Shiny NOVA&WショーカのNEOスーパー空想(妄想)タイム

主に特撮やSFロボット、TRPGの趣味と、「花粉症ガール(粉杉翔花&晶華)というオリジナルキャラ」の妄想創作を書いています。

アルドノア・ゼロの話(DD第3章パート1その2)

悲劇の第1部完

 

NOVA「ということで、ハッピーエンドに終わる第一部(鉄血とか)もあれば、悲劇や衝撃のクリフハンガーで終わる第一部もあるってことだな」

翔花「『水星の魔女』の話ね」

NOVA「違うよ。『アルドノア・ゼロ』の話だよ。ヒロインのお姫さまが撃たれて死亡? 主人公も撃たれて死亡? ってな幕切れをスパロボでどう再現するか、と思ったら、きちんと再現してくれて、第3章パート1は衝撃のエンディングを迎えたわけだ」

翔花「ええと、どっちも死んでないでしょ?」

NOVA「死んでないけど、第2クールでは主人公が左目を失い、お姫さまは平和主義のキャラが一変、虐殺王女として地球人を殲滅させようと行動する」

翔花「え? それもギアスの影響?」

NOVA「作品が違う。が、何となく近い気もするのは時代性ゆえか。お姫さまと思われていたのは、偽者の異母妹で、本物は昏睡状態のまま生体維持装置につながれて、しばらく出て来ないのが第2クールの始まりらしい」

翔花「主人公さんは両目揃っているみたいだけど?」

NOVA「別に眼帯を付けているとかじゃなくて、高性能コンピューター内蔵の義眼なんだよな。第1部では、比較的地味だった逃避行メインの物語が第2部だと地球側の反撃体制も整い、火星側の技術解析も進んで派手な展開になるっぽい」

晶華「つまり、NOVAちゃん好みの展開ってこと?」

NOVA「スパロボ的には、もう少しクロスオーバー要素が欲しいかな、と思う。これまでの内容は、『グレンダイザーとダイターン3に保護されながら、日本から船に乗って脱出して、種子島で飛行戦艦デューカリオンを入手後、地球連邦本部のあるロシアのノヴォスタリスクに到着してからは、ディバイン・ドゥアーズに支援されながらヴァース帝国やメガノイド、そしてベガ星連合軍に対抗して、ひたすら地道な防衛戦を展開していた』わけだが、物語としては停滞していた形になる」

翔花「どうして?」

NOVA「第1部ラストのカタストロフをどう描くか、という流れで、DD第3章の頭に置くというストーリー構成を選んだからだろうな。オズの第2部も主人公と親友だった姫さまの立ち位置が大きく変わる展開で、それに乗せるようにアルドノアも『主人公とヒロイン姫の関係性の錯綜状態』が紡がれる流れになりそうだ」

晶華「敵に回ったお姫さまかあ」

NOVA「かつてはガンダムWもそういう過程を見せたし、ナデシコ劇場版もTV版のメインヒロインが敵に拉致されて、その能力を利用される形になる。古くはダイモスから見られる、ロミジュリっぽいハードな恋愛交えた戦争ドラマだな。ヒロインが悪堕ちしたのか、それとも何かの事情があるのか、作品によって展開はまちまちだが、そういう謎の解釈も含めて、『優しかった君が……どうして……?』というドラマが、あれこれつながって来る展開だな」

晶華「それを言うなら、ガンダムSEEDでもあったわね。平和主義のラクス・クラインが、偽者のミーア・キャンベルを仕立て上げられて、戦意昂揚の歌を歌う流れ」

NOVA「裏切りのヒロイン? という構図は、視聴者の感情をゾワゾワさせるものだな。その結果が、どう転ぶか。ヒロインを取り戻すのか、それとも果たせずに刻の涙を見てしまうのか、それをスパロボでどのように描き、あるいは上手く改変するのか、第2部の展開を期待しながら、自分としてはそんなことよりも、グレンダイザーのマリアちゃん早く! と思っているわけだ」

