だった」

翔花「つまり、本格的に新展開に突入する前の準備編みたいな話ってことね」

NOVA「おそらく、種デスティニーがそろそろ終盤に入っているので、それが終わると次はフルメタのIVが第3世界の主流になりますよって予告編を示した、ということだな。この回単独だと、軽い1話ってところだが、これまでのフルメタが割と他の作品のサポートに当たることが多く、物語は停滞気味だったのに対して、ここから本気でストーリーを展開するって作り手の意志を見せつけたのが、分かる人には分かるって感じ?」

晶華「NOVAちゃんには分かったわけ?」

NOVA「分かってなかった(苦笑)。この記事のために少し調べて、やっと理解したことを今、書いている形だ。まあ、ボルテスの方が俺のツボだったし、フルメタルがおまけ扱いだったけど、それでも調べると、ファンが盛り上がるような時流のうねりを感じた次第」

翔花「メインのZZさんとボルテスさんに力を注ぎつつ、ガオガイガーさん、エヴァさん、フルメタさんのエピソードを小出しにして、この先の盛り上がりにつなげようって回だったわけね」

NOVA「まとめると、そうなるな。とりあえず、そろそろ大破しそうなアーバレストを流して今回は幕だ」

(当記事 完)