晶華「何でアルドノアの話なのに、グレンダイザーで締めるのよ?」

NOVA「そりゃあ、俺のスパロボライフの原点に当たる作品だからな。グレンダイザーと、ゲッターロボGと、コン・バトラーV辺りが、物心ついた時に最初に強く意識したロボだと思う。グレートマジンガーも玩具は持っていたんだけど、幼少期の記憶は薄いんだよな」

 

アルドノアのクロスオーバー

 

NOVA「ともかく、アルドノアはグレンダイザーとダイターン3とリンクしている。で、火星のヴァース帝国はメガノイドと同盟していて、ベガ星連合軍には敵対している関係だ。ヴァース帝国の侵攻が原作アニメよりも遅々として進まないのは、ベガ星の戦力に牽制されているという事情もある。もちろん、ディバイン・ドゥアーズの活躍もあったんだが、今回はついにヴァース帝国が地球連邦本部のノヴォスタリスクに揚陸城を降下させて、その質量で一気に殲滅させようとする大作戦を挑んでくる」

晶華「ええと、アクシズ落としみたいなもの?」

NOVA「まあ、俺はゲッターロボGの百鬼要塞島の来襲を思い出したけどな。敵の本拠たる大要塞が、東京とか拠点の研究所に向かって侵攻するのは、伝統的なスパロボ最終決戦の定番だな」

翔花「こっちから敵の拠点に攻め込むのが定番じゃないの?」

NOVA「味方が移動基地や母艦を運用するようになると、そんな話が主流になるが、それ以前は敵の大侵攻で、これまでは考えられなかった規模の物量と最終決戦兵器を持ち出してきて、クライマックス感を醸し出すのが常だったと思う」

晶華「とにかく、大きな要塞を動かして、主人公の基地を蹂躙するってことね」

NOVA「ただ、スパロボ世界でそれをやっても、通用しないんだな。『アクシズ落としに比べれば大したことない』と言われて、あっさり処理されてしまうんだ。ええと、ダイターンとコンV、ボルテスがエヴァの3機を持ち上げて、お馴染みのATフィールドで敵の居城を受け止めながら、その矛先を逸らして海に捨てちゃう感じ?」

晶華「アルドノア世界では脅威になっても、スパロボ世界ではただのザコって感じね」

NOVA「でも、敵の物量を無力化するためには、原作どおりアセイラム王女を揚陸城内部に侵入させ、機動兵器の動力源であるアルドノアドライブを王族権限で強制停止させる作戦が実施された。そんな細かい作戦よりも、ゴルディオンハンマーで要塞ごと光にしてしまえば楽なのにな、とプレイヤー的には思ったんだが、ガオガイガーはギアス世界に出張していたから、こっちには来ていなかったという物語らしいな」

翔花「面倒見なきゃいけない世界がいっぱいあると、どこでもフル戦力をぶつけるわけにもいかないってことね」

NOVA「それぞれの機体のローテーションを考えているんだな。そしてヴァース帝国との戦いには、伊奈帆が一番慣れているという理由で、『大型のスーパーロボットが要塞外部で暴れて、敵戦力の目を引きつけた隙に、小型の機体で要塞内部に侵入して、中枢で動力源を停止させる作戦』が実行される。その際に選ばれたメンツがフルメタのSRT部隊だ」

NOVA「リアル系のメカでいかにスーパー系の敵を倒すかがアルドノアという作品のテーマの一つだが、その回答として『ラムダドライバを使う』というアイデアがクロスオーバーしていてナイスだな、と。敵がスーパーなら、こっちもスーパーで対抗と考えがちな脳筋モードに、ハッ、その手があったか、と感じ入らせてくれた。で、最後はアルドノア新武装の合体攻撃が発動だ」

NOVA「これだけ派手に盛り上げてくれたのに、最後に原作どおりの悲劇をガーンと叩きつけて、続きは2月かな、それとも3月かなって思っているのが今だ。そして、パート1攻略後に感じたのは、あれ? ダブルスペイザーは出なかったのかよ、と」

晶華「結局、グレンダイザーで締めるのね」

(当記事 完)